東方百合物語   作:草賀魔裟斗

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そろそろ悲終話をハッピーエンドにします
分岐エンドのハッピーエンドだと考えて戴ければ
ちなみに悲終話本編がトゥルーエンドかな…
バッドエンドは書く気は無いです…はい


繰り返されて悲劇

最近の霊夢は変な夢を見るようになった

外の世界の女子大学生、宇佐美蓮子となってメリーという友人と過ごす夢

とても楽しい毎日だが

メリーの不意に見せる悲しそうな表情に喪失感を感じたり

懐かしさを感じたりする

そんな毎日を過ごす夢だ

 

朝日が霊夢を照らす

朝が来たようだ

のそのそと霊夢が起き上がる

「朝…か…」

いつも朝はあの夢のせいで自分の体が借り物のような…

自分の物ではないような錯覚に陥る

拳を自分の前で作り自分の体だと実感する

「よし…今日も1日頑張りますか…」

その日の朝には霊夢にいつもと違う異変が起こっていた

鋭い頭痛と共に頭に映像が流れ込んできた

「な、なに!?」

まるで違う人物の記憶を流し込まれているような感覚だ

"ワスレタノ?"

「何を!?」

"アシタハ…ヒゲキノヒ"

「悲劇…の?」

"オモイダシナサイ…レンコ…イヤレイム"

「レン…コ…」

夢のなかでの霊夢の名だ

噛み締めるように呟いた

しばらくすると頭痛はおさまった

 

午後になり紫がひょっこり博麗神社を訪れた

「霊夢どうしたの?朝、苦しそうな声がしたのだけど…」

「…紫…レンコって知ってる?」

紫の顔面が真っ青になった

「知ってるんだ…まぁ深くは聞かないよ…」

「…ありがとう…今度こそ止めて見せるから…」

紫が空を見つめて呟いた

「明日は悲劇の日なのね…?」

「…そうね…」

霊夢はそれだけ聞くと何も聞かなかった

怖かったのかもしれない

自身の身に起こるやもしれないその

姿すら見えない悲劇が

霧に隠れた死の影が…

 

その日の夜

霊夢は夜風を浴びに人里に降りた

理由なんてものはない、所謂、散歩だ

鈴虫の美しい声が聞こえる

「…悲劇」

その時だった

「!?」

鋭い激痛が霊夢を貫いた

腹部から白く華奢な赤い爪の手が見えた

「…だ…誰?」

「さぁ…繰り返そうじゃないか…悲劇の歴史を」

霊夢の視界は歪みだす鈴虫の声も聞こえなくなっていった

「うぅ…」

霊夢は踞った

「これで3000と505回…」

人影は霊夢にトドメを刺そうとした

「霊夢さん!」

「霊夢!」

二人の声が近づく

早苗とお空だ

「あんた!何者だ!」

早苗とお空が臨戦態勢になる

「邪魔が入ったか…」

人影はそう呟くと風に消えていった

「なんだったんでしょう…」

「早苗!霊夢のお腹!穴が」

凄い勢いだったからか霊夢の腹部の穴は向こう側が見えそうなほど深く大きな物だった

「あわわ!とにかく応急措置を!」

「うにゅ!おうきゅーしょちってなに!?」

「うわーお空さんってこと、わすれてた!とにかく!八意先生のところまで霊夢さんを運びましょう!」

「うにゅ!」

お空が霊夢を背負って翼を展開した

「…悲…劇…」

虚ろな意識のなかで霊夢は呟いた

 

翌日、紅魔館

「え!?」

咲夜がティーセットを手から落とした

「お嬢様…それは…」

「私だって信じたくは無いんだけど…本当らしいのよ…昨晩、霊夢が襲撃されたらしいの…」

咲夜が走り去っていった

「!びっくりした…咲夜さん、どうしたんですか?」

小悪魔が入ってきた

「さぁ…ねぇこあ…幼なじみっている?」

「?…えぇまぁ…」

「ならその幼なじみは大切な存在かしら?…私にはパッチェがいるけど…咲夜の霊夢への執着はなにか…違うものを感じるのよ…」

「…」

小悪魔は驚いて声が出せなかった

「…なに?」

「いえ…その…咲夜さんの執着とかはわかりませんけど…お嬢様はどうしてそんなにも落ち着いていらっしゃるんですか?…霊夢さんが殺されかけたんですよ…?あんなに仲のいい、霊夢さんが…」

