失われた欠片   作:ガイアプロローグ

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今回は、雪乃とタツミ、八幡がメインになってます!


第15話 タツミと八幡は互いを察して言葉を交わす。

俺ガイルサイド…

 

タツミは学校から出て辺りを見回すが、既に隼人の姿は無かった。どうやら隼人は思っていたよりも逃げ足が速い者だったらしい。

 

タツミ「くそっ!…」

 

タツミは隼人が居ない事が分かった後、部室の方に戻って行った。

 

 

 

 

場面は保健室になる。保健室の先生が居なかった為、雪乃は涼木をベッドに寝かせ手当をしていた。

 

涼木「うっ!…ぐっ!」

 

雪乃「…(痣になる程、強い一撃を受けていたのね…)」

 

手当てとは言っても、簡単な事しか出来ない為その後は涼木の腹部に包帯で巻いてそのまま寝かせた。去り際に雪乃は涼木に「一人では大変ですよ」と言われた。今後の奉仕部の活動で雪乃の事を心配して言ったが雪乃は…

 

雪乃「大丈夫よ…それに、今は忙しくも無いから…落ち着いたら早く自宅に帰った方がいいわよ?」

 

雪乃はそう言うと保健室から出て部室に向かって行く。

 

 

 

 

 

タツミは部室に向かって歩いていた。すると、一人の男が部室に入って行くのが見えた。

 

タツミ「?(誰だ?依頼人?)」

 

タツミは部室に向かって走り、扉を開ける。

 

ガタンッ!

 

タツミ「すまん!遅れてしまっ…」

 

タツミと八幡はそこで初めて会った。お互い数秒間ほど見ていた。タツミは八幡の事を写真で見ていたから八幡が奉仕部の一員だと言うことが直ぐに理解した。だが八幡はタツミの事を知らない。タツミが八幡をジッと見ていた時…八幡は頭の上に?が浮かぶ。

 

八幡「…(何でそんな目で見ているの?あ〜そうか、俺の目があまりにもに濁ってるから驚いているのか?もうその様なリアクションは飽きる程見てきた、いや間違えた慣れただ…でもね君、初対面の人間に見た目だけで判断するのは社会的にも常識的にも悪い事なのよ?)」

 

タツミ「あんた…比企谷か?」

 

八幡「…は?(何故知っているんだ!)」

 

予想外の事を言われた八幡は思わず目を見開いた。

 

八幡「そうだが…何だ?(よく見るとこいつ、さっきまで廊下を凄い速さで走ってた奴だが…俺を探してたの?)」

 

タツミ「あんた…奉仕部の一人だよな?」

 

八幡「あっ?…あ〜そうだが」

 

タツミ「…雪乃さんが心配していたんだ!あんたが急に消えてからずっと…」

 

八幡「…え?(一週間…まさかずっとか?)」

 

 

 

時間は八幡が職員室に呼び出された時に遡る。八幡は奉仕部の担当の平塚静に事情を聞かせれていた。

 

静「比企谷…この一週間何かあったのか?」

 

いつもなら無断欠席をしていると即座に鉄拳を繰り出す静が何か心配そうに聞いてくる。

 

八幡「…一週間?」

 

静「あぁ…普通に欠席するとしたら多くても二日や三日ぐらいだろ?」

 

八幡「…(一週間…だと⁉︎俺そんな扱いされていたの?家のカレンダーにも異変は無かった気がするのだが…いや朝は寝ぼけていたから日にちなんてそもそも見ていないかもしれん、だって俺昨日の夜までは地獄にいたんだよ⁉︎まぁ〜そんな夢見たいな事言ったところで信用される訳がない…ここは適当に)」

 

静「?」

 

八幡「妹の看病をしてました…体中痛いと言っていたので」

 

静「そうか…それは大変だったな」

 

八幡「はい…(本当だ、死ぬかと思ったよ)」

 

その後、静がニヤけた表情で言う。

 

 

 

 

 

静「"素直に話したら?お兄ちゃん"」

 

八幡「え⁉︎(急に何?怖ぇよ!)」

 

静「妹君なら多分こう言うだろうな…バレる様な嘘は良くないぞ?」

 

