ポケットモンスター let's goリーリエ! 作:アニポケ大好き主
リーリエ 「リーリエです!アローラ!今回はわたくしが出題しますね!」
Q さて、準決勝に勝ち上がるトレーナーはカキの他、あと3名は誰でしょうか?
A.サトシ B.デント C.マーマネ D.ベル E.ケニヤン F.シューティー
答えはお話の最後に!
二日目となったドンナマイト。第一試合はラングレーを打ち破りカキが準決勝へと駒を進めた。そして第二試合、サトシとデントの試合が切って落とされようとしていた。
➖サトシVSデント➖
ルガルガン「ガァル‼︎」
イワパレス「イワァ‼︎」
審判の試合開始のコールと共に二人のトレーナーは同時に指示を出した。毛並みを逆立て鋭い爪と牙で果敢に挑むルガルガンに対してイワパレスは鋭い爪と頑丈な岩のブロックでその攻撃を受け止めた。
デント「イワパレス!【いわなだれ】‼︎」
サトシ「ルガルガン!【ストーンエッジ】‼︎」
距離を取るために一度後退したイワパレスは自分と同じぐらいのサイズの大きな岩をルガルガンに向けて振り落とした。雨のように降り注ぐ無数の岩の弾丸がルガルガンを襲うも、それをルガルガンは両前脚を思いっきり地面に叩きつけて、地面から多数の岩の柱を出現させ相殺させた。
タケミツ『両者の力強い攻防が繰り広げられています‼︎』
ドン『パワーをパワーで粉砕させていく!これぞまさに岩タイプの底力だったりする‼︎』
大技を打ち込んだルガルガンは一度イワパレスとの距離を取るべく後退したのだが、すぐに後ろにある何かにぶつかってしまった。何にぶつかったか驚くルガルガンは後ろに目をやってみると、なんと大きな岩の壁がルガルガンを後ろへと引き下がれないように聳え立っていた。
ルガルガン「ガァル!?」
サトシ「しまった!!!」
突然として現れた岩石の正体は先程のイワパレスが繰り出した【いわなだれ】であった。攻撃と同時に、ルガルガンの逃げ場をも封じていたイワパレスはさらに大きな岩石を形成し始めた。
デント「今だ!【がんせきほう】‼︎」
イワパレス「イッワァ‼︎」
発射された大きな岩石は後ろの岩壁と一緒にルガルガンを吹き飛ばした。
ルガルガン「ルガァァ!!!」
サトシ「ルガルガン!!!」
岩の壁によりルガルガンの姿を確認できなかった所為でサトシの判断は遅れてしまった。デントの罠にはまったサトシの額から嫌な汗が流れ出る。ルガルガンの安否を確認した後は迂闊に前へ出る事は避け、相手の出方を伺うのであった。
初っ端から追い詰められているサトシの様子にリーリエ達は真剣の目で忌憚なく容赦のしないデントの姿に目が集まった。
カキ「流石はジムリーダーだな。デントはサトシ達の先のその先を読んで指示を送っている!」
リーリエ「それだけではありません。先ほどの【いわなだれ】。パワーだけでなくコントロールも出来るようによく育て上げられてました!」
サトシ「ごめん!ルガルガン!大丈夫か!?」
ルガルガン「ガァル‼︎」
デントの実力に圧巻を覚える中、一呼吸を終えたサトシは指示が遅れた事をルガルガンに謝罪すると汗を拭いだ。
サトシ「やってくれたなデント!」
デント「どうだい!イワパレスも前にもまして強くなったんだからね!」
イワパレス「イッワ‼︎」
やられっぱなしで行くわけにいかないとルガルガンは前傾姿勢になりながらイワパレスを威嚇する。だんだんと目が純血し、興奮状態になっていくその様子を見てサトシは声を掛けて落ち着かせる。
サトシ「落ち着けルガルガン!無暗に接近を仕掛けるのは逆効果だ!ここはチャンスを伺うんだ!」
