ポケットモンスター let's goリーリエ!   作:アニポケ大好き主

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いつ投稿してくれるのか分からないこの小説サイトに登録して下った皆様、本当にありがとうございます。
 これからも頑張っていきますので、宜しくおねがいします。

それではどうぞ!


第四十四話 どんどん行くよ!ドンバトル ①

 クチバシティへ目指しているリーリエ達にカノンからの連絡を受け取っていた。どうやらクチバシティの近くの街でポケモンのバトル大会が開かれるという内容であり、その話を聞いたリーリエ達は腕試しも兼ねて参加してみる事にした。

 最近、公式バトルをやっていなかったサトシとカキはバトルしたい欲に飢えに飢えている状態もあって、開催場所が見えてくるなり一目散に走り出していった。その跡を追うようにして待ち合わせの場へと向かっていたリーリエ達はサトルとソウタと一緒にいるカノン達と合流したのであった。

 

カノン「リーリエ!みんな!こっち!こっち♪!!」

 

マオ「みんな、久しぶりだね!」

 

スイレン「あれからジム戦の方はどう?」

 

カノン「みんな順調よ!サトルはここに来る前に四つ目を手に入れたんだよね!」

 

サトル「うん!」

 

 そう言うと、サトルのバッジケースにはその四つ目となるピンクバッジが光り輝いていた。

 

マーマネ「おめでとう!サトル!」

 

サトル「うん!ありがとう!」

 

サトシ「ピンクバッジって事はセキチクジムか!」

 

ソウタ「そうなんですよ!まぁ、あのジムならサトルでも楽勝だろうな!」

 

リーリエ(楽勝…?)

 

 バトル大会が開催されるスタジアムには大勢の人達が集まっていた。その半数以上は観覧希望の人達で埋め尽くされており、参加者はリーリエ達を除いてあまりいないみたいだ。何故なら、この大会は余り知名度が無いようで突発的に開かれる事も多いらしく、カノンもリーリエに連絡入れたその日に知ったぐらいであったからだ。しかしそんな中、かつての旅を思い出すかのようにサトシとピカチュウは目をキラキラさせながら会場を見つめていた。

 

サトシ「ドン・ジョージさんか!懐かしいな〜!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

デント「今はイッシュだけでなく、定期的に他の地方でも開催したりしてるみたいだね!」

 

 そうこの大会はサトシがイッシュ地方を旅してきた時に毎度の腕試しとして良く参加していたバトル大会!バトル施設のオーナー、ドン・ジョージ主催のドンバトルであったのだ。思い出がフラッシュバックし、イッシュで出会った仲間たちの顔が流れ、懐かしさに物思いに更けていると、何かを感じ取ったピカチュウは辺りを見渡し始めた。

 

サトシ「おい!どうしたピカチュウ⁉︎」

 

ピカチュウ「ピッカ‼︎」

 

 何かの気配に気付いたピカチュウは走り出すと、その跡を追ってサトシも走りだした。人混みを抜け、その場で立ち止まったピカチュウの前にはルカリオの姿があった。

 

ルカリオ「リオッ‼︎」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

 ピカチュウに気づいたルカリオは穏やかな笑顔を向けた。するとピカチュウは少し驚いた表情でルカリオに声を掛けると、尻尾を使ってルカリオとハイタッチを交わした。

 

サトシ「このルカリオ…まさか」

 

 まるで昔の友達と再会したかのように喜んでいる二体の様子。そしてルカリオから感じる波動。それはサトシの頭からつま先までと全身を駆け巡った。脳裏によぎるイッシュリーグでのある試合。確信に変わったサトシはルカリオの主の名前を上げようとしたと同時にオレンジ色のバンダナを被った少年がサトシの元へと駆け寄って来た。

 

コテツ「おぉぉ!!!サトシじゃんか!」

 

サトシ「コテツ!やっぱりお前か!」

 

 サトシの元へと着いたコテツはそのままサトシと拳を合わせてグータッチを交わした。それに気づいたデントも二人の元へと急いだ

 

デント「久しぶりだね!コテツ!」

 

コテツ「うぉ!デントも久しぶりじゃん!」

 

 デントに気づいたコテツは大の字に飛び跳ね、再開の喜びを身体を使って大きく表していた。

 

コテツ「こんな所で会えるなんてなぁ!つまりサトシもホウエンリーグに出場するって訳だな!」

 

サトシ「ホウエン…リーグ?」

 

 あれ…?と首を傾げるサトシにコテツも同じようにして首を傾げた。もしやと思ったデントは苦笑しながらコテツに問いかけた。

 

デント「コテツ…?ここは何処だか分かるかい?」

 

コテツ「えっ⁉︎ここっ…て…ホウエン地方だろ?」

 

サトシ「何言ってんだよ!ここはカントー地方だよ!」

 

コテツ「カントー…地方。って!えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

ルカリオ「リォッ……」

 

 衝撃の真実を知ったみたいに口をあんぐりと開けてその場で静止する。そんなコテツに気が滅入るサトシ達であったが、全然変わらないその様子に安心した自分もいた。

 

スイレン「あっ!あの人アローラ祭でロイヤルマスクと戦っていた人!」

 

マオ「カントーとホウエンを間違えちゃうなんて…」

 

カキ「何だかそそっかしい奴だな!」

 

 カキの台詞がフラグとなったのか。一つの影が猛スピードで此方に向かってきた。騒ぎに気づいたサトシ達はその方向へと振り返る。

 

???「どいて!どいて!どいて!どいて!どいて!どいて!どいてぇぇぇ!!!」

 

サトシ「うわぁぁぁ!!!」

 

 ダンプカーみたいに突っ込んできたその影はサトシを噴水まで吹き飛ばした。吹き飛ばされたサトシはずぶ濡れだ。

 

リーリエ「サ…サトシ!!!」

 

マーマネ「大丈夫⁉︎」

 

 二人はサトシの元へと向かうなか、見たことあるこのシチュエーションから何かを察したデントは息を切らして蹲ってるその影に声をかけた。

 

デント「君も相変わらずそそっかしいねベル…」

 

ベル「えっ⁉︎何で私の名前知ってるの?」

 

 自分の名前を呼ばれた事に驚いたベルは顔を上げた。デントの顔が瞳に映ると、緑のベレー帽を被り直すと、満面の笑みでデントの両腕をとった。

 

ベル「あっ!デント君!それにコテツ君も!」

 

 久しぶりの再会に心躍るベルはその両腕を上下に激しく振り上げた。デントは腕を持っていかれそうになりながらも、一旦ベルを落ち着かせると噴水広場へと指を指した。ベルは首を傾げながらその方角を見ると、その顔は一気に青ざめた。

 

ベル「うわぁぁぁ!!!サトシ君!!!」

 

サトシ「やっぱお前か…ベル…」

 

ピカチュウ「ピカチュウ…」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ベル「御免なさい!御免なさい!御免なさい!御免なさい!御免なさい!御免なさい!」

 

サトシ「もういいよ…ベル」

 

 濡れた身体を拭いているサトシに向かってベルは謝罪を連呼しながら何度も頭を下げていた。

 

サトシ「それにしてもベルも何でカントーに居るんだ?」

 

ベル「あっ!それはね!今はパパとママと旅行中なのよ!そしたら偶然ドン・ジョージさんの主催の大会が近くで開催されるからって聞いたから、慌てて来ちゃった!」

 

