第1話 記憶を斬る!
西暦1024年、危険種の討伐を終えたチェルシー、アカメ、マインはナイトレイドのアジトに向かって歩いていた。
チェルシー「今回の危険種は手強かったね〜」
マイン「飴舐めてただけの人が言うとなんか腹立つんだけど!」
アカメ「マイン…チェルシーの情報収集が無かったらもっと時間がかかっていたぞ?」
マイン「そうかしら?チェルシーの帝具は確かに戦闘向けじゃないけどさ…少しくらい手伝って欲しかったわ」
チェルシー「マイン〜そんなきつい顔ばかりしていたら10年早くオバさんになっちゃうわよ〜?」
マイン「こいつー!今すぐ撃ち抜いてやりたいわ!」
アカメの腹の音がなる。
ぐぅ〜…
アカメ「お腹空いたな」
チェルシー「はいアカメちゃん❤︎」
チェルシーはアカメに飴を渡した。
アカメ「助かる!」
マイン「相変わらず食べ物に反応するの早いわね…」
チェルシー「マインも舐める?」
マイン「私は…いいわよ」
マインは赤っ恥をかきながらそう言う。
チェルシー「じゃあ〜私がっ」
マイン「やっぱ私も!」
そうマインが言った時は、既にチェルシーの口に飴は運ばれていた。
チェルシー「ちょっと遅かったわね〜マイン、もうちょっと早く言えばあげたのに〜」
マイン「ふっふん!そんな不味そうな飴、元々欲しいなんて一言も言ってないわよ〜」
アカメ「マイン…嘘が凄く下手だなぁ…」
マイン「…」
チェルシー「しょうがないわね、最後の飴だけどマインにあげる❤︎」
マイン「いっいらないって…」
チェルシー「そんな遠慮することないじゃない、はい飴ちゃん❤︎」
マインはチェルシーの持ってる飴を受け取る。
マイン「あ…ありがと」
チェルシー「どういたしまして」
歩くこと3分…チェルシー達はアジトの前に来ていた。
アカメ「さて、ボスに報告するか」
チェルシー「今日はどんな夕食かな〜」
マイン「スーさんの料理は美味しいからとても楽しみだわ❤︎」
チェルシー達はボスのいる部屋に入った時、思いもよらない光景を目に写してしまった。
アカメ「こ…これは!一体何なんだ⁉︎」
テーブルや椅子は砕かれていて、仲間が皆それぞれの所に倒れていた。ボスであるナジェンダは壁に叩きつけられていて、スサノオとブラートはテーブルや椅子の瓦礫に巻き込まれていて、レオーネとラバックは出口の近くで倒れていて、シェーレは中央で仰向けに倒れていて、マヴァールはフラフラな状態で立っていた。気になるのは、ナイトレイドの新米のタツミの姿が何処にも見当たらないことと、知らない男が一人シェーレの近くで倒れていたことだった。
マイン「マヴァール!一体何があったのよ!」
マヴァール「来るな!まだ…あいつがここにいる!」
アカメ「兄さん!あいつって…」
その瞬間、アカメの背後から刃物が飛んできた。
チェルシー「危ない!アカメちゃん‼︎」
チェルシーはアカメを庇い、背中に刺さった。
チェルシー「うぐっ‼︎」
そのまま床に膝をつく。
アカメ「チェルシー!」
チェルシーは浅く刺さった刃物を引き抜く。
チェルシー「大丈夫よ、これくらいのこと」
???「良く反応出来たようだね…見事だ」
アカメ「誰だ!」
???「名乗らなくても、いつかわかると思うよ…君たちならば」
マヴァール「こいつだ!こいつが俺たちをこんな風にした張本人だ!」
マイン「(だったら、このピンチを利用して一気に決着を着ける!)」
そう言うと、マインは自分の帝具パンプキンを構えた。
チェルシー「マイン…」
マイン「行っけー!!!」
放たれた砲撃は、???に向かって一直線に行くはずだったが…砲撃だけがガラスのように割れて消えてしまった。
マイン「な…何で…」
???「その程度か?」
