失われた欠片   作:赤色のアート

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それぞれの世界は進展中…


第7話 目的を斬る!/雪乃とタツミは八幡を探す。

アカ斬るサイド…

 

チェルシーの容態が急変し、アカメとマイン、ナジェンダはチェルシーを抱えて寝室に向かっていた。

 

マイン「チェルシーっ!大丈夫!」

 

チェルシー「うっ!…ぐっ!」

 

アカメ「マイン、ボス…もう少しで寝室に着くから大丈夫だ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、アカメ達はチェルシーを寝室のベッドの上で休ませていた。

 

チェルシー「はぁ…はぁ…」

 

マイン「どうしてチェルシーだけ…こんな目にならなくちゃいけないの?」

 

アカメ「…あの黒いオーラが纏い始めてからおかしくなったのは事実だが、他にも何かあるのか?」

 

ナジェンダ「いや、アカメの言う通りなのだが…引っかかるな」

 

マイン「ボス?」

 

ナジェンダ「あの黒いオーラを纏っていた奴は、チェルシーみたいな異変は何も無かった…あいつの目的がわかれば…」

 

アカメが言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アカメ「"新世界の創設"…あいつはそれが目的だと言っていた」

 

ナジェンダ「新世界の創設?…あいつ、何を考えているんだ?」

 

アカメ「私もまだはっきりとした事はわからない…だが、野放しにすると厄介な事になるのは明白だ!あの時…私が倒せていたらこんな事には!」

 

マイン「アカメ…あんたのせいじゃないわ、この状況を生み出したあいつが悪いわ!」

 

ナジェンダ「なぁアカメ、でも比企谷を置いてくる必要はなかったんじゃないか?」

 

アカメ「私は…あいつを仲間だとは思えない!突然仲間だと言われても、私は疑いしか残らない…それに、チェルシーの容態が不安定になったのも…あいつがここに来てからだ」

 

一方、八幡は一人ナジェンダが置いた3つの帝具をボーっと見ていた。

 

八幡「ふぅ…静かになったな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

回想↓

 

マイン「ボス‼︎チェルシーがっ!」

 

ナジェンダ「…どうしたんだ!」

 

八幡「ん?(廊下で会った奴のことか?)」

 

マイン「チェルシーが廊下で倒れているの‼︎」

 

ナジェンダ「何っ!急いで寝室に連れて行かないと!」

 

するとアカメもマインに続いて来る。

 

アカメ「マイン!ボス!」

 

ナジェンダ「アカメ!八幡!お前達も一緒に来てくれ!」

 

八幡「おっおう…(俺もかよ)」

 

アカメ「ボス、こいつはここに居させた方がいい!一人は帝具の見張りが居た方がいい」

 

ナジェンダ「いや、でも」

 

アカメ「チェルシーは私達3人が居れば大丈夫だ!」

 

回想↑

 

八幡「あいつ…俺のこと相当嫌っていたな、まぁどっちでもいいが…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう呟いていると、マヴァールが部屋に入ってくる。

 

マヴァール「俺の妹にかなり嫌われているみたいだな〜八幡」

 

八幡「…(誰だっけ?この人)」

 

マヴァール「まぁ〜わかるよお前の気持ち、何せ可愛い女の子に振られてショックを受ける…男なら誰でも経験するもんさ」

 

八幡「はぁ…(面倒い奴が来ちまったなぁ、あいつが可愛いなんて思った事ないぞ!寧ろ、鬼だろ)」

 

マヴァール「そう言えば、まだ直接言ってなかったな〜俺はマヴァールだ、よろしくな!」

 

八幡「よろしく…お願いします…」

 

マヴァール「そんな固くならなくてもいいって、俺らは仲間なんだしさ!」

 

八幡「あっあぁ〜」

 

マヴァール「ん?そこにある帝具、もしかして新しくナジェンダさんが革命軍から取り寄せた奴か?」

 

八幡「お…おう(頼むから一人にさせてくれ)」

 

マヴァール「自分に適合する物があるといいな」

 

マヴァールは笑顔で八幡にそう言って、アカメの向かった方向に行ってった。

 

八幡「はぁ…(やっと一人になれた)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、帝都では危険種が何故か発生していた。

 

危険種「ギャオオオッ!」

 

民「うわぁー!なんなんだこいつらはぁ‼︎」

 

巨人型の危険種が次々に帝都の人々を襲っていた。

 

民「誰かっ!こいつらを何とかしてくれぇぇ‼︎」

 

一般の者達は、只々逃げ惑うしかなくパニックになっていた。そこに1人の男が…

 

???「おい危険種!お前の相手はこの俺だ!」

 

民「あっあなたは!」

 

危険種が???に向かって襲いかかる。

 

危険種「ギャオオオ!」

 

???「来たか…」

 

帝具を構えて叫ぶ。

 

???「グランシャリオ!」

 

???の全身に、インクルシオと似たような武装が装備される。そして、危険種の攻撃を腕で抑える。

 

ガッ!