 カントーに来た経緯を話した後、サトシの後ろにいるリーリエ達に気がつくと大きく手を振って挨拶を交わした。そして、リーリエに抱き抱えられているシロンとその足元にいるデデンネに目が行くと、目をキラキラさせながら、猛スピードでリーリエの元へ駆け寄った。

 

ベル「うわぁ!!!何⁉︎この子達!可愛い!!!」

 

 お淑やかそうに見えてパワフルなベルにリーリエはきょとんとしながら言葉を失っていた。

 

ベル「ねぇ!ねぇ!この子と私のエンブォーと交換しない?」

 

リーリエ「え…えぇと…」

 

ベル「だったら!シュバルゴは?それとも!」

 

リーリエ「いえいえ!シロンは交換に出しません!それとデデンネは…」

 

ベル「大丈夫!この子達に聞くから!」

 

リーリエ「えっ…ええぇ!!!」

 

ベル「ねぇ貴方達!私のポケモンにならない⁉︎」

 

シロン「コォォォン!!!」

 

デデンネ「デデデ!!!」

 

 危機を感じたシロンとデデンネは咄嗟にそれぞれの技を浴びさせ、ベルをそのまま氷漬けにしてしまった。しかし、サトシ達は慌てること無く手持ちの炎タイプのポケモンを使ってベルを氷の中から救出した。この天真爛漫な性格にはいつも振り回されていたサトシとデント。別れてから全然変わっていない様子に頭を抱えるも、コテツ同様に変わらないその様子に安心する自分もいた。

 

 

???「おっ!何だかちょっとした同窓会って感じだな!」

 

 また聞き覚えのある声にサトシとデントは振り返る。その先には赤毛でサトシ達よりも大柄な、ゼブライカに跨る一人の少年がいた。

 

ケニヤン「よぉ!元気にしてたか!サトシ!」

 

サトシ「ケニyaン!久しぶり!お前も元気にしてたか!」

 

ケニヤン「アクセントが違うけど…まぁいいか!勿論だぜ!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

ゼブライカ「ブロロ‼︎」

 

ロトム『このポケモンは初めて手に入るデータロト!』

 

 

 

 

 

 

『ゼブライカ らいでんポケモン

 電気タイプ

稲妻のような瞬発力を持ち全速力で走り出すと雷鳴が響き渡る。気性が激しく怒ると立髪から四方八方に電気を撃ちまくる』

 

 

 

ケニヤン「何だ…これ?」

 

サトシ「ロトム図鑑さぁ!気軽にロトムって呼んであげてよ!」

 

 サトシとケニヤンが別れた後の事を話していると、その隣でピカチュウとゼブライカは互いの電気を浴びながら戯れあっていた。その電気に引き寄せられるようにしてトゲデマルも二体の輪の中へと入って行った。

 

ケニヤン「おぉ!なんだ…これもまた見ないポケモンだな!」

 

マーマネ「トゲデマルって言うんだ!宜しくね!」

 

トゲデマル「モギュュ‼︎」

 

ケニヤン「おう!こいつはゼブライカ!俺の事もケニヤンって呼んでくれ!」

 

 フレンドリーな性格もあって、ケニヤンとはすぐに打ち解けるには時間は掛からなかった。他のポケモン達も出してあげては、リーリエの他のポケモン達とも交流を交わしていた。

 

デント「トゲデマルも電気タイプのポケモンだからね!ケニyaン〜のゼブライカの立髪から流れる痺れるテイストに引き寄せられたみたいだね!」

 

ケニヤン「だから…アクセントが…」

 

 そのソムリエに邪険に思った人物がデントへと近づいて行く。

 

???「カントーに行ってからも相変わらずダメダメなテイストね!Aクラスソムリエとして、もっと真っ当に貫いた刺激的なフレイバーを醸し出せないのかしら」

 

デント「この声は…まさか…」

 

 またしても聞き覚えのある挑発的な台詞。その目が捉えたのは特徴的な紫色のボブヘアーの少女であった。

 

カベルネ「ここであったが百年目よ!デント!今度こそ貴方より私の方が上である事を証明してやるわ!」

 

 そう言い残し、すぐさばこの場を後にした。どうやらデントにしか見向きもしなかったのか、サトシ達もいる事には全く気付いていない様子だ。

 

カノン「凄く敵意むき出しだったよね…」

 

ソウタ「デントさんはあいつに何かしたのか?」

 

デント「さ…さぁ…何でだろうね…」

 

 それは当の本人が聞きたいのであろう。カベルネは思い込みの激しい性格の持ち主の事であって、デントとの回想シーンではデントはまるで悪人のように語っていたという。しかし、難関であるソムリエの資格を短期間で所得するなど、努力家に置いては一目置かれている。ちなみにランクはCクラスであり、女性ソムリエの事はソムリエールと呼ばれている。

 

???「あんた達がいて、なんでアイリスが居ないわけよ!」

 

 もうお約束なのか分からないが、またまた聞き覚えのある声がする方へと振り返る。そこにいたのはやはり。青緑色のタイツ型のワンピースにピンク色に近い赤髪のショートヘアー持つ少女がそこにいた。

 

サトシ「ラ!ラングレー!!!」

 

デント「君もカントーにきたのかい⁉︎」

 

ラングレー「私がカントーに居ようがこの大会に参加するかしないかはどうでもいいわ!それよりアイリスよ!アイリスは何処にいるわけ!」

 

 この気迫にアイリス以外のトレーナーには眼中向けない勇ましいさ。押されながらも答える。

 

デント「アイリスとは昔にカントーで別れたんだ!サトシとはこの前、再会したばかりなんだよ」

 

ラングレー「そ…そうなんだ…」

 

サトシ・デント「「…………。」」

 

ラングレー「まぁ、いいわ!まだ未熟なままの彼奴に勝った所で勝った気にはなれないわ!立派なドラゴンマスターになるまで待っといてやる!」

 

 敵意を出すが、あの様子からアイリスと再会を僅かながら期待していたみたいだったようだ。そう言い残してラングレーもその場を去って行った。

 

マオ「アイリスって?」

 

サトシ「イッシュ地方を旅していたもう一人の仲間さぁ!」

 

デント「彼女はドラゴンタイプのポケモンを極めたドラゴンマスターを目指して修行の旅を続けているんだ!」

 

 聞き慣れない人物の名に反応したリーリエ達にサトシは答えた。

 デントからは一緒にジョウトへと向かったアイリスは到着すぐに別れて、ドラゴンジムのジムリーダーのイブキが住むフスベシティへと直ぐに向かったと言う。この広い空の下で今もこうして夢に向かって走っているアイリスの事を浮かべると一段と気合いが入る。両腕を伸ばして背伸びをし、ゆっくり目を開けるとまたもや見慣れた人物の顔を確認した。 

 

 カメラを片手に旅の記録を収めている少年もサトシの存在に気付いた。しかし、サトシを見るなり顔を若干赤らめるとすぐにそっぽを向いてしまった。その様子にしかめ面になったサトシはその人物の名前を大きく叫んだ。

 

サトシ「おーい!シューティー!!!」

 

シューティー「………。」

 

サトシ「聞こえてないのか?おーい!シューティー!!!」

 

シューティー「………。」

 

サトシ「おーい!シュー…!」

 

シューティー「やめてくれ///聞こえてる!」

 

 どうやら大袈裟に自分の事を呼び止められた事が恥ずかしくなってそっぽを向いていたようだ。

 

