失われた欠片   作:ガイアプロローグ

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第1-2外伝 奇妙な赤子を看る!(中編)

アカ斬るサイド…

 

早朝、滝の近くでアカメは一人で木刀を振っていた。

 

アカメ「はっ!はっ!はっ!(497、498、499…)」

 

そして…

 

アカメ「500!…ふぅ〜…朝の準備運動終了」

 

アカメはタオルで汗を拭いてアジトに戻って行く。

 

 

 

アカメ「スーさん、朝ご飯の準備手伝うぞ?」

 

戻ってくると、スサノオ以外の者はまだ居なかった。そしてスサノオがアカメに言う。

 

スサノオ「アカメ…またしても事件だ」

 

アカメ「…え?」

 

するとレオーネがアカメ達の所に走ってきた。

 

レオーネ「アカメ!ちょっとこっちに来てくれ!」

 

アカメ「え?レオーネ⁉︎」

 

レオーネはアカメの腕を掴んで強引に連れて行く。

 

アカメ「レオーネ、そんなに慌ててどうしたんだ⁉︎」

 

レオーネ「ラバがいなくなってるんだよ!」

 

アカメ「…え?」

 

アカメは頭に?を浮かべながらレオーネに引っ張られながらラバックの部屋の中へと強引に入った。するとそこには昨日の赤ん坊とラバックが着ていた服だけが残っていた。

 

赤ん坊「あ〜…あ〜」

 

アカメ「…服だけはあるみたいだな…」

 

レオーネ「私が見た時もそうだったんだ…ラバ、何処に行ったんだ?」

 

すると、今いる赤ん坊以外の泣き声が聞こえてきた。

 

???「うえぇぇん!うえぇぇん!」

 

アカメ「ん?…レオーネ、もう一人の赤ん坊なんていたか?」

 

レオーネ「いや…そんな筈は無いけどな〜」

 

二人は耳を澄ませてみると、ラバックの服の中から泣き声が聞こえてくるのがわかった。

 

アカメ「…ラバックの服の所、少し盛り上がっていないか?」

 

レオーネ「あ…本当だ…ラバ〜赤ん坊の泣き声で騙そうとしても無意味だぞ〜」

 

アカメ「…(可笑しいな…初めに見た時はあんなに服は盛り上がってはいなかったぞ?)」

 

そしてアカメはラバックの服を取るとそこにいたのは…

 

 

 

アカメ「…レオーネ…ボスに報告した方がいいぞ」

 

レオーネ「あ…あぁ…そうだな」

 

二人はその赤ん坊を見て目を疑った。

 

 

数分後、ナジェンダとスサノオがラバックの部屋の中に入ってきた。

 

ナジェンダ「…私は寝ぼけているのか?」

 

アカメ「いや…残念だが現実だ」

 

そこには緑色の髪の赤ん坊のラバックがいた。

 

ラバック「う〜…う〜」

 

ナジェンダ「どうしてこうなった?」

 

レオーネ「いやそれが分からないんだよね〜…サッパリ」

 

アカメ「…ラバックは昨日、この赤ん坊と一緒に寝ていたんだよな?」

 

レオーネ「見ればわかるよ」

 

そしてアカメは赤ん坊を抱く。

 

アカメ「この赤ん坊が何か関係している可能性は充分にあると思う」

 

スサノオ「ナジェンダ…その赤ん坊、昨日と比べて少し成長していると我は見る」

 

ナジェンダ「ん?…そうか?見た感じだとあまり変わらないが…?」

 

スサノオ「我は確信して言える、何故なら…首が座っているからだ!」

 

ナジェンダ「…スサノオ…それは初めからだったと思うが?」

 

するとアカメが赤ん坊をベッドの上に置いて言う。

 

アカメ「…スーさん…私も同じだ」

 

レオーネ「アカメ?」

 

アカメ「明らかに可笑しいと思わないか?ラバックが赤ん坊になって、元の赤ん坊は少しだが成長している…私の勘だが…この赤ん坊がラバックの生命力を奪った…と私は思う」

 

レオーネ「え⁉︎何で⁉︎」

 

アカメ「あくまで私の勘だ…まだ断定は出来ないが」

 

ナジェンダ「…」

 

すると赤ん坊のラバックがナジェンダに寄ってくる。

 

