ポケットモンスター let's goリーリエ!   作:アニポケ大好き主

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 アローラ!今回のポケ問題はこの僕、デントが出題するよ。

 Q今回のお話で二回戦でサトシが使うポケモンはどれかな?

 Aピカチュウ Bモクロー Cルガルガン Dニャヒート

 イッツ!クエッションターイム!!!


第四十五話 どんどん行くよ!ドンバトル ②

 

ドンバトル大会に参加しているリーリエ達。

第一試合はサトシとコテツ。一進一退の攻防の末、サトシの勝利となる。第二試合はスイレンとラングレー。スイレンはナギサで挑むもののバトルの経験不足が響き、ラングレーのバイバニラの前に敗れてしまう。第三試合はリーリエとベル。リーリエはヒトツキとの初めての公式試合であったが、バトル慣れしていないヒトツキはバトルへの恐怖で足が竦み、結果としてヒトツキの戦線離脱によりベルの勝利となってしまった。第四試合とシューティーとカノンであったが、相性の悪いモウカザルを相手に怯むことなく、その力強さでジャローダが勝利の星を獲得した。

 そして白熱したバトルは第六試合目と進んでいた。

 

サトル「リザード!【かえんほうしゃ】‼︎」

 

リザード「ザァッ‼︎」

 

デント「躱すんだ!ヤナップ!」

 

 リザードの口から放たれた炎が波のようにヤナップの方へと迫っていくが、素早さに自信があるヤナップはデントの指示もあってすぐにジャンプをして難なく躱す事が出来た。

しかしサトルは一度の攻撃に躱されても怯むことなく直ぐにリザードに次の指示を送った。

 

サトル「リザード!連続で【かえんほうしゃ】‼︎」

 

リザード「ザァッ‼︎」

 

デント「全て躱すんだ!」

 

ヤナップ「ヤナッ‼︎」

 

タケミツ『ヤナップ!自慢の素早さでリザードの火炎放射を躱していきます!』

 

ドン『相性の悪さを感じさせない軽やかな身のこなし!流石はジムリーダーが育てたポケモンだったりする!』

 

連続攻撃でヤナップの体力を奪う事を狙った指示であったが、ヤナップは体力を最小限に押さえては、無駄な動きをせず、ギリギリの所で紙一重に攻撃を躱していた。攻撃が擦りもしない状況にリザードはだんだん苛立っていた。その怒りが冷静さを掻き乱す形となってしまい、だんだんと攻撃の速度が遅くなってきてしまった。

 

リザード「リザァ…‼︎」

 

サトル「リザード!焦れば相手の思うツボだ!気をつけて!」

 

 サトルの声に冷静になったリザードは一度ヤナップへの攻撃を止めた。我を失いかけたリザードは深呼吸をして心を落ち着かせた。平常心を取り戻したリザードは心配をかけたサトルに大丈夫のサインを送り、再びヤナップの方へと身構えた。

 

デント「今の指示は素晴らしいね!ポケモン達の事をよく見ている!」

 

 熱くなりすぎてその冷静な判断も欠けてしまう事もあるバトルの中でも、自分のポケモンの様子をしっかりと見ていたサトルの判断力をデントは高く評価した。

 

デント「さて、次はこちらの番だ!ヤナップ!【タネマシンガン】‼︎」

 

ヤナップ「ヤナッ‼︎」

 

 今度はヤナップが先に動き出した。その場で高くジャンプをすると、リザード目掛けて勢いよく種を発射した。空を切る音を立てながら迫る弾丸からにして、効果はいまひとつでのダメージだけでは済まされない事は分かる。火炎放射で焼き払う手もあるが、それを突き破ってくるような猛スピードで突っ込んでくる【タネマシンガン】に対してそれは難しいであろう。

 

サトル(あっ!そうだ!)

 

 迫ってくるヤナップの攻撃を前に焦る気持ちが出てしまったが、落ち着いて導き出した答えをサトルはリザードに指示送った。

 

サトル「リザード!【メタルクロー】だ‼︎【タネマシンガン】を弾き返すんだ!」

 

リザード「ザアッ‼︎」

 

 爪を鋼のように硬化させたリザードは体を回転させながらその爪でヤナップの【タネマシンガン】を弾き飛ばした。防御に使っただけでなく弾き飛ばした【タネマシンガン】はそのままヤナップの方へと飛ばされた。

 

ヤナップ「ヤナッ!!」

 

タケミツ『なんと!リザードが弾き返した【タネマシンガン】がヤナップを強襲!』

 

ドン『相手の力を利用した見事な戦略だったりする!』

 

  自分の攻撃を浴びてしまったヤナップはふらつきながらもなんとか地面へと着地に成功した。ヤナップの気が逸れた瞬間を狙ってサトルは素早く攻撃の指示を出した。

 

サトル「今だ!【かえんほうしゃ】‼︎」

 

 すぐに放たれた火炎放射はヤナップへうねりを上げながら放たれる。オレンジ色に業火はそのままヤナップを包み込んだ。

 

サトシ「あっ!!!」

 

カノン「やったの!?」

 

 と思ったが、リザードの足元から飛び出したヤナップは空かさず攻撃を決めた。予想外な動きを見せたヤナップにサトルもリザードはすぐに対処する事が出来ずまま、リザードはそのまま地に叩きつけられてしまった。リザードが立っていた場所に大きな穴があった所から、どうやらヤナップは火炎放射を浴びる寸前に【あなをほる】を使って躱していたみたいだ。ある程度のサトルとリザードの実力を見定めたデントは蝶ネクタイを結び直した。

 

デント「イッツ!テェイスティングターイム!!!」

 

タケミツ『出ました!デント選手のテェイスティングターイム!』

 

マオ「あ〜始まっちゃった…」

 

カベルネ「そのテェイスティグ失敗しろ!!!失敗しろ!!!」

 

 ソムリエの血が騒ぎ出したデントはサトルのリザードをティスティングし始めた。それに合わせてヤナップもデントの動きに合わせながら一緒にポーズを取り始めた。

 

