フリード(転生者)がいくよぉ〜(ゲス顔)   作:球磨川穂花

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フリード君廃教会行きます前編

 

「そんな攻撃じゃあ効かないのよん」

 

木場が振るった一撃を光の剣でガードして、逆にもう片方の手に持っていた祓魔弾入りの拳銃で木場に向けて撃つ。ちなみに、これが最後の祓魔弾であった。

 

「────フリードぉぉぉ!!」

 

「なんですとぉ!?」

 

祓魔弾を喰らい、少し狼狽えたもののすぐさま立て直して、再びフリードに攻撃を仕掛ける。

 

「光の剣に対抗するには────」

 

木場の神器、魔剣創造(ソードバース)は様々な力を持つ魔剣を造れるというとても凄まじい物だ。使い手次第では、有名な魔剣にも負けない高性能な魔剣だって造れる。

 

「何ですか、何ですか。もう冷静さを取り戻してしまったんすか。禍々しい殺意が良かったのにつまんないな〜まぁ、何をしても俺ちゃんには勝てないよん。」

 

「果たして其れはホントかな? ならば、先ずは君のその光の剣を壊して見せよう。」

「なぁ〜に? クソ悪魔ちゃんの分際で調子乗らないで欲しいでガンス。」

 

光の剣を木場に向けて構えるフリード。

 

「僕の思いに答えろ、魔剣創造!!」

 

フリードの元へ駆け出している木場の右手に全身真っ黒のひとつの剣が現れた。

 

「そんなもので、どうにかできると思ってるんすか、クソ悪魔ちゃんよぉ?」

 

「フッ、知らないのかい? 闇は時には光さえも呑み込むんだよ。そして、この魔剣の名は光喰いの魔剣(ホーリーイレイザー)だ!」

木場の言う通り、光喰いの魔剣をフリードの持つ光の剣と激突させた途端、光喰いの魔剣からドス黒い闇の霧が発生して光の剣を包み込み光を侵食していく。フリードが此れは不味いと思い距離をとったのだが....

 

「あれれ?」

 

光の剣についた黒い霧は、

未だにまとわりついたままであった。

 

「もう一度だ!!」

 

黒い霧がまとわりついたままなのに疑問を浮かべたままのフリードの隙をついて再び光喰いの魔剣を振るう。

 

「声を出したら、死角からの

攻撃の意味がなくなりますよん。」

 

光の剣で自分の死角からきた攻撃を防いだが、光の剣を闇の霧がさらに大きくなり、遂には光の剣が無くなってしまった。

 

「馬鹿なのは君みたいだったね。」

フリードをおちょくるような笑みを浮かべる木場。

 

「....そうかい。堕天使の加護を貰った光の剣を壊したのがそんなに嬉しいのかい。いいよ、ならそのにやけた面を僕ちゃんが苦痛で歪ませてあげるよ。」

 

「君に何ができるんだい、もはやある武器は弾切れの祓魔弾入り拳銃だけじゃないか。もう終わりだよ。諦めて僕の同士を馬鹿にしたことを死をもって償ってもらう。」

 

木場は余程フリードの光の剣を壊したのが嬉しかったのか、更にフリードをおちょくった。そして、もうフリードが自分に殺されるのは目に見えていると思い再度剣をフリードに向ける。しかし、嬉しさのあまりとても大切なことを忘れていた。そう、フリードが魔法を使ったということをだ。

 

「木場ぁぁ!!油断するな。」

 

フリードと同じ転生者である誠は木場に警戒を怠るなと注意を投げかけるがそれは遅かった。

 

「────え?」

 

「もう遅い、毒竜(ヒドラ)ちゃん、

いらっしゃい〜」

 

フリードの体から大量の毒が現れそれらの毒が集まり三つ首の毒で出来た竜が現れた。 木場は誠の言った言葉に一瞬疑問を感じすぐさま、フリードが魔法を使っていたのを思い出したが時すでに遅し、猛スピードでやってきた毒竜(ヒドラ)は三つ首の顔それぞれが真っ直ぐ木場を獲物として認識して襲い、木場を包み込んだ。