ラバック「あ〜あ〜」

 

ナジェンダ「…(どうしたものか…)」

 

 

 

 

正午過ぎ、ナジェンダはラバックを抱えて見ていた。

 

ラバック「あ〜!あー!」

 

ナジェンダ「言葉も話せなくなってるとは…参ったな…(どうか夢であって欲しいな…どうやってラバックを元に戻すか…)」

 

ナジェンダが頭を抱えているとスサノオがナジェンダの目の前にミルクを差し出す。

 

スサノオ「今のラバックはこれしか飲めないと思って作ったぞ?」

 

ナジェンダ「…スサノオ…」

 

ラバック「あー!あー!」

 

ナジェンダ「…」

 

ナジェンダはラバックの口元に哺乳瓶を突っ込む。

 

ズボッ!

 

ラバック「ちゅ〜ちゅ〜」

 

ナジェンダ「(タツミ、チェルシー、レオーネ…元の赤ん坊は頼んだぞ!)」

 

 

 

 

 

その頃、手配書が回ってないチェルシー達は帝都の中で赤ん坊を抱えて探していた。

 

レオーネ「中々それらしき親がいないなぁ〜」

 

チェルシー「偵察チームからの報告だとこの辺りにいるって言ってたんだけど…う〜ん…いないね」

 

タツミ「しかも人がこんなにいると尚更だよなぁ」

 

しばらく歩いていると、一人の女性がこちらの方向に向かって歩いているのが見えた。その人物とは…

 

 

 

 

 

 

エスデス「今日のパトロールは退屈だ…誰か強そうな者はいないのか?」

 

チェルシー&レオーネ「(え⁉︎…エスデスゥゥ⁉︎)」

 

一瞬二人は青ざめるが…

 

チェルシー「タツミ…隠れてて!」

 

タツミ「え?」

 

レオーネ「いいからこっちに来い!」

 

タツミ「ちょっ⁉︎姐さん⁉︎」

 

レオーネはタツミを強引に引っ張って裏路地に避難した。

 

タツミ「チェルシー置いて大丈夫なのか⁉︎」

 

レオーネ「大丈夫だ…チェルシーを信じよう」

 

 

 

そしてチェルシーは演技をしてやり過ごそうとする。

 

赤ん坊「うえぇぇん!」

 

チェルシー「あっ!よしよ〜しお姉さんがいるから泣かないで〜お願〜い」

 

チェルシーは上下に体を軽く揺らしてあやす。

 

タツミ「やり過ごせるかあれで⁉︎」

 

レオーネ「手配書は無いから平気だって…焦ったら死ぬぞ?」

 

チェルシー「あ〜ミルクが欲しい?ほらあげるから泣き止んでね?」

 

赤ん坊「うえぇぇん!うえぇぇん!」

 

するとエスデスがチェルシーに近づいてきた。

 

エスデス「騒がしいと思ったら…お前の赤ん坊か?」

 

チェルシー「いいえ…違います」

 

だがエスデスは質問を続ける。

 

エスデス「そうか、では何故お前が赤ん坊を抱いているのだ?」

 

チェルシー「偶然街の端っこに置き去りにされているのを見てしまい放ってはおけなかったので私が今は世話をしているんです…実は私、この子の親を探しているんです…でもこの子の親の特徴がわからないまま、現状に至ってる感じです」

 

チェルシーは一般人を演じて誤魔化す。裏路地に避難しているタツミとレオーネは気配を消して会話を聞いていた。

 

タツミ「エスデス相手に平然と会話してる時点ですごく無いか⁉︎」

 

レオーネ「それもそうだが私は…エスデスから常に出ている禍々しい殺気に気づかないチェルシーが凄いと思うよ⁉︎」

 

場面は戻りチェルシーサイドへ…

 

エスデス「なるほど…ではその赤ん坊は捨て子というわけか?」

 

チェルシー「私も同じ意見です」

 

エスデス「…」

 

エスデスはチェルシーと赤ん坊をじっくりと見た後、チェルシーから赤ん坊を取り上げた。

 

チェルシー「えっ?」

 

エスデス「普通の赤ん坊…か、なるほど…」

 

チェルシー「あ〜その…何を?」

 

エスデス「この赤ん坊は私が引き取るとしよう!」

 

