失われた欠片   作:ガイアプロローグ

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第28話 そして大臣の息子は平和を弄び、混乱を生み出して嘲笑う。

俺ガイルサイド…

 

時は数分前に遡って、チェルシー達が比企谷家を出て数分経った時になる。

 

マヴァール「いや〜もう少しあの家に泊まりたかったなぁ〜」

 

マイン「ふぁ〜(まだ眠気が取れてない…)」

 

セキザクラ「マイン…眠そうね」

 

ラバック「元凶の息子を捕らえるチャンスなんだ!早くしないとてんでもない事になるな」

 

アカメ「…ここは分裂して探した方が良いかもな」

 

タツミ「分裂?ちょっと待ってくれアカメ!それはどう言う事だ?」

 

アカメ「あいつは帝具を持っていた…それも空間を移動する様な感じだった…」

 

タツミ「それじゃあ尚更、分裂したらまずいだろ!」

 

アカメ「だが戦った時に確信した事がある…あいつは帝具使いとは言っても、あいつ自身はそんなに強くは無かった」

 

マヴァール「マジかよ⁉︎」

 

アカメ「タツミ、今のお前でも勝てるくらいだったぞ?」

 

タツミ「えっ…俺でもか?」

 

アカメ「思い出せ、お前は今まで数々の外道達を相手に生き延びて来たんだ…それにお前は三獣士を相手に勝利を収めた、そのおかげでブラートも生き残ることが出来たんだ」

 

マヴァール「あれ?俺は?」

 

ラバック「良かったじゃねぇかタツミ!アカメから褒められるのは珍しいことだぞ⁉︎」

 

タツミ「…でも分裂して帝具使い相手に勝てるのだろうか…俺はまだ帝具も持ってない…」

 

アカメ「タツミ…何か勘違いをしていないか?」

 

タツミ「え?」

 

アカメ「一人ずつとは一言も言っていないぞ?」

 

タツミ「…」

 

マイン「馬鹿ねタツミ、新米のあんたが一人で倒すどころか捕まえるのも無理に決まってるでしょ?帝具もないくせに」

 

タツミ「マイン…一言余計に足すなよ」

 

マヴァール「地獄耳だなぁ〜マインちゃんは〜」

 

マイン「あんたまだ懲りていない様ね?」

 

マヴァール「ん?俺は褒めただけですが何か?」

 

マイン「ぐくっ!(挑発する様な言い方がムカツク〜!)」

 

セキザクラ「マイン…顔が少し怖いわよ」

 

マイン「眠気が覚めたら覚えてなさいよ!」

 

マヴァール「〜♪」←口笛

 

すると先頭にいたアカメが足を止めた。

 

アカメ「二つに分かれてるな…ここからは二手に分かれてあいつを探すぞ」

 

チェルシー「でも人数が偏っちゃうよ…どうしたら…」

 

アカメ「大丈夫だ、もうそこは決めてる」

 

マヴァール「おっ?流石我が妹だ!決断が早い!…でどんな組み合わせに?」

 

アカメ「私とチェルシー、タツミ、マインで1組だ…ラバック達はもう片方の道に進んで探してくれ」

 

ラバック「女の子一人って俺たち淋しいんだけどなぁ〜」

 

セキザクラ「何?そんなに不満なの?」

 

マヴァール「俺はアカメと一緒がいいなぁ〜」

 

アカメ「駄々こねしても無理だ…諦めろ!」

 

マヴァール「ガーン…」

 

アカメ「よし…行くぞ!」

 

そしてアカメ達とラバック達は二手に分かれて、オネスト大臣の息子を探しに行った。そしてアカメ達が雪乃達のいる倉庫から物音を感じて向かい、今に至るのだった。

 

アカメ「…大人しく捕まれ」

 

???「チッ!」

 

すると大臣の息子は帝具を出す。

 

???「シャンバラ‼︎」

 

アカメ「また逃げる気か?」

 

アカメは大臣の息子に飛びかかる。だがしかし大臣の息子は紋章の中に消えて行った。

 

アカメ「くっ…(何処に行った?)」

 

アカメは周囲を見るが、大臣の息子の姿は無かった。アカメは村雨を鞘に収めた。

 

アカメ「大丈夫か?お前」

 

アカメは雪乃に声をかけるが、雪乃は硬直していた。

 

雪乃「私は…平気…けど」

 

雪乃は母親を殺された悠斗の方に指を向ける。アカメはそれを見て振り向くと、そこには精神が崩壊している悠斗の姿があった。

 

悠斗「…」

 

アカメ「…(あいつ…大臣の息子に母親を…)」

 

アカメは悠斗を見ながら雪乃に声をかける。

 

アカメ「勝手な事を言うが、お前は…ここであの子を慰めてやってくれ」

 

雪乃「?」

 

アカメ「私はさっきの奴を追う」

 

