失われた欠片   作:ガイアプロローグ

33 / 46
第29話 精神の傷口に彼は狙いを定める。/森の危険種を斬る!

俺ガイルサイド…

 

アカメは大臣の息子を引きずりながら、ナジェンダに言われていたことを思い出していた。

 

アカメ「ナジェンダ…どうしてチェルシーは帝具が使えなくなったんだ?」

 

ナジェンダ「…ラバックから聞いた話によると、チェルシーは自分の帝具ガイアファンデーションに触れた時に拒絶反応が出たみたいなんだ」

 

アカメ「拒絶反応⁉︎」

 

ナジェンダ「私の予感だが…チェルシーはこの先、あいつの能力がある限り一生帝具は使えないと見ている」

 

アカメ「なっ!…それじゃあ…」

 

ナジェンダ「アカメ…あくまで予感だ、絶対とまでは言ってない!…だが…その可能性も無くはないと考えてくれ…」

 

そして場面は現在へ戻る。

 

アカメ「(ナジェンダ…予感はどうやら的中しているみたいだよ…今日の大臣の息子の反応を見て確信した)」

 

暫く歩いていると、チェルシーがアカメに言う。

 

チェルシー「アカメ…みんなは大丈夫なのかな?」

 

アカメ「…タツミ達なら大丈夫だ…それよりも早く合流しないと、また前みたいに探すことになってしまうからな、集合場所は決めてあるから大丈夫だ」

 

チェルシー「…私…時々恐ろしい夢を見る事があるの」

 

アカメ「…」

 

チェルシー「…みんなが…黒いオーラを纏った人に殺される夢を…酷い時は寝る度に頭から離れない時があるの…」

 

アカメ「…チェルシー、もしお前が…崩壊しそうな時は私が止める…いや、崩壊しても暴走をしても必ず私がお前を止める…約束だ!だから辛い時は私を頼れ!いいな?」

 

そう言うとアカメはチェルシーに手を差し伸べた。

 

チェルシー「…アカメ…ありがとう(やっぱり…アカメの側にいると安心できる)」

 

チェルシーはアカメの手を取って集合場所に向かって行った。そして、チェルシーとアカメはセキザクラ達と別れた二つの道の真ん中に辿り着いた。

 

アカメ「まだ誰もいないのか」

 

チェルシー「でもこれでこの世界は平和になった…のかな?」

 

アカメ「…いや…まだ私達にはやる事がある、八幡が言ってた城廻先輩という子を救わないとこの世界は本当に平和にはならない」

 

チェルシー「…そうだね…(その為には…私がこの能力(ちから)を使いこなさないと!)」

 

そしてその数分後、セキザクラ達3人がチェルシー達と合流して来た。

 

セキザクラ「どうやらアカメ達の方にいたみたいね…(最近出番が少ないわ!)」

 

ひっそりとメタ発言をするセキザクラ。

 

マヴァール「アカメェェ〜!怪我してないか⁉︎」

 

アカメ「兄さん、私は大丈夫だぞ」

 

アカメがそう言うとマヴァールは走ってきた。

 

マヴァール「そうか⁉︎なら抱かせてくれ〜!愛しの妹〜!」

 

マヴァールが寄ってくるとアカメはマヴァールの頭を手で押し返す。

 

アカメ「それは駄目だ」

 

チェルシー「ラバックもお疲れ様」

 

チェルシーは笑顔で迎える。

 

ラバック「おう!帰ったぜ!(なんかこっちのチェルシーの笑顔もすごい癒され感!超絶嬉しい!)」

 

セキザクラ「な〜にニヤニヤしてんのよ気持ち悪い」

 

ラバック「フッ!…サクラちゃんにはわかんないぜ?」

 

セキザクラ「鼻の下伸びてるわよ?」

 

アカメ「ラバック、こいつの拘束頼む」

 

ラバック「任せろ!千変万化クローステール!」

 

ラバックは糸を無数に出すと気絶してる大臣の息子の体に糸を巻きいて拘束をした。

 

セキザクラ「今何でわざわざ帝具名言ったの⁉︎」

 

ラバック「…こっちの方がかっこいいだろ?」

 

セキザクラ「…(あの太り気味の中二病が移ったか)」

 