ケニヤン「イッシュリーグ以来だな!」

 

デント「相変わらずトレーナー修業に勤しんでるようだね!」

 

シューティー「ポケモントレーナーとして強さを求めるならもっと各地を旅をして色んなトレーナーと勝負する!基本ですよ!」

 

サトシ「シューティー!出るなら全力で相手になるぜ!」

 

シューティー「それは僕も同じさ!」

 

 そう言って和かに合図を交わしそのままサトシ達の元から離れて行った。初めて出会った時に見せた険悪な様子は無く、一人のライバルとして自分を見てくれた事にさらに闘志に火がついたようだ。

 久しぶりのドンナマイトはサトシにとってはリーリエ達を含めた、さらに成長してきたライバル達との波乱の闘いになる事は間違いないだろう。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 今回のドンバトルのルールは一対一のシングルバトルとなっている。登録ポケモンの数は三体までと決まっていた。ここまで色んなポケモン達を仲間にしてきたリーリエにとっては悩みどころである。

 

リーリエ「選出は三体…どの子にしましょうか…」

 

 受付にて出場ポケモンを記入する欄に手が止まっていた。ジムと違って事前情報なしでの選抜。この経験はポケモンリーグに出場する前にやって置いて良かったと思う。

 難しい顔で用紙と睨めっこしているリーリエにシロンはテーブルに乗り移るとその顔をマジマジと覗き込んだ。

 

シロン「コン‼︎」  

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

サトシ「勿論!ピカチュウには出てもらうさぁ!」

 

リーリエ「シロンもですよ!」

 

 互いの相棒のやる気を見て笑うリーリエは選抜するポケモンを選び終えると、管理人の案内でバトルフィールドへと通された。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 長い通路を抜けると、大歓声と共にそこは白熱した光景が広がっていた。円を書くようにして出場者の登場を待ちわびていた観客達。その渦の中でスポットライトに照らされるトレーナー達。そして中央のモンスターボールがプリントされたバトルフィールド。試合前からこの場にいる全員のボルテージは一気に跳ね上がっていた。

 

タケミツ『今回の実況解説!テレビライモンのタケミツが務めさせて頂きます!さぁ、カントー地方での開催!どうでしょうか。主催のドン・ジョージさん!』

 

ドン『イッシュ以外のポケモン達を見られる事にワクワクが止まらなかったりする!』

 

タケミツ『それでは対戦の組み合わせを発表致しましょう!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 大画面モニターには出場者の顔写真が一斉に並べられ、トランプのようにシャッフルされた。二人一組と組まれたカードを見て、各トレーナーはそれぞれの組みと顔を合わせた。目と目があったらポケモンバトル。その瞳に映ったトレーナーが第一試合の対戦相手だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一試合 サトシVSコテツ

 

第二試合 スイレンVSラングレー

 

第三試合 リーリエVSベル

 

第四試合 シューティーVSカノン

 

第五試合 サトルVSデント

 

第六試合 マーマネVSソウタ

 

第七試合 マオVSケニヤン

 

第八試合 カキVSカベルネ

 

 

 

 

 

 

 

サトシ「第一試合目からコテツか!」

 

コテツ「早くもサトシとかよ!わくわくしてきた!!!」

 

 

 

 

ラングレー「悪いけど、きっちり勝たせて貰うから!」

 

スイレン「その言葉そのまま返してあげる!」

 

 

 

 

リーリエ「ベルさん!宜しくお願い…」

 

ベル「きゃあ!シロンちゃん!一緒に他の人のバトルを観ていきましょうよ!」

 

リーリエ「…します…」

 

 

 

 

カノン「宜しくね♪」

 

シューティー「イッシュ以外のポケモンの実力。見させて貰いますよ!

 

 

 

 

デント「さてと!トレーナーとしての君の力量!しっかりとテイスティングさせて貰うよ!」

 

サトル「はい!宜しくお願いします!」

 

 

 

 

ソウタ「しゃあ!容赦しないからな!」 

 

マーマネ「僕だって負けないよ!」

 

 

 

ケニヤン「悪いけど!女の子だからって手加減はしないからな!」

 

マオ「大丈夫!そうして貰うつもりはないから!」

 

 

 

カベルネ「デント!私と当たる前に負けるんじゃないわよ!貴方を倒すのはこのカベルネよ!」

 

カキ「その前に対戦相手は俺なんだが…」

 

 

 

 

 

 それぞれの意気込みを語った所で早くも第一試合が幕を開けようとしていた。

 

タケミツ『まずは第一試合!サトシ選手VSコテツ選手です!』

 

ドン『赤い帽子を被った少年とは久しぶりだったりする!』

 

 名前を呼ばれたと同時に二人のトレーナーはそれぞれのトレーナーボックスへと入っていた。一人は赤い帽子を被り直し、もう一人はオレンジ色のバンダナを伸ばして自分の額にぶつける。気合を入れ直した二人はさらに意気込みをぶつけた。

 

サトシ「イッシュリーグでのリベンジマッチ!ここで果たさせて貰うぞコテツ!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

コテツ「ししっ!あれから俺たちもさらに強くなったんだ!覚悟しろよな!サトシ!」

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

審判「それでは第一試合!サトシ選手VSコテツ選手!試合開始!」

 

 

 

 

     ➖サトシVSコテツ➖

 

 

 

 

 試合開始のコールが鳴ったと同時に二体のポケモンがバトルフィールドへと放たれた。

 

サトシ「俺はピカチュウ!君に決めた!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

コテツ「俺は勿論!ルカリオで勝負だ!」

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

 フィールドに入ったピカチュウは頬の電気袋から電流を発し、それに対しルカリオは群青色のオーラを発した。この二体はイッシュリーグでも対戦した事もあり、ピカチュウはそのリベンジに燃えている。そんなルカリオもピカチュウともう一度闘える事に笑みを浮かべていた。

 

タケミツ『ピカチュウとルカリオでのバトル!両選手の相棒同士のバトルとなりました!』

 

ドン『漲る闘志!解説席にいる私の所まで届いていたりする!』

 

 熱の入った実況により観客達のボルテージもマックスになった。轟く歓声はサトシとコテツの心を燃やし二人の調子を上げていく。

 コテツの闘志から溢れてる波動を感じたルカリオはバングルが取り付けられている右腕を天に向かって掲げた。

 

コテツ「最初から飛ばして行こうぜ!ルカリオ!」

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

サトシ「まさか!あれって!」

 

 ルカリオの合図を見たコテツは同じようにキーストンを持っている右腕を天へと掲げた。共鳴した二つの石は光の線を繋ぎ合わせると、コテツからパワーを貰ったルカリオの身体は七色の虹のように光り輝き出した。

 それを見て驚くサトシだったが、知らない間にさらに成長したコテツとルカリオと戦えると解った瞬間、その胸は高鳴り始めていた。

 

コテツ「ルカリオ!メガシンカだ!!!」

 

 ひとまわり身体が大きくなったルカリオはさっきよりも大きい波動パワーを身体中から解き放っていた。冷静沈着なイメージから爆発的な闘争本能を得たルカリオは全神経を全ピカチュウへと全集中した。

 

ケニヤン「ルカリオの姿が変わったぞ!コテツのやつ!いつの間にあんか力を手に入れたんだ!」

 

ラングレー「噂で聞いたことがあるわ!あれがメガシンカなのね!」

 

カベルネ「ルカリオから感じてくるこのテイスト!さらに強い力を感じるわ!」

 