チェルシー「え?」

 

突然の展開にチェルシーは正直に驚いた。

 

エスデス「知っているとは思うが私は特殊警察イェーガーズのリーダーだ、だから私達がこの赤ん坊を引き取るから自由にしてもいいぞ?」

 

エスデスは真顔でチェルシーにそう言った。

 

チェルシー「へ?(えぇぇええ⁉︎そんなアッサリと行くものなの⁉︎)」

 

エスデス「?」

 

チェルシー「あ…イェーガーズの皆さんなら…安心して預けられます…ありがとうございます」

 

エスデス「うむ」

 

そしてエスデスは向きを変えて自分が来た方向に赤ん坊を抱えて去って行ってしまった。

 

チェルシー「…何この展開」

 

そしてタツミとレオーネが裏路地から出て来た。

 

タツミ「…急いでアジトに戻ろう!」

 

チェルシー「う、うん!」

 

そしてチェルシー達は急ぎ足でアジトに戻って行った。だがその光景を見ていた人物が一人いたのは誰も知らなかった。

 

 

 

その頃イェーガーズ本部では他の者たちがパトロールに行ってる中、クロメとルクリスが寛いでいた。

 

クロメ「…もっと死体、増やした方がいいかも」

 

ルクリス「ん?減ってるのか?」

 

クロメ「ううんその逆だよ…ナタラとドーヤ、ロクゴウにエイプマン…後はデスタグールだけかな〜?後3体は必要だよ」

 

ルクリス「なるほどな、じゃあ残りの3体は俺も協力するぜ?」

 

クロメ「え?本当!」

 

クロメは嬉しそうな表情で反応する。

 

ルクリス「当たり前だろ?俺はクロメの"兄"なんだからよ?」

 

クロメ「うん!」

 

クロメが喜ぶとルクリスは頭を撫でる。すると扉が開いてそこからエスデスが赤ん坊を連れて来た。

 

エスデス「ただいま」

 

ルクリス「エスデス様おかえり…ってそのガキはナンスカ?」

 

エスデス「今からこいつはイェーガーズで保護することにした」

 

ルクリス「…え?」

 

突然の発言にクロメとルクリスは唖然とした。

 

ルクリス「俺はガキが苦手って自己紹介の時言いましたよね?」

 

エスデス「別に世話をしろとは言わん…だが協力をしろルクリス」

 

ルクリス「ガキの親を探せ…ですか?」

 

エスデス「そうだ…クロメ、お前も一緒に探せ」

 

クロメ「はい!」

 

そう言うとクロメとルクリスは一緒に部屋を出て行った。そしてエスデスは一人で椅子に座って赤ん坊を見つめる。

 

赤ん坊「あー…あー」

 

エスデス「…喉が渇いているのか?仕方ない奴め」

 

エスデスは円状の氷を生成して、赤ん坊の口の中にそっと入れる。

 

赤ん坊「ん〜…ん〜…」

 

エスデス「その内溶けるから安心して咥えろ」

 

そしてエスデスは一人で妄想する。

 

エスデス「…タツミ…今だけは…この赤子が私とタツミの子供だぞ…」

 

エスデスはそう言って赤ん坊を優しく抱きしめる。

 

 

 

 

数分後、チェルシー達はナイトレイドのアジトに戻って来ていた。

 

ナジェンダ「無事に全員、戻って来たみたいだな」

 

レオーネ「あいつの殺気は相変わらず尋常じゃないよ!」

 

ナジェンダ「っ!…まさかお前ら…エスデスに遭遇したのか⁉︎」

 

ナジェンダはエスデスの名前が出て驚いた。

 

チェルシー「大丈夫だよ、尾行はされてないから」

 

タツミ「また誘拐されるのは勘弁したいぜ…」

 

タツミはエスデスを思い出す度に顔色が悪くなる。

 

アカメ「タツミ、大丈夫か?」

 

シェーレ「顔色が優れてませんが〜」

 

ラバック「あ〜あ〜」

 

タツミ「あれ?まだ元通りじゃ無いんだな」

 

ナジェンダ「何かきっかけになる様なものがあればいいのだが…」

 

ラバック「あ〜あ〜…な〜」

 

ナジェンダ「?」

 

