失われた欠片   作:ガイアプロローグ

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今回の外伝は俺ガイルサイドの間の出来事になります。


第2外伝 お菓子作りに挑戦する者達。

俺ガイルサイド…

 

正午、セキザクラとラバックは二人で広場の近くの街に訪れていた。

 

ラバック「なぁセキザクラ…今の所持金どれくらいだ?」

 

セキザクラ「…100円も無いわ」

 

二人が壁に寄りかかって話していると、二人組の男達がブツブツと話しながら手に持っている紙をそこら辺に捨てていった。

 

男1「お菓子作りなんて興味ないね」

 

男2「あぁ〜あ、どうせだったら食べ放題の店に行った方が全然得だよな?」

 

そして男達が去ったのを見てセキザクラが二人組が捨てた紙を拾う。

 

ラバック「何だこれ?…お菓子作り?」

 

セキザクラ「どれどれ、"本日12時から19時までお菓子作り教室をお開きします。参加または入退場は自由、入場料は無料"…って無料⁉︎」

 

ラバック「無料はいいけどさ…材料を買う金は今ないぜ?」

 

セキザクラ「いいや…わざわざあっちから開いてくれるのよ…これは材料が向こうにあると見てもいいでしょ?」

 

ラバック「いやでも俺達はチェルシーの修業を手伝う必要がー」

 

そしてセキザクラはラバックに指を指して言う。

 

セキザクラ「ラバック!偶には息抜きも必要だとは思う事あるでしょ?」

 

ラバック「え?どうしたんだお前…」

 

セキザクラ「広場に戻ってみんなにこの事を伝えるよ?いい?」

 

ラバック「…お前…ただお菓子作りに参加したいだけだろ?」

 

セキザクラ「それもあるけど…でも真の目的は息抜きと満腹感を得ることよ!そうと決まればチェルシー達の所に行くわよ!」

 

セキザクラはラバックの腕を引っ張って戻る。

 

ラバック「ちょっ⁉︎痛だだ!強引に引っ張るなよ⁉︎」

 

 

 

 

数分後、セキザクラとラバックは広場に戻って来て内容を伝えた。

 

セキザクラ「という事で、今からお菓子作りをしようと思うんだけど…どうかな?」

 

するとアカメが問いかける。

 

アカメ「セキザクラ…お菓子作りという事はその後食べれるのか?」

 

セキザクラ「うん!それは勿論!」

 

マイン「相変わらずアカメは食い意地張ってるわね…」

 

マヴァール「わかってないな〜マイン、そこがアカメの可愛い点の一つでもあるんだぜ?」

 

するとチェルシーが…

 

チェルシー「サクラちゃん…誘ってくれるのは嬉しいんだけど…まだ私、この能力(ちから)を完全に会得出来てないから…だから今回は…ごめん…」

 

そしてセキザクラは優しく言う。

 

セキザクラ「ねぇチェルシー…偶には息抜きも必要だと私は思うの…それにきっと楽しいよ?自分好みのお菓子を作って一つの思い出にもなるよ?」

 

チェルシー「…でも私…お菓子作りなんて…」

 

チェルシーが不安そうに言うとアカメが…

 

アカメ「大丈夫だ!私も今まで料理をして来たがお菓子とやらは初めてだからチェルシーと一緒だぞ!」

 

タツミ「アカメ、それはフォローしているつもりなのか…」

 

タツミは汗をかきながらそう言った。

 

チェルシー「アカメ…サクラちゃん…ありがとう」

 

セキザクラ「まぁ今日はいい天気だし、まずは銭湯に行ってからそのお菓子作り教室に向かうわよ!私について来て!」

 

ラバック「ちょっと待った!」

 

セキザクラ「何?」

 

ラバック「…お前の道案内には絶望しか見えないからここはタツミに案内してもらおうと俺は思う!」

 

タツミ「え⁉︎何で俺⁉︎」

 

マヴァール「確かに、タツミは俺達よりも長くこの世界にいるからな〜…俺も賛成だぜ」

 

タツミ「マヴァールさんまで⁉︎」

 

マイン「そうね〜タツミ、あんたに任せたわ」

 

タツミ「お前今投げやりで言ったよな?」

 

マイン「何言ってるの?私は自分の意見をそのまま言っただけだけど?」

 

タツミ「嘘つけ!」

 

アカメがセキザクラに問いかける。

 

アカメ「…セキザクラ…その場所を示す地図は載っているのか?」

 