デント「パワーとテクニック!成長途中でありながらもそのリザードは最高級のフレイバーを醸し出している!トレーナーがポケモンを想うのと一緒でポケモンもまたトレーナーを信頼している。君とリザードとのマリアージュは全てのトレーナーの手本となるだろうね!」

 

サトル「えぇっと、ありがとう…ございます」

 

 試合中にでも構わず、自分のポケモンに対し褒め言葉を貰ったサトルは戸惑いながらも会釈した。その直後デントはソムリエモードからまたバトルへと切り替えた。その目にサトルは身構えると、リザードへ相手から目を離さないようにと指示を送った。

 

デント「さぁ続きを始めよう!【あなをほる】‼︎」

 

ヤナップ「ヤナッ‼︎」

 

タケミツ『ヤナップ!再び地中に潜って身を隠しました!』

 

ドン『何処から現れるか分からなかったりする!』

 

 ヤナップの気配を感じ取ろうと神経を集中させるものの、捕らえる事が出来なかったリザードはそのままヤナップの攻撃を受けてしまった。そしてヤナップは再び地中に潜ると、四方八方にと連続攻撃を浴びさせた。

 

リザード「ザァ!!!」

 

タケミツ『ヤナップの連続攻撃!リザードはヤナップの姿を捕らえられない!』

 

ドン『地面タイプの技は炎タイプに効果は抜群!このまま受け続けるのも厳しい展開だったりする!』

 

 その通りもあって、リザードは身を固めてダメージを最小限に防ごうとしているが、効果抜群の技をいつまでも耐え凌ぐ事が出来るはずがない。ダメージが重なっていきだんだんと膝が地面につき始めていた。

 

ソウタ「何やってんだよ!サトル!負けちまうぞ!」

 

カノン「サトル!リザード!頑張れ!!!」

 

 次第にボロボロになっていくリザード。何とか策を考えたサトルはヤナップが掘った穴目掛けて指を指した。

 

サトル「リザード!穴に向かって【かえんほうしゃ】‼︎」

 

リザード「リザァ‼︎」

 

 サトルの指示からパワーを貰ったリザードはダメージを振り払いながら、穴に向かって大きく口を開いた。しかし、それを見たデントは全てを見透かしたような笑みを浮かべた。

 

デント「そう来ると分かっていたさぁ!ヤナップ!ジャンプだ!」

 

ヤナップ「ヤナッ‼︎」

 

 すぐに穴から脱出したヤナップは火炎放射を浴びる事なく空高くへと上っていく。さらに空中で受け身を取ると、両手を広げて力を貯め始めた。

 

デント「お見せしよう!最高のフレイバーを!【ソーラービーム】‼︎」

 

 太陽の光を集め始めたヤナップはそのエネルギーを撃つ準備へと入った。

 

サトル「でも!こっちの方が早い!リザード!そのまま【かえんほうしゃ】‼︎」

 

 チャージに時間がかかる事は分かっていたサトルは効果抜群の技で一気に蹴りを付けようとした。しかし、リザードが技を放つ準備へと入ったとの同時にエネルギーを貯め終えたヤナップは【ソーラービーム】を放った。

 

ヤナップ「ヤナッ‼︎」

 

リザード「リザ!!」

 

サトル「えっ!」

 

 予定よりも早い攻撃にサトルは目を丸くした。しかも運が悪いことに【ソーラービーム】を浴びた事により口の中に貯めていた炎エネルギーが暴発してしまったのだ。二連ダメージを受けてしまったリザードはその場で膝をついてしまった。

 

デント「ヤナップ!急降下で【かみつく】攻撃う‼︎」

 

サトル「リザード!【あなをほる】で躱すんだ‼︎」

 

 【ソーラービーム】を放った直後であるのにも関わらず、空かさずヤナップは次の攻撃体勢へと切り替えた。ヤナップの接近に気づいたサトルも素早く回避の指示を送るも、ダメージを受けていたリザードがすぐに動くことが出来ず、ヤナップの鋭い牙がリザードの懐を捉えた。

 

サトル「頑張れリザード!頑張れ!」

 

リザード「リザァ…」

 

 ヤナップの追加攻撃を受け、背中から倒れたリザードは力を振り絞って立ち上がろうとする。しかしジワジワと身体を蝕んでいくダメージに体力を奪われた結果、その場で力尽きてしまった。

 

審判「リザード戦闘不能!ヤナップの勝ち!よって勝者はデント選手!」

 

タケミツ『決まった!勝ったのはデント選手だ!』

 

 バトルが終えるとサトルはゆっくりとリザードの元へと向かった。

 

サトル「大丈夫!?リザード!」

 

リザード「リザッ…」

 

サトル「良かった…」

 

 サトルの声により目覚めたリザードは負けてしまった事でガックリと肩を落としてしまった。だけど、ジムリーダー相手に懸命に戦ってくれたリザードはサトルは優しく頭を撫でて励ましていた。

 しかし、サトルにはどうしても気になる事があった。それはヤナップの【ソーラービーム】がリザードの技が発動する前に撃ち出された点だ。効果は今ひとつのリザードに対して、瀕死に持っていくほどのフルパワーに近い威力をどうしてあんなに早く撃ち出せたのか。

 そんな二人にバトルを終えたヤナップを肩に乗せたデントが歩み寄ってきた。二人は互いの健闘を讃えて握手を交わした。

 

デント「太陽の恵みを攻撃エネルギーに変えて撃ち出す技!あの状況なら地に着いている時よりも早い段階で撃ち出す事が出来るんだ!」

 

 実はデントは【ソーラービーム】が撃ち出される時間を短縮するべく、ヤナップが太陽との距離を縮めていた事が鍵となっていたのだ。つまり日差しが強く差し込む程、太陽のエネルギーを早く回収する事が出来るという訳だ。そのためヤナップはジャンプする事によって日差しが強く当たる場所まで移動していたのだ。