アカメはそう言うと、倉庫を後にして大臣の息子を追いに行った。そして雪乃は静かに片腕を抑えながら立つと、母親の側で精神が崩れている悠斗の方に震えながら歩いた。

 

雪乃「…(私は…あの子と比べるとまだ良かった方だわ…でもこの子は目の前で母親を亡くした…だからこれだけは言える…"今日は人生一残酷な日だ"と…)」

 

雪乃はそう思い、歯を食いしばった。

 

 

 

その頃、アカメはチェルシー達と合流をした。

 

アカメ「タツミ、マイン…お前達は倉庫に行って手当を頼む」

 

タツミ「わかった!」

 

マイン「ちょっと待って!」

 

アカメ「何だ?」

 

マイン「その倉庫に誰がいるの?」

 

アカメ「一般の者が傷を負っている、タツミとマインはそっちを頼む」

 

マイン「わかったわ」

 

チェルシー「ア…アカメ!私は?」

 

アカメ「チェルシー、お前は私と一緒に大臣の息子を追いに行くぞ!」

 

チェルシー「うん!」

 

チェルシーはアカメの手を握ってアカメと共に大臣の息子を探しに行った。そしてタツミとマインはその倉庫に向かった。

 

マイン「タツミ!あそこに人が!」

 

タツミ「っ!」

 

タツミはそこで雪乃と再会をした。そしてその先には悠斗とその母親がいた。

 

マイン「くっ…遅かったみたいね…」

 

タツミ「…まさか…嘘だろ…」

 

その声を聞くと、雪乃は静かに振り向く。

 

雪乃「っ!…タツミ…君?」

 

タツミ「雪乃さん!その腕の傷は⁉︎」

 

雪乃「私は…大丈夫よ…それよりも…あの子が…」

 

タツミ「っ!」

 

タツミは悠斗の方に向くと…

 

タツミ「くっ!…これじゃ…(これじゃ今の帝国と同じじゃねぇか!オネスト!お前は絶対に許さねぇ‼︎)」

 

雪乃「っ!(タツミ君…凄く怒ってる…)」

 

その時マインが強く言った。

 

マイン「タツミ!」

 

タツミ「っ!」

 

マイン「気持ちを乱すなって前にアカメに言われたでしょ!しっかりしなさい!」

 

タツミ「…あぁ…(そうだ!俺もナイトレイドの一人だ!しっかりしろ!)」

 

タツミは雪乃に伝える。

 

タツミ「雪乃さん、救急車って奴を呼ぶ事は出来ますか?」

 

雪乃「え…ええ…」

 

タツミ「それで親子を…」

 

雪乃「言われなくても…それくらいは…」

 

雪乃は携帯を取り出して救急車を呼ぶ準備を進めた。

 

その一方、アカメとチェルシーは街にある屋根の上を走ったり渡ったりして探していた。

 

アカメ「(あの帝具、やはり厄介だったな…早めに回収するべきだったな!)」

 

チェルシー「っ!」

 

アカメ「どうしたチェルシー?」

 

チェルシー「止まって!」

 

アカメ「?」

 

アカメとチェルシーはその場に止まる。

 

チェルシー「…何だろう…左の方から自分と似たような気配を感じる」

 

アカメ「左?」

 

チェルシー「アカメ…私の独自の勘違いかもしれないけど、左の遠くの家から何か私と同じ様な人の気配を感じる!」

 

アカメ「…(ここはチェルシーを信じて左の方角に向かおう!)」

 

するとアカメは…

 

アカメ「チェルシー、ここから降りるぞ」

 

そう言うと、アカメはチェルシーをお姫様抱っこをして降りる準備をした。

 

チェルシー「え⁉︎アカメ⁉︎」

 

チェルシーは顔を赤くして手で隠した。

 

アカメ「チェルシー?怖いか?」

 

チェルシー「ち、違う…そうじゃなくて⁉︎」

 

アカメ「じゃあ行くぞ」

 

チェルシー「え⁉︎」

 

アカメはチェルシーをお姫様抱っこしたまま屋根から道路に降りた。

 

アカメ「さてと…」

 

チェルシー「ア…アカメ…降ろして…」

 

アカメ「?…あぁ…」

 

アカメはチェルシーを降ろすと、今度はチェルシーの手を取ってチェルシーが言ってた方向に向かう。

 

チェルシー「ちょっ⁉︎アカメ⁉︎」

 

アカメ「行くぞチェルシー!」

 

チェルシー「待って!一人でも走れるから!」

 

そしてアカメとチェルシーはその方角にある家を目指して行った。そして走る事数分後、チェルシー達が辿り着いた場所は結衣の自宅だった。

 

アカメ「この家か?」

 

チェルシー「うん!ここから何か感じたの」

 

アカメ「…(確かに…人の気配は感じる)」

 

