「これなんてどうだ?」
「・・いいんじゃない?」
「まるで他人事みたいだなぁ。一応お前の服選んでるんだぞ?」
「・・・どうせ」
「んぁ?なんか言ったか?」
「何でもないわ、行きましょう?」
その日ランドオロスは少女と一緒に服を買いに来ていた。観念したのかようやく少女が一緒に外に出ることを許したのだ。そこでまずランドオロスは少女の服を買いに来たのだった。今までランドオロスの服を貸していたのだがようやく外に出たということで買いに来たのである。
「しっかしやっとかって感じだなお前と外に出るの。この調子でいい加減名前を教えてもらいたいものだが」
「別にいいじゃない私の名前なんて」
「良くはねえだろ?」
「・・・」
そう、まだランドオロスは少女の名前を教えてもらってなかった。何度聞いても帰ってくる答えは拒否の答えだった。熱心に接したおかげでご飯も一緒に食べるようになった。今日やっとだが外に出すことにも成功した。だが少女は自身の素性を決して話そうとはしなかったのだ。
「この調子でいい加減名前を教えてもらいたいものだが」
「別にいいじゃない私の名前なんて」
「良くはねえだろ?」
そう言われ少女は考える。この男、ランドオロスはしぶとい。いくらこちらが拒絶の意思を示しても熱心に接してくる。この男なら、と一瞬考えたがその考えもすぐに自らで否定した。何度痛い目にあった、どうせこの男も本当のことを知れば自分から離れていくに決まっている。それで痛い目にあうくらいなら。そう考え少女は今回も沈黙をもって拒否の答えを出したのだった。
大体の服を見終わりあとは会計だけとなった。
「んじゃ金払ってくるから入り口で待っててくれるか?」
「分かった」
「あ、逃げ出すんじゃねぇぞ」
「心配しなくても逃げきれないの知ってるし」
少女は何回も逃げようとしたがすぐにランドオロスに追いつかれてしまうためもう逃げようなんて考えすら浮かばなくなっていた。
そして店の入り口でランドオロスの会計を待っていると、不意に声が耳に届いた。
「ん?おい魔女が立ってるぞ?」
「プハッ本当だ!」
「!?」
もう聞きたくなかった声が。
「おいおい魔女様は最近仕事もしないで何やってんだよ」
「ん?服屋?おいおい魔女のくせにいっちょ前に人間のふりかよ。」
「こりゃ1つしつけが必要みたいだな?」
「だな」
そう言って男たちは少女の腕をつかんだ。
「嫌!止めて!」
「ああん?誰が兵器様の言うことなんて聞くもんかよ」
「だな、すぐに思い出させてやるよ。お前の立場ってやつをよ。」
そう言って男たちは少女を路地裏へと連れて行った。
長い列が終わりやっと会計が終わったランドオロスはすぐに入り口に向かった。
「さて服は買い終わったしこの後どうするかな。せっかく外に出たんだし今日の夕食はあいつの好きなもんでも作ってやるか?あっ、そういや卵の消費期限そろそろ切れそうだったっけか?」
さてはてどうするかとランドオロスは入り口に向かったがすぐに首をひねった
「ありゃ?あいついねえ。はぁまた逃げ出したか?しょうがねえなあ。まだそう遠くには行ってねえだろうしここらを探せばすぐ見つかるだろ」
そう言ってランドオロスは少女の捜索を始めた。
「おらぁ!」
「グッ!」
男はそう叫び少女を放り投げ、放り投げられた少女は壁に激突する。
「ほらまずは謝罪してもらおうか?」
「ゲホッ謝罪なんて、」
「誰が口答えしろっつった!」
そう言うと男の1人は少女を思いっきり蹴り飛ばした。
「ガッ!」
「ずいぶん生意気になったじゃねえか、よ!」
もう1人の男は少女の髪をつかむとそのまま少女を放り投げた。
「グフッ!」
「おらおら!早く言えよ!」
2人の男は少女を蹴り続ける。
「おらおらどうした?早く言えよ!」
(いや、誰か・・助けて)
少女がそう祈った時だった。
「おっ!やっと見つけたぞ。」
声の主は最近よく聞くようになった力強く優しい声・・・ランドオロスの声だった。
ランドオロスはようやく少女を見つけたが2人の男に囲まれていた。見ると軍の者だった。ここで下手に手を出してめんどくさいことになっても困るためランドオロスは怒りを抑えて少女に声をかけた。
「おっ!やっと見つけたぞ。」
すると男たちはこちらに顔を向け話しかけてくる。
「あっ?お前誰だよ?」
「うん?俺か?俺はそこの少女の連れだよ。今は2人で買い物中でな。要件は後日きちんと聞くから離してくんねえかな?」
「プッハハハハお前正気かよ?この魔女と一緒にいるとか」
「そうそうこの
「しょうがねえな今すぐ目を覚まさせてグボアッ!」
「いらねえよ。そんないらん世話」
ランドオロスの沸点もここまでだった。
「き、貴様何をする。わ、私たちは第4前線部隊の者達だぞ!市民が軍の者に歯向かうなど」
「軍の連中は幼い少女を兵器扱いすんのか!?あっ!?」
「そ、そいつは魔女、我々とは違う何かだ。人間じゃない物を兵器と呼んで何がおかしい」
「そうか、なら死ね!」
そう言ってランドオロスは男に一歩ずつ歩み近づいていく。男は立ち向かおうとするがランドオロスの怒気に怯んでまともに動けない
「冥土の土産だ。お前たち第4前線部隊の奴らだったか?俺は第1制圧部隊のランドオロス。ランドオロス・テッレモートだ。」
「ランドオロス・・ってまさかあの制圧部隊のエースの!」
次の瞬間男はランドオロスから裏拳をくらい吹っ飛ばされた。
「ふぅ、さてとおいお前」
少女の方を向き声をかけたがビクッと震えて近づこうとしない。
(さすがに怖がられたか・・はぁ)
「おい買い物続けるぞ?何が好きだ?」
「え?」
「だから好きなもんだよ。今日の夕食それにすっから何が好きか言ってみな?」
「えっと、じゃあオムライス」
「オムライスだな。んじゃ材料調達に行くぞ。立てるか?」
「あっうん大丈ッツ!」
「無理そうだな。ほら」
そう言うとランドオロスは少女に背中を向けてしゃがむ
「何これ?」
「おぶってやるってことだよ。ほら肩につかまりな」
「う、うん」
そう言って少女はランドオロスの肩につかまり、2人で買い物を続けた。
やっと書けると思ったのにあまりの長さに分割することにorz
だがそれでも次で、次の話でやっと書ける!やっと少女呼びから解放される!
あとランドオロス大佐激おこ状態書くの苦労した。かっ怖く書くのムズイ。要修行です。