 いきなりのメガシンカに驚く他の選手達であったが、しかしそんな事で怯んだりするサトシのピカチュウではなかった。メガルカリオを目の当たりにしたピカチュウの闘争心もさらに高まっていた。

 

サトシ「メガシンカかよ!凄ぇぜ!コテツ!!!」

 

コテツ「だろだろ♪凄ぇだろ!」

 

 武者震いが起きたサトシは足を小刻みに踏み込んでいた。

 

ケニヤン「相変わらずだなサトシは…」

 

カキ「あぁ!彼奴は相手が強ければ強いほど燃えるからな!」

 

マオ「それに最初からメガシンカで来るなんてね!」

 

スイレン「うん…」

 

 最初からパワー全開で向かう姿勢でいるコテツとルカリオ。さっきまでのお調子者とはまるで別人であった。言わずも何もコテツ超本気モードを目の当たりにしたリーリエ達は息を飲んだ。

 

リーリエ「それだけコテツさんはサトシに本気って事です!」

 

 そしてすぐさま二体はそれぞれの主人が一発目に指示を出す前に同時に動き出した。それはもうこの技を指示をする事が分かっていたからだ。

 

サトシ「ピカチュウ!【10万ボルト】だ‼︎」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

コテツ「ルカリオ!【はどうだん】‼︎」

 

ルカリオ「ルォ‼︎」

 

タケミツ『両者の技は相殺された!パワーは互角のようだ!』

 

サトシ「攻めろ!【でんこうせっか】‼︎」

 

 爆煙が晴れた同時に、ピカチュウは光の速さでルカリオに向かって走り出した。

 

コテツ「ルカリオ!こっちは【グロウパンチ】で対抗だ‼︎」

 

 拳にパワーを貯めたルカリオはそのままピカチュウに向かって攻撃を仕掛けた。ルカリオの攻撃に気づいていたが、ピカチュウはパワー勝負に応じるかのようにして、そのままルカリオに自分のパワーをぶつけた。またもや反動で吹き飛ばされた二体はその俊敏なスピードですぐに巻き返しに向かった。

 

コテツ「そのまま連続で【グロウパンチ】‼︎」

 

サトシ「こっちは連続で【アイアンテール】だ‼︎」

 

ピカチュウ「ピカァァァ‼︎」

 

ルカリオ「リォォォォ‼︎」

 

 続けてピカチュウは硬化させた尾で反撃を試みた。ルカリオももう一つの拳にも力を貯めると、そのままボクシングのような猛烈なラッシュを叩き込んだ。暫く両者の攻防が続くのだが、

 

ピカチュウ「ピッ!!!」

 

 攻撃が決まるたびに、ピカチュウの方が徐々にルカリオのパワーに押されている事に気づいた。

 

ロトム『【グロウパンチ】の効果でルカリオの攻撃力はどんどん上がっているロト‼︎このまま打つかり合いあえば力負けしてしまうロト‼︎』

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

ピカチュウ「ピッカァ!!!」

 

 ロトムの言った通り。力を増幅させたルカリオは更新の一撃が込めた右ストレートでピカチュウを後方へと吹き飛ばした。受け身が取れないピカチュウが壁に叩きつけられるのも時間の問題だ。しかし、機転をきかせたサトシはすぐにこの状況を対処した。

 

サトシ「ピカチュウ!後方に【エレキネット】‼︎」

 

 サトシの指示を聞いたピカチュウは電気エネルギーを尾を使って、自分の後方へと弾き飛ばした。壁に網目上に広がる電気のネットを貼り付けたピカチュウはそのネットに包まれると、そのままトランポリンのようにしてルカリオに向かって勢いよく弾き飛ばされた。反発力によって数倍のスピードを手にしたピカチュウは目にも止まらぬ速さで、ルカリオの腹部に【アイアンテール】を決めた。

 鋼タイプを持つルカリオには効果は薄いはずがスピードが乗った【アイアンテール】を受け止める事は出来ず、後方へと吹き飛ばされてしまった。

 

サトル「凄い!相手の攻撃を利用してのカウンター攻撃だなんて!」

 

デント「それに応えるピカチュウも流石だよ!今まで目にしてきたトレーナーの中でもサトシとピカチュウのコンビの強さは別格だ!」

 

サトシ「どうだよ!コテツ!」

 

コテツ「へぇん!そんな事ぐらいで驚かねぇよ!」

 

 壁に叩きつけられたルカリオの様子を伺うコテツにルカリオは無事を知らせる。ルカリオはまだ動ける事を見越したコテツはすぐに指示を出した。

 

コテツ「ルカリオ!【グロウパンチ】‼︎」

 

 再び【グロウパンチ】を発動させたルカリオ。それを見たピカチュウは前のめりになってルカリオの動きをしっかりと目で確認をする。いつ向かって来ていいように待っていたサトシとピカチュウであったが、ニヤリと笑みを浮かべたコテツは地面へと指差した。

 

コテツ「フィールドを利用しろ!地面を叩き割れ!!!」

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

 視線を下へと映したルカリオは思いっ切り地面を叩き割った。足が縺れそうになる程に揺れるその衝撃によって、岩の破片が空中へと舞い上がった。

 

コテツ「攻めろ!!!」

 

 雨のようにフィールドに降り注ぐ雪崩にルカリオは岩の軌道を読みながら、ピカチュウに接近を図った。

 

サトシ「来るぞピカチュウ!【10万ボルト】だ‼︎」

 

 ルカリオの動きを止めるべくピカチュウは電撃で対抗するも、降り注ぐ岩石がルカリオの身を守る壁となってしまった。

 

司会者『なんと!ピカチュウの攻撃が防がれてしまった!』

 

ドン『フィールドの地形を利用した見事な戦略だったりする!』

 

 攻撃が通らないまま、安全に距離を詰めに来たルカリオにピカチュウはいったん後退する事にした。

 

コテツ「捕まえろ!」

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

 しかし、尻尾を掴まれたピカチュウはそのままルカリオに捕まってしまった。

 

コテツ「ルカリオ!そのまま【ともえなげ】‼︎」

 

 ルカリオはピカチュウの身体をしっかりとホールドする。そのまま身体を丸めて後ろの方へと転がると、蹴り上げて頭越しに投げ入れた。

 

サトシ「それならピカチュウ!岩を足場にして飛び回れ!」

 

 投げ技を喰らったピカチュウは岩石に身体が当たる直前に【アイアンテール】を使ってガードした。そのまま【でんこうせっか】に切り替えると、降り注ぐ岩場を足場にして飛び移るかのようにルカリオの周りを周回し始めた。作戦を逆手に取られたルカリオは必死にピカチュウの姿を捉えようとしている。

 

カキ「この咄嗟の判断力!流石だな!」

 

シューティー「相変わらず無茶苦茶な戦法を取るね…」

 

 ピカチュウの高速移動にその姿を捕らえる事が出来ないルカリオに焦りが生まれる。このままではまずいと感じたコテツはバンダナを思いっ切り引っ張った後、額に強く当てると何かを閃いたかのように、威勢の良い声を上げた。

 

コテツ「閃いた!!!ルカリオ!目で追うな!ピカチュウの波動を感じとれ!」

 

 指示を聞いたルカリオもコテツの声に我に変えると、両目を閉じてピカチュウの波動を嗅ぎ分ける。ルカリオの性質を生かした機転だ。

 