 デントの戦略にしてやられたサトルは感心するあまり肩の力が抜けたようにして、その場に座り込んでしまった。そんなサトルの様子を心配になったピカチュウとリザードはすぐに彼を呼び止めた。しかし、そんな二匹の不安を取り除くような満足げな笑顔を見せたサトルは二匹の頭に手を置いた。

 

サトル「僕たちもまだまだだね二人とも!もっと頑張ろう!」

 

サトルのピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

リザード「リザァ‼︎」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

タケミツ『どんどん行きましょう!ドンバトル!残すところ後は三試合!』

 

ドン『第六試合!マーマネ選手とソウタ選手の入場です!』

 

 白熱したバトルが続き大歓声が鳴り止まないバトルフィールドにまた新たな出場者がフィールドへと立っていた。初めての出場に心配していたサトシ達であったが、この歓声に呑まれている様子はなく、マーマネは凛とした表情をしていた。

 

サトシ「落ち着いているみたいだな!」

 

カキ「マーマネのやつ!いい顔してる!」

 

マオ「マーマネもサトシやリーリエを見て感化されたんだと思うよ!」

 

スイレン「リーリエのジム戦を観てる時も、人一倍暑くなってたりしてたもんね!」

 

リーリエ「わたくしもいつもその応援に力を貰っています。日頃の感謝を込めて精一杯応援します!頑張って!マーマネ!!!」

 

シロン「コーン‼︎」

 

 アローラのみんなの応援を受け取ったマーマネは相棒の名を叫んだ。

 

マーマネ「頼むよ!トゲデマル!」

 

トゲデマル「モギュュ♪」

 

ソウタ「良し!頼むぜ相棒!」

 

クチート「クチィ‼︎」

 

 マーマネと同じようにソウタも自分の相棒のクチートをバトルフィールドへと出した。

 

審判「試合開始!」

 

 

 

 

➖マーマネVSソウタ➖

 

 

 

 

ソウタ「クチート!【アイアンヘッド】だ‼︎」

 

クチート「クチィ‼︎」

 

マーマネ「躱して!トゲデマル!」

 

 試合開始と同時に頭を硬化させたクチートはそのままトゲデマルに向かって一直線に突っ込んでいく。ソウタの速攻に驚くマーマネはすぐに自分もトゲデマルに回避の指示を送った。

 

マーマネ「トゲデマル!【ほうでん】‼︎」

 

トゲデマル「モギュュ‼︎」

 

 攻撃を躱したトゲデマルはそのままクチートの上を取った身体中の電気を辺り一面に放電させた。それを見たソウタも焦る事なく素早く指示を送った。

 

ソウタ「【ようせいのかぜ】‼︎」

 

クチート「クチィ‼︎」

 

 拳を思いっ切りぶん回したクチートはその風圧で発生させたピンク色の風でトゲデマルの電撃を纏わせて攻撃を防いだ。

 小爆発とともに吹き飛ばされたトゲデマルにクチートは大きな顎で捕らえにかかる。

 

ソウタ「よっしゃあ!今だ!【かみつく】攻撃‼︎」

 

クチート「クチィ‼︎」

 

 空中へ放り出されているトゲデマルにクチートの攻撃が迫る。躱す事が出来ないトゲデマルは慌てた様子でじたばたと逃れようと必死に抵抗している。

 

ロトム『ダメロト!捕まるロト‼︎』

 

マオ「逃げて!トゲデマル!!!」

 

 誰しも捕まると思った中、マーマネはニヤリと笑っていた。

 

マーマネ「トゲデマル!【ニードルガード】‼︎」

 

 瞬時にトゲデマルは身を丸くすると、全身の針を一気に逆立てた。トゲデマルの新しい技に思わず驚いたサトシ達。しかし栗のイガのようになったトゲデマルを見てもクチートは怯む事なく突っ込んでいく。鋼のように硬く鉄骨すらも噛み砕いてしまう自慢の大顎に相当な自信があるのか。構う事なくクチートはトゲデマルに思いっ切り噛み付いた。

 

カキ「あっ!」

 

マオ「トゲデマル!!!」

 

 呑み込まれてしまったトゲデマル。一瞬の静寂が包み込まれた後、これ以上の試合続行は不可能と判断した審判はクチートの勝利を宣言しようと口を開いた。が、その時…

 

クチート「クチィ?」

 

 何かしら違和感を感じたクチートにソウタも何事かと首を傾げた。顎が徐々に開き始めると、なんと身体を丸め全身の針を伸ばして必死に抵抗しているトゲデマルの姿があった。

 

タケミツ『なんと!クチートの顎にトゲデマルがガッチリとはまってしまった!』

 

ドン『何というアクシデントだったりする!』

 

 そう。トゲデマルは呑み込まれたと同時に【ニードルガード】で防御に入ると、その針が歯の隙間に挟まってしまったのだ。

 

ソウタ「クチート!早く吐き出せ!」

 

 クチートはトゲデマルを吐き出そうと大きく顎を振り回し始めた。しかし、ガッシリと挟まってしまった針を一本も抜くことが出来なかった。また同じように身動きが取れないトゲデマルもどうしたらいいか分からず、そのまま目を回している。別に牽制が逆転となった訳でもないこの状況に慌てるマーマネ。しかし咄嗟の閃きにより、この状況を打破する手段を考えついた。

 

マーマネ「トゲデマル!そのまま【ほうでん】だ‼︎」

 

トゲデマル「モギュ‼︎」

 

 マーマネの声に我に帰ったトゲデマルは指示通り体内に溜め込んだ電気を一気に解放させた。

 

クチート「クチィ!!!」

 

 トゲデマルの電撃をしかもゼロ距離で浴びてしまったため、クチートに強烈な痺れが身体中を襲った。そのままクチートが膝を落としたと同時に脱出したトゲデマルはその場で転がり始めると発電し始めた。

 

マーマネ「トゲデマル!【びりびりちくちく】‼︎」

 

トゲデマル「モギュュ‼︎」

 

