その後ナイトレイドの皆はチェルシーとアカメ、ラバックが軽傷、その他の者は重症を負う者の死亡者は出なかった。スサノオはナイトレイドの皆をそれぞれの個室のベッドに寝かせ、見知らぬ男は現在不在であるタツミの部屋へ運んだそうだ。その後ナジェンダの部屋へスサノオは入った。3時間後、チェルシーは自分の部屋のベッドで目を覚ます。
チェルシー「ん…ここは…?」
そのままベッドから起き上がり周りを見渡した瞬間、頭痛がする。
チェルシー「うっ!…っ‼︎」
目の前に、神雑が立っているのが見えた。
神雑「君の記憶を…」
チェルシー「っ‼︎やめて!」
神雑は微笑みながら言う。
神雑「全て頂くよ」
チェルシー「やだっ‼︎来ないでよ!僕の前に出てこないでよ‼︎」
するとチェルシーが手を前に出した瞬間、黒い剣が出てきて、神雑をすり抜け、窓ガラスを割った。
パリーンッ!
チェルシー「はぁ…はぁ…はぁ…」
神雑「…」
チェルシー「何…この黒いの」
チェルシーは自分の体から黒いオーラが湧き出ていることに少し戸惑った。だがしばらくすると、黒いオーラが消えて目の前にいた神雑は消えていった。それと同時に、部屋の扉からラバックが入ってきた。
ラバック「チェルシー!大丈夫か?」
するとチェルシーはラバックの方を向いて意外な言葉を口にする。
チェルシー「貴方は…誰なんですか?…チェルシーって何ですか?」
ラバック「おいおい、こんな時に何冗談言ってるんだよ」
ラバックは軽く言葉を返すが…
チェルシー「誰なんですか?…貴方は」
ラバック「…チェルシーさん?もしかして俺が来るの遅くて怒ってます?」
そう言っても…
チェルシー「誰なんですか?」
ラバック「(どうしたんだ…一体チェルシーに何が…まさか、記憶が無くなってるのか!でもどうしてなんだ?)」
ラバックが悩んでいる間に、チェルシーは鏡の前に置いてある帝具ガイアファンデーションに触れる。
チェルシー「何だろう…これ」
すると、頭がくらくらし始める。
チェルシー「うっ!…頭がっ!」
帝具から手を離す。
ラバック「まさか!…拒絶反応まで出てるとはな(自分の帝具なのに)」
扉からアカメが入ってくる。
アカメ「チェルシー!大丈夫か?」
チェルシー「っ‼︎」
またチェルシーの周りに黒いオーラが湧き出てくる。
アカメ「そっそれは⁉︎」
チェルシー「貴方は…誰?」
ラバック「アカメ…チェルシーはどうやら記憶を失っているみたいなんだ」
チェルシー「さっきからチェルシーって言ってますけど、一体誰なんですか⁉︎」
アカメ「まさか…自分の名前までわからないのか?」
チェルシー「僕の…名前?」
アカメ「僕?」
チェルシーはアカメに対して敵対するような視線で睨む。
アカメ「(あの後、一体何をされたんだかわからないが…ただ事ではない事は間違い無いな)」
ラバック「アカメちゃん、どうすんだ?」
アカメ「タツミの部屋にいる男をここに連れてきて欲しい、そいつにも聞きたい事がある」
ラバック「あ、あぁ…わかった!」
ラバックはそのままチェルシーの部屋を後にした。
チェルシー「お願い…あなたは誰なんですか?僕は何者なんですか?」
アカメ「そうだな…まずは自分自身の名前を知る必要があるな」
アカメは少し距離を縮めて椅子に座って、チェルシーの目の前に来て言う。
アカメ「チェルシー、それがお前の名前だ!」
チェルシー「ちぇるしー?僕のなま…え?」
アカメ「(名前まで曖昧な感じだと、記憶を元に戻すのに時間が大分かかるな)」
チェルシー「ぐっ!…うっ!」
また頭痛が始まる。
アカメ「チェルシー!」
チェルシー「痛いっ!助け…てぇ!」