スサノオ「今、ナジェンダの名前を呼ぼうとしたみたいだな」

 

タツミ「赤ん坊になってまでボスに対しての気持ちは変わらなー」

 

すると赤ちゃんラバックは突然泣きだす。

 

ラバック「うえぇぇん!うええん!」

 

タツミ「(遮ったのか?俺の言葉を)」

 

するとラバックはナジェンダの膝の上に這ってきて顔をナジェンダの胸に突っ込みはじめた。

 

ナジェンダ「なっ⁉︎」

 

ナジェンダは顔を赤くしてラバックをスサノオに渡す。ラバックの泣き声が一段階デカくなる。

 

ラバック「うえぇぇええん‼︎うええん‼︎」

 

スサノオ「…ぬぅ…」

 

レオーネ「スーさん、めっちゃ嫌われて無いか?」

 

タツミ「いや、あれは多分ボスから引き離されて悔しくて泣き声がデカくなってるんじゃ無いか?」

 

チェルシー「…(成る程ね、ラバックはボスの事が好きなんだ〜)」

 

チェルシーはそう思いながらニヤニヤする。

 

 

その一方でマインとマヴァール、ブラートは食料を調達しに行っていた。

 

マヴァール「ハンサム、スーさんは赤ん坊のあやし方が唯一下手らしいぜ?」

 

ブラート「ん?そうか…なら俺が抱いた方が良かったんじゃ無いか?」

 

マヴァール「でも俺的にはこっちの方が楽しいからいいけど…後はアカメが一緒だったら倍以上に楽しかったんだけどな〜」

 

ブラート「後はタツミがいたらな…」

 

ブラートは何故か顔を赤くしながらマヴァールに言った。

 

マヴァール「何で赤くなってるの⁉︎」

 

二人が会話をしているとマインが話しかけてきた。

 

マイン「あれが例の木なの?なんか復活してない?」

 

マヴァール&ブラート「?」

 

その例の木とは、昨日チェルシー達が赤ん坊を見つけて切り倒した木の事だった。その木はブラートが昨日根元から切った筈だが何故か再生していた。

 

ブラート「元に戻ってる…奇妙だな」

 

マヴァール「なぁ…こんな事言いたく無いけどさ…これは怪奇現象の一つか?」

 

マヴァールが言うとマインがビクッと反応する。

 

マイン「ばっ馬鹿な事言ってんじゃ無いわよ!撃つわよ!」

 

マインがパンプキンをマヴァールに向ける。

 

マヴァール「冗談ですよ?冗談…怖がりだなぁ〜」

 

そう言いつつ、マヴァールも少しだけ震えていた。

 

マイン「あらあら、あんたも怖いんじゃない?」

 

マヴァール「ち、違ぇよ?俺はそんな空想信じないからそんな妄想する気もないが?」

 

マイン「でも怖いんでしょ?正直に言った方がまだかわいい方だけど?」

 

マヴァール「はっ!幽霊なぞ実在しない者に怯えるほど俺は臆病な性格はしてないもんね〜?ね〜?」

 

マイン「その割に滝の様に汗をかいていらっしゃるけど気のせいかしら〜?」

 

マヴァール「お前も手が尋常じゃないくらい揺れてるけど気のせいかな〜?」

 

マイン「わわ、笑わないでくれる?この言うのは武者震いって言うのよ?」

 

マヴァール「だが顔色が良くないぜ?病気かしら〜ビビりちゃん」

 

マイン「だだ誰がビビりちゃんよ!脳筋チキン!」

 

マヴァール「誰が脳筋チキンじゃあ!」

 

すると横で聞いてたブラートが珍しく仲裁に入る。

 

ブラート「お前らぁぁ!冷静になれぇぇ!」

 

ブラートが一発マヴァールの顔面にパンチした。

 

ゴッ!