 電気を帯びたその身体のままトゲデマルはクチートに向かって転がっていく。トゲデマルの攻撃に気づいたソウタも避けるようにクチートに指示を送ったが、さっきの攻撃により麻痺状態になってしまったクチートは思うように動かす事が出来ず、そのままトゲデマルの攻撃を受けてしまった。

 激しい爆雷とともにまたもや強烈一撃を叩き込まれたクチートはゆっくりと倒れてしまった。

 

クチート「ク…チィ…」

 

ソウタ「クチート!!!」

 

審判「クチート戦闘不能!トゲデマルの勝ち!よって勝者はマーマネ選手!」

 

タケミツ『運を味方につけたか!勝ったのはマーマネ選手とトゲデマルだ!』

 

ドン『まさしく奇跡の大逆転劇だったりする!』

 

 自分の勝利を理解したトゲデマルは一目散にマーマネの方へと走り出した。

 

マーマネ「やった!よく頑張ったねトゲデマル!」

 

トゲデマル「モギュュ 」

 

 自分の胸に飛び込んでくるトゲデマルをマーマネは力強く抱きしめていた。

 

ソウタ「お疲れクチート!ゆっくり休んでくれ!……。だぁぁぁ!!!負けた!!!クッソォォ!!!」

 

 健闘したクチートを戻したソウタは悔しさ全開に頭を掻き回し始めた。しかし、咄嗟のハプニングに対して対処が遅れてしまった事や的確な指示を送れなかった自分に敗因があることは分かっていた。それらの反省を自分の胸の中に受け止めたソウタはマーマネと握手をした後、フィールドを後にした。

 

サトシ「おぉ!マーマネが勝った!」

 

ロトム『偶然が重なったいえ、見事な勝利ロト‼︎』

 

カキ「やったな!」

 

スイレン「おめでとう!」

 

マーマネ「ありがとう!みんな!」

 

 仲間の一人がまた勝ち上がった事にスイレンもリーリエも自分のことのように大いに喜んでる。そして、ただ一人。その光景を眺めて次の試合へと切り替えるものがいた。

 

マオ「さて!アマージョ!私達もマーマネに続くよ!」

 

アマージョ「アジョ‼︎」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

ドン『続いて第七試合!マオ選手とケニyaン選手の入場だったりする!』

 

ケニヤン「毎回アクセントが違うけど、今はそんなことどうでもいいぜ!頼むぞ!ダゲキ!」

 

ダゲキ「ダァキ‼︎」

 

マオ「準備はいい!?アマージョ!」

 

アマージョ「アジョ‼︎」

 

 両選手のポケモンが出揃った事を確認した審判は試合開始のコールを取った。

 

審判「試合開始!!!」

 

 

 

 

 

➖マオVSケニヤン➖

 

 

 

 

 

マオ「アマージョ!【マジカルリーフ】‼︎」

 

 高くジャンプしたアマージョはそのまま先制して攻撃を仕掛けた。七色の虹のように鮮やかな光を放つ木の葉は一直線にダゲキの方へと向けられた。

 

ケニヤン「ダゲキ!【インファイト】だ‼︎」

 

 ケニヤンも怯む事なくすぐにダゲキに指示を送った。ダゲキは目にも止まらない速さのパンチを次々に繰り出すと、そのまま【マジカルリーフ】一枚一枚を粉砕させた。避けることが不可能な攻撃に対して見事な防御とも言えよう。

 

マオ「うっそー!!!」

 

ケニヤン「どうだ!これが俺のダゲキの防御技だ!」

 

タケミツ『攻撃は最大の防御となり!見事な対処です!』

 

ドン『拳一つ一つのパワーも凄まじいものであった!よく育てられてたりする!』

 

 ダゲキのパワーに圧倒させれ動きが止まったマオ達を見たケニヤンは風向きが変わらないうちにすぐに次の指示を送った。

 

ケニヤン「次はこれだ!【ビルドアップ】‼︎」

 

 上腕二頭筋。胸筋。あらゆる筋肉を膨張させたダゲキは攻撃と防御を上げた。光に照らされた筋肉はダイヤモンドのように輝いていた。

 

ケニヤン「そのまま連続で【からてチョップ】‼︎」

 

 能力を上げたダゲキはアマージョに向かって走り出すと、空かさずアマージョの頭上に手刀を振り下ろした。

 

マオ「避けてアマージョ!」

 

 咄嗟に躱したアマージョであったが、ダゲキの攻撃はそのまま続いていた。なんとか相手の攻撃を見切って躱しているが、ダゲキの勢いにも押されてどんどん後ろの方へと足が竦んでしまっている。流れが一気にケニヤンの方へと傾き始めたマオは打開策をとる。

 

マオ「そうだ…アマージョ!【あまいかおり】‼︎」

 

アマージョ「アジョ‼︎」

 

ダゲキ「ダ…キ」

 

 アマージョの身体が漂ってきた香りにダゲキは思わず静止してしまった。

 

タケミツ『おっと!ダゲキの動きが止まりましたね!』

 

ドン『この甘い香りに闘争本能を押さえられてしまったのかもしれない!』

 

 動きが止まったダゲキにケニヤンは必死に呼びかけるも、その声は届いていない。

 アマージョが放つ甘い香りは会場にいるもの全員を惚気させていた。その馥郁たる香りはフィールドへと飛び出そうとするモクローを必死に止めているサトシが物語っている。

 

マオ「今よ!【トロピカルキック】‼︎」

 

アマージョ「アジョ‼︎」

 

ダゲキ「ダッキィ!!!」

 

 その隙を狙ってアマージョの渾身の蹴りがダゲキの懐へと見事決まった。

 

サトシ「やるな!マオ!」

 

ロトム『これは良い試合ロト!』

 

 アマカジの頃から家族同然であってマオの一番のパートナー。息が合うバトルをしている様子に驚くことはないと思えるが、あまり多くのバトル経験を積んでいないトレーナーが慌てる事なく状況において的確に指示を送るのはそう簡単に出来るものではない。なによりもアマージョと一緒にバトルを楽しんでる姿がとても微笑ましい光景であった。

 

タケミツ『マオ選手のアマージョ!見事な動きであります!』

 

