~Side 優~
学校に着いた俺はクラス分けの紙が提示されている体育館横の掲示板へと向かった。
優(クラス分けか、前なら少しは喜べたかもね。)
クラス分けという訳でもないか。新入生だから
しばらく歩き、体育館横に着いた。さすが高校というべきなのか、中学校の体育館よりも広いというのを外からでも感じられた。
(さて、俺のクラスは、っと。1組か、ん?小野優華?)
???「お~い!」
誰かに呼ばれた気がするけどこういう場合、大抵は俺に対してじゃない。
???「お~いってば!」
ましてや、1組の欄に小野さんの名前があるのはきっと見間違いだろう。多分、柄にもなく緊張していて見間違えるのかもしれない
???「お~い!」
ほんとに誰だ?一応振り返ってみるか。
優華「あっ!やっと気づいてくれた!」
声の主は見知った顔、小野さんだった。どうやら俺を見つけて声をかけてくれていたらしい
優華「もう!全然反応してくれないんだから!」
優「ごめん、俺じゃなくて友達を呼んでいるのかと。」
優華「友達とはさっき会ってきたから大丈夫だよ!名前で呼べばよかったね、あっ!私、二宮君と同じクラスだよ!」
やっぱり。見間違えとかではなかったか。
優「そうみたいだね。でも、知り合いが一人いるなら少しは緊張が解けるね。」
本当は微塵も緊張なんかしていないのだが。
優華「そうなの、女の子は友達が同じクラスだからよかったんだけど、男の子は、少しだけ怖いから緊張しちゃって」
優「俺も男の子なんだけど。」
優華「い、いや、違うの!二宮君は朝助けてくれたから別なの!」
優「知ってるよ。ちょっとした冗談だよ。」
優華「二宮君でも、冗談言うんだ。あっ、もしかして、からかった?」
優「少しだけね、ごめんね。」
優華「ううん!大丈夫だよ!なんというか、距離が縮まったなぁ~って!」
小野さんはポジティブな性格らしい。
優「でも、小野さん可愛いから、男子にすぐ話しかけられそうだね。」
優華「か、かっ、可愛い!?」
優「うん、もしかして俺に言われるの嫌かな?嫌なら謝るし、言わないようにすr「そんなことないよ!」そ、そうか」
優華「うん!(可愛い、か。すっごい嬉しい///)」
優「小野さん?教室着いたよ。」
優華「あれ?ほんとだ、早いね~」
小野さん、ときどきぼーっとしているんだよね、大丈夫なのかな。
優華「とりあえず、教室入ろうか!痛っ!扉、開いてなかった」
もしかして、少し天然なのかな?本当に大丈夫なのか?
入学式が終わり、HRの時間。この時間でどうやら自己紹介をするらしい。1組の担任の先生は山倉春子という人だ。上品な感じの落ち着いた雰囲気の女性だ。
山倉先生「今日からこのクラスの担任を務めることになりました、山倉春子と言います。3年間、よろしくお願いします。」
ん?3年間?ふと、俺は疑問に思った。なぜ3年間なのか。同じことを思ったのか、ある男子が先生に質問をした。
男子「先生!何で3年間何ですか?」
山倉先生「1組は特進科受験の人が集まったクラスだからです。」
男子「あれ?でも、特進科って、普通科に混じって授業受けるんですよね?そして、特進科受験した人は授業時間が普通科より1時間増えてそのときに集まるんですよね?」
そう、俺が通う南西高校は普通科と特進科(特別進学科)の2つに分けられている。普通科も特進科も受ける授業が被っているのがあるため、その授業は合同、つまり特進の人を普通科のクラスに混じって授業を受ける。そして、特進だけが受ける授業は普通科の授業が終わったあとに特進の人だけが集まる。そこで授業を受けるのだ。特進は偏差値が高いため、入ってくる生徒が少ないらしくクラスを作るのが難しいため普通科に入れる。しかし、どうやら今回は一クラス作れるくらいまで集まったらしい。
山倉先生「皆さんの疑問も解決したようですので、自己紹介に入りましょうか。」
読んでいただきありがとうございます。次回は予想がついていると思いますが、自己紹介の回です。