コテツ「そこだ!【はどうだん】‼︎」

 

 全集中、波動の呼吸によりピカチュウの位置を捕らえたルカリオは【はどうだん】を打ち放った。

 

サトシ「ピカチュウ!【10万ボルト】だ‼︎」

 

 立て直して来たルカリオにサトシは慌ててピカチュウに指示を送る。サトシの声に反応したピカチュウは踏み込んで、真上へと高くジャンプすると、電気袋にエネルギーを貯め始めた。しかし、先に攻撃を仕掛けたルカリオに間に合わず、ピカチュウに【はどうだん】が命中してしまった。

 

タケミツ『攻撃を決めたのはルカリオだ!!!』

 

ドン『いや!!!』

 

 煙が晴れると、ダメージを引きずりながら何とか耐え凌いだピカチュウは【10万ボルト】をルカリオに放つ。

 

ピカチュウ「ピカチュウ!!!!!!」

 

ルカリオ「リォォォォ!!!!!!」

 

タケミツ『おっと!サトシ選手のピカチュウ!吹き飛ばされながらも攻撃を決めた!!!』

 

 周りの岩石を粉砕しながら、ピカチュウの電撃はルカリオに命中した。しかし、パワーを一気に解放させた反動により着地に失敗したピカチュウは地面に叩きつけられてしまった。ルカリオもピカチュウの攻撃に思わず膝を落とすも、自身に流れる電撃を振り払って何とか耐える事ができた。

 両者の猛攻に釣られて会場からは大きな歓声が鳴り響いた。

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

ピカチュウ「ピカチュ‼︎」

 

 その声に元気を貰った二体は体勢を立て直した。両者の力を認め合っている二体は公式戦で再び対戦できた事に高揚していた。その感覚はもちろん。それぞれの主人にもしっかりと伝わっている。

 

サトシ「やるな!コテツ!」

 

コテツ「お前こそ!くっうう!!!すげぇ楽しいぜ!」

 

 コテツの声と共にルカリオは波動エネルギーを貯める構えを見せた。その姿にサトシとピカチュウも背を丸めて構え始めた。

 

コテツ「ルカリオ!【はどうだん】!!!」

 

 会場の隅まで響き渡った声量に応じて、ルカリオは身体中から波動エネルギーを放出させた。球体状に形成されていくエネルギーは掌に収まりきれない程に膨張していく。

 

マオ「大きい!!!!」

 

カノン「あんな大きさ…防ぎきれないよ!」

 

リーリエ「いいえ…サトシとピカチュウなら」

 

 誰から見ても為す術が無いと思えるこの状況下の中でサトシとピカチュウは笑っていた。これが二人の最後の一撃となる事を感じたサトシはZリングを前に翳した。

 

サトシ「行くぞ!ピカチュウ!」

 

ピカチュウ「ピッカァ‼︎」

 

マーマネ「サトシ達もZ技で迎え撃つきだ!」

 

 電気Zの力を貰ったピカチュウはルカリオと同じように大きな電撃玉を形成し始めた。二体の攻撃エネルギーを受けて、会場は地響きを立てながら唸り始めた。解説席にいる人達も含めて、観戦席にいる人達は身体が吹き飛ばされないように椅子に必死にしがみついていた。

 ピカチュウとルカリオもそのパワーに押し潰されそうに足が地面にめり込んで来ているような感じがした。エネルギーが限界まで跳ね上がった事を確認したサトシとコテツは同時に指示を送った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サトシ「コテツ!!!受け取れ!!!これが俺たちの全力だ!!!!!!!【スパーキングギガボルト】!!!!!」

 

ピカチュウ「!!!!!チュウゥゥゥゥゥゥ!!!!!」

 

コテツ「打て!ルカリオ!!!」

 

ルカリオ「!!!!!リォォォォォォォ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 両者の攻撃は激しくぶつかり合い、そして混じり、激しい爆発と共に会場全体を震わせた。二体の安否を確かめるべくサトシとコテツは相棒の名を呼び続けた。煙が晴れたフィールドにはフラフラになりながらも立っている一体とその場で倒れている一体の姿が見えた。勝敗が決したと分かった二人のトレーナーは歩き出した。そして、戦いを終えたその内の一匹は主人の肩に飛び乗り、もう一匹は主人の肩に捕まっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

審判「ルカリオ戦闘不能!ピカチュウの勝ち!一回戦の勝者はサトシ選手!」

 

司会者『ダイナミックなエキサイティングなバトルを制したのはサトシ選手だ!!!』

 

ドン『これはもはや事実上の決勝戦だったりする!いい試合だった!!!』

 

 勝負を終えたサトシとコテツは手を取り握手を交わした。

 

コテツ「完敗だぜサトシ!お前ら二人ともさらに強くなったな!」

 

サトシ「俺たちも受け取ったぜ!コテツとルカリオの本気をな!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

ルカリオ「リォッ‼︎」

 

 ピカチュウとルカリオも互いの健闘を称えて握手を交わした。お互いに全力を出し切ったのは二体の表情から読み取れる。そのまま両者は静かにフィールドを後にした。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 第一試合の盛り上がりのまま、早くも第二試合が始まろうとしていた。入場音楽と共に二人のトレーナーがフィールドへと歩き出した。

 

司会者『続けて第二試合!スイレン選手とラングレー選手のバトルです!』

 

ドン『スイレン選手はアローラ地方出身のトレーナーであり、ラングレー選手はイッシュ地方出身のトレーナー!さて、どんなバトルを届けてくれるか見ものだったりする!』

 

 アシマリとナギサと一緒にトレーナーボックスに立ったスイレンは深呼吸をした後、両頬を軽く叩いて気合を入れた。アローラに広がる夕凪の穏やかな海に立っているかのように落ち着いていた。

 

スイレン「私たちもサトシ達に負けないバトルをしなくちゃね!よし!行くよアシマ…」

 

 アシマリをフィールドへと指示をしようとしたその時、そのアシマリを差し置いてナギサが飛び出して行った。

 

ナギサ「イブイ‼︎」

 

スイレン「ナギサ…?」

 

 ナギサはスイレンを見るなり、尻尾を振って猛烈にアピールをし出した。やる気は充分とみたスイレンはゆっくりと頷いた。

 

スイレン「分かった!アシマリごめんね!ここはナギサに行かせてあげて!」

 

アシマリ「アウ‼︎」

 

 ナギサのやる気を買ったスイレンに対してアシマリもご機嫌に手拍子をしながら承諾した。自分に決めてくれたナギサはそのまま対戦相手の方へと向いた。

 

ラングレー「出陣よ!バイバニラ!」

 

バイバニラ「バニィ‼︎」

 

ソウタ「おっ?何だあのポケモン⁉︎」

 

サトル「バイバニラだよ!」

 

 ソウタは徐に図鑑を開いた。

 

 

 

 

 

『バイバニラ ブリザードポケモン

 氷タイプ

大量の水を飲み込んで体の中で雪雲に変える。怒ると猛吹雪を巻き起こす』

 

 

 

 

 

 ナギサに対してラングレーが出したのはソフトクリームのような形状をしたポケモン。バイバニラであった。

 

ラングレー「見覚えのあるポケモンで助かったわ!」

 

スイレン「私のナギサを甘く見ないでね!」

 

ナギサ「イブイ‼︎」

 

バイバニラ「バイバニー‼︎」

 

審判「試合開始!」

 

 

 

 

   ➖スイレンVSラングレー➖

 

