現世で死んでも来世がある   作:瘧草

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初めまして。瘧草(えやみぐさ)と申します。
この小説が初投稿となります。
至らぬ点があると思いますが、どうかゆるーい目で読んでいただければ幸いであります。
それでは、よろしくお願いいたします。


第壱話 色の無い死

俺の名前は限無契(げんむけい)

俺の職業は、世界機密情報収集及び世界機密情報流出班の超一流のエリート班長だ。

今は敵国に出向いて最高機密が隠されている場所で堂々と探り出している。

この班は大きく2つに別けられる。

1つは俺がやっているように情報を探りだし、世界に流出する奴等。

もう1つは俺達を護衛するため武装して敵を制圧する奴等。

俺達はそんな中でもいつも自由に生きている。

 

本当のことを言おう。

俺は星の数ほどいる高校生の内の一人である。

 

今は夏休み中。と言っても始まって一日しかたってない。帰宅部である高校生の奴等はかなり暇である。

さらにここは「ド」まではいかないが田舎だ。電車に2時間位のってやっと都会に出る。俺達暇人はこの土地の事を「町」と読んでいる。いや、田舎ということから現実逃避しているだけかもしれない。

しかし暇だというのに…たった今、町中を絶賛猛ダッシュ中である。

幼馴染みの佐竹忍(さたけしのぶ)が物凄く怒ってらっしゃる。

理由……それは、

暇すぎるから友達同士、人生ゲームをしようとなり、ビリの人は忍に

 

「なんでお前ってロリコンなの?気持ち悪いよ?馬鹿なの?変態なの?」

 

と言ってこいという謎のルールが追加された。

その他にも、色々と意味のわからん言葉を添えるというものもルールに追加されたりしたのだが。

ついでに言うと忍はまったくロリコンではない。

 

「けぇいぃ!!」

 

見ればわかるようにビリは俺でした。おかしいだろ何で1が5回も連続で出るんだよ!?あいつら絶対に仕組んでやがったな。

 

俺は高校生の中ではかなり走るのが遅いのに相手はクラスで一、二位とかいう化物だぞ。追い付かれるに決まってる。

この辺は田舎だ。一直線に逃げ続けていてもいつか捕まる。

後ろを振り向けばあと50メートルも無いほどまでに近づいてきている忍の姿がある。

だが、俺は諦めていない。何故なら、

 

「この家の角を…曲がればスー…パーがある!そこに入…れさえすれば…逃げ切れる!」

 

そう、スーパーがあるのだ。田舎にしたらまあまあデカめのスーパーがあるのだ。なんでこんな田舎にスーパーがあるかは謎だがスーパーがあるのだ。

最後の気力を振り絞り、角を曲がり、ラストスパートの全力疾走!

 

しかし、角を曲がったところに女の子がいた。危うくぶつかりそうになりながらも回避する。

 

「お兄ちゃんまた佐竹さんをいじって楽しい?」

 

まさかの妹だった。名前は限無夢(げんむゆめ)

どうやら買い物をしていたらしく、右手に買い物袋が握られていた。

俺は母さんと夢と姉ちゃんと犬の四人と一匹で暮らしている。

母さんは朝から晩まで働き詰めだから家にはほとんどいない。父さんは…俺が5歳の頃に交通事故で死んだ。夢は一歳年下だ。もう一人は二歳年上の姉であるが全く話さない。

こんなことを話している暇があったら走れって?走ってるよ!!

スーパーまであと50メートル位だ。

 

「うおぉぉぉぉ!!!!!!!」

「おい、ちょ、待てぇ!?止まれ契!!」

「そんな子供の手に引っ掛かっ!!」

 

何故止まらないといけないのか少し気になって左を見た。

トラックが見えた。此方に走ってきてる。

驚くのはその距離だ。もう回避することも出来ないだろう。時間がゆっくりに感じる。反射的に目を瞑る。

ドン、という短く鈍い音が辺りに木霊する。

 

「契!けい…!け…!………!」

「お兄ちゃん!おに…ちゃ…!…に………!」

 

忍と夢の声がどんどん遠くなっていくのがわかる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん……ぁあ?」

「あっ起きた」

 

俺が目を覚ますと人の声が二重にも三重にも重なった不愉快な声が隣から聞こえてきた。

隣にいたのは白いローブを着た子供だった。

かなり特徴的だ。

色素が全くないような白い髪、雪みたいに白い肌、ローブから覗く吸い込まれるような紅い目、口元はローブの襟で隠れてしまっい、性別は声のせいで全くわからない。

人がその姿を見たら真っ先にこの名前が出るだろう…。

 

白子だ。

 

おまけに此処何処だ?