マヴァール「俺も技名つけようかな?」

 

アカメ「…ありかもな」

 

ラバック「マジで!」

 

ラバックはアカメの意外な言葉に驚く。

 

セキザクラ「それよりもアカメ、タツミとマインは?」

 

アカメ「タツミとマインもその内、戻って来ると思う」

 

 

 

 

その一方、タツミとマインは雪乃と悠斗と共に救急車の中に乗って病院に向かっていた。

 

悠斗「…」

 

雪乃「…」

 

タツミ「…ごめん…雪乃さん」

 

雪乃「…」

 

タツミ「俺がもっと早く…来ていれば…こんな事にはならなかったのにっ!」

 

マイン「…タツミ…今は堪えて」

 

タツミ「わかってる…(わかってはいる…だけど…俺の力不足が原因だ!俺が気づいていればこんな最悪な事態にはならなかったっ!)」

 

数分後、タツミ達を乗せた救急車は病院にたどり着いた。そして悠斗の母親と悠斗は病院に搬送された。

 

マイン「私達の役目は終わったから行くわよタツミ」

 

タツミ「…」

 

マイン「タツミ…今はその子に構ってる暇なんて無いのよ、早く立ち去るわよ」

 

タツミ「…そう…だよな!」

 

タツミは気持ちを切り替えて雪乃から離れる事を決意する。すると雪乃が…

 

雪乃「タツミ君!」

 

タツミ「…」

 

雪乃「…これからどこに行くの?」

 

タツミ「…」

 

タツミはマインと共に振り返らずそのまま立ち去って行く。

 

タツミ「…くっ!(ごめん!雪乃さん!…でも雪乃さんまで俺たちと来たら巻き込んじまうかもしれない!)」

 

その一方、タツミ達の死角から見ていた隼人はタツミ達が立ち去ったタイミングを見計らって雪乃がいる病院に向かっていた。

 

隼人「やっと邪魔者が消えたよ…もうすぐで会えるね、雪乃ちゃん」

 

小さな闇が雪乃に迫っていた。

 

タツミ「マイン…雪乃さんとあの子供、今後は大丈夫なのかな?」

 

マイン「そこは私達の領域じゃないでしょ?それより私達は一刻も早く大臣の息子を捕まえないと行けないでしょ?それこそ本当にこの世界が危険になるわよ」

 

タツミ「…それもそうだよな…(雪乃さん…次会ったら全部話すから…今回は許してくれ)」

 

タツミとマインは大臣の息子を探しに再び道を歩いて行った。

 

 

 

 

数時間後、タツミとマインはチェルシー達と合流をした。

 

アカメ「遅かったな」

 

マイン「何だ…もう捕まえてたの」

 

タツミ「でも捕まったんなら危機は免れた…のかな」

 

アカメ「…」

 

マヴァール「そうすると…後はこの世界から出るだけだな?」

 

チェルシー「…(今度は私が、アカメ達を助ける番!頑張らないと!)」

 

セキザクラ「日もそろそろ沈む頃だから、今日は宿に泊まった方がいいわね」

 

皆「賛成!」

 

そうと決まるとセキザクラは財布の中を確認する。

 

セキザクラ「…ねぇみんな」

 

ラバック「どうした?」

 

セキザクラ「…もうお金が…無いわ」

 

セキザクラは青ざめた表情でそう言った。

 

ラバック「え?…今なんて?」

 

セキザクラ「だから、宿に泊まる程のお金がもう無いのよ」

 

アカメ「…何処か空き家を探すしかないみたいだな」

 

マイン「アカメ、この世界に空き家なんてあるの?」

 

アカメ「…多分!」

 

タツミ&マイン「多分⁉︎」

 

マヴァール「まぁ何とかなるだろ、最悪の場合は誰かの家に入って泊まる!」

 

セキザクラ「馬鹿!それは不法侵入でしょ⁉︎」

 

アカメ「兄さんのあのアルコールがやはり原因か」

 

マヴァール「いやぁ〜それは違う!」

 

アカメ「いや…他に見当たらないぞ?」

 

マイン「確かにあんたのアルコールって奴相当高かったわよね〜?」

 

マヴァール「やめて⁉︎二人で責めないで⁉︎」

 