その声が届いたルガルガンも一呼吸をし、精神を落ち着かせた。ルガルガンの目は徐々に引いて行った。
デント「接近戦の技が多いのに、果たしてそう上手くいくかな!?イワパレス!【いわなだれ】‼︎」
反動による痺れが解けたイワパレスは再び【いわなだれ】を発動する。降り注ぐ岩の雨の中をルガルガンは俊敏な動きで躱していく。
サトシ「ルガルガン!【アクセルロック】だ‼︎」
ルガルガン「ガァル‼︎」
デント「イワパレス!【シザークロス】‼︎」
イワパレス「イッワァ‼︎」
躱すだけでなく隙を見つければ攻撃を仕掛けるも、ルガルガンの【アクセルロック】を簡単に受け止めたイワパレスのパワーに押されっぱなしでいた。
焦りが募る所為で前へと出るルガルガンをサトシは必死に落ち着かせていた。そのサトシの様子にデントは違和感を覚えていた。
デント「なかなか攻めてこないね!君らしくないんじゃないかな?」
サトシ「ルガルガン!まだだ…」
デント「………。【いわなだれ】‼︎」
それでも攻めてこないルガルガンにデントはもう少し様子見のためもう一度イワパレスに【いわなだれ】の指示を出した。
再び降り注ぐ岩の雨の中をルガルガンはイワパレスの周りを走り回った。全く大きな展開を見せない試合に観戦に来ている人たちの中には欠伸をあげ退屈そうにしている様子がちらほやと見当たるようになっていた。しかし、リーリエ達は気を緩めない試合である事は分かっている。
サトル「なんか…デントさんの方が焦っているように見えない?」
カノン「焦ってる?」
ソウタ「どう見たって、デントさんの方が優勢に見えるだろ!」
サトル「そうなんだけど…」
息を殺して見守る中、何かを感じたサトルは口を開いた。【いわなだれ】でルガルガンを追い込んでいるデント側が有利に立っているように見えるが、さっきのデントの発言もあって全く攻めに転じないサトシに動揺を隠せていないのも確かであった。
デント「【いわなだれ】だ‼︎」
サトシ「躱せ!」
サトシの指示に従い続けるルガルガンはさらに【いわなだれ】を躱し続ける。そして、連続攻撃を仕掛けたイワパレスに若干の疲れが見え始めていた。
サトシ「後ろに回れ!」
動きが鈍ってきた所を見計らったサトシはルガルガンをイワパレスの後方へと回した。
サトシ「【ストーンエッジ】‼︎」
イワパレス「イワッ…」
サトシ「【アクセルロック】‼︎」
ルガルガン「ルガァ‼︎」
イワパレス「イッワ!!!」
背後を取られたイワパレスも急いでルガルガンの方へと体を向けようとするも間に合わず、そのままルガルガンの連続攻撃を浴びせられた。
素早さ負けしてしまったと見て捉えられると思うが決してそれだけではない。イワパレスに疲れが見え始めていたように、いつ攻めてくるか分からない状況に加えて連続攻撃を繰り出すことによる疲れが重なり動きが鈍ってしまった事も原因であった。そして、今までルガルガンに攻撃の指示を出さなかったのもその一瞬の隙を狙うためのサトシの作戦でもあった事にデントは気づいた。
デント「イッシュを旅をしていた頃の君とは別人のように感じるよ。僕の知っているサトシはどんな強敵を前にしても攻めて攻めまくる!決して物怖じしない戦いを見せるトレーナーだったからね!」
サトシ「へへえ!そんだけ俺たちも成長したって訳さぁ!」
今までのサトシではない。その言葉が再びデントの脳裏をよぎった。昔のサトシとは違うバトルスタイルに戸惑うのと同時にサトシの新たなるフレイバーに酔いしれている自分がいた。なによりも楽しくて仕方がない!
