鬼人軍伝録   作:ルペコック

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ランドオロス大佐を中心とした波乱万丈人生。これより開幕です。


鬼人と魔女の始発点
出会い


「運命とは生まれながらにして決まっているものだ。」なんて言葉がある。その者がどこでどう生き、どのような転機が訪れるかは生まれながらに決まっているらしい。それが実際に真実かは分からない。が信じるとすれば彼のその転機とは間違いなく彼女との出会いだろう。その転機が彼に何をもたらすかを何も分からないまま。

 

 

グリューネシルト

緑が豊かな国土とにぎわう街。一見すればとても平和な街並みだ。だがその平和は1つの組織によって守られている。

グリューネシルト統合軍

隣国との戦争において前線で戦い、勝利をもたらさんとする「前線部隊」

軍に反抗する組織や反乱分子を鎮圧、取り締まる「制圧部隊」

その2つの組織を支援する。「後方支援部隊」

大なり小なりこの国に生まれたものからすれば必ず1度は憧れる職種である。

「ウオラァァァ!!」

そして今ハンマーを振り下ろして兵士を気絶させた彼もそんな職種に憧れそして掴んだ人間の1人である。

「ふぅ、これで終わりか?」

「ランドオロス。相変わらず訓練だというのに精が出るな。そんなんで任務の時ばてるんじゃねえぞ?」

「おいおい、冗談はよせよダーマ。俺がこの程度でへばるとでも思ってんのか?」

「いんにゃ、全く」

そんな軽口をたたくのは第1制圧部隊に所属する二人の男

ランドオロスと呼ばれたハンマーを担ぐ筋肉隆々のがたいの良い男の名前はランドオロス・テッレモート

ダーマと呼ばれた腰に剣を差す細身の男の名前はダーマ・プレジド

共に第1制圧部隊のエースと呼ばれる存在である。

「しかし最近の奴らは骨がねえなぁ。簡単に倒れちまう。」

「それはそれは。ならランドオロス、少しは手加減することを覚えてみたらどうだい?」

「面白い冗談だな。俺に戦いの途中で相手に舐めてかかれってことか?」

「そうは言わないが君の実力じゃそうなるのは自明の理というものだろう?」

「・・・難しい言葉使って俺のこと馬鹿にしてねえよな?」

「はぁ、少しは知識をつけようとは思わないのかい?そんなんじゃこの先苦労するぞ?」

「文字ばっか見てっと頭痛くなるんだよ。その点映像作品は無駄に頭使わなくて良い」

「あんまり筋肉筋肉言って力だけ追い求めてるといつか足元すくわれるぞ?」

「ふん、甘いな。この世は筋肉さえあれば何でもできんだよ!」

「はぁ、お前と話してるとため息ばっか出るよ。なんで俺はお前なんかと仲良くなったんだろうな」

「そりゃお前も筋肉の素晴らしさに薄々気づき始めてるからだろ!」

「それは絶対にありえない、っともう俺の番か」

そうしてダーマは前に出て剣を構えながら目の前の兵士と向かい合う。

ダーマが斬りかかると相手兵士は剣でそれを防ぎ、相手兵士が剣で攻撃するとダーマはそれを危なげもなく剣で防ぎ、そしてはじく。やっていることは同じに見える。だが、

「相変わらずダーマの安定感はすげえなぁ」

ランドオロスがそんなことをつぶやいていると相手兵士のスタミナは限界を迎え始めたのかダーマの攻撃が通りはじめ、そして、ダーマが1撃くらわせた所で模擬戦は終了した。

「お疲れさん」

「ふぅ、やっぱりお前のようにはいかんか。まあお前のようにはなりたくないがな」

「どういう意味だそれ」

「別に悪い意味じゃないよ」

「そうか、んで今日の訓練はもう終わりだったか?ダーマこの後どうするんだ?暇なら飲み行くか?」

「すまんなこの後まだ仕事があってな」

「そうか、頑張れよ」

「あぁ・・そうだお詫びにってわけじゃないがいい店教えてやるよ」

「ほほう?お前の情報なら安心できるな。でどこだよ」

「屋台なんだがショウト通りにおいしい焼き鳥屋があるんだよ。最近は噂のおかげで誰も近づかないから穴場だ」

「おお!・・・って噂?」

「あぁ、あそこ最近出るらしいんだよ」

「出る?何が」

「幽霊、夜になると聞こえ出すすすり泣きの声、助けて~助けて~って、そして気づいたら後ろから・・・カブリッ!ってな」

「・・・ガッハッハッハ!そりゃ面白そうだ!個人的にはそんなところでいまだに店出し続けてるその店主が気に入った!良い情報をありがとよ!」

「まぁお前ならその幽霊相手でも大丈夫そうだしな」

「あぁ!幽霊なんて俺の筋肉で一発だ!」

そんな会話をしながらランドオロスはダーマと別れショウト通りに向かう。そしてここから歯車は噛み合い、そして回り始める。

「えーっと、ショウト通りはこっちだったか?」

彼が食べに行こうと提案しなかったら、ダーマが仕事だと断らなかったら、

「確かこの路地を抜けれ、ん?ガキか?あんなところで何やってんだ?危ねえ」

彼がダーマの言うことを聞かなかったら、ダーマが彼に情報を提供しなければ、そして・・・彼女がいつも通りにここにきていなければ

「よお、お前ひとりか?親はどうした?こんなところに一人じゃ、!?」

この転機は訪れなかっただろう。これが後に鬼神と恐れられた男ランドオロスと魔女であるマリーの出会い、そして彼と彼女との運命の始まりの1ページ目である。




さてはてここから彼がどんな運命をたどるのか。それは神のみぞ知る事柄。皆さんも彼の人生を楽しんで見ていただければと思います。
・・・ところでラストのシーン子供に筋肉隆々の大男がいきなり声かけるとかどう見ても声かけじあn(ピチューン)
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