 

危険種「⁉︎」

 

???「悪いが、これ以上お前の好きにはさせねぇぜ‼︎」

 

そう言うと、危険種の腕の上に乗って一気に顔面まで来て2発の蹴りで危険種を倒す。

 

危険種「グオォォォ‼︎」

 

ドシンッ!

 

???「さてと、あと一体は…」

 

その方角を見てみると、危険種は氷漬けにされて止まっていた。

 

???「…流石、隊長だ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

危険種を片付けた後、メンバーが全員揃った。

 

民「イェーガーズの皆様が来てくれたおかげで被害は最小限に済みました!本当にありがとうございます!」

 

ウェイブ「俺の名前は、ウェイブだ!これから先も大活躍するからよく覚えてくれよなっ!」

 

メンバーの1人がウェイブの肩を軽く叩く。

 

???「みんな聞いてないよ…」

 

ウェイブ「えっ?」

 

民の皆はイェーガーズのリーダーであるエスデスに視線が行ってた。

 

エスデス「この程度、造作もない…次は気をつける事だな」

 

ウェイブ「クロメ、俺も危険種1体倒したんだが…」

 

クロメ「でも隊長の方にみんな目が行ってたからしょうがないよ?」

 

ウェイブ「そ、そんなぁ…」

 

ボルス「でもウェイブ君も凄かったよ!訓練の時も凄かったけど、それ以上にすごく活躍していたよ?」

 

ウェイブ「ボルスさん…あなたの言葉に一番救われます」

 

エスデスがウェイブたちに声をかける。

 

エスデス「お前達、危険種の死体を隊舎に持っていけ」

 

皆「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、エスデス以外のイェーガーズの皆は危険種の死体を持って隊舎に戻り体を休めていた。

 

ウェイブ「それにしても何で帝都に危険種がいたんだ?」

 

ラン「その原因は僕もわからないです…今はDr.スタイリッシュとセリューさん、ルクリスさんが危険種を解剖して調べているところだから、もしかしたら何かわかるかも知れません」

 

クロメ「…」

 

ウェイブ「ん?クロメ?どうした?」

 

クロメ「お菓子…無くなりそう」

 

ウェイブ「お…お菓子?」

 

クロメ「うん」

 

3人が話している所にボルスが来る。

 

ボルス「みんな、お茶…飲む?」

 

ウェイブ「ボルスさん…ありがとう」

 

ラン「ありがとうございます」

 

ボルス「いやいや、これくらい…」

 

ボルスが3人にお茶を出した後、クロメが言う。

 

クロメ「ねぇボルス」

 

ボルス「ん?何だい?」

 

クロメ「…マスク取ったら?」

 

そのセリフにウェイブが咳き込む。

 

ウェイブ「ブーッ!ゴホッ!ゴホッ!、クロメ、いきなり何言ってんだ⁉︎」

 

クロメ「え?普通のこと言っただけだけど?」

 

ラン「クロメさん…それは暗黙の了解です」

 

クロメ「?」

 

雑談をしている所にルクリスが入ってくる。

 

バタンッ!

 

ルクリス「はぁ〜かったり〜」

 

ラン「危険種について何かわかりましたか?」

 

ルクリス「いや〜その事はアイツらに任せた」

 

ウェイブ「あんた…無責任だな」

 

ルクリス「俺は調べるの面倒いから、それにスタイリッシュが居れば大丈夫だろ?」

 

クロメ「ルクリス、お菓子ちょうだい」

 

ルクリス「もうなくなったのか、早いなぁ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺ガイルサイド…

 

奉仕部は本日の活動が終わり、それぞれ自分の家に帰って行った。タツミは雪乃と一緒に帰る事に…

 

タツミ「(アカメ達…今頃どうしてるんだろうな)」

 

雪乃「…タツミ君」

 

タツミ「え?何だ?」

 

雪乃「比企谷君が何処に居るのか本当に知らないの?」

 

タツミ「すまん、それは本当に知らないんだ」

 

雪乃「…やっぱり、直接彼の自宅に尋ねるしかないみたいね」

 

タツミ「え?…今から行くのか?」

 

雪乃「仕方ないでしょ、平塚先生から頼まれたのだから」

 

タツミ「帰り際に言ってたな〜そんな事」

 

回想↓

 

静「雪乃、タツミ君と一緒に帰るならついでにあいつの自宅に尋ねてくれないか?」

 

雪乃「…どうしても、気になりますか?」

 

静「それは勿論だ!無断でサボるなんて社会では許される事ではない!」

 

タツミ「ここ学校ですよね…」

 

静「メールや電話でも駄目なら直接奴の家に行って確かめるまでだ!」

 

タツミ「でも俺、比企谷の家知らないんで〜これにて失礼します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場から立ち去ろうとすると、腕を掴まれる。

 

ガッ!