レミリアは少し間を置き、頭を抱えた

「そ、そうよ…どうして私はこんなにも冷静なの…?霊夢と会えなくなるかもしれないのよ?そんなのは…耐えられる訳がない筈なのに…!」

レミリアが自分の爪を見た

「こあ…ネイル道具ってあるかしら?」

「ございますよ?パチュリー様やお嬢様、お使いになってないので」

レミリアが顔をあげた

「持ってきてくれる?」

「?畏まりました」

小悪魔がレミリアの部屋から出ていった

「これじゃ…霊夢を傷つけたやつと同じじゃない…」

 

「…霊夢…」

永遠亭でお空の震え声が響いた

霊夢は意識を失っていた

そこに永琳が入ってきた

「間違いないわ…吸血鬼の仕業よ…つめの破片が傷からみつかったわ精密な検査をした結果、吸血鬼のものとわかった」

永琳が小さく呟いた

「今度の悲劇は…霊夢から…」

「どうしました?」

早苗が永琳の顔を覗きこむ

「何でもないわ…最善は尽くした…あとは霊夢の回復力を信じるだけね…」

お空が心配そうに霊夢を見つめた

「…吸血鬼って事は…紅魔館の…」

「違う!!」

早苗の言葉をお空が遮った

「レミィちゃんもドールちゃんも…霊夢の事…大好きだもん…殺そうとするわけないもん!!」

「私もそう思うわ…霊夢をレミリアが殺してもメリットが無いのよ、妹さんならあり得るかもしれないけど…最近、発作も出てないからね」

永琳が早苗に言った

「もし…霊夢の敵討ちを考えてるなら止めなさい」

「なんでか…聞いてもいいですか?」

早苗が鋭く永琳を睨む

「…悲劇を止めるのは…私達の使命だから…」

「悲劇、悲劇って…今回、霊夢さんが襲われた事件に心当たりがあるんですか!?なら教えて下さい!」

「…」

永琳が目をそらした

「幻想郷には…秘密主義者が多すぎると思います…少し位…私達を信用してくれても良いじゃないですか…」

早苗が拳を作り悔しそうに顔を歪める

「早苗…先生…霊夢を頼みます」

お空が立ち上がった

「何をする気?お空」

「あたし…幻想郷が好き…でも秘密や隠し事は嫌い…神様か…紫に聞く」

「…」

お空が玄関に向かった

「犯人が解ったら…溶かし尽くす」

「…お空さん…」

永琳がお空を止めるように手を置いた

「秘密云々より…貴方は霊夢の側に居てあげなさい…お空」

「…」

「霊夢は無邪気に笑っている貴方を好きになったのよ…それはお空もそうでしょ?」

永琳は優しくお空に語りかけた

お空は目に涙を貯めて頷いた

「早苗…貴方にこの悲劇を…おぞましい悲劇を目を背けないで受け止める覚悟は…ある?」

「あります」

力強く早苗が答えた

その目に迷いは見えない

「なら…着いてきなさい…全て終わらせるわよ」

永琳は早苗を連れて永遠亭を出ていった

(これで良いのかもね…幽々子)

永琳は声に出さずにある単語を発した

 

