私は壊す。
私には友達がいない…
もう二学期も終わる頃なのに…
もちろん努力はしている。
仲良くなった人は何人もいる。
でも次の日に会うとみんな軽く頭を下げて去っていく。
みんな私のことを避けている。
なぜだろう…
考えるうちに、私は嫌われてるんじゃないかって思うようになった。
でも違った。
私は見てしまった。
妹が…私の双子の妹が…
みんなを遠ざけていたの。
私にはお姉ちゃんが、双子の姉がいる。
私たちはいつも一緒だった。
着る服も
行くところも
…初恋の相手も
全部、ぜーーんぶ一緒だった。
なのに…
なんで?
いつから私たち…一緒じゃなくなったんだろう…
お姉ちゃん…
どうしてあの子がこんなことするの!?
あんなに優しい子だったのに…
どうして私と仲良くなった人を片っ端から遠ざけているの?
やめてよ!それ以上、私を孤独にしないで!
私は思い切って妹に聞いてみた。
「ねぇ!どうしてあんなことしてるの?」
「…?あんなことって何?」
「夜中に私が知り合った人を遠ざけているでしょ?」
「どっ…どういうこと!?私がお姉ちゃんの知り合いを遠ざける?」
「そうよ!ねぇ?答えてよ!」
「ちょ…お姉ちゃん!落ち着いて!そもそもどうして私がそんなことしなきゃならないの?」
「………」
私は何も言えなかった。
どれだけ聞いても妹はシラを切る。
どうしてだろう…
はぁ…私の見間違いかなぁ…
今日はもう寝ようかな…
……あれ?妹が外へ出て行く…
私は足が勝手に動いていた。
ふぅ、危なかった。
いつの間に見られていたんだろう…
まぁそんなことはどうでもいい。
今日も私は遠ざける。
姉との友情を壊すため。
「あら?こんな夜中にどうしたの?」
「突然ごめんね…実はもうこれ以上関わらないでほしいの…」
「…えっ?どうして!?あんなに楽しかったのに!」
「ごめんなさい。事情は言えないの…短い間だったけどとっても楽しかったよ!」
「…そうなんだ」
「本当にごめん!……それじゃぁ!」
今日も私は遠ざける。
今日はこの人だけかな…
でもお姉ちゃん、よく諦めずに友達を作ろうとするね。
お姉ちゃんに成り済まして、知り合った人を片っ端から遠ざけていく。
そう…お姉ちゃんには私だけで充分なの。
そして、私にもお姉ちゃんだけで充分なの。
私は……
お姉ちゃんが大大大大大大大大大大大ダーーーーーーーーーーイ好きだ!
……!?
どうして?
やっぱり見間違いじゃなかった!
信じられない!
どうして…どうして!
ー ゴツッ ー
…あれ?後頭部が痛い…
あぁ…目の前が真っ白になっていく…
私の息は荒くなっている。
危なかった…
まさかお姉ちゃんが見ていたなんて。
思わず石で殴ってしまった…
血は出ていない。
死んではいないはず…
問題はお姉ちゃんが起きたらどうするか…
一部だけ記憶を無くしていたらいいのにな…
いいや、そんな運任せではダメだ。
うーん……
そうだ!こんな時は…夢オチだ!
……あれ?ここどこ?
確か誰かに後頭部を殴られて…
…?気のせいかな…
ここは…私の部屋だ…
夢だったのかなぁ…
今日も私は知り合いを作る
いつか芽生える友情のために。
良かった!お姉ちゃんは夢だと思ってる。
でも、友達を作るのは諦めてないみたい…
まぁいいわ。
今日も私は遠ざける。
姉との友情を壊すため。
私は諦めないわ。
お姉ちゃんが…
…私のものになるまで。
まだかなぁ…
お姉ちゃん…
ほら…早く振り向いてよ〜
もぅ!今日も知り合いを作ってるよ。
でも、いつか気づいてくれるよね!
今日も私は遠ざける。
姉を自分の物にするために!
あぁ〜、お姉ちゃん…
ア・イ・シ・テ・ル!