ポケットモンスター let's goリーリエ! 作:アニポケ大好き主
翌朝、リーリエはマサキの自宅で目が覚めた。ポケモンセンターに泊まろうと思っていたが、グラジオとの連絡が終えた頃はもう夜10時をまわっていたので仮眠室を貸してもらうことになった。たまに研究仲間と徹夜ごしになることもあり仮眠室だけでも6部屋あるのは驚きだ。
「おはようございます。お母様」
一緒のベッドで眠っていたルザミーネに朝の挨拶を交わしながら軽く頬にキスをした。このまま眠れる森の美女のお話通りに目が覚めてくれたらいいのに。そんなことを思いながら、まだ重たい瞼を擦りながら洗面所へと向かった。
着替えをすませ、リビングに向かうとすでにジェームズが朝食の用意をしていた。昨日のうちに聞いたリーリエとマサキのリクエスト通り、私にはパンやコーンスープやスクランブルエッグといった洋食メニュー。マサキにはご飯と味噌汁と卵焼きといった和食メニューが置かれた。ジェームズはその人の好みに合わせて多種多様な料理は作れるようにしているため彼が作れない料理はない。もちろん味の方も一流だ。
「おはようございます。ロコン」
モンスターボールから出てきたロコンはリーリエを見るなりすぐに顔を舐めてきた。これがロコンなりの朝の挨拶であるらしい。ロコンの食事はリーリエが担当している。リーリエはそのポケモンの好みに合わせてポケモンフーズをブレンドしているのだ。朝食のにおいにつられてようやく起きてきたマサキとテーブルを並べて朝食をとった。
「うーん。ほんま美味いですよ。ジェームズさん」
「ほほっ。お口に合って何よりでございます」
「ジェームズの料理は世界一なのですよ」
「どのようなご注文も申された通りに用意する。それがわたくし使用人としての使命であるのでございます」
朝食を終え、ジェームズが用意した紅茶を飲みながらマサキは二人にこれからのことを話した。
「ルザミーネさんの件についてはオーキド博士にも聞いてみようと思うんや」
「オーキド博士ですか」
「せや!何よりもオーキド博士はポケモン研究家の中でも世界的権威でもあるし オーキド博士なら力になってくれるかもしれへん。せやからいまからルザミーネさんも連れてマサラタウンに行こうと思っとるんやけど それでええか」
「私どもからするとオーキド博士が力を貸して下さるのであれば是非、お願いしたいです」
「私もです!」
「決まりや!ちょっと待ってくだせい。いまからオーキド博士にアポ取ってきますわ」
そう言って、急いでマサキはオーキド博士に連絡を取りに行った。
マサラタウン それを聞いたリーリエはある友人の姿を思い浮かべた。それはジェームズも一緒のようだ。
「お嬢様。マサラタウンと言いますと サトシ様のご出身では」
「ええ! そうですわ ジェームズ。久しぶりにお会いできるかもしれません。ねぇ、ロコン」
そう言うと、ロコンも大きく尻尾を振ってる。ロコン自身もピカチュウに会いたいようだ。その後、オーキド博士と連絡を取ったマサキが戻り、ルザミーネを車椅子に乗せたうえマサラタウンへと出発した。
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マサラタウンへはクチバシティにある電車から乗れば行けるようで
およそ40分の乗車で目的地マサラタウンへと到着した。とても空気が澄んだ町であり、ロコンもまだ見ぬ町だというのにはしゃぎ回っている。そのぐらい人もポケモンも過ごしやすい町であるのだ。
その町に建っている大きな風車がある家がオーキド博士の研究所だ。
「博士。お忙しいなかすいません」
「おお!マサキか。なーに大丈夫じゃよ」
出迎えてくれたのは、トレーナーズスクールのオーキド校長の従兄弟であり、カントー地方のポケモン研究家オーキド博士である。
ジェームズは白手袋を外すとオーキド博士と握手を交わした。
「アローラ地方から参りました。ジェームズと申します。この度は無理言ったお願いをお受け頂きましてありがとうございます」
「さぞよ大変だったでしょう。わしもできる限り誠意を尽くしていきます。さあ、中へ」
オーキド博士の招きによりリーリエ達は研究所へと入っていった。リビングにはオーキド博士の助手のケンジとオーキド博士のパートナー
ロトムがいた。すぐにルザミーネをマサキとケンジとでベッドに寝かせたあと、ウルトラビーストのことなどオーキド博士に説明をした。
「分かりました。まずはそのウルトラビーストの生態について調べないといけませんな」
「ええ、それが一応保護されているウルトラビーストはいるのですが
興奮状態が収まらず、調べようにも手に負えない状態なのです」
「そうですか。でしたらそのウルトラビーストがこっちの世界に通ってきたというウルトラホールについて、ククイ博士を通してそのデータの解読から入ってみましょう。そこからでもウルトラビーストの力の生態エネルギーを測ることもできると思いますしな」
オーキド博士のおかげでやるべきことがわかり、リーリエは少し安心した。そんなリーリエにオーキド博士は
「リーリエちゃん安心してください。お母さんは必ず助けてみせるからね」
その言葉を聞いたリーリエは自然と涙が溢れてきた。このままお母さんが二度と起きないかもしれない不安から解放され、もう一度オーキド博士に頭を下げた。それをみたロコンも慰めるかのようにリーリエの足に自分の体をこすりつけて来た。
「ほぉ これがアローラ地方に生息しておる氷タイプのロコンなのじゃな。資料でみたことがあるが実物をみたのは初めてじゃ。アローラへ行くサトシに預けた卵はこっちでいう炎タイプのロコンじゃからの」
それを聞いたリーリエはおもわず
「そうですわ博士! サトシはいまこちらにいるのでしょうか」
「あっ...サトシか。 それがまた修行の旅に出てしまったのじゃ」
「えっ... そうなのですか」
「アローラで起こった事件でアローラリーグの開催時が伸びてしまったから、それに向けてポケモン達を調整すると言って武者修行に出たのじゃ。じゃが、ジム巡りをするわけでもないから定期的にはマサラタウンには帰ってくるんじゃが。昨日また手持ちを変えて行ってしまったんじゃよ」
「そうでしたか」
久しぶりにサトシと再会できると思ったので、がっくり肩を落としてしまった。
「せや博士!リーリエはん。ここカントーのポケモンリーグに挑戦するんやわ」
「ほぉ!そうか そうか」
「はい!お母様が目が覚めた時に強くなった私は見て頂きたいと思いまして、それに自分を高めていきたいとも思いまして」
「そういうことなら!おーいケンジ! リーリエちゃんにポケモン図鑑と新人用のポケモンを渡してあげてくれないか」
ケンジと呼ばれた青年はモンスターボールとポケモン図鑑を持ってくると
「博士、忘れていませんか。今日新人トレーナーが来る日ですよ」
「あっ!そうであったか」
その直後、インターホンが研究所に鳴り響いた。どうやら新人トレーナーがポケモンを貰いにきたようだ。
長々となってしまいました。さて、次は新キャラの登場です。