ドン『まるでバタフリー のように舞いスピアーのように刺すといった感じだったりする!』

 

 会場の声援はマオとアマージョへと向けられていた。ダゲキはなんとか立ち上がるもアマージョの攻撃が急所へと入っていたのか立ち上がるだけでも精一杯の様子だ。しかしその声援に押しつぶされる事なくケニヤンは一気に空気を吸い込んだ。

 

ケニヤン「ダゲキ!!!」

 

ダゲキ「ダッキ‼︎」

 

マオ「えっ!?」

 

アマージョ「アッジョ!?」

 

 会場の声を一気に消し飛ばしてしまう程のケニヤンの声量が鳴り響く。ケニヤンの声を聞いたダゲキは自分の頬に一発拳を入れた。その光景にマオとアマージョは思わず目を丸くした。

 

リーリエ「自分に攻撃ですか!混乱しているわけでもありませんが!」

 

サトシ「そうじゃないさ!」

 

 自滅行為と思われたその行動はその場にいた全員に驚きを与えた。しかしダゲキの鋭い眼光はアマージョへと向けられていた。

 

ケニヤン「気合い入れ直していけ!ダゲキ!」

 

ドン『自分自身に喝を入れたみたいですな!この根性!まさに格闘ポケモンだったりする!』

 

 拳を前に攻撃体勢を取るダゲキの姿にアマージョも身構えた。睨み合う両者の緊張感は両トレーナーにも伝わっている。しばらくの静寂の中、地面をおもいっきり蹴り飛ばしたダゲキはアマージョへと一直線に走り出した。

 

ケニヤン「【インファイト】‼︎」

 

マオ「アマージョ!ここは【おうふくビンタ】よ‼︎」

 

 ダゲキの連続攻撃に合わせてアマージョも全力で応戦する。目にも留まらぬ速さで繰り出される両者の攻撃は火花を散らしながら拳と拳がぶつかりあう。

 

アマージョ「アジョ‼︎」

 

ダゲキ「ダッキィ‼︎」

 

 最後の一撃が決まった瞬間、その反動で二体は後ろの方へと押しだされた。そして踏みとどまったダゲキは高くジャンプすると右腕にパワーを貯め始めた。

 

ケニヤン「渾身の【からてチョップ】だ‼︎」

 

マオ「【マジカルリーフ】で迎え撃って‼︎」

 

 頭上を捕らえられたダゲキに向かって虹色に輝く葉の刃が襲いかかる。アマージョの攻撃を受けたダゲキは爆煙に包み込まれた。攻撃が決まりマオの勝利を確信したリーリエ達は口を揃えて喜んだが、その想いはケニヤンの気迫によって打ち消された。

 

ケニヤン「怯むな!行っけぇぇ!!!」

 

ダゲキ「ダッキィィィ!!!」

 

 爆煙から姿を現したダゲキは一瞬にしてアマージョの頭に手刀を振り下ろした。

 

マオ「アマージョ!!!」

 

シェイミ「シェイミ‼︎」

 

 落下のスピードで威力が増したダゲキの攻撃を受け止めきれず、アマージョは目を回してそのまま倒れてしまった。

 

アマージョ「ア…ジョ」

 

審判「アマージョ戦闘不能!ダゲキの勝ち!よって勝者はケニyaン選手!」

 

ケニヤン「だから…アクセントが違う!!!」

 

 白熱した試合は終わりを迎えたマオはすぐにアマージョの元へと駆け寄った。

 

マオ「お疲れアマージョ!かっこよかったよ!」

 

アマージョ「アジョ…」

 

 そんな二人にダゲキと一緒に向かったケニヤンはそっとマオに手を差し伸べた。

 

ケニヤン「良い試合だったぜマオ!お前の分まで頑張るからな!」

 

マオ「私もすごく楽しかった!ありがとう!ケニyaン!」

 

ケニヤン「だからアクセントが違うけど…まぁいいか!」

 

 最後は両者の握手によって第七試合は幕を閉じた。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

タケミツ『それではこれが本日のラストバトルです!』

 

ドン『本日のラストバトルはカキ選手VSカベルネ選手!』

 

カキ「うぉぉぉ!!!ついに俺の番が来たぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 自分の名前が呼ばれるのを待ってたばかりか、アナウンスが入るとカキの目はメラメラと燃え始めた。

 

ロトム『も…燃えてるロト‼︎』

 

カノン「ずっとソワソワして待ってたもんね!」

 

デント「これはグレン火山のような熱いテイストだね!」

 

カベルネ「暑苦しいテイストね…どうせ勝つのは私なのに」

 

 カキとは違ってカベルネは呆れた様子で淡々としていた。最終試合、フィールドへと立ったカキは今日のバトルで決めていたポケモンをフィールドへと放った。

 

カキ「頼むぞ!ガラガラ!!!」

 

ガラガラ「ガァラ‼︎」

 

マオ「いっけぇぇ!カキ!!!」

 

マーマネ「頑張れ!!!」

 

タケミツ『カキ選手はガラガラを繰り出しました!カキ選手のガラガラはアローラ地方で確認されているリージョンフォームの一種!タイプは炎とゴースト。二つのタイプを合わせ待っています!』

 

ドン『どんなバトルを披露してくれるのかわくわくが止まらなかったりする!』

 

 骨棍棒を振り回してウォーミングアップをし始めたガラガラを見て、選抜するポケモンを決めたカベルネもフィールドへと放った。

 

カベルネ「出てきなさい!マイビンテージ!フタチマル!」

 

フタチマル「タァチ‼︎」

 

デント「カベルネはフタチマル。セオリー通りで来たね!」

 

サトシ「タイプの相性なんさ!カキには関係ないさぁ!」

 

 炎と水のバトルとなった対戦カード。最後の試合が始まる。

 

審判「試合開始!」

 

 

 

 

 

 

➖カキVSカベルネ➖

 

 

 

カベルネ「イッツ!ティスティングターイム!シルブプレ!」

 

カキ「………。」

 