 

「 ぎゃぁぁぁぁぁ痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。」

 

ギリシャ神話で英雄ヘラクレスが倒したヒュドラをもちいふにしているフリードの創り出した毒竜(ヒドラ)の身体は神経毒で出来ていて、フリード以外がこの毒竜(ヒドラ)の攻撃を受けると全身を瞬く間に神経毒によって犯されてしまい、 最終的には死に至るという技だ。 第一、攻撃を受けた木場は痛みで叫び声を挙げながらのたうち回っている。イケメンが苦痛に顔を

歪ませている光景はかなりシュールだ。

 

「────祐斗!!」

 

彼の主であるリアスは、眷属の危機に居ても経ってもいられずに、赤黒い滅びの魔力の魔力弾を三発放つ。

 

「だーかーらー、無能姫如きの魔力で造られた滅びの魔力のこもった魔力弾じゃあ俺ちゃんには効かないし、毒竜(ヒドラ)にも効かないんだよね〜」

 

その声にめげずにリアスは数分間自分の魔力がなくなるまで滅びの魔力で作った魔力弾を次々撃つが効くはずもなく....

 

「....そんな嘘よ。」

 

滅びの魔力を過信していたリアスはフリードの言葉を戯言だと思い全くもって信じなかった。その結果、木場は神経毒に犯され続け、最初はあんなにも悲鳴をあげていたのに挙げなくなり、生きているかどうかも分からないという状態になってしまった。

 

「やっぱ、無能姫は無能でガンス。あんなに教えてあげたのに続けるとか、それをなんていうか教えてあげるから、クソ悪魔ちゃんよーく聞いてね。無能姫ちゃんのやったことは『無駄な努力』っていうんですよん。」

 

《やはり、悪魔は雑魚だな》

 

「....許さない!!」

 

「駄目よ!! 小猫。」

 

仲間二人を傷つけられ、主も侮辱され耐えられなくなった小猫は実力差を感じながらも居ても経ってもいられずに、勢い良く飛び出してフリードを撲り飛ばそうとする。

 

「ほほう、次のお客様いらっしゃい〜♪」

 

毒竜(ヒドラ)が木場から離れて、今度は小猫をターゲットにするべく高速で移動して後少しで木場と同じ目に遭うことになる....しかし突如動きが止まる。

 

「おっと、お呼び出しでガンス。」

フリードの雇い主にして上司の堕天使から通信用魔法陣から連絡が入り、フリードが毒竜(ヒドラ)の動きを止めたのだ。

 

『急ぎ、教会に戻ってきなさい。』

 

声からして女の堕天使だとわかる。

 

「了解でありんす。そういうことで、クソ悪魔の皆さん、名残惜しいですがしばしお別れの時間でガンス。」

 

この言葉を聞いて、リアス達は安心した。取り敢えずは傷を負ったものは居るがまだ死んではいない。そして、自分たちをここまで追い詰めたフリードが帰るというのだから安心してしまうのも無理はない。

 

「そんな早く帰れ的な反応されて僕ちゃん悲しいな。 まぁ、また会いましょうぜ、クソ悪魔ちゃんの皆さん。バイチャラば!!」

 

逃走用閃光弾を投げて、リアス達の視界を光により遮っている間に教会に転移していくフリード。

 

「────リアス、急いで冥界に!!」

 

朱乃が負傷している木場と誠を冥界にある病院に連れていこうと主のリアスに話しかける。

 

「行くわよ!!みんな。」

 

朱乃が作った魔法陣に眷属全員入ったことを確認して、冥界に転移していくリアス・グレモリー眷属。

 

 

★★★

 

リアス・グレモリー眷属一同が冥界に行ってるその頃、フリードは転移魔法で今は使われていないボロボロの廃教会の中にいた。

 

「戻りましたぜ〜」

 

堕天使がいる地下にまで降りて堕天使に話しかける。しかし、堕天使達の周りには自分と同じように雇われたはぐれの退魔師神父たちの死体が辺り一面に広がっていた。

 

 

 

 

次回に続く....

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