デント「ならイワパレス!僕たちも更なるフレイバーを醸し出していくよ!」
イワパレス「イワッ‼︎」
デントの声にイワパレスはもう一度気合いを入れ直した。
デント「【からをやぶる】‼︎」
殻から飛び出したイワパレスは眠るパワーを一気に解放させた。
サトシ「くっ‼︎」
ルガルガン「ガァル‼︎」
パワーと俊敏な素早さを手にしたイワパレスはルガルガンの周りを囲い始めた。さっきと反対の立場となったルガルガンは素早くなったイワパレスの動きに翻弄されてしまった。
デント「【シザークロス】‼︎」
ルガルガンの目を盗んだイワパレスは鋏のように交差させた二本の腕でルガルガンに【シザークロス】を浴びさせた。
サトシ「負けるな!【ストーンエッジ】‼︎」
デント「【がんせきほう】だ‼︎」
重たい一撃を食らったルガルガンはなんとか踏み止まると岩柱を出現させて反撃に出る。【シザークロス】の攻撃を耐えた事に驚くもデントも空かさずイワパレスに指示を出す。指示が遅れたものの【からをやぶる】のお陰で素早くなった事を生かして、すぐに攻撃へと移すことが出来た。
殻へと戻ったイワパレスは巨大な岩石を形成し、ルガルガンに向かって撃ち放った。【がんせきほう】と【ストーンエッジ】がぶつかるも岩タイプ最高クラスのパワーを前にしては歯が立たず、技を打ち消されたルガルガンはそのまま【がんせきほう】を受けてしまった。
サトシ「ルガルガン!!!」
ルガルガン「ルガァ‼︎」
受け身をとったルガルガンは地面に叩きつけられることはなかった。
タケミツ『ルガルガン!すぐに立ち上がった!』
ドン『【ストーンエッジ】で威力を和らげたのが幸いだったりする!』
しかしこの二撃でルガルガンはかなりの体力を消耗していることは見てわかる。しかし、【がんせきほう】を使ったイワパレスを前に、このチャンスを逃すことは出来ない。
サトシ「走れ!ルガルガン!!!」
ルガルガン「ガァル‼︎」
タケミツ『ルガルガン!走り出した!』
ドン『【がんせきほう】を打った後は暫く動けない。攻撃をするなら今がチャンスだったりする!』
【がんせきほう】はそのとてつもないパワーを打つ込めると引き換えにその反動で暫く身体を拘束させてしまう技。しかし…
サトシ「流石に反動で動けない対処法は取っていたか…」
歩みを止めたルガルガンの先には殻に閉じこもっているイワパレスの姿があった。【がんせきほう】を撃つ時に殻へと戻ったのはこのためであったのだ。殻へと潜られた状態ではルガルガンの攻撃は一切封じられてしまう。反動による弱点をそのままにして置くわけがなかった。対策もバッチリだったデントを前にサトシはさらに追い込まれる形になった。
マオ「全く隙を与えてない!」
スイレン「強い!」
気づけばまたデントに風向きが変わってきていることに驚くマオ達。デントの実力に圧巻される場面が続いていた。
デント「サトシ!もうおしまいかい⁉︎」
サトシ「そんなわけないだろ!」
デント「そうだよね!」
イワパレス「イワァ‼︎」
デント「【いわなだれ】‼︎」
イワパレスの攻撃により砂埃が巻き上げられた。視界を奪ったイワパレスは再度殻から飛び出した。
デント「もう一度!【からをやぶる】‼︎」
タケミツ『ここでイワパレス!二度目の【からをやぶる】を発動した!』
ドン『次の一撃に全てを賭けているようにみえたりする!』
このバトルがもっと続いて欲しいと願うもいつかは終わりを迎えてしまう。悔いを残さないようデントは力一杯最期の指示を唱えた。
デント「【シザークロス】!!!」
急降下で突っ込んでくるイワパレスにルガルガンは身構えた。デントのありったけの声に刺激を受けたサトシはデントの想いを受け止めるかのように一か八かの賭けに出た。
サトシ「受け止めろ!ルガルガン!!!」
リーリエ達「「「えぇぇぇ!!!」」」
ロトム『なんでロト‼︎やられるロト‼︎』
躱す指示を取らないサトシの判断にリーリエ達は声をあげたが、ルガルガン本人はそんなサトシの指示に一切の躊躇もなくイワパレスの【ジザークロス】を受け止める体勢を取った。赤く充血した目に睨まれながらも怯むことなくイワパレスはルガルガンの頭部へとハサミを振り落とした。