 

 

 

 

ラングレー「バイバニラ!まずは【あられ】だよ‼︎」

 

 バトル開始と同時にバイバニラはすぐに体内に含めた水分を使って雪雲を発生させた。その雪雲は他の雲を取り込む事によって、膨張した雲は空一面を暗くした。そして気温は一気に下がり雪が降り始めた。

 

タケミツ『フィールド上に雪が降り始めました!』

 

ドン『会場の皆さん!風邪をひかないように気をつけるべし!』

 

 その忠告通り会場の熱は一気にバイバニラの【あられ】によって下げられてしまった。フィールド外にも影響を及ぼしているバイバニラの力に早くもスイレンはその身を知る事となった。

 

スイレン「ナギサ!【スピードスター】‼︎」

 

ナギサ「イブイ‼︎」

 

 相手にペースを掴まれないようにスイレンは先に攻撃を仕掛ける事に決めた。高くジャンプしたナギサは大きな尻尾を振り回しながら、形成させた星形のエネルギー玉をバイバニラ目掛けて放った。

 

バイバニラ「バニィ‼︎」

 

スイレン「よし!命中した!」

 

ナギサ「イブイ‼︎」

 

 技を決める事が出来たスイレンとナギサであったが、バイバニラは大した事がない感じで笑いながらその場で回り始めた。余裕そうな雰囲気を漂わせるバイバニラを見てラングレーも指示を送った。

 

ラングレー「バイバニラ!【ふぶき】‼︎」

 

バイバニラ「バニィ♪」

 

ナギサ「イブイ!!!」

 

 天候によって技と命中率も格段にパワーアップした【ふぶき】がナギサに襲い掛かった。吹き飛ばされないように何とか足を踏ん張って耐えたのだが、ナギサは両後足を凍らされてしまった。

 

タケミツ『なんと!イーブイの足が凍ってしまった!』

 

ドン『あの様子じゃ逃げる事も不可能だったりする!』

 

 ナギサは踠いてみるも脱出する事が出来ない。急なピンチにスイレンはすぐに対処出来ずにいる。その間にもバイバニラはナギサとの距離を詰めにかかった。その行動がさらにスイレンとナギサを焦らせてしまう。バイバニラの接近に気づいたナギサはパニックを起こしてしまった。

 

スイレン「落ち着いてナギサ!【スピードスター】‼︎」

 

ナギサ「イブイ!!!イブイ!!!」

 

タケミツ『おっとイーブイ!スイレン選手の声が届いていないようだ!』

 

デント「ナギサはしっかりとバイバニラのフルコースに掛かってしまっているね!それを味わうのも時間の問題だよ!」

 

サトシ「落ち着け!ナギサ!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

 しかし、ナギサの声はスイレンどころか周りの声すらも耳に届いてないみたいだ。暴れるナギサに対し、バイバニラの次の攻撃が容赦なく襲い掛かった。

 

ラングレー「バイバニラ!【ふぶき】‼︎」

 

バイバニラ「バニィ‼︎」

 

ナギサ「イブイ!!!」

 

 バイバニラの強烈な【ふぶき】にナギサは再度飲み込まれてしまった。針が刺さるかのような冷たい冷気にナギサは尻込みしてしまった。

 

ラングレー「これで終わりよ!【ミラーショット】‼︎」

 

 吹雪を止めたバイバニラはダイヤのように輝く磨き込まれたボディから閃光から生まれたエネルギーを使って、ナギサに向けて放たれた。

 

ナギサ「イブイ!!!」

 

 その攻撃によって足を捕われていた氷が砕かれると、その衝撃によってナギサは空中へと放り出されてしまった。その攻撃により戦闘不能寸前の所で追いやられたが、ナギサの耳にスイレンの声がようやく届いた。

 

スイレン「頑張って!【すてみタックル】‼︎」

 

 スイレンの声援によって再び覚醒したナギサは空中で受け身を取ると、そのまま空をも切り裂く攻撃エネルギーを身に纏いながらバイバニラに向かって突進を仕掛けた。気迫に全力で向かうナギサに対し、バイバニラは怯む様子はなく、めい一杯に空気を取り込み始めた。

 

ラングレー「【こおりのいぶき】‼︎」

 

 そのままバイバニラはナギサに対し強烈な冷気を吹きかけて対抗した。勢いよく突進してきたナギサであったが、空中にいるため踏ん張る事は出来ない。【すてみタックル】が決まる寸前でバイバニラの攻撃に押し返されそのまま【こおりのいぶき】をダイレクトに浴びてしまった。

 

スイレン「ナギサ!!!」

 

 吹き飛ばされたナギサはそのまま地面に叩きつけられ、そのまま戦闘不能となってしまった。

 

ナギサ「イブイ…」

 

審判「イーブイ戦闘不能!バイバニラの勝ち!よって勝者はラングレー選手!」

 

 ナギサの初戦は惜しくも敗北というかたちに終わってしまった。審判のコールを聞いたスイレンは急いでナギサの元へと駆け寄るとそのまま優しく抱き抱えた。

 

ラングレー「上出来だよ!バイバニラ!」

 

バイバニラ「バニィ‼︎」

 

 勝利を収めたバイバニラはラングレーの周りを回りながら喜んでいた。そしてバイバニラの闘気が鎮まったように、空から太陽が顔を出し雪は止んだ。

 

スイレン「大丈夫ナギサ…?」

 

 気がついたナギサに声をかけるもバトルに負けたショックで落ち込んでしまった。

 

スイレン「初めてにしては頑張ったよ!ここから一緒にバトルに慣れていこう!」

 

アシマリ「アウアウ‼︎」

 

 そうナギサの頭を優しく撫でながらスイレンはフィールドを降りたのであった。そして、次はリーリエの番がやってきた。

 

マオ「次はリーリエだね!」

 

デント「イッシュでは8つのバッジを集めた実力者でもある。あぁ見えてベルはかなり腕が立つトレーナーだよ!」

 

リーリエ「はい!油断はしていません!」

 

 自分の番が回ってきて気合が入るリーリエに対し、ベルは相変わらずシロンを追いかけ回していた。

 

ベル「ねぇねぇ!私のポケモンになってよ!」

 

ケニヤン「やめとけよベル!次はお前の番だぞ!」

 

ベル「えっ!私の番!それなら早く行かなきゃ♪」

 

 ケニヤンが助け船を出してくれたお陰でベルの意識は試合へと向けられた。

 

スイレン「嵐のようにやって来て嵐のように去って行った。不思議な人…」

 

ソウタ「なんだか落ち着きのない奴だな!」

 

 少しの静寂の後、頭を軽く撫でたシロンをリーリエはマオに託した。

 

リーリエ「マオ!シロンをお願い!」

 

マオ「うん!分かった!」

 

サトシ「ん?シロンじゃないのか?」

 

リーリエ「えぇ!最初はどうしても試してみたい子がいるのです!」

 

ロトム『ビビッ…試したい子?』

 

 それだけを言いつつリーリエもフィールドへと向かって行った。

 

タケミツ『それでは第三試合!リーリエ選手VSベル選手です!』

 

 選手紹介を終えると、ベルはバックの中からモンスターボールを取り出そうとするも、なかなか目当てのモンスターボールが見つからないでいるみたいだ。

 

カキ「本当に強いのか…?」

 

マーマネ「もうそうには見えないよ…」

 

