失われた欠片   作:ガイアプロローグ

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今回から新章に入ります!


日常生活・急編
第21話 容態の不安定は不幸の始まりを示す。


俺ガイルサイド…

 

朝、チェルシー達は宿屋で部屋を借りて寝ていた(男女別で)。そして目覚まし時計が鳴り響く。それに気付いたセキザクラが腕を限界まで伸ばして強引に止めた。セキザクラはその後、再び眠りにつく。そしてその数分後にアカメが目を覚ます。

 

 

 

 

アカメ「…ん」

 

アカメはテレビの方に向かってテーブルに置いてあるリモコンを手に持つと、電源ボタンを押す。するとニュース番組が丁度始まる時間になっていた。

 

キャスター「緊急ニュースです!昨日の夜6時20分頃、警察官が道路の脇で胸に穴が空いて血を流して倒れているとの情報が今入って来ました!」

 

事件現場の映像がテレビ画面に映る。

 

アカメ「…(何だ⁉︎)」

 

画面に映ったのは、道路の脇のコンクリートに血の跡が残っている画面だった。

 

アカメ「…この世界でもこんなことが起きるとはな」

 

キャスター「そしてその500m程先では学生と思われる鞄が置いてあったのが確認されました」

 

アカメ「…(何か嫌な予感がするな…)」

 

アカメはチェルシーの方を振り向くが、チェルシーは普段通りに寝ていた。それを見たアカメは…

 

アカメ「(チェルシーには何も反応が無いみたいだな…そうすると偶然起きた事故か?)」

 

アカメはそう思うと再びテレビを見る。

 

アカメ「胸に…穴…だが何をしたらそんなことになるんだ?」

 

アカメはテレビ画面の右下を確認すると、今日は金曜日だった。

 

アカメ「何者かは知らないが、これは野放しには出来ないな」

 

アカメはテレビから離れて、ベッドに向かいセキザクラを起こす。

 

セキザクラ「ん…ん?」

 

アカメ「もう朝だ」

 

セキザクラ「…もう少し寝かせて?」

 

セキザクラがそう言うと、アカメはベッドの近くに置いてある目覚まし時計をセキザクラに渡す。

 

セキザクラ「…あれ?もうこんな時間⁉︎」

 

時刻は8:30を指していた。

 

セキザクラ「やばい…退室時間過ぎてる?」

 

アカメ「まだ30分はあるが…」

 

セキザクラ「30分⁉︎」

 

アカメとセキザクラが話していると、チェルシーとマインも目を覚まし始めた。

 

マイン「…おはよう、早いね」

 

セキザクラ「いや、全然早くないね」

 

マイン「え?」

 

セキザクラ「もうとっくの前に朝になってるわ」

 

チェルシー「…」

 

チェルシーはまだ完全に起きていない為、半目開いている状態だった。

 

チェルシー「…おやすみ」

 

セキザクラ「え?チェルシー?」

 

チェルシーはそのままベッドに寝込んでしまった。

 

マイン「ちょっ⁉︎もうすぐ出ないとだから起きて!」

 

アカメ「…?」

 

アカメは がチェルシーの顔を見ると、チェルシーの顔がいつもより赤くなっていた。

 

アカメ「…風邪引いたかもしれないな」

 

セキザクラ「風邪?」

 

アカメ「ここのところ色々と出回っていたのもあるかもしれないな…多分」

 

セキザクラ「そうかな…」

 

マイン「酒じゃあ〜ないんだよね?」

 

セキザクラ「昨日は直ぐに寝たからそれはないと思うけど」

 

セキザクラはチェルシーの頬を手で触れる。

 

セキザクラ「熱い…凄い熱だよ」

 

セキザクラは心配そうに言う。

 

アカメ「…一度病院に行った方がいいかもしれないな…その方がいい」

 

マイン「うん…そうだね」

 

アカメ「(あのテレビも少し気になるが…今はチェルシーを優先した方がいいな!)」

 

 

 

一方、タツミ達は未だ熟睡していた。がしかし、マヴァールのいびきがうるさくてタツミとラバックは起こされた(強制的に)。

 

タツミ「はぁ…」

 

ラバック「最悪な目覚めだ」

 

タツミとラバックは目の下に隈が出来ていた。ラバックは近くの時計を見ると、8:35になっていた。

 

ラバック「あれ?…退室時間いつだっけ?」

 

タツミ「え?…そんな制限あったか?」

 

ラバック「それはあるだろ、ここ宿屋だぜ?」

 

タツミ「あ…そうか」

 

しばらくして二人の会話が終わった後、ラバックが強引にマヴァールを帝具を使って起こした。

 

 

 

そしてアカメ達とタツミ達は合流した後、宿屋を出て街を歩いていく。

 

宿主「ありがとうございました!」

 

その言葉にセキザクラは軽く手を振る。そしてアカメ達はチェルシーが風邪をひいてしまったので病院に向かうが…

 

アカメ「…病院…何処だ?」

 

マヴァール「あ…そう言えば…」

 

セキザクラ「あっ!病院の場所知ってるから私について来て!」

 

マイン「よかった〜それって近い?」

 

セキザクラ「ここからだとそんなに遠くは無いから心配いらないよ」

 

タツミ「俺も行ったことあるけど行き方までは知らないから助かるぜ!」

 

セキザクラ「なら丁度いいね」

 

ラバック「ちょっといいか?」

 

チェルシーをおんぶしているラバックがセキザクラに言う。

 

