アカ斬るサイド…
昼頃、アカメ達はナジェンダにサヨの事について話した。
ナジェンダ「…そうか…神雑が関係していたか」
アカメ「あぁ…」
タツミ「…」
タツミは拳を強く握る。
ナジェンダ「死人を操る…とても悪趣味な事をしてきやがる」
タツミ「ボス…俺はもっと強くなりたい!サヨを操ったあいつを超えるくらいに!」
ナジェンダ「タツミ、気持ちはわかるが今の私達の実力では到底無理な話だ…」
すると特訓場の方向の通路からベルが来る。
ベル「なら…私が全員の修行とやらをやっても構わないな?」
ナジェンダ「ベル⁉︎」
セキザクラ「ベルさん⁉︎」
ベル「セキザクラ、トレス…お前達も例外ではない」
するとアカメがベルに言う。
アカメ「あんた、随分と自信があるな…何が目的だ?」
ベル「言わなくてもわかるだろ?」
マイン「ちょっとそれは無いんじゃないの?第三革命軍のリーダーさん」
ベル「強くなりたい奴だけついて来い、特訓場で待ってる」
そう言い残すとベルは再び特訓場の方向へと姿を消して行った。
マイン「…何よあいつ、本当に勝手すぎるわ」
セキザクラ「マイン、ベルさんのこと悪く言わないで…」
セキザクラも特訓場の方向へと向かう。するとタツミが呼び止める。
タツミ「セキザクラ!」
セキザクラ「…何?」
タツミ「…ベルは…本当に俺たちを強くさせてくれるのか?」
セキザクラ「…何言ってるの?あの人が…ベルさんが言うことに偽りなんてないよ」
アカメが二人の会話に入る。
アカメ「嘘がない…私はそうは思わないがな…」
セキザクラ「…あんた達はベルさんの事を知らないだけよ」
アカメ「…」
セキザクラは特訓場の方向へと向かって行った。そしてトレスがタツミに言う。
トレス「あいつもきつい言い方が直らないなぁ…」
タツミ「…サヨの時は協力してくれてありがとな…え〜と…」
トレス「まだ名前言ってなかったな…俺はトレス・ディライドゥ、トレスで構わないぜ!」
タツミ「トレス…ありがとな」
トレス「おう!」
そしてアカメはある事に気づく。
アカメ「ナジェンダ、沙希達が何処にも見当たらないが何処にいるんだ?」
ナジェンダ「あいつらは…」
ナジェンダがアカメ達の背後の方へと指を指し、アカメがその方向へ振り向くとそこにはラバックとローラズ、京華の姿が見えた。そしてローラズが笑顔でアカメ達に手を挙げて呼ぶ。
ローラズ「アカメちゃん!タツミ君!マカロンちゃん!こっちだよ〜」
トレス「ローラズさん元気に遊んでるなぁ…」
タツミ「て言うかラバ、大変そうだな」
マイン「マカロンって誰?」
アカメ「マインの事だな」
マイン「…何で間違えるのかなぁ…」
すると京華がアカメ達の方へと向かって行った。
京華「アーちゃん!」
アカメ「京華ちゃん」
京華はアカメに甘えて抱きついて来た。
ローラズ「新人さん達なら〜少し前にスサノオって大きな人が別の部屋に連れて行ったよ〜」
タツミ「スーさんが⁉︎何処の部屋だ?」
ローラズ「こっちだよ〜一緒に行く?」
タツミ「あぁ!頼む!」
アカメ「私も一緒に行くぞタツミ」
京華「けーかもいくいく!」
マイン「この子連れてって大丈夫かな?」
ローラズ「大丈夫!大丈夫!残酷な場面を見せる訳じゃないから〜」
マイン「言い方が怖いから訂正して…」
ローラズ「?」
京華「お兄さんありがとう!」
京華がラバックに手を振りながらそう言うと、アカメ達は雪乃達のいる場所へ行く事にした。
ラバック「…やっと解放された…」
ナジェンダ「ご、御苦労だったな…」
その頃、雪乃達は別の部屋でナイトレイドが補充した三つの帝具を見せられていた。
雪乃「これが…帝具?」
スサノオ「そうだ」
台の上には刀の形をした帝具とマフラーの形をした帝具と手袋の形をした帝具がある。
いろは「なんか古臭そうな物ばかりですね…」
マヴァール「見た目だけで判断するのは良くないぜ、それぞれの帝具をよく見てみな」
いろは「…(全然わからないんですけど)」
レオーネ「とは言っても三つしか無いから大半が帝具無しって状態になっちゃうんだよなぁ…」
義輝「オホンッ!オホンッ!」
全員「?」
義輝「ならば先ず、我が当てはまるか試してみようではないか?」
八幡「(いきなり死亡フラグ立てるな)」
レオーネ「おぉ〜挑戦的だなぁ!」
沙希「大丈夫かな…」
そのまま義輝は台の前に来てそれぞれの帝具を試してみる。
義輝「我は剣豪将軍!我はこの刀を貰うぞ!」
八幡「早よやれ」
義輝「冷たっ!」
義輝が手に取った帝具は"瞬閃万斬:水無月"。
すると…
義輝「ぐおぉぉぉ!」
義輝は自身の顔を手で隠した。
八幡「材木座、ふざけてる暇はないぞ?」
義輝「…頭がっ!…痛ぁぁい!」
マヴァール「これは駄目だな」
その様子を見てマヴァールが素早く水無月を取って台に戻した。
結衣「え?え?何があったの?」
マヴァール「拒絶反応だな」
涼木「失敗…という意味でしょうか?」
シェーレ「正確には相性が合わなかったということになります…すいません」
