「さてと」
金一さんが話し始めた。
「何でこんなところにいるんだ?お前は伊・Uから抜けたことは知っていたが、まさか武偵中に入っていたとは…伊・Uの連中が知ったらびっくりするだろうな」
「そうですか?私はただ、学校に行きたかったからここに来たんですよ。逆に金一さんは…伊・Uに居なくていいんですか?」
「今は良い」
「今は?」
「そうだ」
「何でですか?」
「俺はな、伊・Uを終わらせようとしているんだ」
「……………」
「俺は2年後の3月に表の世界から消えることにした。より大きな義のためだ」
「その考えは良いことなのかもしれませんが…その時は私と敵対するということになりますが…」
「っ!お前はあそこを抜けたんじゃないか?」
「抜けはしましたけどまだ、ある約束があるから完全に抜けたわけじゃないんです」
「ある約束?」
「それを言うことはできませんが、金一さんが伊・Uと敵対するなら必ず私とも敵対するということを忘れないでください」
「……分かった」
「それと…キンジ君のことなんだけど」
「なんだ?」
「キンジ君はHSSの素質がとても高いことが分かったの」
「それは俺も知っている。俺なんかより、初代遠山金四郎よりも才能があるんだ。しかしだな」
「?」
「HSSの発動条件を詳しく言ってなかったな。俺たちは、性的興奮によってβエンドルフィンが一定以上分泌されると、神経伝達物質を媒介し大脳・小脳・精髄といった中枢神経系の活動を劇的に亢進される。その結果ヒステリアモード時には思考力・判断力・反射神経などが通常の30倍にまで向上する。遠山家の人間が持つ特異体質。を持っているんだ」
「そうなんですか…だからキンジ君は女子が嫌いそうなんですね」
「そうゆうことだ」
「兄さん」
「おう、キンジか」
「何の話をしていたんだ?」
「一つは仕事のことだ」
「じゃあ他にもあるのか?」
「もう一つはHSSのことだ」
「!!」
「彼女にHSSの仕組みを細かく話した。」
「……さすがに気持ち悪く感じただろ?」
「ううん、そんなことないよ!」
「なんでだ?こっちは興奮してんだぞ?」
「それは別に悪気があるわけじゃないから大丈夫。男の子なんてそんな感じでしょ?」
「よかったなキンジ、このことを理解してくれる女子がいて」
「ああ正直助かる」
「これからもキンジをよろしくな」
「はい。だったら私とパートナーを組まない?私がキンジ君を利用しようとする女の子たちから守ってあげるから」
「女に守られるなんて…」
「こればっかりは仕方がないぞキンジ」
「………分かった。フラン、お前とパートナーを組むよ」
「ありがとう!明日教務課に申請しに行くね」
「分かった」
「今日はおう帰るね」
「うちでご飯を食べてかなくていいか?」
「はい。今日は疲れたのでゆっくり休もうと思って」
「そうか、じゃあ気をつけろよ」
「ありがとう!それじゃあ」
ガラガラガラ
フランは行った
「キンジ」
「兄さん?」
「お前も頑張れよ」
「もちろんだ、早く女に利用されないように頑張るよ」