 

マヴァール「ぶふっ!」

 

マイン「あ…」

 

ブラートの一撃をくらいマヴァールは大の字になって倒れる。

 

ブラート「少しは冷静になれ!いいか!」

 

マインはブラートの真剣な表情を見て頷くしかなかった。そしてマヴァールは顔に手を当てて起き上がる。

 

マヴァール「…ハンサム、サンキューな…お陰でブルーな気持ちが吹っ飛んだぜ(めちゃくちゃ痛かったけどな…てか何で俺だけ?)」

 

ブラート「おっ?それなら良かった!じゃあマヴァール、俺達であの木を詮索しようぜ!」

 

マヴァール「おうよ!もしかしたら食料もあるかもしれないからな!」

 

するとマヴァールはある事に気付いた。

 

マヴァール「…(…ってちょっと待てよ?俺達って言わなかった?)」

 

マヴァールはマインの方を見ると、後ろを向いていた。

 

マヴァール「お…お〜い!マインは来ないのか?」

 

マイン「私は見張ってるからさっさと行きなさい!」

 

マヴァール「え?」

 

マヴァールは再度、ブラートの方を見るとブラートは顔を赤くしていた。

 

マヴァール「…(地獄だぁぁぁぁ‼︎)」

 

 

 

そしてマヴァールとブラートはその木をしばらく詮索していると、裏側に木と同化している扉を見つけた。

 

ブラート「ん?…マヴァール、ちょっと来てくれ」

 

マヴァール「え⁉︎(行きたくねぇ…でもこれも食料のためでもあり、アカメの為だ!行くしかない!)」

 

そしてブラートがその扉を開けようとした瞬間、木の中から人の声が聞こえてきた。

 

???「誰かいるのですか?」

 

マヴァール&ブラート「⁉︎」

 

一瞬、二人は驚くがマヴァールは聞き返す。

 

マヴァール「…どちら様でしょうか?」

 

???「っ!それはこちらの台詞です!」

 

マヴァール「(凄い怒ってるなぁ…)」

 

マヴァールは思わずブラートの方を振り向く。

 

ブラート「…」

 

マヴァール「…なんか怒ってるみたいだが?」

 

ブラートは少し汗をかいていた。そしてその後、木の扉がスライド式で開いた。そこには一人の女性がいた。

 

女性「…」

 

顔の表情は言わなくてもわかるが凄い威圧感のあるように睨みつけていた。簡単に言うとかなりお怒りの様子。

 

ブラート「…もしかして、ここに住んでいるのか?」

 

女性「…そうですが…何か?」

 

ブラート「…いつからだ?」

 

女性「1ヶ月前からです…知っていますよ?あなたが私の家を根元から切り落とした犯人だってこと‼︎」

 

ブラート「っ!…それは悪かった、すまない!」

 

女性「土下座しても許しませんから!」

 

マヴァール「(ブラートが怒られているところ初めて見た…)」

 

その声を聞いてマインが来た。

 

マイン「その女、誰なの?」

 

マヴァール「いや…実はこの木に住んでる人みたいなんだ」

 

マイン「?…冗談抜きで言って」

 

女性「本当ですが…何か?」

 

マイン「…え?」

 

 

 

 

その後マイン達はこの大木の中に入って質問をされた。

 

女性「家の件については戻せたのでそこにいる男二人以外は許します」

 

マヴァール「俺昨日一度もここ来てないんですけど⁉︎(てかよく戻せたな⁉︎)」

 

女性「うるさい猿」

 

マヴァール「猿⁉︎なんで猿⁉︎」

 

マイン「プッ!猿w」

 

マインは横でクスクスと笑う。

 

マヴァール「お前何故笑う⁉︎笑ったな⁉︎」

 

マヴァールはマインに言うが綺麗にスルーされた。

 

女性「話を変えます!先ずは私のクゥウちゃんは何処ですか?」

 

マヴァール「クゥウちゃん?」

 

女性「猿には聞いてません…そこの不良に聞いているのです!」

 

マヴァール「う…(だから猿って何?)」

 

ブラート「不良…俺のことか?」

 

女性「そうに決まってます!嘘は通じないので正直に言ってください!」

 

そしてブラートは数分に渡ってその女性の目を見て事実を話した。

 

 

 

女性「てて…帝都に連れて行ったの‼︎」

 

マヴァール「え…駄目でした?」

 

女性「駄目に決まっています!クゥウちゃんはまだ生まれたての赤ちゃんなんですよ!それを帝都に連れて行くなんて…なんて軽率な事を!」

 

ブラート「すまん!直ぐ探しに行くぞお前ら!」

 

マヴァール「お、おう!わかった!」

 

マヴァールとブラートは急いでナイトレイドのアジトに向かう。

 

マイン「あっ!ちょっと!置いてくな!」

 

マインも出ようとした時、女性がマインの腕を掴んだ。

 

ガッ!

