知識と魔法は使いよう   作:ミカンコーヒー

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お気に入りを付けてくれた方ありがとうごさいます!
遅くなりましたが、投稿です。タイトルは......気にしないでください......
良いのが思いつかなかったのです。
駄文でもいいって人は、ゆっくりしていってください


2.wow 私は妖怪だったのね

「んっ...... 朝か....」

 

朝日が顔に当たり、目が覚める。

 

「ふあぁぁ~」

 

ここであくびを1つ。布団から出て、顔を洗ってから朝ご飯を食べて、制服に着替えて学校に登校する。今日もそんな俺の平凡な一日が始まる。

なんて事は無く、自分の部屋の中でも家の中でも無く、そこは昨日登った木の上だった。

 

「夢じゃ...... 無かったか......」

 

昨日やった事もしっかり覚えてる。体の内に意識を向ければ、ちゃんと魔力も感じる。体の方も女になったままだった。

昨日は、困惑していたり興奮していたので気が付かなかったが、記憶がかなり混濁している。

印象に残っている事などは思い出せるが、それ以外の事はとても曖昧だ。自分の名前ですら思い出すことが出来ない。

 

恐らくこれは転生というやつなのだろう。

夢ならなんと良い事か。だが、昇る朝日が、ここから見える息を飲むような絶景が、これは夢ではなく現実だ、と突き付けてくる。

あの時、俺はあの事故で死んで、何の悪戯か知らないが、今ここにいる。

何でこうなった、といくら嘆いたところで状況は変わらない。

 

しかし、考え方を変えてみればラッキーなのだろう。

二度目の人生に、何か知らないが不思議な力が使えるようになった、なら自分の思うがままに生きてみるとしようじゃないか。

後悔も未練もある。ならば次は同じようなことにならないように頑張ればいい。

なら、やるべき事は一つ。

 

「今日も一日頑張って生きよう」

 

俺のセカンドライフは始まったばかりだ。

 

 

 

 

※※※※※※

 

 

 

 

 

あの朝から、俺は旅を始めた。

旅と言っても目的は無く、思うがままにあちこちを駆け回った。東へ行ったり、西へ行ったり。

 

そんな旅の中で色々と分かったことがある。

まずこの世界は俺のいたところとは違うという事。

旅の途中で村を見つけたが、俺のいた世界と比べると文化水準とても低かった。

それと俺が村を訪れたら「妖怪だ!!」とか言いながら銅剣とか槍で襲ってくるんだぜ。

魔法とかが使えるから、何かあるかと思ったらこれだよ! 元人間としては泣きたくなったね。

とまぁ、歴史には詳しくはないけど弥生時代みたいな感じかな。青銅器や鉄が伝わったばかりくらい? 稲作とかしてた。

 

 

次がさっきの話に出た妖怪という存在がいることだ。

俺がいた世界では、まだ科学が発展していない時代に人間の理解を超える奇怪で異常な現象や、不可思議な力を持つ非日常的・非科学的な存在として妖怪が挙げられていたが、まさか本物を見ることになるとはね。

今までは超常現象と思っていた事は科学的に証明され、妖怪などの仕業ではないと明言され、その存在はどんどん空想上のものになっていたからね。

最近では、子供たちがなんでも妖怪のせいにしてしまうとかなんとやら。

 

そんな妖怪は異形なものが多いが、中には人型のものや動物型など様々なものがいた。

弱い奴は獣に近く、本能で行動していものが殆どだったが、強くなればなるほど知性を有していることが多かった。

俺もこの世界では妖怪に分類されるようだった。ぐすっ..... 悲しくなんてないもん......

 

容姿だって殆ど人間と同じだもん。妖怪だからか知らないが目だけ赤いけど。

一度魔法で、目を赤から黒に見えるようにしてから村に入ったけど駄目だった。すげぇ、怯えてた。結構傷ついたよ。

あと妖怪にも結構逃げられる。

気になったので逃げている妖怪をひっ捕まえて聞いてみたところ

 

「ひぃ! 殺さないでくれ!」

 

「質問に答えるなら、何もしない」

 

「分かった分かったから! 質問はなんだ!?」

 

「何で俺から逃げようとした?」

 

今一番気になっている事を聞いてみる。

人間から恐れらるのは、まあ...しょうがない事として、何故か妖怪からも恐れられているという。なんか釈然としないことについてである。別に何もしていないのに......