イワパレスの重たい一撃を受け止めたルガルガン。その威力は地面に大きな亀裂が走った。
タケミツ『【シザークロス】が決まった!!!』
イワパレスの一撃により白目になったルガルガン。意識が飛びそうになる中、サトシの声がルガルガンに力を与えた。
サトシ「頑張れ!!!ルガルガン!!!【カウンター】だぁぁぁ!!!」
ルガルガン「ガァルァァァ!!!!!!」
意識を保てたルガルガンはイワパレスから貰ったダメージを逆に攻撃エネルギーに変えると、そのまま気迫で押し返した。
イワパレス「イワァ!!!」
状況を一気に奪回させるほどの一撃は大きな身体を持つイワパレスを簡単に投げ飛ばした。勝利を確信したデントにとってこのルガルガンの隠し球はミスティックであった。
タケミツ『【カウンター】が決まったぁぁぁ!!!』
ドン『攻撃力が四段回上がった【ジザークロ】!そのダメージの二倍の威力!これは相当なダメージが入ったりする!』
イワパレスを吹き飛ばしたルガルガンであったが、もう立っているのがやっとの状態だ。そして、イワパレスも根性で立ち上がった。戦闘不能になってもおかしくない一撃を受けたのにも立ち上がるイワパレスの姿に多くの人は驚いていた。イワパレスがまだ戦えるとみたサトシはすぐに指示を出す。
サトシ「ルガルガン!!!【アクセルロック】‼︎」
デント「イワパレス!!!【ジザークロス】‼︎」
防御を捨てたいま、殻へと戻る時間もないと判断したデントもイワパレスに再び技の指令を下した。
先制攻撃を仕掛けたルガルガンの技が先に決まり、そのままイワパレスは大きなハサミで再びルガルガンは地面へと叩きつけた。
その衝撃で砂埃が二体を包み込んだ。
そして…
砂埃が晴れたフィールドには今にも倒れそうなルガルガンと目を回しているイワパレスの姿が…あった
審判「イワパレス戦闘不能!ルガルガンの勝ち!よって勝者はサトシ選手!」
タケミツ『大決戦の中!勝ったのはサトシ選手だ!』
サトシ「か…勝った…」
立っていたのはルガルガンだった。試合が終わったサトシは緊張が解けた瞬間、その場に倒れるかのように座り込んでしまった。
そんなサトシに急いで向かったデントは手を差し伸べた。
デント「おめでとうサトシ!」
サトシ「ありがとう!デント!」
たった一言だけを交わしてサトシはデントの手を取った。バトルに負けたのは悔しいがそれでもさらに成長したサトシを見れて何処か満足している自分がいたのであった…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
タケミツ『それでは熱きドンバトル!第三試合を始めます!』
ドン『出場するのはマーマネ選手とベル選手です!』
二日目のドンバトルはまだ終わっていない。第3回戦!マーマネとベルの試合が始まろうとしている。
ベル「さぁ行くよ行くよ!エンブオー‼︎」
エンブオー「エンブォー‼︎」
ベルが選んだポケモンはエンブォーだ!登場するなり大きな鼻から炎を吹く!初めて見るポケモンを前にマーマネは少しばかり怯んでしまっている。
タケミツ『ベル選手が選んだのはエンブオーだ!!!』
サトシ「エンブオーで来たか!」
ロトム『解析はお任せロト‼︎』
『エンブオー おおひぶたポケモン
炎・格闘タイプ
アゴの炎で拳を燃やして炎のパンチを繰り出す。パワーとスピードを兼ね備えた格闘の技を身につけている。とても仲間思いなポケモン。 』
デント「エンブオーはベルの最初のポケモンだ!マーマネはどう戦うか見ものだね!」
深呼吸をし気を落ち着かせるとマーマネはモンスターボールを取り出した。
マーマネ「あっ…トゲデマル!今回は休んでてね」
トゲデマル「モギュ…」
マーマネ「行くよ!クワガノン!!!」
クワガノン「クワァ‼︎」
カキ「!? クワガノンでいくのか!」
ロトム『虫タイプを持つクワガノンは炎タイプのエンブオーとは相性が悪いロト‼︎』
ソウタ「なぁ〜に!炎タイプの技を受けなきゃいいんだ!」
コテツ・ケニヤン「「そうだな!」」
サトル「そう上手く行くものではないと思うけど…」
両者のポケモンは出揃った。ロトムの言う通り、マーマネの手持ちには炎タイプと相性のいいポケモンがいないのがネックであった。だから今回マーマネは自分の手持ちの中でも攻撃力が高いクワガノンで勝負を挑む気だ。
