―Side優―
家を出た俺は通学路を歩いていた。俺の通う予定の高校は歩いて1時間くらいはかかる。入学式は新入生は8時半集合になるので、余裕をもって7時には家を出た。
優(自転車で通えるか聞いてみるか。)
そうできるのなら楽だし、と考えていた。通学路の半分を過ぎた辺りで俺は足を止めた。
優(声が聞こえるが、何だろう?)
ここら辺は人通りがあまり多くないから声が聞こえてもおかしくないだろう、と思い、止めてた足を動かそうとした。しかし、よく聞いてみると、仲良く話している感じではなかった。よく見てみると、女の子が数人の不良に囲まれているではないか。
???「すみません、急いでいるので。」
不良A「いいじゃん、ちょっとくらい。俺たちと遊ぼうぜ」
???「あの、困ります。」
不良B「あっ、その制服、南西高校のだよね、可愛い君によく似合ってるよ」
不良C「つーか、学校なんか行かずに遊んだほうが楽しいぜ」
???「あの、その、わわっ、どうしよう」
優「ごめん、お待たせ」
不良A「お前誰?」
優「この人の同級生です、待ち合わせをしていたんです。すみませんが、急いでいる失礼します。」
行くよ、とその女の子に声をかけた。
不良たちから距離を離したあと、女の子に声をかけた。
優「ごめんね、急に話しかけたりして。困ってる感じがして、放っておけなくて。迷惑だったかな?」
???「いえ、そんな。正直、怖くて。助けてくださってありがとうございます。」
まぁ、いきなり不良に絡まれたらそりゃあ、怖いね。
優「なら良かった。俺は二宮優。南西高校の1年生だよ。」
優華「二宮君って言うんだ!私は小野優華って言うんだ!私も1年生だよ!よろしくね!」
優「こちらこそよろしくね。」
優華「ねぇ、二宮君さえ良ければ、一緒に行かない?」
優「小野さんが良いなら。」
優華「ありがとう!じゃあ、出発!」
元気な人だなと正直な感想は胸の中にしまっておこう。
しばらく歩いていると、小野さんが話しかけてきた。
優華「二宮君って、中学校どこ?」
優「笠畑中学だよ。」
優華「笠畑中学校か~」
優「小野さんは?」
優華「私は沖宮中学だよ」
優「へえ、北東高校から近いところなんだ。」
優華「うん、でも私の場合は北東高校よりも南西高校の方が近いから南西高校にしたんだ。私と私の友達以外は皆、北東高校に行ったんだ」
優「へえ、そうなんだ。」
優華「うん、だから同じ中学の人は一人しかいなくて」
優「でも、一人いるんだよね。話を聞く限り、とても仲よさそうだけど。」
話を聞く限りとは言ったが、そこまで話したわけではなく、同じ高校に受験したということからの推測だ。
優華「うん!中学1年生のときに、仲良くなって!そこからよく一緒に勉強したり、遊んだりしたんだ!」
先ほどよりも大きな声だったので少し驚いたが、そんなことは表情には出さず、「そうなんだ」とだけ返した。
優華「ふふっ、高校生活、楽しみだなぁ♪二宮君は?」
優「まあ、それなりに楽しみ。」
学校には良い思い出がもうないから。それをここで言う必要もないので当たり障り返答を返した。
優華「むう、もうちょっと楽しそうな顔しないと」
優「俺はもとからこういう顔なだけだよ。」
優華「…もしかして、迷惑だったかな?」
優「どうして?」
急に尋ねるので聞き返す。
優華「だって、さっきから全然楽しそうじゃないもん。」
優「そんなことないよ、楽しいよ。ただ、俺は表情を変えたりするのが苦手なだけだから。ごめんね。」
優華「ううん!いいよ、そんなこと!(楽しいって思ってくれてるんだ!)」
優「小野さん、学校着いたよ。」
優華「へへ、嬉しいな///」
優「小野さん?」
優華「っ!何!?」
優「学校、着いたよ。」
優華「あっ!ほんとだ!」
優「じゃあ、おれはこれで。またね。」
優華「うん!またね!」
なんか、すぐに再会しそうだとなぜかそう思った。
まだまだ読みにくいですね...。ですが、頑張ります。
読んでいただきありがとうございます。