ポケットモンスター let's goリーリエ! 作:アニポケ大好き主
ACT 1
カントー ジョウト ホウエン シンオウ
イッシュ カロス アローラ
そして、この世界にはもう一つの地方が存在している。
【オーレ地方】
砂漠が広がる土地であり、街から街へは、かなり離れているためバイクやスクーターを利用しなければ少し移動には不便な地方である。
また、何かと問題が起こすとても治安が悪い地方でもあるためこれと言った観光名所もなければ観光客があまり来る事もない。
イッシュ地方とはそれなりに近い位置にあるためかポケモンジム等の施設も存在していない。その代わりにポケモンコロシアムやバトル山と言ったトレーナー同士の腕試しを試すことが出来る施設等が存在している。
そんなオーレ地方はバトルが盛んな地方であって腕試しをしに強者のトレーナーが他方から訪れてくることもあったが、十年前ぐらいに起きたある事件を境に完全に他の地方とは隔離されてしまう地方へとなってしまったのだ。
【ダークポケモン計画】
ポケモンの心を完全に閉ざさせ戦闘能力を無理矢理上げさせることにより、ポケモンを戦闘兵器化とさせ悪事に利用させるオーレ地方全体を飲み込むほどの大事件である。後にその事件は勇敢な少年少女の活躍により、その計画は見事に打ち破ることが出来た。
今は二度とそのような悲劇を繰り返してはならないと、ポケモン協会はオーレ地方の復興に取り組んでいる。その事件で傷ついたポケモン達の心はリライブによって元の状態へと戻すことが出来、事件はこうして幕を閉じたように思えた……
クチバシティの港に一人の少女がこの地に足を踏み入れた。腰まで下ろした青色が少し混じった美しい黒髪を風に靡かせながら、その少女は船を降りた。
「おーい!そこの姉ーちゃん!よかったら俺とバトルしてみねぇか?」
いかにもチャラついた男性がモンスターボールを片手にその少女に近づいてきた。普通なら怖いなぁという感情が表れてくるものだが、自分の出身にはこういうゴロツキがうろつき廻っているのは良くあることなので怖くはなかった。少女はその男に笑顔を向けると、自分のモンスターボールを取り出した。
「いいですよ、お手柔らかに♪」
バトルは一瞬にして決着が着いた。
そのバトルを見た他のトレーナー達もその少女にバトルを次々と申し込んでいく。もう二十人近くのトレーナーと戦ったのであろうか、その少女はあれだけの人数を十五分たらずで勝利を勝ち取っていった。彼女に挑もうとする輩はもうおらず、バトル施設を出るとポケモンセンターへと向かった。
〜〜〜〜〜
バトルに疲れたポケモン達を回復させている間、ソファーに腰を下ろすと、バックからポケギアを取り出した。
「アイラです。いまカントー地方に到着しました」
『おお!アイラか。長旅ご苦労であった』
「いえ、そんなに退屈するほどではありませんでした」
『そうか…』
少しの沈黙の後、連絡している相手から声が届いた。
『それでは君に早速やってもらうことは、もちろんシャドーの生き残りの調査だ』
「もちろん、それは分かりますが具体的には何をなさればいいのですか?」
『おっと…そうだな。えっと…何を…か』
「勢いだけで計画性がない所は相変わらずですね。よくそれで国際警察のリーダーとしていられるとは…」
『君は…相変わらず言葉に棘があるな(笑)そうか薔薇のような美しさを持っている君なら仕方のないことであるが…』
「まずは聞き込みから始めさせて頂きます。その後、目星がついた所を私が独自で現場へと向かいます」
言葉を遮るようにしてアイラは言い放った。頭を突きつけるような鋭い彼女の声にからかうのをやめたその国際警察の男は口を開いた。
『そうだ。少し気になることがあったのだ』
「気になること?」
『ああ…以前にイッシュで確認されているポケモン、ペンドラーというポケモンがトキワの森で保護されたという知らせを受けたんだ。だが、そのポケモンの進化前と分かるポケモンがトキワの森で確認されていなかったため、このペンドラーはトレーナーに捨てられたポケモンである可能性が高いんだが、少し私には妙に感じてな』
「妙ですか?」
『そのペンドラーはレベルもかなり高いポケモンなんだ。捨てられたにしても、そんなポケモンを捨てる理由がどこにあると思う?弱いならまだしも、強いポケモンを捨てるとは…』
確かにそれは妙だ。強すぎて手に負えなかったからか?いや、それでも戦力として考えているのなら手放す可能性は低いもの。
アイラは一つの可能性を感じた。
「わざと放たれたポケモンではないのでしょうか?」
『ん?わざとだと?』
「環境の生態を崩して、国際警察や保護施設官がそっちの問題に目を向けている時にまた別の計画を企てている可能性も考えられます」
『つまり、領土を広げることと自分達の計画を悟られないようにするためのカモフラージュということか…』
暫くアイラの推理に考え込む国際警察は少し考えた所でアイラに指示を出す。
『カントーに生息していないポケモンが暴れまわっているのはシャドーの生き残りと関わっている可能性が高い。アイラ!君にはまずそのポケモン達の保護を任せて頂きたい!もしかするとシャドーに関わるヒントがあるかもしれない。頼むぞ!』
「了解致しました!」
その声とともに連絡は途絶えた。連絡が終わったと同時にポケモン達の回復終了のアナウンスが鳴り響いた。ポケモン達が入ったモンスターボールを六つ受け取ったアイラは聞き込みを始めた。
もう、あんな悲劇を引き起こしてはいけない。
何も出来ずにただ怯えることしか出来なかった私はもういないんだ。
今度は私が…奴らの計画を止めてやる!!!
私の名前はアイラ。出身はオーレ地方。
短編で番外編というのを新たに書いていこうと思います。
ここではオーレ地方からやってきたトレーナー、アイラを主人公とした物語となります。
本編ともいつかは絡ませていこうかと思っているので、こちらの方もよろしくお願いします。