カベルネ「ソムリエールとしてクールでエレガントな技で倒させて貰うわ!」

 

カキ「そうは行くか!ガラガラ!【フレアドライブ】‼︎」

 

ガラガラ「ガァラ‼︎」

 

 突然のカベルネのティスティング宣言に戸惑いを見せるも、カキはすぐにガラガラに指示を送り先手を取った。

 

タケミツ『カキ選手!いきなり大技による速攻です!』

 

 骨棍棒を振り回し始めたガラガラは先端に灯っている炎を身体に纏わせた。炎の鎧を身につけたガラガラはそのまま突進を仕掛ける。しかし、フタチマルはガラガラの猛火を前にしても慌てる事なく、二本のホタチを手に取り身構えた。

 

カベルネ「フタチマル!【シェルブレード】‼︎」

 

 水の刃を形成させたフタチマルはガラガラに向かって飛び出した。二つの技はぶつかり合い、その反動によって二体は後退した。

 

タケミツ『ガラガラの猛攻に怯むことなくフタチマルも負けじと応戦していきました!』

 

ドン『よく育てられている!激戦の予感が漂っていたりする!』

 

マーマネ「カキのガラガラのパワーに対抗出来るなんて!」

 

ケニヤン「ソムリエだけでなくトレーナーとしての実力も付けてきたみたいだな!」

 

 タイプ相性にも負けじと劣らないカキのポケモンのパワーを前にして怯まず受け止めたフタチマルの根性に一目置かれた。

 デントへの対抗心に燃えるばかりにソムリエに酷使するばかりでトレーナーとしての実力は然程、成長が感じられない面があると思っていたが、今の姿を見ればトレーナーとしての実力も日々磨いていた事も分かった。

 

カベルネ「フタチマル!続けて【みずのはどう】‼︎」

 

フタチマル「タッチ‼︎」

 

 ガラガラの攻撃を受け流したフタチマルはすぐに別の攻撃を仕掛けた。球体状に形成された水のエネルギー砲を放つも、すぐにその波動エネルギーを察知したガラガラはすぐに後退して躱した。

 

カキ「いいぞ!次は【アイアンヘッド】だ‼︎」

 

 同時に頭部を鋼の鎧のよう硬くさせると、地面をおもいっきり蹴り上げてフタチマルに向かって突進を仕掛けた。

 

カベルネ「フタチマル!【シェルブレード】‼︎」

 

 もう一度、ガラガラの技を受け止めたフタチマルであったが、勢いよく飛び出してきたガラガラのパワーに今度は押されてしまった。

 

カキ「【ほねブーメラン】‼︎」

 

 【アイアンヘッド】を決めたガラガラはすぐに別の攻撃を仕掛けた。

 

カベルネ「もう一度!【シェルブレード】‼︎」

 

フタチマル「……。」

 

カベルネ「ちょっと!フタチマル!」

 

ドン『おっと!フタチマル怯んで技が出せない!』

 

 追加効果を受けてしまったフタチマルはカベルネからの指示が遅れて聴こえてきてしまい、気づいた時には骨棍棒が目の前に迫っていた。そして、そのまま攻撃を受けて後ろへと大きく飛ばされてしまった。

 

カキ「攻撃を続けろ!【ほねブーメラン】‼︎」

 

ガラガラ「ガァラ‼︎」

 

 このチャンスを逃さないようガラガラはそのまま攻撃を続けた。再び襲いかかる攻撃にフタチマルは呆然としていた。

 

カベルネ「フタチマル!だったら【れいとうビーム】‼︎」

 

フタチマル「タ…タァチ‼︎」

 

 しかしカベルネの素早い判断のお陰で難を逃れた。フタチマルが放った【れいとうビーム】はガラガラの骨棍棒に命中すると、骨棍棒は凍ったまま地面へと落ちてしまった。

 

カキ「嘘だろ!」

 

ガラガラ「ガァラ!!!」

 

タケミツ『なんと!ガラガラの骨棍棒が凍らされてしまった!』

 

ドン『カキ選手とガラガラにとっては思わぬアクシデントだったりする!』

 

シューティー「流れが変わったみたいだね…早く取り返さないと彼に勝ち目はない!」

 

サトシ「カキ!早く取り返すんだ!」

 

 カキも急いで骨棍棒を取り返すよう指示を出した。慌てて取りに行こうとするガラガラであったが、そう簡単に行くわけがなかった。

 

カベルネ「させないわよ!連続で【みずのはどう】‼︎」

 

フタチマル「タァッチ‼︎」

 

 フタチマルの攻撃に邪魔をされて取りに行くどころか近づくことも出来ない。武器を失ったガラガラは逃げるしか出来ない。このまま何も出来なければ負けるのも時間の問題だ。

 

カキ(く…そ。どうしたら…)

 

 嫌な流れに飲み込まれそうになるカキは必死に打開策を見つけようも中々思いつかないことにだんだんと焦りが出てきてしまった。滲み出る汗を拭いながら必死に考える。

 

ガラガラ「ガァラ!!!」

 

カキ「ガラガラ!?」

 

 するとガラガラは弱気になる主人の姿に苛立ちを立たせていた。らしくない姿を見せてしまったカキは一呼吸を終えた後、ガラガラへと呼びかけた。

 

カキ「お前を信じるぞガラガラ!走れ!!!」

 

カベルネ「焼けになったのかしら!さぁ、この技でガラガラのマリアージュにバッチリ決めさせて貰うわ!【みずのはどう】‼︎」

 

 一気に走り出したガラガラは恐れることなく突き進んで行く。その様子を見ていたフタチマルは球体状に集めた水のエネルギーをガラガラへと放った。このまま進めば技が決まってしまうも、カキは一切ガラガラに回避するよう指示を送らなかった。

 

ケニヤン「あのままじゃ!決まっちまうぞ!」

 

コテツ「早く躱してくれよ!」

 

 間違いなく炎タイプのガラガラには大きなダメージが入ってしまう。誰もが危機的状況であると分かっていても、ただアローラ組。サトシ達は誰一人として心配している様子を見せていなかった。