 

「そ、そりゃ、そんな力を振りまいていたら誰も近づかねえ」

 

力? はて、そんなものは振りまいているつもりは無いが......

 

「最近、ここら辺に強大な力を振りまいているナニカがいるって、妖怪の間でもっぱら噂になってるぜ。そいつに出会ったらみんな殺される災厄だって。な? もういいだろう?」

 

え? そんな噂になってたの。

道理で会う妖怪が少ないわけだ。出会ったら出会ったで皆好戦的だし。そんな理由があったからなのか。

え? どうしてきたかって? もちろん返り討ちさ、完膚なきまでに。

 

「もう行っていいぞ」

 

「ありがてえ。災厄に会って生きて帰れるなんて」

 

とまあ、こんな感じの出来事があり、悩んだものだが、原因はすぐに分かった。

原因は、どうやら常時俺の体から魔力が漏れ出ている事だった。

それが分かってからは、魔力操作の練習をした。生前でも体験したことないものなので、なかなかに苦労したが、なんとか魔力を完全に操作することが出来るようになった。

 

漏れ出ていた魔力も抑え込むことができ、これでこれからは人間との交流も出来るようになった訳だ。

妖怪に困っている人がいたら、妖怪退治をして報酬として食料やら金品をもらったり、はたまた気まぐれで、ほかの妖怪と一緒に人間を襲ってみたりといろんなことをしてみた。

元人間としては人間は殺したくないので、襲いはするが殺しはしない。妖怪からすれば甘っちょろいので文句を言ってきたり、極端な奴は殺そうとして来たりと。

中々にセカンドライフを楽しんでいると思う。

 

 

 

 

※※※※※※

 

 

 

 

 

なんだかんだ生きてたら、転生したあの日から10年が過ぎた。

なんで分かるって? 暦を刻む魔道具を作ったからね。10年のうち5年位は魔道具作りに嵌っていた。

魔力がある限り無限に水が出る水筒とか、空間魔法を利用して、一見ただのテントだけど中は凄く広くて冷暖房完備のテントを作ったり、様々なものを作った。

 

割と快適に旅をしていた俺だが、この10年間不思議なことに体が全然成長していなかった。

大体見た目は12~14歳くらいで、髪は黒色で長さは肩位のショートカットで目は赤い。

これも妖怪だから仕方がないと思うが、何か嫌だね。いつまでもこんなちんちくりんなのは。その内、体が成長する魔法でも作ってみるか。

 

あと、どうでもいいけど神同士で戦いがあったらしい。

妖怪なら腐るほど見てきたが、神は未だに見たことがない。見たら見たらでやばそうだけど。

まあ、時代的に覇権争いとかしてそうだが戦争とかする輩には近づきたくないもんだ。

平和が一番。

 

そんなのんきな事を考えつつ歩いていたが、先ほどから、魔法の練習として使用している索敵魔法に少し、本当に少しだが何かが反応している。

俺を中心として周囲に極限まで薄くした魔力を撒くことにより、その魔力に触れた物の位置が判るというものだ。まだ試作だから何かがいるくらいしか分からないが。

 

一瞬気のせいかなと思ったが、どうも気になる。ここはひとつカマでも掛けてみよう。これで何もなかったら相当恥ずかしいが、物は試し。

 

「いい加減出てきたらどうだい?」

 

何もない空中に向かってそう話しかけてみると、空中に縦線が一本入り空間が裂けた。

うえぃ、マジすか...... 冗談と思ったのに......

 

「あら、気づいてらしたのね。初めまして、災厄さん」

 

誰や、災厄さんって.... 俺か、俺の事なのか。そうえば、そんな風に呼ばれてた気がする。

 

空間の裂け目から出てきた者。感じる妖力は大妖怪のもの。

これまでの自称大妖怪とは格が違う。

圧倒的な強者との出会いに自然と体が硬直してしまう。

 

「私は八雲紫と申すものですわ」

 

ギョロギョロと目玉が覗く空間から出てきたのは

長い金髪に、白と紫で彩られたドレスが特徴的な美女。

 

 

これが八雲紫との初めての出会いだった。

 

そして俺の何かを変える出会いでもあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




紫さんの口調がわからない......
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