すると家の中から声が聞こえてきた。

 

???「やめて!触らないで!」

 

チェルシー&アカメ「っ!」

 

???「ママ!助けて!」

 

アカメ「行くぞ!」

 

アカメは玄関のドアを開けた。するとそこには大臣の息子が結衣の襟を掴んでいて、結衣の母親は廊下に倒れていた。

 

結衣「は…離して…」

 

???「少しくらい良いだろ?」

 

アカメ「二度目だな」

 

???「っ!何ぃぃっ!」

 

アカメ「そいつを離せ…出ないと…」

 

???「俺を殺すって言うんだろ?」

 

アカメ「…」

 

???「だったら殺ってみろよ?この小娘にトラウマを与えるだけだぜ⁉︎」

 

アカメ「…殺し屋相手に何言ってんだ?」

 

???「え?」

 

するとアカメは結衣に軽く峰打ちをして気絶させた。

 

結衣「う…」

 

ドサッ!

 

???「ちっ!(ここは逃げるしか!)」

 

するとチェルシーが大臣の息子の帝具を握った。

 

???「なっ!」

 

チェルシー「やらせない!」

 

???「離せ!」

 

大臣の息子はチェルシーに蹴りを入れた。

 

チェルシー「ごふっ!」

 

アカメ「チェルシー!」

 

チェルシーは玄関のドアに当たって倒れた。

 

???「ハッ!残念だったな!先にあがらせてもらうぜ!」

 

アカメ「っ!待て!」

 

???「もう遅い!シャンバラ!」

 

 

大臣の息子がその言葉を発した。だが…

 

???「…あれ?」

 

アカメ「?」

 

???「何だ…何故反応しない!シャンバラ!」

 

再び発するが、何も反応は無かった。

 

???「おかしい!何で無反応なんだ!(ここに来て壊れた?いや…違う!何処も割れてる様な部分はねぇ!倉庫から逃げれた時は普通に反応したんだ!何が原因だ⁉︎)」

 

アカメ「どうやらここまでみたいだな」

 

???「っ!(まずい!殺される!何とかしなくてはっ!)」

 

大臣の息子は帝具を強く握った。すると帝具シャンバラの紫色の光が強く光った。

 

アカメ「⁉︎」

 

???「ハ…ハハ…ハハハハハハッ!運が俺に味方をしてくれたみたいだな!じゃあな!ナイトレイドォ‼︎」

 

アカメ「しまった!」

 

 

 

光が大臣の息子を包む。その時だった。激しく光を放っていた光が一気に消え始めた。

 

???「っ!何だと!」

 

アカメ「(今のは?…何だ?)」

 

すると大臣の息子は急な頭痛に襲われる。

 

???「うっ!ぐあぁぁぁあああっ!」

 

アカメ「っ!(帝具への拒絶反応か!)」

 

???「ああぁぁぁぁあああっ!(何だっ!…脳味噌がエグられる様な痛みが!)」

 

アカメ「(いや…違う⁉︎拒絶反応にしては酷すぎる!…まさか‼︎)」

 

アカメはチェルシーの方を振り向く。

 

チェルシー「うっ…?」

 

アカメ「(まさか…チェルシーがあの帝具に触れたのが原因か⁉︎)」

 

???「ああぁぁっ!ああぁぁあああっ!」

 

アカメは再び大臣の息子の方を見て言う。

 

アカメ「今はまだ生かしてやる」

 

ドッ!

 

アカメは峰打ちをして大臣の息子を気絶させた。

 

アカメ「…」

 

チェルシー「…アカメ?汗だくだけど大丈夫?」

 

アカメ「っ!」

 

アカメはチェルシーの声に少し驚くが、直ぐに平常心を取り戻す。

 

アカメ「…あぁ…大丈夫だ…」

 

チェルシー「…」

 

するとチェルシーは気絶している結衣に近づく。

 

アカメ「チェルシー?」

 

チェルシー「…この子…私と同じ様に記憶が失われてる」

 

アカメ「…何故そう思う?」

 

チェルシー「…私と…似たような鼓動が伝わるの」

 

アカメ「…(もしや、こいつもチェルシーと同じ記憶喪失なのか?だがチェルシーの様な黒いオーラは見えない…ただの記憶喪失って訳ではなさそうだな…そうだったらチェルシーがあんなに気に止める筈がない…それにしてもあいつの能力、まだ謎が深いな)」

 

チェルシー「…アカメ」

 

アカメ「?」

 

チェルシー「この子の記憶…元に戻るかな?」

 

アカメ「…わからない…」

 

チェルシー「…」

 

アカメ「でも心配するな、そいつには母親がいる…だから、私達はそろそろこの家を出よう」

 

チェルシー「…うん…わかった…」

 

そしてチェルシーとアカメは大臣の息子を引きずって結衣の家を出て行った。




次回、あの男が動き出す。
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