両者顔を見合わせるとクワガノンはハサミから電気を帯び、エンブォーは火吹きで各々のやる気をアピールする。そんな二体を前にマーマネもベルもやる気がさらに満ち溢れてきた。
ベル「宜しくね!マーマネ君!」
マーマネ「負けないよ!ベル!」
審判「試合開始!」
➖マーマネVSベル➖
ベル「行くわよエンブオー!【つっぱり】‼︎【つっぱり】‼︎」
エンブオー「エンボォ‼︎」
マーマネ「避けて!」
クワガノン「クワッ‼︎」
巨体に似合わないスピードで先制攻撃を仕掛けたエンブォー。その連続攻撃をクワガノンは全て躱していく。
マーマネ「いいぞクワガノン!【シグナルビーム】だ‼︎」
ベル「エンブォー!【かえんほうしゃ】‼︎」
不思議な光を集めたクワガノンはそれを発射し、その技に対してエンブォーも火炎放射で対抗した。二つのパワーは混じり合い、爆発ともに相殺された。
タケミツ『両者の攻撃が炸裂しました!』
ドン『パワーは互角といった感じだったりする!』
煙がフィールドを包み込む中、怯まずマーマネは次の指示を出した。
マーマネ「今だ!【ワイルドボルト】‼︎」
電気を体から放射されたクワガノンは雷鳴の如く、エンブォーに向かって突撃を仕掛けた。しかしクワガノンの【ワイルドボルト】が迫るとエンブォーは躱すどころか迎え撃つようにして両腕を前に出した。
エンブォー「エンボォ‼︎」
クワガノン「クワッ!?」
マーマネ「何!!!」
エンブォーの行動に驚く一同、しかしさらに驚きの展開が待っていた。エンブォーはクワガノンの両バサミを掴んで【ワイルドボルト】を受け止めた。身体中に電気が流れ込むもエンブォーはその手を離すことなくクワガノンの勢いを押し殺した。
ベルの無茶苦茶戦法に付き合っていたお陰なのか?ダメージを追いながらもクワガノンの【ワイルドボルト】を止めたエンブォー。その手はまだクワガノンを捕らえていた。
ベル「いいわよ♪エンブオー!そのまま【かえんほうしゃ】よ‼︎」
エンブオー「エンブオ‼︎」
クワガノン「クワァァ!!!」
マーマネ「クワガノン!!!」
身動きが取れないクワガノンは至近距離で効果抜群の火炎放射を浴びてしまった。熱風に吹き飛ばされながらも顎を掴まれたクワガノンに逃げ場はなし。
タケミツ『あっと!クワガノンには効果抜群の炎タイプの技が決まりました!』
ドン『これはかなりのダメージだったりする!』
火炎放射を受けたクワガノンは苦しそうに地面へと着地してしまった。この様子からにして次の一撃で戦闘不能になってしまうであろう。次の攻撃が来る前に躱したい所であるが火傷を負ったクワガノンはすぐに飛んで躱す気力がなかった。
ベル「もう一度!【かえんほうしゃ】‼︎やっちゃえ!」
しかしだからと待ってくれる訳はない。このチャンスを狙ってエンブォーは大きく息を吸い込み始めた。
デント「ここまでか…」
カキ「くっ…」
誰もがマーマネの敗北を過るが、そのマーマネ自身はなんとか打開策を練り始めた。
クワガノンの残りの技を合わせて逆転の手口を探り出したマーマネはある一つの技に注目した。この技にかけてすぐにクワガノンに指示を出した。
マーマネ「そうだ…クワガノン!【いとをはく】‼︎」
マーマネの声を聞いたクワガノンは糸を発射した。そしてこの糸は攻撃をするためのものではない。発射された糸はエンブォーの顎を絡め取った。
エンブオー「エ!エンブォ!!!」
ベル「えぇぇぇ!!!」
タケミツ『なんとクワガノンの糸がエンブオーの口を塞いでしまった!!!』
ドン『うむ!この状態だと【かえんほうしゃ】を撃つことは出来なかったりする!』
咄嗟の機転により風向きを大きく変えた。サトシと出会う前の頃は何かと諦め癖もあったマーマネであったが、マオやカキにスイレン。そして現在カントーリーグに向けてさらなる成長を遂げているリーリエに刺激を受けた事がマーマネに諦めない心の灯火を灯したのであろう。エンブォーの動きが止まったの見計らい、マーマネ達の逆襲が始まる。
マーマネ「クワガノン!連続で【でんじほう】だ‼︎」
クワガノン「クワッ‼︎」
エンブオー「エンボォォ!!!」