目から自然と涙が出るほどの痛みが突然チェルシーを襲い始める。
アカメ「大丈夫…私が側にいるぞ!チェルシーの側にいるから安心していいんだよ」
アカメはそう言いながらチェルシーを抱き、チェルシーの頭を抑える。
チェルシー「うっ…うっ」
アカメ「チェルシー…大丈夫だよ」
アカメは優しくそう言う。それと同時に、頭の痛みが治り始める。
チェルシー「ごめんなさい…僕、見知らぬ人に迷惑を」
アカメ「いや…見知らぬ人って言うのはやめよう?」
チェルシー「え?」
アカメ「私はナイトレイドの一人、アカメだ」
チェルシー「ないとれいど?」
アカメ「それは…集団の名前だ!私の名前はアカメだ!」
チェルシー「アカ…メ…」
アカメ「(あいつがチェルシーの記憶を奪ったとしたら、早く捕らえないと元に戻らなくなるな)」
チェルシー「僕は…チェルシー…あなたは…アカメ?」
アカメ「少しずつ、戻るといいな…記憶」
チェルシー「はい…」
一方タツミの部屋では、タツミの部屋で寝ていた人物が起きていた。
???「ここは何処だ?夢でも俺は見ているのか?」
自分の頬を引っ張ってみる。
???「痛っ!マジかよ…確か俺は足を怪我して学校の保健室で休んでいたはずだが、こんな保健室では…いやここ保健室じゃないな!金持ちの住んでそうな部屋だな…多分」
部屋の扉が開く。
ラバック「入るぞ?」
???「えっ?誰すか?」
ラバック「何だ…もう起きてたのか」
???「突然で悪いが、ここは何処だ?夢か?」
ラバック「悪いが、現実だ」
???「マジすか」
ラバック「マジだ!それよりアカメちゃんがお前のことを呼んでたぜ!俺が案内するからついて来いよ」
???「アカメちゃん⁉︎誰ですかその人アイドル?…いやまずは互いを知る必要があると普通に思ったんだが」
ラバック「俺はラバックって言うんだ…まあ皆俺のことをラバって呼んでるからラバでいいぜ!っでお前の名前はなんて言うんだ?」
八幡「比企谷八幡だ」
ラバック「名前が長いなぁ」
八幡「普通はこんな感じじゃないのか?ラバックっていうのはフルネームか?」
ラバック「あぁ〜そうだぜ」
八幡「そうか」
八幡とラバックはそんな感じで話ながら、アカメとチェルシーの元に向かって行った。
アカメ「ラバック…馴染むのが早過ぎだ」
ラバック「いや〜八幡はどう見ても、俺らの敵ではないと思うんだよアカメ」
アカメ「…怪しいなぁ」
チェルシーは八幡とラバックが見えた瞬間、またあの黒いオーラが湧き出て来る。
チェルシー「誰‼︎その人!」
ラバック「やばいぞ八幡!チェルシーがお前のこと敵だと勘違いしてるぞ!」
八幡「えっ?何でだ?全く状況がわからんのだが」
アカメ「チェルシー!大丈夫だよ…私がこいつと話すだけだから」
チェルシー「アカメ…」
八幡「え〜と…アカメさん?」
アカメ「お前、何処で名前を知った?」
八幡「いや…ラバが言ってたから」
アカメは質問をする。
アカメ「お前、あいつ(神雑)の手下か?」
八幡「いやあいつって誰ですか?」
アカメ「…まさか知らないとか?」
八幡「いやだから誰ですか?あいつって言われても俺は気づいたら部屋にいただけなんだよ」
八幡の言葉や表情に偽りなどない。何故なら彼は普通の高校生であり、むしろ被害者の一人なのだからだ。
アカメ「本当にわからないのか?」
八幡「本当に何も知らん…てかここは何処だ?俺の夢の中ですか?」
アカメ「いや…どう見ても現実だぞ」
八幡「やっぱりそうか…(ラバと同じこと言われた)」
この頃、タツミはもう一つの世界で八幡のいた保健室で目を覚ましていた。
第4話タツミサイドを主にする予定です、今回は少し短い気が…