あ、活動報告にも書きますけど、この作品のタイトルを『子豚の親友のリスタート』から『子豚の親友とリスタート』に変更しました。
パッと見気づかない?
大丈夫、作者もたまに変えたこと忘れてる(おい)
俺と吉乃が政宗に謝罪したあの日から数日が経った。
あれから政宗は安達垣に頑張って話しかけてはいるのだが、見事にあしらわれている。
やっぱ政宗の正体を教えた方が良いのか?いやでも政宗は親友の俺が言ったってのもあって信じてくれたようなもんだしな。
自分で親友って言うのもアレだけど。
「悪いな政宗、なかなか手伝えるような機会がなくてさ」
今は体育の時間、グラウンドで適当にバレーボールで遊んでいるところだ。
「いやいや、龍馬が謝ることねえ、よっと」
「やっぱり平くんは真壁くんが安達垣さんと仲良くなるの手伝ってるの?」
「ま、そんなとこだ」
「女子が今度こそ安達垣さんが落ちるって騒いでるよ?」
「まじで?どこ情報だよそれ......苦戦中だってのに」
「そうなの?」
「今だってほら、あの教室の安達垣見てみ?」
そう俺が教室の窓側に座っている安達垣を指差すと、政宗に“ハウス“と書いたノートを向けている姿があった。
「俺は犬か!?」
「あはは......たしかに苦戦してるみたいだね」
そんな時、こちらに向かってボールを振りかぶる1人の生徒の姿が俺の目に入った。
「政宗、しゃがめ」
「お、おう?」
よく分からない表情のまま俺の言う通りしゃがんだ政宗の頭上を勢いのあるボールが通過した。
「な、誰だよあぶねえな......」
「真壁くん、大丈夫?」
「ああ、龍馬のおかげでな」
「......あいつだな」
俺の視線の先にはこちらを、正確には政宗を睨みつけながらボールを拾う男子生徒がいた。
「あいつ......たしかこの前愛姫にフラれてた......」
「なんだったか、むっちんプリン?」
「平くん、そんな皿に移せるプリンみたいな名前じゃなかったと思うけど......」
「そうだっけか?取り敢えず、あいつしばくか」
「待て待て待て!?暴力沙汰はまずいだろ!!」
コブシカタメサツイマシマシでプリン(思い出せないので勝手に決定)に向かって歩く俺を全力で止める政宗。
「どいて政宗くん!あいつ(ピー)せない!!」
「お前はなんのキャラだよ!?」
そんなこんなしてるうちに体育の時間が終わった。
ちなみにその場は、政宗に考えがあるということで収まった。
*****
その日の放課後、安達垣の帰り道を尾行するということになった。
政宗が言うには、放課後辺り、安達垣がプリンによって何か危ない目に遭うかもしれないらしい。
という訳だったのだが、
「政宗、安達垣どこやねん」
「龍馬、俺が聞きたいねん」
「「......。」」
「「この方言なんやねん」」
見事に見失い、こんな茶番を繰り広げていた。
そんな時、前から誰かが走ってきた。
「あれは......吉乃?おーい!何やってんだ?」
「りょ、龍馬?えーっと、愛姫様が学校に課題を置いてきたって言うから今から取りに行こうと......」
パシリかよ!?メイドって大変なんだな......。
待てよ、そうなると安達垣はどこに?
「吉乃、その安達垣は今どこにいるんだ?」
「私が来た方向のどこかにはいると思うけど、愛姫様のことだから気ままに歩いてると思う。それがどうかした?」
これはもしかすると、政宗の予想が正しいのなら大ピンチなのでは......?