セキザクラ「んー…あっ!こんな下の方に!」

 

そしてアカメはその場所を見る。

 

アカメ「ここか」

 

セキザクラ「うん、まぁ入室退室は自由だから焦る事は無いけど…その前に銭湯に行こうよ?ここ最近体洗ってないし」

 

アカメ「…そうだな」

 

 

 

その後、チェルシー達は銭湯で30分程気持ちよく寛いでタツミの案内をアカメが協力してお菓子作り教室の建物に無事たどり着いた。

 

マヴァール「お菓子作り教室って割には地味な建物だな…」

 

ラバック「まぁいいじゃねぇか?それにさ…」

 

そしてラバックがタツミとマヴァールを自分の近くに寄せて小声で言う。

 

ラバック「中に入ったら超可愛い女の子がお菓子作りの先生だったりするかもしれないぜ?」

 

タツミ「っ!何でそう思う?」

 

ラバック「お菓子ってさ…イメージで見ると甘いって感じがするんだよ、だから俺はそう思うのさ!」

 

マヴァール「成る程…確かに女子は甘いものが好きってイメージあるな」

 

タツミ「マインがそうだもんな」

 

マイン「私が何だって?」

 

タツミ&ラバック「っ!」

 

タツミとラバックはマインが不意に話しかけてきた為、そちらを振り向く。するとマヴァールが誤魔化し発言をする。

 

マヴァール「いや〜どんなお菓子作ろうかな〜って男3人でアイデアを考えていたんだよ」

 

マイン「ふ〜ん…」

 

マヴァール「な、何だよ?」

 

マインは目を細めてタツミ達の方をジーっと見る。

 

マイン「何考えてるかは知らないけど…変なことはしないでよね?」

 

マヴァール「いやしないから」

 

マイン「(怪しい…)」

 

チェルシー「?」

 

 

 

 

そしてチェルシー達はお菓子作り教室の中に入るとそこには10人程の一般人と先生らしき人が一人いた。

 

セキザクラ「わぁ〜この教室甘くていい香り!」

 

マイン「何か落ち着く場所ね〜」

 

アカメ「これが…お菓子!美味しそうだな!」

 

マイン「アカメ、相変わらずね…」

 

するとお菓子作り教室の先生らしき女の人がチェルシー達に近づいて来た。

 

先生「こんにちは〜」

 

セキザクラ「あ…どうもこんにちは」

 

ラバック「っ!」

 

するとラバックが突然割り込む。

 

ラバック「どうも、ラバックです!以後お見知り置きを…」

 

先生「あぁ〜…どうも…」

 

そしてマインがラバックの耳を引っ張って連れ戻す。

 

マイン「はいはい、サッサと戻れナンパ野郎!」

 

ラバック「痛でででで!やめて!耳が引きちぎれるぅぅ!」

 

そして先生は話を戻す。

 

先生「あなた達〜材料は持って来ていますか〜?」

 

マヴァール「そいつは失礼、1個も持って来ていません!」

 

セキザクラ「カッコつけてる用だけど全然かっこよさの欠片もないわよ?」

 

マヴァール「黙らっシャラーップ!」

 

アカメ「兄さん、耳が痛くなるから少し黙ってくれ…」

 

先生「あはは〜そうですか〜(何か癖のある人達が来たなぁ〜)」

 

そしてチェルシーは周りを見てアカメに言う。

 

チェルシー「アカメ…ここにいる人達は、みんなお菓子を作っているのかな?」

 

アカメ「うん、そうみたいだ…でもどうやって作っているのかは知らない」

 

チェルシー「でも周りのみんな、美味しそうなもの作ってるよ…私なんかで出来るかな?」

 

アカメ「大丈夫だ、基本が掴めれば誰でも出来る筈だ!」

 

先生「そうよ、最初から上手く出来る人なんていないわ…わからなくなったら私を呼んでね?」

 

チェルシー「…はい…ありがとうございます」

 

先生「あっそうだ〜みんなエプロンはあるかな?」

 

タツミ「すいません、俺達初めてだから…エプロン買うの忘れてしまって(本当はただ単に忘れただけなんだけどな)」

 

先生「あぁ〜ちょっと待っててね?今人数分の用意するから」

 

アカメ「かたじけない」

 

そして先生は一旦教室から去る。

 

アカメ「…(お腹空いてきたな…)」

 