命中率の低い技であるが身動きが取れないエンブォーに当てるのは容易い事であった。クワガノンも主人であるマーマネのためにやけどを負った身体で反撃に出た。糸の所為で思うように動けないエンブォーはクワガノンの連続攻撃を浴びせられた。この逆転の状況にベルは焦り出した。
ベル「なんとかして!エンブオー!!!」
混乱したベルの必死の声にエンブォーはクワガノンの攻撃を受けながらも、顎に灯された炎を大きく燃えあげた。燃え上がった炎はそのまま口を塞いでいる糸に引火した。
スイレン「アゴの炎で焼き切っちゃった!」
アシマリ「アウアウ‼︎」
ナギサ「イブイ‼︎」
動きやすくなったエンブォーはクワガノンを見つめた。行動が自由になったエンブォーを見てマーマネは更新の一声を上げた。
マーマネ「攻めるよ!【ワイルドボルト】‼︎」
ベル「迎え撃って!【アームハンマー】‼︎」
突進してくるクワガノンに向けてエンブォーは拳を振り上げた。両者の技が激闘し、激しい押し合いが始まった。だが…
エンブォー「エン…ブォ…」
ここでエンブォーの動きが一瞬止まってしまった。そう!クワガノンの【でんじほう】による追加効果、麻痺状態だ。当たれば確実に相手の体の自由を奪う技にエンブォーは動きが鈍り、クワガノンの気迫に押し負けられてしまった。
エンブオー「エンボォォ!!!」
ベル「エンブオー!!!」
一瞬の緩みが勝敗を分けた。クワガノンの猛攻に耐えきれず、エンブォーはそのまま背中から倒れてしまった。
審判「エンブオー戦闘不能!クワガノンの勝ち!よって勝者はマーマネ選手!」
タケミツ『大逆転!マーマネ選手!準決勝へ進出だ!!!』
勝敗が決し、クワガノンはマーマネの方へと戻った。マーマネ本人は勝てた事に驚きそのまま立ち尽くしていた。
マーマネ「か…勝っちゃった…」
クワガノン「クワッ‼︎」
そしてクワガノンの呼びかけに我に帰り、マーマネは強くクワガノンを抱きしめた。
マーマネ「ありがとう!クワガノン!」
クワガノン「クワッ‼︎」
トゲデマル「モギュュ‼︎」
勝利を噛み締めたマーマネとポケモン達はしばらくの間、勝利を喜び合った。諦めない心が掴んだ勝利!見事であった。
ベル「ありがとうエンブオー!ゆっくりじっくりと休んでね!」
勝負に負けたベルはエンブォーに労いの言葉をかけてモンスターボールへと戻した。
ベル「おめでとう!マーマネ君!私に勝ったからには優勝してよね!」
マーマネ「ありがとう!ベル!僕、頑張るよ!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
二日目の大会。カキにサトシ。そしてマーマネと勝ち抜け、残る試合は最後となった。イッシュ地方ではライバルとしてサトシの前に立ちはだかるトレーナーである二人が今、このカントー地方で一戦を交える事となる。この対戦カードは二人と戦った事があるサトシですら分からない物となるだろう。
ケニヤン「こうして戦うのは初めてだよな!お互い悔いのないバトルをしようぜ!」
シューティー「あぁ!よろしく!」
サトシ「二人とも!いいバトルを期待してるぞ!」
ケニヤンとシューティー。イッシュ地方では戦う機会がなかった二人がサトシと再会を果たしたここカントー地方でぶつかる事となった。互いにトレーナーサイドに着くと、まずはシューティーから今回戦うポケモンを選出した!
シューティー「行けっ!ローブシン」
ローブシン「ローブシン‼︎」
シューティーが繰り出したのはローブシンだ!二つの柱を大きく振り回して、会場中にその力をアピールした!
サトシ「ローブシンか!」
リーリエ「あれがローブシン…」
『ローブシン きんこつポケモン
格闘タイプ
杖代わりのコンクリートの柱を筋力を使わず自在に振り回す技を持つ。コンクリートを作る技術は2000年前にローブシンから教わったと考えられている』
ケニヤン「悪いなゼブライカ!お前で行こうと思ったけど、今回もこいつで行かせてくれ!」
今回ケニヤンはゼブライカを繰り出すつもりであったが、相手が繰り出した格闘タイプを見てその考えは変わった。相手が筋肉を自慢とするポケモンであるのなら、ケニヤンが繰り出すのはあいつだ!