義輝は頭を抱えたまま座り込む。
八幡「…(演技ではない…マジか)」
スサノオ「次は誰だ」
俺ガイルサイド「…」
雪乃達は義輝の拒絶反応を見てから誰一人喋らなくなった。するとマヴァールが口を開く。
マヴァール「心配しないでくれ、拒絶反応が出ても障害が残る訳じゃないから安心して挑んでくれ」
レオーネ「余計に心配させるなよ⁉︎」
沙希「…誰もやらないなら、私が行くよ」
マヴァール「サッキー…」
沙希「このままだと進まないからね」
沙希は義輝が試した水無月を手に取る。
沙希「…」
スサノオ「鞘を抜いてみろ」
言われるがままに沙希は水無月の鞘を抜こうとするが…
沙希「?…抜けない⁉︎」
大志「姉ちゃんでも駄目なのか⁉︎」
再度、力を入れて引き抜こうとするがビクともしない。
沙希「…駄目みたいだね」
その後…大志、いろは、結衣も水無月を試すが誰一人鞘を抜く事が出来なかった。
涼木「ぐぬぬぬぅ!」
スサノオ「力を入れている時点で水無月の適正では無い!」
マヴァール「スーさん厳しいな…」
レオーネ「誰も水無月の適正がいないのかもな〜今回は」
八幡「いや俺ら忘れられてるんですけど…」
シェーレ「っ!すいません!、皆さん!まだお二人が残っています!」
マヴァール「俺は信じてるぜ八幡!」
八幡「そんなに期待されても困るんだけど…」
次は八幡が水無月を手にする。
八幡「…(持つだけなら何も変化はなし…材木座は余程、相性が合わなかったんだな)」
八幡は水無月の鞘を引き抜こうとする。
八幡「(引き抜けませんように!引き抜けませんように!)」
八幡は力を入れて引き抜く。
八幡「…硬いな(勝ったぜ)」
マヴァール「駄目だったのか…残念だ」
スサノオ「ぬぅ…」
シェーレ「…」
レオーネ「流石に水無月はお手上げかもな」
だがまだ一人、一度も試していない人物がいる。
雪乃「比企谷君…」
八幡「あ?」
雪乃が八幡に手を差し出す。八幡は直ぐに察した。
八幡「そういえば雪ノ下がまだだったな…」
いろは「雪乃先輩、無理に試す必要はありませんよ⁉︎」
雪乃「沙希さんが似たような事を言っていたけど、ここで拒絶反応なんて恐れていたら何も始まらないわ…それに」
いろは「?」
雪乃「私はこう見えて負ける事が大嫌いなのよ?何よりもね…」
雪乃がそう言うといろはも微笑む。
いろは「…そうでしたね…なら私は何も言いません」
八幡「…雪ノ下、話が済んだら水無月(これ)受け取って?」
雪乃「言われなくてもそのつもりよ」
雪乃は八幡から水無月を取る。
雪乃「…(これで駄目でもまだ二つ残ってるわ…でも、やれるだけやるわ!)」
雪乃は目を閉じて一呼吸し、水無月を強く握る。
スサノオ「…」
マヴァール「…」
シェーレ「…」
しずかに皆が雪乃と水無月を見る。そして雪乃は水無月の剣と鞘を引き抜こうとしたその時だった。
マヴァール「何だっ⁉︎」
突然、水無月が青く光り始める。
沙希「…これは…何?」
結衣「…雪ノ下さんだけ反応が違う?」
雪乃「…」
雪乃は水無月の剣を引き抜く。その瞬間、水無月の放つ光がしずかに消えていく。
八幡「…嘘だろ?」
スサノオ「成功だ」
レオーネ「…(マジかよ⁉︎ボスから聞いた話だと三つの帝具の中でも一番適合率が低いと聞いていたのに…この娘、何者だ)」
レオーネの目が点になっているとシェーレが声をかける。
シェーレ「レオーネさん?どうしました?」
レオーネ「シェーレ…お前は驚かないのか?」
シェーレ「何がです?」
レオーネ「…」
首をかしげるシェーレに対してレオーネは溜息をつく。その時、部屋の扉が開いた。
アカメ「入るぞ」
八幡「(まずノックしてね?)」
マヴァール「アカメェェ!」
飛びかかるマヴァールに対してアカメはストレートパンチを顔に入れる。
マヴァール「ゴフッ!」
スサノオ「遅かったな、適正者が今一人出た」
アカメは雪乃が水無月を手にしている事に気づいた。
アカメ「…(水無月をこの短時間で…)」
タツミ「雪乃さん?」
雪乃「タツミ君⁉︎」
マイン「…」
雪乃はタツミに気づき動揺する。するとローラズがアカメの背後からひょっこりと出て来て笑顔で言う。
ローラズ「わぁ〜おめでとう!これであなたも帝具使いの一人だね!」
結衣&いろは「(やっぱりこの子可愛い!)」
更にローラズの背後から京華がひょっこり出て来て沙希のいる方へ走ってきた。
京華「さーちゃん!」
沙希「けーちゃん⁉︎どうしてこっちに?」
アカメ「一緒に行きたいって言うから連れてきてしまった…それに残酷な場面をー」
マインがアカメの口を両手で塞ぐ。
アカメ「?」
マイン「余計な事は言わなくていいわよ⁉︎」
沙希「?…まぁ…それはともかくけーちゃん、ラバックの兄さんにはちゃんとお礼したの?」
京華「うん!」
そしてスサノオが話を戻す。
スサノオ「さぁ…次の帝具の適正に移るぞ」
残った学生達は再び残り二つの帝具の適正に挑む。その一方で、チェルシーが単身で特訓場に向かう事をアカメ達はまだ知らないでいた。