セキザクラ「そうだ!この間に調理器具を揃えて置こうよ?」

 

チェルシー「私も一緒に手伝うよ?」

 

セキザクラ「ありがとう!チェルシー」

 

チェルシーとセキザクラは調理器具が収納されている場所に向かって行った。その頃変態組(ラバックとマヴァール)は鼻の下を伸ばしながらそれぞれ何かを妄想している様な表情をしている。するとお菓子作りの先生が戻って来て二人組に声をかける。

 

先生「あの〜…お二人さん?」

 

ラバック「(ナジェンダさんには劣るが…)」

 

マヴァール「(アカメには劣るが…)」

 

ラバック&マヴァール「(ここにいる可愛い女子に菓子作ってモテたい!」

 

マイン「いやあんた達には無理よ」

 

マヴァール「いやいやいや〜マイン、俺はこう見えてアカメが褒めてくれた程の腕前があるんだぜ?」

 

アカメ「褒めた覚えはないぞ兄さん…それより先生が困ってる」

 

マヴァール「…え?」

 

マヴァールはそう言われると顔の向きを変えて先生の方を見る。先生は笑顔で見ていた。

 

先生「…(思春期かな〜?)」

 

マヴァール「あ〜いやいや〜…本当にすいませんうるさくて(戻って来るの早くない?)」

 

ラバック「素敵な笑顔、ありがとうございます!」

 

その後、チェルシーとセキザクラが調理器具を出してアカメ達はエプロンを着た。すると入り口から二人の女子高生が少し遅れて入ってきた。

 

チェルシー「?…あの服装…」

 

それは雪乃や八幡などと同じ総武高校にいる優美子と姫菜の二人だった。

 

姫菜「それでさ、優美子はどんなお菓子を作る?」

 

優美子「…あーしは…隼人が好きそうな甘くない物を作るつもりだし、元気…無さそうだったから」

 

隼人絡みのマイナス発言が出た瞬間、マヴァールは固まる。

 

マヴァール「(え?…もしかしてあいつの彼女⁉︎)」

 

ラバック「どうした?マヴァール?」

 

マヴァール「(やべぇぇぇ!隼人って俺がぶん殴った奴じゃないか⁉︎)」

 

そして二人に先生が話しかけてきた。

 

先生「こんにちは〜」

 

姫菜「ハロハロ〜」

 

優美子「…テンション高すぎっしょ」

 

姫菜「いいじゃん、この方が楽しいよ?」

 

優美子「…それで何か用?」

 

先生「材料はあるかな?」

 

その一方、アカメは先生から(いつのまにか)渡された材料を見つめていた。

 

アカメ「…」

 

セキザクラ「…一応言っとくけど、砂糖だけで食べると糖尿病になるわよ?」

 

アカメ「…」

 

セキザクラ「話聞いてる?」

 

アカメは腹の悲鳴と共に目の前にある砂糖に手を伸ばそうとする。

 

アカメ「…いい香りがする」

 

それを見ていたセキザクラがアカメの腕を掴んで止める。

 

セキザクラ「待て待て待て!単体は駄目だっば!」

 

マイン「アカメ、流石にそれは早死にするから駄目よ?」

 

アカメ「…毒なのか?」

 

セキザクラ「いや違うけど体に良くない」

 

アカメ「?」

 

アカメは首を傾げる。

 

セキザクラ「糖尿病になりたくないなら直接材料を口に入れないこと、わかった?」

 

アカメ「糖尿病ってなんだ?」

 

セキザクラ「甘い物を極度に蓄えて病気になる事よ」

 

タツミ「いや…少し違う気が」

 

するとチェルシーがアカメに言う。

 

チェルシー「大丈夫!私達がお菓子作ってアカメを助けるから!」

 

セキザクラ「そこまでしなくていいのよチェルシー⁉︎」

 

 

 

その5分後、ラバックがアカメにカロリーメイトを食べさせてアカメは復活した。

 

アカメ「よし!始めようか」

 

タツミ「ラバ…大丈夫か?」

 

ラバック「アカメちゃん…俺の手噛むの辞めてね?2回目だよ?」

 

マヴァール「ラバ…羨ましいぜ」

 

ラバック「何処がよ⁉︎めっちゃ痛かったんだぞ⁉︎」

 

マイン「ほんと自重しないわねあんたら…」

 

セキザクラ「私達だけでも始めよ?」

 

チェルシー「私は〜みんなと作りたいかな…」

 