 ようやく見つけると、そのまま持ち手をグルグルと回し始めると審判のコールを待たず、すぐにフィールドへと投げ入れた

 

ベル「よっし!行くわよシュバルゴ!」

 

シュバルゴ「シュバ‼︎」

 

ベル「シュバルゴ!貴方のカッコ良さ!会場にいる人達に見せつけちゃって!!!」

 

シュバルゴ「シュバ‼︎」

 

ソウタ「うぉっ!何だあのポケモン!カッケェ〜!!!」

 

 ベルが繰り出したのはシュバルゴ。アララギ博士との交換で手に入れたポケモンである。ベルの掛け声と共に二つの槍を掲げては体を大きく見せた。一段と磨き上げられた金属のボディを持つポケモンだ。

 

 

 

『シュバルゴ きへいポケモン

 虫・鋼タイプ

高速で飛び回り鋭い槍で相手を突く。不利な相手にも勇敢に立ち向かう』

 

 

 

サトシ「シュバルゴか!」

 

デント「あの様子からにして、さらにシュバルゴとの絆が深まっている感じがするね!」

 

 最初は馬が合わなかった二人だが、旅を通してさらに絆を高めている事は二人の様子からそう感じ取れる。シュバルゴの登場に続いてリーリエもあらかじめ手にしていたモンスターボールを握りしめた。

 

リーリエ「参ります!出てきて下さい!ヒトツキ!」

 

ヒトツキ「ヒト…」

 

サトシ達「「「えぇ!!!」」」

 

司会者『リーリエ選手はヒトツキを繰り出しました!この勝負は鋼タイプ同士のバトルとなりました!』

 

ドン『それにあのヒトツキは色違い!非常に珍しかったりする!』

 

 モンスターボールから出てきたヒトツキに歓声の嵐が巻き起こった。現状が分からないヒトツキは何のことか分からず、警戒しながら周りを見ていた。そんなヒトツキの様子にリーリエは声援を送った。

 

リーリエ「大丈夫ですよヒトツキ!わたくしも一緒ですから!」

 

ヒトツキ「ヒトト…」

 

 リーリエの顔を見て若干落ちたヒトツキはシュバルゴへと目を向けた。ヒトツキとの初めてのバトル。どうなるかわからないが、この子の力を最大限に生かしてあげようと、リーリエは戦闘体制へと切り替えた。

 

審判「試合開始!」

 

 

 

 

    ➖ベルVSリーリエ➖

 

 

 

リーリエ「まずは【きんぞくおん】です‼︎」

 

ヒトツキ「ヒトォォ!!!」

 

タケミツ『まずはリーリエ選手のヒトツキから動き出しました!』

 

ドン『まずは相手の能力値から下げてから相手の出方を見る作戦だったりする!』

 

 リーリエの指示を聞いたヒトツキは金属同士を擦り付け合うような音をフィールド全体に響かせた。キィという音にシュバルゴだけでなくシロンを始めとしたこの場にいるポケモン全てが耳を塞ぎ身震いを立てていた。

 

ロトム『ビビッ!!頭に響くロト!!!』

 

モウカザル「モウキャ…」

 

カノン「モウカザル!大丈夫?」

 

サトル「フィールド外にまで影響するなんて…」

 

マオ「以外なパワーの持ち主なのかも?」

 

 フィールドに入っていないシロン達にこれほどの影響を及ぼしているとなると、一番近くにいるシュバルゴには溜まった物ではないようだ。同じ鋼タイプであるのにシュバルゴも頭を抱えていた。

 

ベル「負けちゃダメよ!シュバルゴ!【シザークロス】‼︎」

 

シュバルゴ「シュバ‼︎」

 

タケミツ『シュバルゴ!果敢に挑みます!』

 

ドン『トレーナーの想いが届いたりする!』

 

 音に支配されたこの場面であっても、主人の微かな声がシュバルゴの力となった。二歩の槍を大きく掲げると前にクロスした状態でヒトツキへと接近した。シュバルゴの迫力ある攻めを前に動揺したヒトツキはおもわず飛び上がってしまった。

 

ヒトツキ「ヒトォォ!!!」

 

 【きんぞくおん】が解除された今、こちらに風が吹いたシュバルゴはその勢いのまま【シザーグロス】を仕掛けた。

 

リーリエ「落ち着いてヒトツキ!【れんぞくぎり】です‼︎」

 

ヒトツキ「ヒトォ‼︎」

 

 無駄に大きく振りかざしたのがいけなかったのか。リーリエの声が届いてから数秒の時間であったが、シュバルゴの動きを見えたヒトツキは【シザークロス】を躱す事に成功した。

 

ベル「シュバルゴ!【てっぺき】‼︎」

 

 躱したヒトツキは指示通り鋭い刃で今度は攻撃を直ぐに仕掛けるも、ベルの素早い指示でシュバルゴはその身を鋼のように硬くして防御に徹した。ヒトツキの短剣が突き刺さるものの、傷一つ付く事はなく金属音と共に弾かれてしまった。【れんぞくぎり】は斬れば斬る程に威力が増してくる技だが、チョボマキから授かった頑丈な盾の前では歯が立たない。

 

カキ「ダメだ!ヒトツキの技が一切通ってない!」

 

 それはその二人のバトルを観ていたカキ達にもリーリエに武が悪い事を悟っていた。

 鋼タイプのポケモンは鎧に被われている物が大多数を占めており、格闘技術をなし得ていない物理では歯は立たず、鋼より脆い岩や氷は難なく砕かれては、その無機物は毒をも通さない。言わば弱点が少ないタイプだけでなく、相性の良いタイプも多く存在している。

 守りこそ最大の攻撃ともいえる鋼タイプのシュバルゴの前では猛攻を続けているヒトツキの方が不利であるのは厳然たる真実なのだ。

 

リーリエ(確かにシュバルゴの殻は頑丈ですが、殻に被われていない部分を狙えばダメージはあるはずです!)

 

 しかし論理的結論としてはそうだが、それが全て通用するとは限らない。こちらの攻撃が通らないとなれば、為す術がないと悟った相手には何処かか安心感が生まれる。その隙を狙って風向きを一気に変えれば勝ち筋がある。その隙が作れるも勝利を確信し出しているベルの様子から分かっていた。

 

ベル「行けてる♪行けてる♪シュバルゴ!【はかいこうせん】‼︎」

 

シュバルゴ「シュバァ‼︎」

 

 ベルはここでなんと物理技最強クラスの技をシュバルゴに指示したのであった。ベルの指示に耳を疑うサトシ達であったが、もうエネルギーをチャージしたシュバルゴは【はかいこうせん】をヒトツキに向かって放射した。全てを破壊し尽くすそのエネルギー砲に飲み込まれたヒトツキであったが、何事もなかったように平然と立っていた。

 

ベル「えぇ!!!何で何で⁉︎効いてないの?」

 

 リーリエも目を丸くして呆然としていたが、ダメージを受けていない事に慌てるベルの様子からにして、ヒトツキのタイプを理解していなかった事に気付いた。攻撃するタイミング見計ろうとはしていたが、まさかこんな形で隙を作れたとは思いもしなかったため、若干戸惑ってしまった。

 

コテツ「何でだ⁉︎当たったのに」

 

デント「ヒトツキはゴーストタイプでもあるから、【はかいこうせん】は効果が無いんだ…」

 

カベルネ「ゴーストタイプにノーマルタイプの技を撃っちゃうなんて超バッドエンドなテイストだわ!」

 