八幡「⁉︎(俺そんな分かりやすい表情してましたか?流れる様に言ったつもりなんだが…)」

 

静は真っ直ぐに八幡の目を見て言う。

 

静「比企谷…言いたく無いなら無理に言わなくてもいい、だが私は今の君が心配なんだよ…それに奉仕部の事も」

 

八幡「…一週間の間に何かあったんすか?」

 

静「あぁ…君がいない間、原因は分からないが由比ヶ浜が突然記憶を失ってしまったのだよ…その数日後には一色が重傷を負ってしまって現在は入院中…そして、雪ノ下は…」

 

八幡「…(何だ?俺がいない間に随分とカオスな出来事になっている気がするのだが…どうしてそうなった⁉︎)」

 

八幡は状況が飲み込めなくて、頭の中が混乱していた。

 

静「…比企谷…おい比企谷!」

 

八幡「はっ⁉︎はい!」

 

静「大丈夫か?顔色が優れていない様だが…」

 

八幡「あぁ〜いえ…すいません(駄目だ、何がどうなっているのか思考が追いつかない!)」

 

静「…いや、私の方もすまない…いきなりこの様な話をしてしまった」

 

八幡「…(まぁ〜教室に行けば分かるって事なのか?簡単に言うと…)」

 

八幡はそう思いながら職員室から立ち去ろうとすると…

 

静「比企谷、一つ忘れていたが…反省文を書いて行け」

 

八幡「え?」

 

静「一応、君は無断欠席をした身だ!これが終わるまでは教室に行けないと思っておけ!」

 

八幡「マジか⁉︎…(普通は授業の後とかじゃないですかね?)」

 

八幡はその後、反省文を書き終えて静に提出した後、教室に戻って行った。そして現在に至る。

 

 

 

 

八幡「(由比ヶ浜と一色の事は平塚先生から聞いたからなんとなくだが分かった…そして俺が見たのは、雪ノ下が血だらけの柳早を保健室まで連れて行くのを見た…そうすると、柳早はあの傷からすると誰かに殴られて傷を負ったことになる…だが雪ノ下はどこも傷を負ってはいない、だとすると雪ノ下はここに来るかもしれない)」

 

八幡がそう考えていると、タツミが言う。

 

タツミ「いない間、あんたは何処に居たんだ?」

 

八幡「なぁ…その前に、お前…名前は?」

 

タツミ「タツミだ、今は奉仕部の一人だけど」

 

八幡「えっ!(おい待て!こいつ今、奉仕部の一人とか言ったか⁉︎俺が居ない間に新人が増えている…だと?本当に一週間の間に何が?)」

 

タツミ「まぁ〜実際は無理矢理って形なんだけどさ」

 

八幡「はぁ…(なるほど、俺も似たような形で入部させられたんですけどね…こいつも苦労してるのな)」

 

タツミが八幡にこんな事を聞く。

 

タツミ「なぁ…もしかして、比企谷は別世界にいたりしたか?この一週間…」

 

八幡「なっ!(こいつ知っているのか?それとも…)」

 

八幡は戸惑う。なので聞いてみた。最終確認の為…

 

タツミ「…」

 

八幡「お前…こっち側の人間じゃないのか?」

 

タツミ「…あぁ…そうだ」

 

タツミの目は真っ直ぐだった。

 

八幡「あの治安の悪くて奴隷が普通にいたり…危険種って動物がいる世界の…人間か?」

 

タツミ「…そうだ」

 

八幡はタツミの答えを聞き…

 

八幡「…そうか(何となくそんな気はしていた…廊下をあんな速さで移動していたり…その後、息一つ乱れてもいない…あの地獄の様で過酷な環境で育ったからこそなのだろう)」

 

八幡はそう言うといつも椅子に座る。タツミはカーテンを開け、外を眺める。

 

タツミ「いつか…こんな風に差別なく平和に暮らせる世界が訪れるといいな…(アカメ、マイン…それとナイトレイドの皆んな…今頃あっちでどうしてるんだ?アカメは仲間思いだから…意外と心配しているのかな?それにマインも…)」

 

タツミは拳を強く握る。

 

タツミ「(じゃああの時に俺とすれ違った奴は、比企谷って事になる…)」

 