ケニヤン「今回も頼むぞ!ダゲキ!」
ダゲキ「ダッキィ‼︎」
コテツ「ケニyaンの奴!またダゲキだ!」
ルカリオ「リォ‼︎」
審判「試合開始!」
➖シューティーVSケニヤン➖
シューティー「【ビルドアップ】‼︎」
ケニヤン「【ビルドアップ】‼︎」
タケミツ『両選手!同時に【ビルドアップ】の指示を送りました!』
ドン・ジョージ『こりゃ、全身全霊!真っ向勝負とみたりする!』
お互いに格闘タイプなだけでもあって、シューティーもケニヤンも考えることは同じだったようだ。物理技が飛び交うと思われるこの試合を制するのはどちらかの一歩の手で決まってしまうと考えられる。
ケニヤン「行くぞ!ダゲキ!【ローキック】だ‼︎」
まずはダゲキから仕掛けて行った。ダメージを与えつつ素早さを下げてローブシンの動きを鈍らせるのも狙いだろう。
シューティー「ローブシン!【がんせきふうじ】だ‼︎」
しかしシューティーはケニヤンと違う攻め方に切り替えた。【がんせきふうじ】も物理技のため【ビルドアップ】の恩恵を受けている。次々とローブシンの行く手に聳え立つ岩壁に接近をかけるダゲキを惑わしていく。
デント「ダゲキは肉体強化の技と接近戦の技しか持っていない。遠距離攻撃ができるローブシンに今のところ部があると見えるね!」
一回戦目のマオとの試合でダゲキのバトルスタイルを観戦していたシューティーはもうすでにダゲキのバトルスタイルは把握していた。
シューティーがローブシンを繰り出したと見て、もう一度ダゲキを二回戦目に続投させたのだが手の内がバレてしまっている以上は一枚上手に攻めていかなければならないようだ。
シューティー「攻撃を続けろ!」
さらにローブシンの【がんせきふうじ】はダゲキを追っていく。なんとか躱していくダゲキであったが、突然として後方に出現した岩壁に身体をぶつけてしまった。
ケニヤン「しまった!」
ダゲキ「ダッキ!!!」
膝をついた隙に前方からも岩壁が出現し、ダゲキの包囲した。逃げ場のないダゲキに岩壁が邪魔でダゲキの姿を確認できないケニヤンは次の指示を出せないでいる。
サトシ「あれ!俺との試合でデントのイワパレスがやったのと同じだ!」
デント「僕とサトシの試合を観て、瞬時に自分のバトルスタイルに取り入れたようだね!」
シューティー「ローブシン!【いわなだれ】だ‼︎」
ローブシンは身動きが取れないダゲキの頭上から無数の岩の雨を振り落とした。四方八方に塞がれてしまったため躱す場所が見つからない。ケニヤンはダゲキを信じて大きな賭けに出た。
ケニヤン「そうだ!ダゲキ!【ビルドアップ】‼︎」
ダゲキ「ダキィ‼︎」
ケニヤンの指示を聞いたダゲキはさらに自分の攻撃と防御を高めた。しかし、無数の岩は滝のようにしてダゲキに振り落とされた。その衝撃で【がんせきふうじ】で出現させた岩壁も崩壊した。攻撃を食らったダゲキは瓦礫に埋もれてしまった思ったが、その岩が爆散すると、中からほぼ無傷のダゲキが現れた。ケニヤンが【ビルドアップ】で狙ったのは攻撃ではなく防御の方みたいだ。
ケニヤン「どうだ!俺のダゲキの鋼の肉体の前ではそんな攻撃は屁でもないぜ!」
わざと相手の技を受けてでの対処方法にシューティーは目を丸くした。しかし、それは同時にシューティーの魂を燃え上がらさせた。
シューティー「面白い!ローブシン!次は【かいりき】だ‼︎」
ローブシン「ローブシン‼︎」
小細工は通用しない相手と見たシューティーはローブシンが得意とする接近戦へと切り替えた。その指示に笑みが零れたローブシンは大きな鉄骨を持ってダゲキへと走り出した。
ケニヤン「【からてチョップ】だ‼︎」
ダゲキ「ダキィ‼︎」