 

カキ「突っ込め!!!【アイアンヘッド】だ‼︎」

 

 頭を硬化させたガラガラはそのまま【みずのはどう】へと突っ込んだ。【アイアンヘッド】によってフタチマルの攻撃をかき消すと、そのままフタチマルに攻撃を決める事に成功した。

 

タケミツ『なんとガラガラ!苦手な水タイプの技を根性で打ち消してた!!!』

 

ドン『トレーナーの想いも乗せた熱き魂の一撃だったりする!』

 

 フタチマルを吹き飛ばしたガラガラはすぐに凍った骨棍棒を取り戻した。無事に所有者の手に渡ったと感じた骨棍棒にも青白い炎が灯った。

 

カベルネ「こんなテイスト認めない!フタチマル!【シェルブレード】‼︎」

 

カキ「ガラガラ!【フレアドライブ】だ‼︎」

 

 力を取り戻したガラガラは強大な炎を身体に包み込ませた。そのガラガラに対抗してフタチマルも飛び出した。両者の技がぶつかり合うもガラガラの根性パワーに押し負けられてしまい、フタチマルはおもいっきり地面へと叩きつけられた。

 

カベルネ「フタチマル!しっかり!」

 

フタチマル「タァチ…」

 

カキ「止めの【シャドーボン】だ‼︎」

 

ガラガラ「ガァラ‼︎」

 

 起き上がるも間に合わずガラガラのカキの熱い魂と想いをのせた一撃がフタチマルの懐を捕らえた。

 

フタチマル「フタチィ!!!」

 

カベルネ「フタチマル!!!」

 

 攻撃を受けたフタチマルはそのままゆっくりと地面へと倒れそのまま目を回した。

 

審判「フタチマル戦闘不能!ガラガラの勝ち!よって勝者はカキ選手!」

 

タケミツ『勝負は決した!勝者はカキ選手だ!!!』

 

カキ「よっしゃ!!!良くやったぞ!ガラガラ!!!」

 

ガラガラ「ガラガラ‼︎」

 

 トレーナーがポケモンを信じ、ポケモンもまたトレーナーを信じる。お互いの信頼が生んだ見事なバトルとデントは賞賛していた。

 

カベルネ「フタチマル…よく頑張ったわ」

 

 フタチマルを戻したカベルネはゆっくりとフィールドを降りた。そんなカベルネに近づいたデントは彼女の健闘を讃えた。

 

デント「君とフタチマルの刺激的なマリアージュをたっぷり堪能させて貰ったよ!さらに強くなっているようだね」

 

カベルネ「ふん!同情なんて聞きたくないわ!本当だったらあんたを叩きのめしていたはずなんだからね!」

 

デント「あぁ…君とも戦ってみたかったさぁ。だけど僕はこの場でじゃなくても挑戦はいつでも受けるつもりだよ!」

 

 その素直な対応に調子が狂ったのか顔を真っ赤にしてカベルネはデントから離れていった。

 

タケミツ『これにより本日の試合はここまで!明日のトーナメントに出る選手諸君はポケモンセンターでしっかりと休息を取って下さい!』

 

ドン『初日からにして甲乙付け難い熱戦による熱戦であった!明日の試合も楽しみだったりする!』

 

 こうしてドンバトル大会初日はこれにて終了した。疲れたポケモン達や身体を休めるためリーリエ達は速やかにポケモンセンターへと向かった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

ロトム『すごい量のコロッケロト…』

 

リーリエ『本当に全部食べられるのですか…』

 

サトシ「もちろん!」

 

ケニヤン「10個は軽い!軽い!」

 

 ポケモン達をジョーイさんに預けたリーリエ達は夕食をとっていた。バトルからの疲れからか空腹気味のサトシとケニヤンの食いっぷりにリーリエ達は唖然としていた。

 

ケニヤン「サトシ!明日当たる事になったら全力で相手になってやるからな!」

 

サトシ「あぁ!俺だって全力で相手になってやる!」

 

 食うか喋るかどっちかにすればいいのにと、器用に喋るサトシとケニヤンの前に夕食を食べ終わったシューティーが早々と自室へと戻る姿が見られた。

 

サトシ「シューティーもう食べ終わったのか!?」

 

シューティー「あぁ!今から明日選出する一体を決めないといけないからね!時間は無駄に出来ないさ!」

 

サトシ「シューティー!明日お前と当たる事になったとしても絶対に負けないからな!」

 

シューティー「なら!僕と当たるまで負けないでくれよ!」

 

 そう言ってシューティーはその場から離れて行った。

 

サトシ「ケニヤンとシューティーに掛けた言葉はもちろん!三人にもだからな!」

 

デント「分かってるさ!」

 

カキ「おう!容赦はしないからな!」

 

マーマネ「今でも凄く緊張してきたけど、僕だって負けないよ!」

 

スイレン「うん!その粋だね!」

 

リーリエ「わたくし達も明日は目一杯応援しますね!」

 

マオ「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 そして第二回戦を迎える朝。盛り上がりを聞きつけたのか昨日よりも多くの観戦者が集まっていた。ほぼ満席状態となった様子に多くの人に見られるプレッシャーも募るもさらに闘志が燃え上がったのもまた事実である。一回戦で負けたリーリエ達も特別枠として試合が終わるまではフィールド外で試合を観戦する事も出来た。

 

ドン『選手諸君!昨日はゆっくり眠られたかね!昨日と同じ暑き戦いを期待している!』

 

タケミツ『それでは第二回戦による対戦カードを発表致します!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第一試合 カキVSラングレー

 

第二試合 サトシVSデント

 

第三試合 マーマネVSベル

 

第四試合 シューティVSケニヤン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 対戦相手が発表されると、すぐに第一試合の選手はフィールドへと案内された。

 

マオ「カキ!ファイト!!!」

 

リーリエ「頑張って下さい!!!」

 

 二回戦目の朝の第一試合という事もあってカキの熱はさらに暑く胸を躍らせている。先攻後攻のフェアを無くすために同時にポケモンを投入するのが今のルールであるが、気分が高まったカキは先にポケモンをフィールドへと放った。