この時タツミは、ゲートの中ですれ違った人物が八幡だったことを確信した。そう思ってると、扉の開く音が聞こえたので振り向くと…

 

雪乃「タツミ君、ごめんなさい…待たせてしまって…っ‼︎」

 

八幡「っ‼︎」

 

雪乃は八幡を見て固まっていた。一週間程、八幡の姿を見ていなかった雪乃にとっては久々に見た事になる。一方で八幡は…

 

八幡「お…おう…どうした?」

 

雪乃「…いっいえ…なんでも」

 

雪乃はそう言うといつもの椅子に座る。

 

タツミ「雪乃さん…」

 

雪乃「涼木君の事なら、心配しなくても大丈夫よ?今日は…来れないけれど、明日には来れそうだから…それに今はあまり忙しくもないから」

 

雪乃はそう言いながら、自分のマグカップとタツミと八幡の紙コップを用意して紅茶を注ぐ。

 

八幡「…(しまった、俺コーヒー飲んだばかりなんだよな…)」

 

雪乃「比企谷君、紅茶…苦手かしら?」

 

八幡「あっいや〜そうじゃない、猫舌なだけだ」

 

雪乃「そう…」

 

タツミも椅子に座り雪乃にお礼を言い、紅茶を飲む。

 

タツミ「美味い!」

 

八幡「…(はしゃぎ過ぎだろ?紅茶を飲むだけで…)」

 

雪乃「…」

 

 

 

 

 

 

場面は変わり、川崎家では台所でアカメが上機嫌で肉料理を作っていた。

 

アカメ「〜♪」

 

マヴァール「アカメ、もう腹空いたか?」

 

アカメ「違うぞ?これは皆んなで食べる為に作っているご馳走だぞ?」

 

アカメがそう言うと、玄関から沙希の弟と妹が帰ってきた。

 

???「ただいまです!」

 

???「わぁ〜いい匂いがする!」

 

弟の名は大志、妹の名は京華。二人は同時にアカメの方に駆け寄る。

 

アカメ「?」

 

大志「アカメさん、今日は買い物ありがとうございます!」

 

アカメ「あ、あぁ…これくらいは当然だ」

 

マヴァール「やばい!この光景は…アカメ、遂に母さんにまで成長したのか‼︎」

 

アカメ「誰が母さんだ⁉︎私は誰のものにはならんぞ?」

 

すると京華がアカメにくっ付いてくる。どうやら遊んで欲しい様な様子。

 

京華「ねぇねぇ!アーちゃん!遊ぼ?」

 

アカメは京華を見ると、頭を撫でる。

 

アカメ「そうだな、まずは手を洗ってからだよ?」

 

京華「は〜い!」

 

京華は手を洗いに洗面所に向かって行った。

 

マヴァール「アカメ、俺の前でも言って欲しいなぁ…その様な優しいお言葉を!」

 

マヴァールは妄想混じりの言い方でアカメに言う。

 

アカメ「静かにして欲しい…」

 

アカメは呆れた表情でそう言った。

 

大志「マヴァールさん!僕が一緒に遊びましょうか?」

 

マヴァール「いや君と遊ぼうなんて言ってないんだよ⁉︎大志くん」

 

大志「ガク〜ン」

 

大志は落ち込む。

 

マヴァール「オーバーリアクションしても駄目だぜ?」

 

すると、アカメがマヴァールに冷たい目線を向ける。

 

アカメ「マヴァール、大志を泣かせると沙希が黙ってないぞ?」

 

マヴァールは肩を震わせ…

 

マヴァール「はっはい…すいませんでした」

 

大志「じゃあ遊びましょうよ!」

 

マヴァール「ぐっ…(大志くん、後で覚えてろよ⁉︎)」

 

アカメは肉料理がひと段落完成した後に京華と遊び、マヴァールはしんどそうに大志と遊んだ。




・鳳矢千瑠
俺ガイルサイドの人間。性格は人と競い合うのが好きで負けず嫌い。学力では5科目全て雪乃に敗北しているが、体育に関しては完全勝利を飾っている。雪乃とは高校で同じクラスになってから親友関係になっている。現在は生徒会の会長になっている。

次回はほのぼの系?
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