俺ガイルサイド…
その頃の夜、広場で倒れていたタツミは目を覚ます。だがそこは広場ではなく、人の部屋の中だった。
タツミ「…ここは…何処だ?」
目を覚ましたタツミは、知らない天井を見る。
タツミ「俺は…助けられたのか?それともあの女の能力が?」
タツミは自分の顔を引っ張って見る。
タツミ「痛っ!…やっぱりここは別の場所みたいだな」
部屋の扉が開き、部屋の者が入ってくる。
???「あっ!目…覚めた?」
タツミ「っ!…ん?あんたは誰だ?」
結衣「私は結衣、由比ヶ浜結衣って言うの」
タツミ「…」
タツミは結衣の顔をジーッと見ていると…
タツミ「(この人…部活動の写真に写っていた人か?でもあの部屋(教室)にはいなかった…)」
タツミは奉仕部の活動の時の事を思い出す。
回想↓
タツミ「(こいつが比企谷って人か?…うん、絶対そうだな!)」
写真に載っていたのは、奉仕部の部員達だった。
タツミ「(なんか女子が多いなぁ〜ナイトレイドも割合で言うと、女子の方が普通に居るもんなぁ〜)」
回想↑
タツミ「なぁ…あんたは…奉仕部の部員だよな?今、大変なんだ!同じ部員が重傷を負って居るんだ!あんたも一緒に来てくれないか⁉︎」
結衣「?」
結衣は首を傾げる。
タツミ「いきなりそんな事言っても信用は出来ないかもしれない!だけど本当なんだ!」
結衣「あの…ごめんね、何を言っているのかわからないよ?」
タツミ「…いや…だから、奉仕部の部員が重傷負って病院に送られたんだって!」
結衣「ほう…し?」
タツミ「ふざけてる場合じゃないんだ!俺が案内するから来てくれ!」
玄関の方向から声が聞こえる。
???「ただいま〜」
タツミ「⁉︎(誰だ⁉︎)」
結衣「そんなに驚かなくても大丈夫だよ?」
タツミ「え?」
結衣「私のお母さんだよ」
その一方、雪乃達は病院に送られて雪乃は一色が寝ているそばにいた。雪乃から連絡を受けた涼木も駆けつけていた。
雪乃「何で…こんな事に…」
涼木「部長…大丈夫ですよ、一色さんはお腹に傷をつけられたけど命に別状はないって医者の人が言ってたから心配しなくても…」
雪乃「でも…まだ意識が戻っていないのよ…あの時、私が止めていたらこんな事にはならなかったはずなのに…」
それは数時間前に遡る。タツミがまだ奉仕部に入る前の頃、奉仕部の部員達が平塚先生から結衣について話しをされていた時の事…
静「由比ヶ浜…今日も来ないなぁ」
涼木「自分が奉仕部の部員だった事…覚えていないのでしょうか?それとも…」
静「誰か心あたりがあるものはいないか?」
雪乃「でも…何かおかしいとは思いませんか?5日前までは毎日来ていたのに突然連絡も無しに部活にも来ないなんて…」
涼木「僕…先輩に直接聞いてみたいと思います!」
一色「涼木!その件については私が行く!」
雪乃「一色さん…」
一色「雪ノ下先輩は部長ですから、もしもの時に備えて部室にいた方が良いですよ?」
涼木「一色さん…一人じゃ危ないんじゃなー」
一色「涼木も雪ノ下先輩と一緒に部室にいて!私だけで行くから」
雪乃「…わかったわ…一色さん、あなたに任せるわ」
静「確かに…それがいいな、私は比企谷の様子を見に行くから後は頼むぞ」
雪乃「はい…わかりました」
回想↑
雪乃「私が行かせていなかったら…」
涼木「先輩…」
雪乃は寝ている一色の手を軽く握りながら、部長としての責任を感じていた。その時、部屋から一色の両親が来る。
一色(母)「いろは!」
涼木「わっ‼︎」
一色(母)「あっごめんなさい!」
涼木「えっと…あなたは?」
一色(母)「私は、いろはの母です」
涼木「一色さんの…母親!(初めてみたんだけど…)」
一色(母)「はい…」
涼木「あっあの!すいません!いやっ初めまして…自分は柳早涼木です!」
雪乃「涼木君…あまり大声出さないで」
涼木「あっ…すいません…」
一色の母親が一色の隣に来て手を軽く握る。
一色(母)「いろは…」
雪乃「医師からだと命に別状はないと言っていました…安心してください、一色さんは必ず意識を取り戻すはずですよ」
一色(母)「あなたは…」
雪乃「奉仕部の部長、雪ノ下雪乃です」
一色(母)「あなたが部長ですか…」
その一方、タツミ達は結衣の住んでいる家から出て、車で一色が搬送された病院を目指していた。
結衣(母)「なるほどね〜あなたが奉仕部の新人君という事ね?」
タツミ「あ、あぁ…」
結衣「あ、あの…タツミ君」
タツミ「?」
結衣「その…奉仕部ってどんな所なのかな?」
タツミ「実は、俺まだ経験が浅いから全部知っているわけじゃないんだ…簡単に言うと、人の悩みを解決したり手助けをする様な所だな」
タツミは結衣の母から結衣の記憶が一部消えている事を伝えられていた。
回想↓
結衣(母)「ごめんね…この子、奉仕部の時だった記憶が完全に無いのよ…原因は分からないんだけれど」
タツミ「部活動の時の記憶だけが消えている?」
結衣(母)「お願い…だからあまり結衣の事を責めないで欲しいの」
回想↑
結衣「いい人達って事かな?」
タツミ「あぁ…それに、俺のいた世界とは違って治安がいいってだけで幸せなんだ…」
結衣&結衣(母)「?」
タツミ「あっすまん…俺のいた世界ってのは忘れてくれ」
数分後…タツミ達は雪乃達がいる病院に着き中に入ると、廊下で雪乃と涼木が部屋から出て来るのを見かける。
タツミ「雪乃さん!それに涼木!」
雪乃「タ…タツミ君?」
涼木「あっタツミさん…っ!」
結衣(母)「こんばんは〜」
母はそう言うが、結衣は母の背中に隠れ知らない人を見るような目で雪乃達を見る。
タツミ「あの子は大丈夫なのか!」
涼木「はい!一色さんなら大丈夫です!一色のお母さんが付きそう事になったので僕たちは帰る所です!」
雪乃「涼木君…大声は出さないでって少し前に言ったはずなのだけれど」
涼木「すいません…」
雪乃「タツミ君…あなたも怪我をしているの?」
タツミ「いやっ俺はその〜一色って人の様子を見に行くためにここに来たんだ」
すると、雪乃の口からこんな言葉を聞く。
雪乃「それなら大丈夫よ…命に別状はないって言われたから…それに今は一色さんの親がいるから私達は早く帰った方がいいわ」
タツミ「いや、でも一目くらいは見たほうがいいー」
雪乃「今一色さんの親がいるから大丈夫ってさっき言ったでしょ…だから、帰りましょ」
涼木「先輩…」
タツミ「雪乃…さん?」
結衣(母)「(ゆきのんちゃん…あの人(一色の母)に何て言われたのかしら?)」
雪乃がタツミの横を通った時、タツミは雪乃の頬に引っ叩かられた様な跡を見てその意味が何となくわかる様な感じがした。
次回、チェルシー、アカメ、八幡の行方…