同じことを考えたのか、政宗と俺は顔を見合わせ、すぐさま走り出した。
「吉乃ありがとう!突然呼び止めてごめんな!政宗、二手に分かれるぞ!!」
「分かった!!」
*****
あの日からまた数日が経った。
結論から言うと、政宗の予想は見事的中。プリンが安達垣にハサミで襲いかかるところをギリギリで政宗が助けたらしい。流石、まるで王子様だよな。
ちなみに、安達垣と話して忘れてた政宗が慌てて俺に電話してくれるまでずっと走り回ってました。少し、いや、かなり疲れたけどまあ、政宗達の関係が進んだなら良しとしよう。
あの一件以来、少女漫画みたいなキザなことやって安達垣にアピールしているようだ。いやほんと、特に何も手伝えてなくて申し訳ない。
それからアドレスの交換を頼んだりしてみたらしいが見事に却下されたらしい。
見かねた俺は最後の手段を政宗に提案してみることにした。
「政宗、吉乃の力を、借りるしかないのでは?」
このあとめちゃくちゃお願いした。
*****
吉乃にめちゃくちゃお願いして、最終的に“俺が言うことを1つ聞く“という条件で政宗と安達垣がデートするという急展開な状況を作ることにした。
いや吉乃さん、何したのよ。
ということで俺と政宗は安達垣との待ち合わせ場所へと向かっている。
何故俺がいるかと言うと、政宗に「助けて龍馬!!不安過ぎる!!せめて影から見守っててくれませんか!!」と全力で頼まれてしまったからだ。
その為俺は伊達メガネにマスクで適当に変装している。
「なあ龍馬、なんか人だかりできてるぞ?」
そう言って政宗が指差す。たしかに謎の人だかりができている。
「有名人でもいるんじゃね?」
そこで俺達2人はとんでもないものを目にしてしまった。
「なあ、龍馬」
「なんだ、政宗」
「あれってさ、愛姫ちゃん......だよな?」
「いや、あれは初代ハダピュアのホワイトニングさんだろ」
「服の元ネタじゃねえよ!!」
「ほら、行ってこいよ政宗。喜べ、お前の初デートのお相手はホワイトニングさんだ」
「いやホワイトニングさんだけどホワイトニングさんじゃねえってあれ、え、てかあれ行かないといけないの?まじで?」
「行ったほうがいいと思うぞ。だってほら」
カメラ持ったオタクに絡まれとる。
「ああもう、行ってきますよちくしょう!!」
そう言って彼は逝って、じゃなくて、行ってしまった。
さて、適当に人混みに紛れながら2人の会話を盗み聞きするとしよう。頼まれたんだから仕方ないね。楽しんでなんかないんだからね!
上手いこといい感じの距離を確保して会話に集中してみると
「......長袖の下にはリストカットのやり損ねがいっぱいって吉乃に聞いたからしょうがなく1日くらい付き合ってあげるだけだわ!!」
え、政宗......そんな闇を抱えてたなんて......いやおかしいだろ。吉乃さん、デートをセッティングしたのは凄いけど、その代わりに政宗が漫画の失恋女子みたいなことになってるんだけど......。
そうだ、政宗にメールしとこ。
『政宗、そんなに悩んでたなんて、気づいてやれなくてすまん』
送信っと。
あ、返ってきた。てか早くね?デート相手の女の子放置して友達にメールする男の図。
まあ返信せざるを得ないメールしたの俺なんだけど。
『勘弁して』
急いで送ったと思われるその4文字には彼の必死な思いが伝わってきました。
*****
さて、俺はというと公園のベンチで休憩している。政宗達はあの後映画館に入っていったので俺も勿論ついて行こうとしたのだが、まさかの安達垣家による貸切。追い出されてしまった。
いや、金持ちって怖い。
うーん、映画って大体2時間ぐらいかかるし、暇になってしまった。もう帰ろっかな......いやでも政宗の頼みだし、どうしたものか。
そうだ、さっきの政宗失恋女子説について吉乃に聞いてみよう。
「もしもし、龍馬?」
1コールで出てくれました。あれ?メイドって暇なの?
「あーもしもし、吉乃に聞きたいことがあってな」
「なに?」
「安達垣をデートに行かせるためになんかとんでもない設定を政宗に付けなかったか?」
「......そういえば、1つ言うこと聞いてくれるって話だけど」
露骨に話を逸らしたぞ、完全に逸らしたよな今!?
いや、まあ、うん、無かったことにしよう。そうしよう。
「ああそうだったな、で?何すればいいんだ?」
「......して」
ん?よく聞こえなかった。いや、難聴系主人公とかそういうのじゃなくて。
「すまん、聞こえなかった。なんて?」
「私とデートして!!」
え、え?
え??
「おう!いいぞ!」
理由も聞かずに普通にいいぞ!とか言っちゃったし何やってんだ俺は。
何故かは分かりませんが、吉乃とデートすることになりました。
1巻の内容はこの作品の設定でいくとオリ主が絡ませにくかったりカットする内容が多かったりです。期待していた場面があった方がいらっしゃいましたら、申し訳ございません。
もし別の設定でまだ龍馬と政宗が連絡先を交換していなかったとしたら
政「アドレス交換したら何人登録してあるのかバレるのか!?」
龍「交換したことねえから知らねえよ!!」
とかやってみたかったかも