白玉楼

幽々子は縁側に座り空を見上げていた

「妖夢」

「みょん?どうしました?幽々子様」

妖夢が歩いてきた

「悲劇が始まったわ…白玉楼から出ないで」

「みょん?いきなりなんだみょん…」

「もう…殺されはしないから…」 

幽々子が立ち上がった

「幽々子様?お出かけかみょん?それに悲劇ってなんだみょん…」

「…」

幽々子が人里に歩いていった

「なんか…今日の幽々子様…変だみょん」

「…大丈夫よね…貴方には優曇華が居るもの…」

「みょん?」

幽々子はいつも通りの怪しげな微笑みを妖夢にかけた

「何でもないわ…晩御飯には帰るわね」

「わかりました…行ってらっしゃいだみょん…」

妖夢は首を傾げた

幽々子はその生気の宿らない目を鋭く光らせた

 

魔理沙は少し高い丘に登っていた

「なんか…変だぜ…まるで幻想郷が何かを隠してるみてぇだ」

人里や妖怪の山はいつも通りだったが

そのピリピリとした緊張は魔理沙の肌で静電気のような痛みを発していた

「…こりゃ…霊夢も心配だが…自分の心配もした方が良さげだぜ…」

魔理沙が丘を降りると幽香が居た

「あり?どうした?こんな所で会うなんてな」

「…悲劇が起こりつつあるわ…悪い事は言わない、特に用がないなら不用意に外に出ないことね」

幽香はそれだけいうと去っていった

「おい!…行っちまった…悲劇…なんだよ…それ」

謎の悪寒に襲われた魔理沙は箒に乗り家に帰ろうとした

ふわりと徐々に上昇していたその時

何者かに叩き落とされた

「!?…なんだ!?」

黒いローブに身を包み蝙蝠のような羽を生やした少女が立っていた

「レミリアか?…にしてはでけぇな」

「…さぁ悲劇を始めるとしようか」

魔理沙が臨戦態勢を取る

「誰だか知らねぇがこの魔理沙さんに喧嘩売るとはいい度胸だぜ…!!」

魔理沙を再度、悪寒が襲った

それだけではない、"惨状"がビジョンとして魔理沙の視界を占領する

「これは…なんだぜ…!?」

「思い出したか…貴様らが体験した…悲劇を…さぁ歴史を繰り返せ!」

黒ローブが魔理沙に襲いかかる

「しゃがみなさい!魔理沙!」

マスタースパークが黒ローブを貫く

「ぐ…!くそ…邪魔が…ッ!」

幽香が魔理沙の前に立った

「…幽香…」

「ずらかるわよ!魔理沙」

魔理沙を抱えると幽香は撤退する

黒ローブを巨大な薔薇を生やせて邪魔をして

「…くそ…霊夢も失敗しているのに…」

 

永遠亭に咲夜が到着した

「お空!霊夢は!?」

「ど、どうしよう!咲夜!」

お空が咲夜に泣きついた

「どうしたの!?」

「霊夢が…霊夢の音が消えたの!!」

「!?」

咲夜の瞳が小さくなり瞳孔が震える

焦点があっていないようだ

 

「ここ…は?」

霊夢は真っ暗な場所で居た

「悲劇は繰り返されてしまった」

魔理沙の声が聞こえた

「魔理沙…?悲劇は…ということは私は死んだのね…」

「…いや…死んでもらわないと話が出来ねぇんでな…一時的にこっちに来てもらったぜ」

「一時的に?」

「そうさ…死んでもらっちゃ困るんでな…あくまで一時的にだぜ…悪い…名乗って無かったな…私は"魔理沙"だ…お前の知る"魔理沙"では無いがな」

「なんとなく分かってた」

霊夢がその場に座った

「そこまで分かってんなら話は早い…なら説明するぜ、私たちの悲劇の運命を…」




さぁ今回は皆幸せで終われるのか…
正直わかりません!(断言)←こいつ作者です
まぁ悲終話みたいに全員死ぬエンドはないです
悲劇を頑張って乗り越えてお空と霊夢が幸せなキスをして終わりでいいんじゃない?もう←こいつ作(ry

勿論、冗談ですよ!(^_^;)
ある程度は計画もしているんで大丈夫です
(`・ω・´)キリッ
てかいい加減わいも王道(れいまり)に手を出しても
いい…かな…(´・ω・`)

次回でお会いいたしましょう

Have a nice day

Goodbye!
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