真っ白な空間が限り無く広がってる感じだ。建物っぽいのも2、3件あるけど全て白い。白い空間に白い子供、白い建物かなんか合ってるな。

それにしても色が無い。

 

「人間が此処に来るとは珍しいねえ」

 

白子が目を細めながら呟く。細めるというよりは目が見えなくなってるから瞑っているの方が正しい気もする。

 

「お前は誰で、此処は何処だ?」

 

俺は今気になっていることを聞いた。

 

「質問が早いね。まあ、うーん、混乱するかもしれないけど、僕は神様で此処は天界だよ」

「ふーん?は?え?」

 

そりゃ流石に混乱もするわ。こんな子供が神様なのか?此処が天界って俺何してたんだよ。

此処に来るまえの記憶を探ってみた。

ゲームで負けて罰ゲームをさせられて忍に追いかけられてスーパーに着く前に……あれ?俺死んでね?流石にトラックに轢かれて天界まで凄い勢いで、すっ飛んできたってのもシュール過ぎるし。

 

「混乱してるところに聞くが、此処に来たのも何かの縁だろう。お前もう一度現世に戻りたい?」

「当然だろ戻りたいに決まってる」

 

この神様は何を当たり前の事を聞いているのか。

 

「は~。お前で此処に来たの3人目だけど一人は俺から戻らせて、もう一人は2、3日迷ったっていうのに何で即決なんだよ」

「3人目なのか?」

「そうだ、お前の名前まだ聞いてなかったな」

「俺の名前?限無 契だけど?」

 

そこで自称神様が目を見開いて心底驚いたような表情をした。

 

「そうか…そうか、こんなこともあるんだな」

「どうしたんだ?」

「何でもない、話を戻すぞ。現世に戻るなら何個か注意がある」

 

神様が堅苦しい雰囲気を出してきた。流石は神様のようだ。無意識に姿勢を正してしまう。

 

「あ、そんなにかしこまらなくていいよ」

「んじゃ、この重い空気を解放してくれない?」

「そんなつもりじゃなかったんだけどな」

 

空気が緩くなった。こいつが神様っていうのは本当なのかもしれない。

 

「コホン、その注意ってのが、此処に来て現世に戻ったせいなのかわからないけど、妖怪やら人外等に命を狙われるようになるんだよね、その為に俺からある力を授けておくからそれで対抗してくれ。ついでにその妖怪達ってのは、俺たちの次元とは違う次元から来てるんだけど、その次元とお前たちの次元が今うやむやになってるんだ。その次元は偶々道端にぽっかり空いてたりするから、その次元の中にいる敵を根絶してもいいし、あっちから現れるのを待ってもいいけど……」

「すまないが、言ってることがわからないもっと短く頼むわ」

「力を与える代わりに戻ったら襲われる

 力があるから倒す

 相手の陣地に飛び込んでもいいし待ってもいい。わかった?」

「そんなデメリットだらけなのに戻るわけがないだろ!」

「えー、神様嘘つく人嫌いだよ?」

 

そんな上目使いで見てきても気持ち悪いだけだぞ。一部の人間には効き目があるかもしれないけど。

 

「お前は困ってるのか?」

「かなりね、いつ此処に来るかもわからないからな」

「それを素直に言葉にすれば助けてやるってのに」

「助けてくれるのか?」

「もう一声欲しいな」

「くそ、何でこんな奴に「どうした?」助けてください」

「よろしい、また質問だけど力ってどんなの?」

「お前の名前で気づけ」

「名前?普通に限無 契だけじゃん」

 

なんもおかしな所なんて無い。これで何に気づけばいいんだよ。

 

「お前は頭が悪いのか?」

「失礼だな、理科以外が平均より下なだけだ」

 

平均以上でも自慢できるレベルではないのだが。

 

「とんだバカにお願いしてしまった」

 

神様がガックリと肩を落とした。流石にこの反応は俺の心に刺さるぞ。

 

「もういいや、本当に戻るんだな?」

「あぁ」

「お前のこれからの人生には苦難しかないけどいいんだな」

「わかってるよ、お前は俺を引き留めたいのか?」

「んなわけあるか。決断が早かったから今ならまだ同じ体に入れる、其処に座って」

 

言われた通り指差された地面に胡座をかいて座る。なにしようとしてるんだ。

 

「今からお前の背中を叩く。叩いたらいつの間にか現世に戻ってるだろう。そのときに力も流し込むからな」

「戻し方雑だな」

「最後に、戻ったとしてもここでの記憶残ってるからな、大事な所だけ」

「大事な所ってどの位なn「いくぞー、1…10」早いし2~9はどこッ!?」

 

背中に絶対に平手打ちってレベルじゃない痛みが走った。そう言えば手で叩くなんて一言もいってなかったな。

 

急に眠たくなってきた。




第壱話、読んでいただき有り難うございました。
1話目からかっ飛ばしたので読みづらい場合、大変申し訳ございません。
面白かった、という方は次回も見に来ていただければ幸いであります。

っと、固い雰囲気は嫌いな質でして…。
1話から適当な勢いでシュババッっと書いたものなので、全く意味がわからん、って人は気合いで読んでください。
私は日本語の文法が友人に馬鹿にされるほど弱いのでその辺は生温かい目で見てください。

それとサクッと主人公の紹介をさせてもらいますと…
契は、馬鹿で運動音痴の学生からしたら出来損ないの可哀想な子です。
が、まあいろんな人から好かれるような、愉快で仲間思いの良いやつです。
それでは、これからもこの「現世で死んでも来世がある」を読んでいってください。
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