ラバック「セキザクラ…まさかお前が案内するわけじゃ〜ないよな?」

 

セキザクラ「私だけど?」

 

ラバック「待て待て⁉︎お前に道案内任せたらまたとんでもない場所に辿り着きそうな予感しかしないから駄目だ!」

 

セキザクラ「大丈夫!あの時は空腹感が邪魔してたからああなっただけだから」

 

ラバック「空腹感のせいだとしてもあそこまで迷う奴はお前くらいしかいないぞ?」

 

二人の会話にアカメとタツミ、マイン、マヴァールは頭に?を浮かべながら聞いていた。

 

セキザクラ「冷静になってラバック、本当にあの時は空腹で迷っちゃったの!」

 

ラバック「冷静になるのはお前だセキザクラ…この中で一番ここに馴染んでる奴が空腹感だけで別の場所にまで気付かずにそのまま歩いちゃう奴の方がすごいって言ってるんだよ、つまりお前は方向音痴ってことなんだって言ってるんだよ⁉︎」

 

セキザクラ「方向音痴?馬鹿ね〜あの程度で方向音痴だなんて有り得ないわよ?」

 

ラバック「いやそれを方向音痴って言うんだよ」

 

小学生みたいな言い争い事を言っていると…

 

アカメ「それよりも早く病院に向かった方がいいと思うんだが…」

 

セキザクラ&ラバック「…」

 

マヴァール「まぁ案内はタツミに任せて行けば大丈夫だろ?」

 

タツミ「えっ?」

 

マヴァール「だって他に知ってるのタツミだけだしな…そう言うことで頼むぜタツミ!」

 

タツミ「…俺あまり覚えていないんだよなぁ…」

 

マイン「なんか不安を感じるわ」

 

話が(強引に)まとまった所でアカメ達はタツミの案内で病院に向かった。がしかしタツミもあまり覚えていない場所なので、何度か迷って(セキザクラ程ではないが)着いたのは30分後だった。

 

タツミ「何とか着いたぜ!」

 

アカメ「この中に入れば大丈夫だな!」

 

タツミ「あぁ!」

 

ラバック「(一番疲れてるの俺なんだが…)」

 

 

 

 

 

 

 

アカメ達は病院の中に入って、待ち合い室で名前を呼ばれてアカメとセキザクラがチェルシーを抱えて診断室に向かった。そして朝の時のチェルシーの容態を医師に言うが…

 

医師「ん〜これはただの発熱ですね」

 

セキザクラ「朝起きた時はとても熱かったのよ⁉︎そんな適当じゃ困るんだけど!」

 

医師「いや〜でもこれは発熱としか言えないですね」

 

セキザクラ「あんた…体温計すら計ってないのにそんな言い方しないでよ!」

 

医師「でも今日はその体温計が壊れてしまって…」

 

医師の言葉にセキザクラが医師の襟元を掴む。

 

セキザクラ「はぁ?…ふざけんなよ⁉︎体温計が壊れてるから熱が計れない?そんな言い方ないでしょ?あんたそれでも医師かよ!」

 

医師「いや〜でも〜壊れてるものは仕方ないでしょ?」

 

医師が首を傾げながら言う。セキザクラはその態度を見て言う。

 

セキザクラ「あんた…そんな態度でよく医師でいれるな…もういいよ…あんたみたいな医師、さっさと消えろ」

 

セキザクラは声を低くして言うと、掴んでいた医師の襟元を振り払う。

 

チェルシー「はぁ…はぁ…」

 

アカメ「大丈夫だチェルシー…他を当たれば絶対あるはずだから…」

 

アカメは目を開けるのが精一杯のチェルシーを連れて、セキザクラの後を追った。そしてアカメ達はタツミ達と一緒に病院を後にして他の病院を探した。

 

 

 

 

 

その頃、アカメ達が去った病院では、傷が完全に回復したいろはが退院する準備をしていた。

 

いろは「(今日から久々の学校!葉山先輩と出会える!今日は遅刻だけど放課後が楽しみ!)」

 

いろはは隼人のことで一人テンションが上がっていると、いろはの母親が迎えに来る。

 

いろは(母)「いろは!大丈夫‼︎」

 

心配性の母親にいろはは呆れた様に言う。

 

いろは「ママーそんなに心配しなくても大丈夫よー大げさだよ?」

 

いろははそう言うと、そのまま母親から離れて病院を出ようとするが…

 

いろは(母)「待って!」

 

母親がいろはの腕を掴んで止める。

 

いろは「なっ何?私なら大丈夫よ?」

 

いろは(母)「一つ…言っておくわ」

 

いろは「?」

 

いろは(母)「…もう二度と奉仕部には近づかない方がいいわ」

 

いろは「…何で?」

 

いろははその言葉を聞いて目を丸くする。

 

いろは(母)「だって…あなたをこんな酷い目に合わせた恐ろしい部活動よ!だから…学校が終わったらすぐに帰って来て!いい!」

 

いろははその言葉を聞くと、軽く溜め息を吐く。

 

いろは「はぁ…ママ、酷いことしたのは先輩達でも平塚先生でもないよ…全く知らない女だったの…」

 

いろは(母)「…え?」

 

いろは「先輩達や平塚先生がそんな事…するわけないじゃん」

 

いろはは母の腕を振り払って病院を出た。

 

 

 

 

その頃、隼人は学校を休んである店で謎の人物と何かを話していた。




次回、アカメ達は病院を探す。
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