 

雪乃「タツミ君、逃げては駄目よ?」

 

タツミ「いや俺本当に比企谷の家知らないしっー」

 

雪乃はニッコリと笑い…

 

雪乃「一緒に行きましょう…ね?」

 

タツミ「はっ!…はい」

 

回想↑

 

タツミ「涼木君…何故先に帰ったんだ⁉︎」

 

雪乃「帰る方角が反対だから涼木君は仕方ないわ…」

 

タツミ「はぁ…帰る方法無いかな〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、雪乃とタツミは八幡の自宅にたどり着いた。雪乃はインターホンを押す。

 

ピンポーンッ!

 

???「はーい!」

 

玄関のドアが開くと、そこには八幡の妹である比企谷小町がいた。

 

雪乃「小町さん、比企谷君は今ここに居るかしら?」

 

小町「お兄ちゃんですか?まだ帰って来ていませんよ?でもどうしたんですか?」

 

雪乃「今日、比企谷君が部活動をサボっていると思って…」

 

小町「あの〜雪乃さん…あの人に言われてわざわざここまで来てくれたんですか?」

 

タツミ「(この子、感が鋭いな…)」

 

雪乃「…そう…なの」

 

小町「やっぱりですか〜大変ですね…」

 

タツミ「(なんか…関係が凄く気になるのは俺だけか?)」

 

小町「あの〜雪乃さん」

 

雪乃「?」

 

 

 

 

 

 

 

小町「隣にいる人は…彼氏ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タツミ&雪乃「…へっ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場が一瞬白けた。

 

雪乃「違うわよ小町さん!この人は奉仕部の新人よ⁉︎」

 

タツミ「そっそうだぜ!俺は奉仕部の新人さんだぜ?」

 

小町「あれ?そうだったんですか〜あはは」

 

タツミ「(あはは、じゃねぇよ!どっからそのセリフが出て来るんだよ!)」

 

雪乃「タ、タツミ君、とりあえず今日はもう帰りましょう」

 

タツミ「あ、あぁ〜わかった!」

 

2人は小町の元から離れ、しばらく歩いていた。

 

 

 

 

 

 

雪乃「1つ聞いていいかしら?」

 

タツミ「ん?」

 

雪乃「あなたは…別の世界から来たって言ってたわよね?」

 

タツミ「もしかして、まだ信用してないか?」

 

雪乃「…まだ半信半疑だけれど、行動からみるとここの地域の人では無さそうね…」

 

タツミ「(全く別の世界から来たんですけど)」

 

 

 

 

 

 

 

 

すると道端にダンボールが見える。

 

タツミ「何だあれは?」

 

雪乃「っ!」

 

タツミ「雪乃さん?」

 

雪乃はダンボールに近づく。

 

雪乃「何で…子猫が」

 

タツミ「猫?」

 

ダンボールの中には、子猫が3匹いた。子猫達はダンボールの中にある食べ物を食べていた。

 

雪乃「捨て猫かしら、可愛そう…」

 

タツミ「捨て猫?」

 

雪乃「えぇ…飼い主が面倒を見きれなくて、道端に捨てたのよ、この子達を」

 

タツミ「その飼い主って…この世界の偉い人か?」

 

雪乃「いえ、それはわからないわ…」

 

子猫「ニャー!」

 

雪乃は子猫を撫でる。

 

タツミ「ちょっと俺用事があるから、先に帰るぜ」

 

雪乃「タツミ君?」

 

タツミは少し歩いて狭い路地に入る…すると…

 

 

 

 

 

 

タツミ「(誰か倒れている!)」

 

タツミは急いでその方向に走る。

 

 

 

タツミ「この服装…雪乃さんと同じだ!何があったんだ⁉︎」

 

体を見てみると、お腹に切り傷の様な物が見える。

 

タツミ「この傷、まだやられたばかりか!」

 

タツミは倒れている学生の先を見てみると、壁に血の手型が付着していた。

 

タツミ「そうか、自力でここまで来て…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃「タツミ君!」

 

雪乃も駆けつける。

 

タツミ「雪乃さん!」

 

雪乃は気絶している学生を見る。

 

雪乃「一色さん!」

 

タツミ「知り合いか?」

 

雪乃「奉仕部の部員の1人よ!早く呼ばないとっ!」

 

雪乃は携帯を取り出し、電話をする。

 

雪乃「すいません!学生が1人お腹に傷を負っています!今すぐ来てください!」

 

雪乃が電話をしている所に黒いフードを被った女性が来る。

 

女性「こんな所にいたのね…探したわよ?」

 

タツミ「っ!誰だ⁉︎」

 

タツミは剣を構える。

 

女性「誰…か?、そんなに知りたいなら自力で確かめたらいいじゃない?」

 

タツミ「…この子を襲ったのは、お前か⁉︎」

 

女性「…だったら?」

 

タツミ「そのフード、俺が斬ってやる!」




追加オリジナルキャラクター

・ルクリス・パルキア
イェーガーズの1人。作中では能力がまだ不明だが、実力はエスデスに認められる程。所持帝具は"超越五感オルガリアス"

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