マイン「何なのよ!アンタは!…人間?」
???「では無かったとしたら?」
瞬時にマインの背後に着き、手のひらで軽く押すようにマインを突き飛ばした。
マイン「がはっ‼︎」
部屋の壁を一つ突き抜けてその場で倒れ込んだ。
アカメ「マイン‼︎」
???「次は誰が私に挑む?」
マヴァールが???に向かって来る。
マヴァール「てめぇー‼︎これ以上好きな真似はさせねぇっ!」
一瞬でマヴァールの腹に???は人差し指で突き刺していた。
マヴァール「ぐふっ‼︎…いつの間に…!」
そのまま床に倒れ込こむ。
???「今は興味がないのだよ、マヴァール君」
アカメ「兄さん!」
???「君は私を楽しませてくれるかな?アカメ」
アカメ「その名前、手配書で知ったのか?」
???「まぁ、そんな怖い顔をしないでくれたまえ…綺麗な顔が台無しだぞ?」
アカメ「余計な世話だ!」
チェルシー「アカメちゃん…」
???「仲間の仇をとりたいのなら、全力でその刀を私に当てるといい」
アカメ「今すぐ葬る‼︎」
そう言うと、アカメと???の刃が交わる。互いの武器が交わる中、アカメが言う。
アカメ「貴様!一体何が目的だ!」
???「目的…か…強いて言うなら…新世界の創設だよ」
アカメ「新世界の…創設⁉︎」
???「そうさ…今の世の中を切り捨て、一から…いや、ゼロから新しい世界をこの能力を活かし、誰一人悪という存在を存在させない世界を私達が築き上げる事が目的だ!」
アカメ「そんなこと」
???の背後に一瞬で回り込む。
アカメ「ゼロから始めさせる訳には行かない‼︎」
???の背後から黒いオーラが浮かび、ムチの様に、アカメに飛んで来るがアカメは避ける。
???「ほう」
アカメ「(まずは距離をとるか)」
すると次は、???の前方に移動してアカメは村雨を構えた。
???「動きから見ると、どうやらナイトレイドの中では最強っと見ていいみたいだな?」
アカメ「もう一つ聞く、タツミに何をした!」
すると???は少し微笑みながら言う。
???「彼なら…別の世界に飛ばしたよ…私がね」
アカメ「嘘を喋るのはやめろ!」
???「いや、本当だよ」
アカメ「⁉︎」
???「これを見ても、嘘だと言えるかな?」
???が自分の横の空間に手を置くと、そこから異次元に繋がっている様なゲートが出現した。
アカメ「まさか!」
???「あぁ…そのまさかだ、この空間の亀裂を通して、タツミ君をこの中に入れたのさ」
アカメ「ハッタリでは無いみたいだな…ならその中に入ればタツミがいると言うことか」
???は亀裂を閉じる。
???「さて…始めようか」
そう言うと、???の周りから黒いオーラが湧き出てくる。
アカメ「(来るか!)」
黒いオーラが7つの剣の形に変化して、アカメに飛んで来る。
アカメ「こんなものか?」
アカメは全ての剣を真っ二つにした。
???「やはり君が最強みたいだね…私の目は間違ってはいないみたいだ」
アカメ「お前がナイトレイドに乗り込んだ以上…逃す訳には行かない!」
???「私は最初から逃げるつもりはないよ」
アカメは???の正面に向かい、一突きで決めようとするがそう簡単にはいかず、指で刃を挟まれる。
アカメ「何⁉︎」
???「次は私のターンだ!」
???はもう片方の手から黒いオーラを球体に変化させ、アカメの腹に当てる。
アカメ「うぐっ‼︎」
ナジェンダのいる方向に飛ばされる。
???「もう終わりか?アカメ」
アカメ「くっ‼︎まだだ‼︎」
アカメは???の正面に向かって来る。
???「また正面か?」
すると???は後ろ首に針が刺さった様な感覚を感じた。
???「なっ!…んだと⁉︎」
アカメはその隙を見逃さず、 ???に村雨を突き刺した。