 

カキ「行くぞ!バクガメス!」

 

バクガメス「ガァメェス‼︎」

 

 カキが二回戦目に選んだのは一番の相棒であるバクガメスだ。

 

ラングレー「バクガメス⁉︎」

 

 初めて見るポケモンにラングレーは図鑑を開いた。バクガメスの生態を調べているとタイプが分かった瞬間にその目は一気に鋭くなった。

 

ラングレー「なるほど!ドラゴンタイプね!ならドラゴンバスターの腕の見せ所!行くよ!ツンベアー!!!」

 

ツンベアー「ベァァァ‼︎」

 

 相手がドラゴンタイプで来たとわかったラングレーは彼女の中でも一番の切り札でもあるツンベアーを繰り出した。

 

タケミツ『バクガメス対ツンベアー!炎と氷の対戦カードとなりました!』

 

 しかし、ドラゴンタイプとはいえ炎も持っているバクガメスに対してだと氷タイプのツンベアーの方が圧倒的に不利であるが、そこはラングレーのトレーナーとしての実力の見せ所だ。

 

審判「試合開始!」

 

 

 

 

 

    ➖カキVSラングレー➖

 

 

 

カキ「バクガメス!【かえんほうしゃ】‼︎」

 

ラングレー「ツンベアー!【れいとうビーム】‼︎」

 

 互いの攻撃が衝突し、水蒸気がフィールド全体を包み込んだ。

 

カキ「バクガメス!【からをやぶる】‼︎」

 

 姿を隠した事によりカキはこの隙を狙ってバクガメスの攻撃力を上げた。元々防御力が高いポケモンであって多少の防御力を捨てたところで問題はないという思い切った戦略であろうか。

 

カキ「そのまま【ドラゴンテール】‼︎」

 

ツンベアー「ベェツ!!」

 

 尻尾に攻撃エネルギーを貯めたバクガメスはそのまま高速回転し、水蒸気を払いのけながらツンベアーに攻撃を決めた。

 

カキ「もう一度!【ドラゴンテール】‼︎」

 

ラングレー「負けんじゃないよ!【いわくだき】‼︎」

 

 しかし旋回して再び攻撃の体勢を取ったバクガメスに対して、なんとか持ちこたえたツンベアーも強烈な一撃を拳にのせて振りかぶった。攻撃力を上げたバクガメスに対して負けない馬鹿力を誇ったツンベアーの一撃はそのままバクガメスを地面へと叩き込んだ。

 

ラングレー「そこよ!もう一発かましてやりな!」

 

 さらに追い討ちを仕掛けてきたツンベアーにバクガメスは甲羅の棘を逆立てた。

 

カキ「今だ!【トラップシェル】‼︎」

 

ラングレー「ツンベアー!!!」

 

ツンベアー「ベェツ…」

 

 巨大な爆炎がツンベアーを飲み込んだ。【ドラゴンテール】重たいの攻撃。【トラップシェル】による最大火力。その二点は相性の悪いツンベアーにとって充分すぎる威力であった。

 

審判「ツンベアー戦闘不能!バクガメスの勝ち!よって勝者はカキ選手!」

 

タケミツ『決まった!!!第二回戦を最初に抜けたのはカキ選手だ!!!』

 

カキ「バクガメス!よくやった!」

 

バクガメス「ガァメス♪」

 

 三回戦目の切符を手にしたカキはバクガメスと共に大いに喜んだ。

 

ラングレー「今回のバトルでそのバクガメスの戦い方はだいたい分かったわ!つまり次はこうはいかないって事よ!」

 

カキ「は…はぁ…」

 

ラングレー「覚えておきな!」

 

 憎きドラゴンタイプのポケモンに敗れた事は彼女にとってかなりの屈辱的なものとなっただろう。隠しきれない敵意を見せて再びカキとバクガメスに挑む姿勢を見せた後、フィールドを降りていった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

ドン『それでは続いていくよドンバトル!』

 

タケミツ『第二試合目はサトシ選手とデント選手です!』

 

 次の試合に呼ばれた二名はフィールドへと立った。

 

サトシ「まさかデントと当たる事になるなんてな!」

 

 昨日からずっと楽しみにしていたバトルであったが、発表された対戦相手によりその楽しさをより加速させる事が起きていた。

 無邪気にはしゃぐように嬉しそうに語るサトシにデントも笑って返した。

 

デント「サトシ!僕は君と別れてからもソムリエとしてだけでなくジムリーダーとしてもバトルの修行も方もヤナップ達と一緒に磨いてきたんだ!」

 

 サトシと対戦する想いを語った後、デントは今日の試合に出すポケモンが入ったモンスターボールを固く握り締めた。

 

デント「僕たちが新たに作り上げてきた至高のフルコースを今!味あわせてあげるよ!」

 

サトシ「俺たちもあれからもっと強くなったんだ!思いっきりやろうぜ!デント!」

 

 サトシもモンスターボールを取り出すと、デントの前へと突きつけた。久しぶりに会った仲間とのバトルに胸を躍らせている二人の闘志はリーリエ達にも伝わっていた。

 

リーリエ「かつて一緒に旅をしてきた仲間同士の対決!」

 

スイレン「なんか…良いよね!」

 

 さぁ、準備が整ったところでサトシとデントは同時にモンスターボールをフィールドへと解き放った。

 

デント「頼んだよ!イワパレス!!!」

 

イワパレス「イワァ‼︎」

 

サトシ「ルガルガン!君に決めた!」

 

ルガルガン「ルガァ‼︎」

 

 

 フィールドへと出現した二体のポケモンの登場に歓声は大きく湧き上がった。暑きドンバトルはまだ始まったばかりだ。




 さて今回のポケ問題の答えは!

      Cルガルガン
でした!サトシがアローラ地方で仲間にした岩タイプのポケモンだね!僕のイワパレスに対してどんなフレイバー見せてくれるか楽しみだね!それでは次回もお楽しみに!
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