対抗してダゲキも向かってくるローブシンに【からてチョップ】を仕掛けた。しかし、攻撃力を二段階あげたパワーを放つが、元から攻撃の種族値が高いローブシンの怪力に押されてしまった。勢いよく振り下ろされた鉄骨がダゲキを後方へ吹き飛ばした。
ダゲキ「ダキィィ!!!」
ケニヤン「負けるな!ダゲキ!!!」
ケニヤンの声にダゲキはすぐ起き上がり体勢を立て直した。しかし、シューティーとローブシンの攻撃は容赦なく襲いかかってきた。
シューティー「【かいりき】だ‼︎」
ケニヤン「負けてたまるか!!!【インファイト】‼︎」
さらに鉄骨をダゲキに振り下ろされるもダゲキは【インファイト】で押し返した。ダゲキの猛攻による連続攻撃をローブシンは鉄骨を盾にして攻撃を防ぐ。しかし、ダゲキの攻撃は一発一発とどんどんパワーが上がっていき、ローブシンは防御の体勢を取るだけで精一杯であった。そして、ついにはダゲキの攻撃はローブシンを押しのけた。
ローブシン「ローブシン!!!」
シューティー「しっかりしろ!ローブシン!!!」
ダゲキの攻撃を受けたローブシンはそのまま倒れてしまった。なんとか起き上がるも、今度はケニヤンとダゲキが倒れ込んでいるローブシンを襲いにかかった。
ケニヤン「決めろ!最大パワーで【からてチョップ】だ‼︎」
シューティー「ローブシン!【ばぐれつパンチ】だ‼︎」
渾身のパワーを溜め込んだダゲキは勢いよくローブシンの頭上へと手刀を振り下ろした。しかし、ローブシンにすぐに指示を出したシューティーの声に反応し、ローブシンも最大のパワーでダゲキへと攻撃を仕掛けた。
二体の拳がぶつかり合うとパワーが爆散し、大きな衝撃波がフィールドを大きく揺らした。地響きが鳴り止むと、まだ拳と拳をぶつけたまま硬直状態の二体が目と目を合わせていた。
ダゲキ「ダ…キィ…」
すると、ダゲキの両足が小刻みに震えだすと、ダゲキはそのまま倒れてしまった。
ケニヤン「ダゲキ!!!」
審判「ダゲキ戦闘不能!ローブシンの勝ち!よって勝者はシューティー選手!」
第四試合の決着がついた。会場からは格闘タイプ同士の戦いに歓声が鳴り響いた。試合終了のコールが流れたと同時に倒れたダゲキの元へとケニヤンはすぐに走り出した。
ケニヤン「ダゲキ!大丈夫か!?」
ダゲキ「ダッ…キ」
ケニヤン「よく頑張ってくれたな!すぐにポケモンセンターに連れてってやるからな!」
こうしてダゲキを戻したケニヤンはシューティーの元へと向かった。
シューティー「良くやった!ローブシン!」
ケニヤン「いい試合だったぜ!次の試合も頑張れよ!シューティー!」
シューティー「君の気迫には何度も押し倒れそうになった。ケニyaンのダゲキの戦い方はローブシンにとってもいい刺激になったと思う!」
ケニヤン「そうか!だけどアクセント…違う…」
シューティー「えっ…」
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ドン『さて!二回戦の試合は全て終了だったりする!そして!勝ち上がった4名はモニターを見て欲しかったりする!』
そして、明日の最終戦のカードが発表された。
第一試合 サトシVSカキ
第二試合 マーマネVSシューティー
タケミツ『準決勝ならびに決勝は明日行われます!』
サトシ「カキとか!」
カキ「久々だな!いい試合しようぜ!」
マーマネ「僕の相手は…シューティーか…よ…宜しく!」
シューティー「こ…こちらこそ!」
暑きドンバトル、二日目は無事に終了した!さて、明日はラストバトル。優勝するのは果たして誰か!?
リーリエ「本日のポケ問題の正解は!
A Aサトシ Cマーマネ Fシューティーでした!
明日の最終戦はみんながんばリーリエです!
次回もお楽しみ下さい!」