チェルシー「暗殺…終了」
???「バッ馬鹿なっ‼︎…」
???の傷口から村雨の呪毒が流れこむ。???は村雨を抜こうとするが…
アカメ「諦めろ、一度刺さった以上…お前は死の運命から逃れることは不可能だ!」
???「なるほど…一度当たれば…死ぬことは確定するということか‼︎」
チェルシー「流石の貴方でも、もう終わりよ」
???「…私は…」
アカメは村雨を抜く。
アカメ「名を聞く暇も無かったな…」
???は自分の体に浮かんでいる呪毒の模様を摘む。
???「それは残念だ…」
???は物に貼り付いているテープを剥がす様に呪毒を外した。
アカメ「‼︎っ何⁉︎」
チェルシー「何なの?こいつ‼︎」
すると同時に、村雨で突かれた傷口が塞がる。
???「私にその様な技は効かないぞ、アカメ」
アカメ「お前、まさか心臓が…ないのか‼︎」
???「いや…違うな」
そう言うと、アカメに急接近して直接心臓に振動を与えた。
アカメ「がはっ‼︎」
チェルシー「アカメちゃん‼︎」
アカメ「チェ…ルシ…早く…逃げ…」
アカメは倒れ込んだ。
チェルシー「やばい!ここは変身して皆を!」
振り返ると、そこには???が目の前に立っていた。
???「無駄だ」
???は自分の周りに重力をかけて、チェルシーの帝具を弾いた後、仰向けに倒れ込ませた。
チェルシー「ひゃっ!」
???「君が最後かな?」
チェルシー「あんた…何者なの?どうしてこんな事をするの⁉︎あんたが望んでいる新世界の遺物だからなの⁉︎」
???「遺物…間違ってはいないが、別に今の君たちは、殺す価値も無い」
チェルシー「どう言う事?」
???「そのまんまさ、私の殺す値に届いていないということだ…心配することはない、ナイトレイドの皆は殺さない程度にねじ伏せただけだ」
チェルシー「あんたは…イェーガーズじゃないみたいね」
???「イェーガーズ?初めて聞く名だな」
チェルシー「…」
???「さて…最後に残った君には褒美をやるとしよう」
チェルシー「…褒美?…いらないわよ!」
???「私の能力の秘密を教えておこう」
チェルシー「能力⁉︎」
???「私の能力は、さっき見た通り黒いオーラを自由自在に操ることが可能な能力、そして身体能力が常人を遥かに上回る能力でもある…更に人間では絶対に出来ない能力や非現実的な能力を全て消し去る事が出来る能力を持っている…その名も、”完全否定”だ」
チェルシー「完全…否定…そんなの、反則じゃない…」
???「だが、現実的なものに対しての耐性が薄いのが欠点だがね」
チェルシー「じゃあ…何で私が急所を刺した針が効かないの?」
???「効いてはいるが、私はこの程度で死ぬ様な者では無いよ」
そう言うと、???は刺さっている針を抜く。
チェルシー「くっ!まるで効いてない様に見えるわ」
???「さて…もう一つの褒美だ!」
そう言うと、チェルシーの額に手をあてる。
チェルシー「何を⁉︎」
???「君もこの完全否定を一部宿らせてあげよう」
チェルシー「いらないわ!」
???「その代わり…君の記憶を全て頂くよ」
チェルシーが抵抗出来ない様に、黒いオーラで手足を固定する。
チェルシー「やめて…」
神雑「私の名は無双神雑、まぁ…これから記憶を失う君は覚える暇もないだろうけどね」
そう言うと、神雑は実行する。
チェルシー「うっ‼︎ゔあぁぁぁぁぁ‼︎」
そしてチェルシーの目の前は、真っ暗な闇に包まれていった。そしてこれが悲劇の始まりだった。
マヴァールの特徴(追加)
・髪の毛の色は紺色でオールバック
・アカメの義兄だけどなかなかのイケメン
・背はレオーネと同じくらい
・服装は上は青い長袖で下は黒いジーパン、靴はサンダル
・目の色が青色
・年齢は23歳