するとアカメがある事に気付いた。

 

アカメ「?…砂糖は何処だ?」

 

アカメ達の所にあった砂糖の行方は…

 

 

 

何故か別の班の場所にあった。

 

???「砂糖の分量はこれで完璧だね…後は模様を描けば仕上げだ」

 

???「うん!それある!」

 

???「そうだね〜」

 

???「さて…どの様にしたら一番美しくなるかな…」

 

男女の高校生3人組がアカメ達の砂糖を勝手に使っているとマヴァールが指を鳴らしながら近づいて来た。

 

マヴァール「お〜いそこの小僧…頼みがあるんだが?」

 

???「っ‼︎」

 

高校生3人組はマヴァールの表情を見て固まる。

 

マヴァール「そこにある砂糖…黙ってこっちに渡しな…」

 

その場面を見ていたセキザクラが間に入った。

 

セキザクラ「やめなさいって怯えてるでしょ⁉︎」

 

マヴァール「だってあいつら砂糖を勝手に奪っておいてお喋りしてるんだよ⁉︎アカメがあんなに辛そうにしている所を見てもだぞ⁉︎」

 

セキザクラ「それを見て喋ってる訳ではないと思うけど…」

 

すると集団の中の一人がろくろ手首をしながら言う。

 

???「申し訳ないのだが〜僕たちは忙しいので早く離れてくれないかな?」

 

マヴァール「その前に砂糖返せよ泥棒」

 

???「失礼な人だなぁ〜僕にも名前くらいはある」

 

マヴァール「それは後でいいから返せよ砂糖を」

 

すると先生が仲裁に入った。

 

先生「待って待って〜そこまでよ〜」

 

セキザクラ「ヒートアップする前に来てくれた⁉︎」

 

先生「材料は平等に分けましょうお二人さん?」

 

マヴァール「あの〜先生…俺この人に砂糖奪われた側なんですけど…」

 

先生「こんなこともあろうかと思って〜仲良く作り合うのはどうかな?」

 

セキザクラ&マヴァール&???「…はぇ?」

 

 

 

 

その結果、アカメ達は3人組の高校生と何故か相席する形でお菓子作りを始めることになった。

 

セキザクラ「何でこうなった?」

 

マヴァール「こんな奴と一緒に菓子作りだと⁉︎冗談もほどほどにしてくれよ?」

 

???「それはこちらの台詞だね、何故君のような祭り男と一緒に菓子作りをしないといけないのか理解に苦しむよ?」

 

マヴァール「誰が祭り男だ⁉︎お前も話す度にいちいち手をくねくねするのやめてくれないかな⁉︎」

 

???「失礼だな、フィジカルシンキングと言ってくれないかな?」

 

マヴァール「変わらねぇよ!」

 

その頃、マインはマヴァール達の言い争いを見ながら先生といた。

 

先生「ふふふ、仲直りしたみたいね〜」

 

マイン「寧ろ余計に悪化してるわよ?…それにしてもアンタ何処かで見た気がするんだけど気のせい?」

 

先生「ん〜何のことかな〜?」

 

マイン「(病院にいた者と同じ人よね…口調から容姿まであまり変わらないし)」

 

マインは先生の方をジーっと見つめながら心の中でそう呟く。

 

先生「?」

 

マイン「…何でもないわ、私もそろそろ始めようかしらね」

 

マインが菓子作りを始めようとした時、先生が呼び止めた。

 

先生「ねぇねぇピンクちゃ〜ん」

 

マイン「だから私はピンクちゃんじゃないわよ⁉︎マインよ!マ・イ・ン‼︎」

 

先生はそう言うと耳元で囁くように言う。

 

先生「マインちゃんを病院まで運んでくれた子がここに来てるから〜その子にお菓子を作ってあげるのはどうかな?」

 

マイン「…何処に?」

 

すると先生がヒソヒソとマインに特徴を言うと、マインは…

 

マイン「助けてくれたならその恩返しに作ってあげるわよ」

 

そう言うと、マインはアカメ達の所に戻って行く。

 

先生「私もお菓子作りをみんなに教えに行こうかな〜」

 

一方、優美子は姫菜と一緒にクッキーを作っている途中だった。

 

優美子「形はこの方がいいかな…隼人が喜んでくれるといいんだけど」

 

姫菜「優美子〜順調に進んでるね」

 

優美子「…ねぇ海老名…」

 

姫菜「?」

 