 

マイン「え?…何⁉︎」

 

女性「待って…一つだけいい?」

 

マイン「?」

 

すると女性は紙とペンを出して何かを書き始める。そして書き終えるとマインに紙を渡した。

 

女性「この女は…今何処にいるの?」

 

女性が見せた紙には、チェルシーの顔が書かれていた。

 

マイン「え?(チェルシー?何で?)」

 

 

 

その頃、チェルシーはアジトでソファーに座って寛ぎながら一人悩んでいた。

 

チェルシー「…(エスデスと会った時、タツミとレオーネ以外の気配を感じたのは気のせいかな…)」

 

チェルシーが悩んでいると、シェーレが隣に座って来た。

 

シェーレ「チェルシーさん…そんなに難しい顔をしてどうかしましたか?」

 

チェルシー「…引っかかるのよ」

 

シェーレ「?」

 

シェーレは首を傾げる。

 

チェルシー「尾行はして来なかったけど…エスデスと会った時…タツミとレオーネ以外に他とは異なる気配を感じたのよ…」

 

シェーレ「…」

 

チェルシー「…(何だろ…なんか嫌な予感がする…)」

 

 

数分後、マヴァールとブラートがアジトに急いで戻って来た。

 

マヴァール「ボス!大変だ!」

 

ナジェンダ「どうした?まずは落ち着け」

 

ブラート「…タツミ達が渡した赤ん坊の親が見つかった!」

 

ナジェンダ「…」

 

ナジェンダは頭を下げて手を当てる。するとアカメが聞いて来た。

 

アカメ「…その親は何処にいた?」

 

ブラート「昨日俺が倒した木の中だ」

 

全員「…」

 

しばらく静寂になり、ナジェンダが口を開いた。

 

ナジェンダ「…ブラート、それは本当か?」

 

ブラート「本当だ、ついて来ればわかる!」

 

ナジェンダ「昨日の場所が本当なら…アカメ、シェーレ…お前達も同行してくれ!」

 

アカメ「了解」

 

シェーレ「わかりました!」

 

ブラート「え…タツミは?」

 

タツミ「…(兄貴…何で俺見て顔赤くなるの⁉︎)」

 

ナジェンダ「タツミ、お前は今日はレオーネと休め!」

 

タツミは少し凹み気味で言う。

 

タツミ「了解です…(兄貴…悪いけど俺は行けそうにないよ…)」

 

そしてアカメとマヴァール、シェーレ、ブラートがアジトから出ようとした時…

 

ドンッ!

 

マヴァール「痛っ!」

 

???「きゃっ!」

 

マヴァールは遅れてきたマインと正面からぶつかった。

 

マイン「ちょっと!前見てよ脳筋!」

 

マヴァール「誰が脳筋だ!」

 

シェーレ「あっ!喧嘩は駄目ですよ⁉︎」

 

ブラート「それにしてもマイン、遅かったが何かあったのか?」

 

マイン「…ここにチェルシーはいるかしら?」

 

するとチェルシーが飴を咥えてソファーから立ち上がってマインの方に来た。

 

チェルシー「私がどうしたって?」

 

マイン「…あんたも一緒に来て!」

 

チェルシー「え?何で?」

 

マイン「赤ん坊の親があんたに用があるみたいなの…だから来なさい!」

 

チェルシー「?」

 

するとナジェンダが言う。

 

 

ナジェンダ「チェルシー…大丈夫だ、お前一人で行くわけでもなんだ…一緒に行ってくれ」

 

チェルシー「ボス⁉︎」

 

ナジェンダ「だがお前達、危なくなった時は直ぐに引き返せよ?」

 

アカメ達「了解!」

 

そしてアカメ達がチェルシーの方をジーっと見る。そしてチェルシーはその視線に負けて…

 

チェルシー「…わかったわよ…じゃあ早めに済ませるよ?」

 

アカメ「あぁ!勿論そのつもりだ」

 

そしてアカメとチェルシー、マイン、マヴァール、シェーレ、ブラートの6人はアジトを出て、赤ん坊の親が待っている木に向かって行った。




1-3へ続く。
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