 自分の愚策に自ら自滅したベルの様子をみたリーリエはヒトツキに反撃の指示を送った。

 

リーリエ「今がチャンスです!ヒトツキ!殻が被われていない所へ【かげうち】です‼︎」

 

ヒトツキ「……。」

 

リーリエ「ヒトツキ?」

 

 しかしリーリエからの指示が聴こえていないのか、ヒトツキは時間が停止したかのように少しの間だけ微動だに動こうとしなかった。そして、後から遅れるかのように影の中へとゆっくりと消えていった。

 

ベル「シュバルゴ!どっから現れるか分からないわ!気をつけて!」

 

シュバルゴ「シュバ‼︎」

 

 【かげうち】は影を通じて素早く移動して相手に叩き込む技である。ヒトツキが動き出した直後、シュバルゴも辺りを見渡してヒトツキの出方を伺っている。しかし一向にヒトツキは姿を見せずにいる。【かげうち】は先制攻撃技でもあるため、もう現れてもいい頃なのに出てこないヒトツキの気配にリーリエに不安が走った。

 

リーリエ「あれ?ヒトツキ…ヒトツキ!!!何処ですの!!!」

 

 リーリエの声にヒトツキは応じる事はなかった。リーリエの焦り具合を見て、観客達も動揺し始めていた。サトシ達も必死にヒトツキを呼びかけるもその後、再びフィールドへと姿を現す事はなかった。

 

審判「ただいまの結果、リーリエ選手のヒトツキは戦意喪失と見なします!よって勝者はベル選手とします!」

 

ドン『なんと!!!これは意外な決着がついてしまった!!!』

 

 審議の結果、リーリエの負けが決まってしまった。ベルもこの決着に驚いていたが、すぐにシュバルゴの元へと駆け寄った。

 

ベル「シュバルゴ!やったわ!私達の勝ちよ!」

 

シュバルゴ「シュバ‼︎」

 

 勝敗を決したリーリエはすぐにフィールドから降りると会場の外へ向かって走り出した。

 

リーリエ「わたくし!探しに行ってきます!」

 

サトシ「俺も行くよ!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

スイレン「私も!」

 

 リーリエに続いて試合が終わってるサトシとスイレンもヒトツキの捜索に当たる。何故ヒトツキがあの場から逃げてしまったのか。今はその答えは分からないが、早く見つけてあげるべく、リーリエ達は無我夢中に駆け出した。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 会場の外へと飛び出したリーリエはサトシ達と二手に分かれて捜索を始めた。何度もヒトツキを呼びながら走っていると丁度、日陰になっている壁の隅に身を埋めているヒトツキを発見した。最初にシロンが近寄り呼び止める。その声に気づいたヒトツキは顔を上げると、此方に向かってくるリーリエの姿も捉えた。

 

リーリエ「良かった!ここにいたのですね!」

 

シロン「コン‼︎」

 

怯えきったその様子からリーリエはヒトツキが怖がっていた事に気づいた。

 

リーリエ「御免なさい。貴方には怖い思いさせてしまいましたね」

 

ヒトツキ「ヒトォ…」

 

 恐怖かバトルから逃げ出した罪悪感なのか。ヒトツキの震えは止まっていなかった。その様子を見たリーリエはそっとヒトツキの鞘を優しく撫でた。

 練習試合もした事がないのにこんな大観衆の前でいきなり戦うことを命じられたら怖いと思うのも、ちゃんと分かってあげたら分かる事であった。試合を楽しむシロン達やポケモンバトルが当たり前と思い込んでしまったりする点が今回を招いてしまった種である事をリーリエはヒトツキに謝りながら深く反省した。

 

サトシ「リーリエ!良かった!見つかったんだな!」

 

リーリエ「さぁ、皆んなの元へ戻りましょう!」

 

シロン「コン‼︎」

 

ヒトツキ「ヒトォ…」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 ヒトツキを見つけたリーリエ達は急いで会場へと戻って行った。そして帰ってきた時には第四試合が終わっていた。

 

審判「モウカザル戦闘不能!ジャローダの勝ち!よって勝者はシューティー選手!」

 

タケミツ『勝利を手にしたのはシューティー選手!ジャローダとの息もピッタリでしたな!』

 

ドン『ジャローダの性質を活かした見事なバトル!実に素晴らしかった!』

 

タケミツ『さて次は第五試合!サトル選手とデント選手のバトルです!』

 

ドン『サトル選手は現在カントーリーグに向けてポケモン修行に励んでいる新人トレーナー。対してデント選手はイッシュ地方のサンヨウシティのジムリーダーである。このバトルはトレーナー対ジムリーダーの対決となったりする!』

 

マオ・カキ・「「えっ!デントってジムリーダーだったの⁉︎」」

 

デント「あはは…そういや言ってなかったね!」

 

 新事実が発覚した所で試合は後半へと入ろうとしていた。次に出場するサトルとデントはポケモン達を引き連れて、フィールドに向かって歩き出した。

 

ソウタ「マサラ魂を見せていけ!サトル!」

 

カノン「肩の力を抜いて!リラックスよ!」

 

サトル「あはは…」

 

 ソウタとカノンの熱の入った声援におもわず顔を赤くしてしまったサトルは急ぎ足にトレーナーボックスへと向かった。

 

デント「初めましてサトル!いいバトルをしよう!」

 

サトル「はい!宜しくお願いします!」

 

 硬い握手を交わした直後、ヒトツキを連れてリーリエ達は第五試合が始まるまでには戻ってくる事が出来た。

 

カノン「良かった!ヒトツキ見つかったんだね!」

 

リーリエ「はい!心配おかけしました!」

 

ヒトツキ「ヒトォ‼︎」

 

サトシ「おっ!丁度始まりそうだな!」

 

 リーリエに続いてヒトツキもサトシ達に何度もお辞儀を繰り返し謝り続けた。そんなヒトツキをピカチュウとシロンを初めとした仲間達が慰めていた。少しずつ元気を取り戻した様子を見て安心していると、次のバトル。第五試合目が始まろうとしていた。

 

サトル「よし!行くよ!リザード!!!」

 

リザード「ザァ‼︎」

 

デント「方丈たる森の香り!マイビンテージ!ヤナップ!!!」

 

ヤナップ「ヤナァ‼︎」

 

タケミツ『サトル選手はリザード!デント選手はヤナップです!』

 

ドン『どんどん行くよ!ドンバトル!』

 

審判「試合開始!」

 

 白熱し続けるドンバトル。次回はどんな戦いが待っているのか。




 いかがだったでしょうか。
リーリエばかりではなく、マオやカキ達のバトルも書いていきたいなぁと思い、今回はドンバトルを題材としたお話にしてみました。なら、折角だし、多少強引な感じになってしまったと思いますが、イッシュ地方組も登場させてみました。ちなみに今回のお話を入れて四話構成として行こうと思いますので、誰が優勝するか予想しながら楽しみに待ってて下さい。

 ちなみに、あれ?アニメでナギサは【スピードスター】なんて使ってたっけ?と思われた方もいたと思いますが、ナギサの技構成は私が見る限りではアニメの方ではおそらく【すてみタックル】以外の技は見当たらなかった筈だと思いましたので、残りの技構成は此方で考えて入れていこうかと思います。もし、いやアニメではこの技も使っていたよ!という意見がありましたら、感想等で教えてくれると助かります。

それでは次回も宜しくお願いします。
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