優美子はクッキーを作りながら聞いた。

 

優美子「…あーし、隼人に嫌われちゃったのかな…」

 

姫菜「どうしてそう思うの?」

 

優美子「隼人…落ち込んでからずっと独り言が多くて…ずっと雪ノ下の事を言ってるように聞こえるから…う…」

 

優美子は無理矢理に笑顔を作っていたが、自然と涙が出てきて声も込み上げてきた。

 

姫菜「優美子は可愛いんだからそんなことないよ?」

 

姫菜はそう言うと優美子の頭を優しく撫でる。

 

姫菜「泣きたい時に無理することなんてないよ…」

 

数分の間、優美子は小さく泣いた。

 

 

約1時間後、アカメ達はそれぞれの形をしたクッキーを作り上げた。チェルシーとセキザクラは星型で(チェルシーがプレーン味でセキザクラがチョコ味)タツミは戦隊モノの顔で(インクルシオの顔のつもり)ラバックは分厚い四角で(恐らくナジェンダが使っているタバコ)マヴァールは洋服の様な形で(ふわふわしている何か)アカメは大きな船の形(旗付き)を作った。

 

セキザクラ「アカメ…繊細を通り越して異常ね…」

 

アカメ「そうか?」

 

セキザクラはアカメのクッキーを見て目が点になるがアカメは首を傾げた。

 

 

その一方で、優美子と姫菜は作ったクッキーを小袋に入れて帰ろうとしていた。

 

優美子「よし!今日こそは絶対に渡す!」

 

姫菜「その調子だよ優美子!頑張って」

 

トントン

 

すると、優美子は肩を背後から軽く叩かられて振り向く。

 

優美子「?」

 

そこにはアカメ達と一緒にいたマインがいた。

 

優美子「…あんたは…」

 

マイン「…手…出しなさい」

 

優美子「え?」

 

そう言うとマインは小袋に包んである苺の形をしたクッキーを優美子に渡す。

 

マイン「…私を助けてくれたお礼よ」

 

優美子「…知ってたの?」

 

マイン「ここの先生に聞いたわよ、私を病院まで連れてってくれたんでしょ?」

 

マインはそう言い終わると視線を逸らす。

 

マイン「ほら…早く取って」

 

優美子「…ありがとう」

 

マイン「こ…こっちこそ…」

 

優美子はマインの作ったクッキーを受け取った。そしてマインは去り際にボソッと言った。

 

マイン「成功するといいわね」

 

その後マインはアカメ達と一緒にお菓子作り教室を出て行った。

 

 

 

アカメ「お菓子ってこんなにも重みがあるとは思わなかったな」

 

セキザクラ「いやそれはアカメだけだと思うわよ⁉︎」

 

マヴァール「なぁなぁアカメ!俺のこの菓子の形どうだ?」

 

アカメ「…なんだそれは?」

 

マヴァール「なんだと思う?」

 

アカメ「忘れてくれ」

 

マヴァール「いやすごく気になるって…アカメ⁉︎」

 

アカメ「船が崩れるから触るな変態」

 

セキザクラ「完全に引かれてるね…」

 

ラバック「ナジェンダさんのタバコ、一生大事にするぜ!」

 

タツミ「ラバ、クッキーだから食べないと腐るぞ⁉︎」

 

チェルシー「…みんな楽しめたみたいだねマイン」

 

マイン「そうみたいね…」

 

マインはポケットから小袋を取り出すとタツミに渡した。

 

マイン「ほらタツミ」

 

タツミ「ん?これは?」

 

マイン「余ったからあんたにあげる」

 

タツミ「俺に⁉︎」

 

マイン「そうよ…だから大事に食べなさいよ?」

 

タツミ「…ありがとな、マイン」

 

タツミが無垢な笑顔を見せるとマインは顔が赤くなる。

 

ラバック「なぁなぁマイン俺には?」

 

マイン「ごめ〜んもう無くしたわ」

 

ラバック「えぇぇぇ⁉︎」

 

チェルシー「ラバック…私いっぱい作ったから少しあげるよ?」

 

ラバック「え!本当に!ありがとうございます!」

 

チェルシー「どうしたしまして」

 

マイン「(たまには悪くないわね…手作り)」

 

その後もアカメ達は色々と話をしながら広場に戻って行くのだった。




これで外伝2は終わりです。次章が終わったらまた外伝シリーズを投稿したいと思っています。
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