―Side 優―
山倉先生「今週からテスト週間ですので、皆さんしっかり勉強するように。」
入学して一か月と少し経ったとき担任の山倉先生からテスト週間の始まりが告げられた。
優(もう一カ月か、早いな)
などと少しのん気なことを考えていると、
山倉先生「ちなみに、赤点をとった場合、補習があります。」
と、言われた。これは、まずい。赤点の規定ラインは学年平均点の半分より下、例えば平均点が60点なら30点より下が補習対象になる。一見すると楽なように見える。しかし、この学校、普通科と特進科がある。特進科の方は普通科と同じ授業もあるが、習う範囲が微妙に違ったり違う授業だったりするため点数が普通科と分けられることもある。なんでも今年は一クラス作れるほど多くなったため、同じ授業以外は全て点数を分けるようだ。問題なのが特進科しか受けられない授業、これが難しい上にクラスの平均点を基準にするので補習になりやすい。成績の決め方はテストの点数が70%、提出物15%、授業態度15%とかなり割合が高い。そのため赤点になると成績が危うくなる。特進科であまりにも成績が悪いと普通科に移されるらしい(明確なことはよく知らないが)。
優(普通に授業受けてたら問題ないはずだけど、少し不安だな。)
山倉先生「それでは皆さん、気を付けて帰ってくださいね。」
山倉先生のその言葉でホームルームは終わった。
優華「二宮君!一緒に帰ろう!」
と、小野さんが呼ぶ声がした。良いよとだけ返事をした。最近はたまにではあるが一緒に帰っている。断ってもいいのだが、断る理由も特にないので一緒に帰っている。二人きりというわけでもないので緊張することもない。
優華「嫌だなぁ」
陽花里「優華、勉強苦手だものね。」
優「勉強が得意な人、そんなにいないと思うけど。」
優華「私、英語そんなに得意じゃないんだ、いつも点数があんまり良くなくて」
優「確かに英語は苦手な人多そうだよね。」
優華「あっ!そうだ!」
陽花里「どうしたのよ。」
優華「勉強会しようよ!みんなで教えあうの!」
突然の提案だった。
陽花里「あなた、教えることできるの?」
優華「うっ、それ言われると困るけど」
宮村さんに少したしなめられ、たじろいでいる。
勉強会か。まぁ、これくらいなら参加しても良いかな。
優「俺は構わないよ。」
そう返した。
優華「ほんとに!?じゃあ、勉強会しようか!」
陽花里「場所と日時どうするの?」
優華「放課後、図書室で!」
優「碧人も誘っていいかい?」
優華「うん!良いよ!」
優「ありがとう、碧人の方には俺から連絡しておくよ。」
陽花里「私も行くわ。」
優華「決まりだね!じゃあ、二宮君、また明日ね!」
陽花里「また明日。」
優「二人ともまた明日。」
そういって二人と別れ、俺は自転車に乗り、帰宅した。
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