セキザクラ「…所でアカメ…今どれくらいお金残ってる?」

 

アカメ「300円くらいしかないぞ?」

 

セキザクラ「…私のお金と合わせても足りないわね…」

 

マイン「こんな時にスーさんがいたら直ぐに解決するのに…」

 

ラバック「いやマイン…ナジェンダさんがいないと意味ないだろ?」

 

タツミ「(ラバ…スーさんに意地はってるな」

 

ラバック「だって悔しいんだよ!」

 

タツミ「あっ…聞こえてた⁉︎」

 

アカメ「途中から漏れてたな」

 

セキザクラ「…どうしよう、このままじゃ野宿する事になっちゃうわよ!」

 

マイン「私もそれだけは嫌だ!」

 

アカメ「…泊まるのが駄目なら、毛布を買うしかないな」

 

マヴァール「毛布…そうだ!その手があった!」

 

アカメ「?」

 

セキザクラ「もう顔に下心が出てるわよ?」

 

アカメ「とにかく…今の状況ではそれしかないと私は思う…みんなはどう思う?」

 

すると、チェルシーが口を開いた。

 

チェルシー「私は…私はみんなと一緒だったら…何処でもいいよ?」

 

セキザクラ「っ!(何だろう、一瞬チェルシーの笑顔でドキッ!としたんだけど!)」

 

ラバック「癒し笑顔ありがとうございます!」

 

タツミ「ラバック、顔が垂れ下がってるぞ⁉︎」

 

マイン「アカメ、私の意見なんだけど…チェルシーは明日から修行するのよね?だったら広い広場を探してそこで野宿ってのはどう?(本当は野宿自体いやなんだけど)」

 

アカメ「…広い広場、そこに人がいないならベストだが…今日はそこで朝を迎えるとしよう!」

 

マヴァール「…決まりだな」

 

行き先が決まったチェルシー達は出来るだけ人がいない広い広場を探して向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカ斬るサイド…

 

ナジェンダ達は少し遠くの森の中にいる危険種達を殲滅し終えてアジトに戻っていた。

 

ナジェンダ「全員いるか?」

 

周りを見るが、一人だけ戻って来ていない人物がいた。

 

シェーレ「ブラートさんがまだ戻って来ていませんよ」

 

レオーネ「みんな散らばって探索したから危険種の量が違うのかな〜?まっブラっちなら問題ないっしょ!」

 

スサノオ「…」

 

ナジェンダ「もうすぐ"第三革命軍"がこちらに来るだろう!それまでこのアジトは絶対に守り抜く!」

 

その一方、ブラートは森の中で危険種を狩っていた。

 

ブラート「これで最後だぁぁ!」

 

副武装ノインテーターで最後の危険種を真っ二つに斬り裂いた。

 

ブラート「任務完了だな!」

 

ブラートがインクルシオを解除してアジトに戻ろうとすると背後から気配を感じた。

 

ブラート「…そこにいる奴、居るのは分かってる…出てこい!」

 

そう言うと、森の暗闇から帝都で噂になっている鉄人間が出てきた。

 

鉄人間「危険種を殲滅するとはお前…革命軍ってところか?」

 

ブラート「…知ってるみたいだな…俺の事を」

 

鉄人間「それは勿論、帝都を震え上がらせている暗殺集団だもんな…ナイトレイド」

 

ブラート「…悪いが、今はてめぇに構ってる暇は無いんでな…去らせてもらう!」

 

そう言うとブラートは…

 

ブラート「インクルシオォォォ‼︎」

 

鉄人間「っ⁉︎」

 

ブラートはインクルシオの特性を生かして森の中から脱出を試みるが…

 

鉄人間「そうはさせない!折角面白い戦いになるのだからな!」

 

ブラート「っ!」

 

ブラートの体に鉄の輪が巻きつけられる。そのせいでブラートは体勢を崩してしまった。

 

ブラート「くそっ!」

 

鉄人間「さぁ…わーれと戦え!ブラート!」

 

ブラート「こいつ…一体何者だ?」

 

そしてブラートと鉄人間の戦いは森の中で激戦を繰り広げるのだった。




次回、ナイトレイド+1人の休息。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。