アニメちゃん、まさかの重要人物に!?
そんな衝撃の初投稿です。
純白の天使の様な姿で、綺麗な声で、とても不思議な人。
真琴明日歌さん……とても変わった人だったなあ……。
あれから2日、久しぶりの学校でもやっぱり頭から離れないの翼さんと明日歌さんの事。
「何考えてるの響」
「いやーちょっと……変な人の事を……あ…」
「響も大概変だと思うけど響が変だと思うってそれそうとう危ない人じゃない……」
あまりに考え込むあまり、ついうっかり口から滑り出てしまう……そのくらい不思議な人。
「何々ビッキーに気になる人!?」
「これは……フラグよね!君は知るだろうっ!ビッキーにも春がやってくるという事をって!あだっ」
「ファフナーはやめて、先週あんたに見せられたEXO14.15話の件の傷が癒えてないの」
「私もまだダメージが大きくてつらいですわ」
しかも私の迂闊な発言により大体いつも囲まれ逃げ場を奪われる……私やっぱり呪われてるのでは……。
「そういうのじゃなくて……うーん……なんか自分より大事な人を優先してる感じな人?……それに目の前に居るのにここに『いる』だとか『いない』だとか不思議な事言うし……」
「それちょっとイタイ人じゃないの……?」
「痛みでさえ祝福ですわ……」
「ファフ味……」
ここまで語って気づく。
あっそういえば。
――秘密よ?
了子さんの言葉が蘇り、血の気が引く。
「ふーん、で……響……それどこの誰?」
しかも何故か未来の顔が怖い!
「お……おとつい……ノイズから逃げてる時に手助けしてくれた人です……」
正直に言いますが、さすがにノイズやっつけたまでは言わなきゃセーフですよね!
「その大変でしたわね……」
「アニメで言えばビッキーが戦いに巻き込まれる展開ね」
そういうめちゃくちゃ核心つくのやめてよぉ!
「そうなの、でどんな事言ってたの?」
未来も怖い笑顔じゃなくなったけどまだちょっとプレッシャー感じるし……。
「他の人の名前だからボカすけど……『私よりあの人の事を支えてあげて、私はここにいないから』とか……そんな感じの事を……」
すると入学して早々クラスにおいて『アニメちゃん』のあだ名を与えられた弓美ちゃんが何か真剣な表情に切り替わる。
「ファフナー語的に考えれば『いる/いない』はやっぱあれだよね『私の心は生きてる/生きてない』的な感じよね」
「いや流石に実生活でそんなテクニカルな……」
「いやわからないですわ、すぐ側に実例がいますし……」
「失礼な!アニメには人生に必要な事の全てがあるの!ファフナーでは自分と他人が違うことを学んだわ!私は私でいいの!」
皆は笑うけど、弓美ちゃんの解説が何だかすごい納得できた気がした。
「あっ……でも本当にそんな感じかも」
「「マジで(すの)!?」」
「ほれみろ!アニメはやはり人生!」
じゃあ最初の『あなたはそこにいますか』って質問は……。
「ねえ響、人を支えるって継続してする事なんだけど今度は何に首をつっこんだのか……ちゃんと説明してね?」
というか未来怖ッ!?目が怖ッ!?
やっぱ私呪われてる!?
「なんだかちょっとその人と会ってみたいな~アニメみたいなテクニカルな会話が出来るってちょっと楽しそうだし」
確かに出来るなら、通訳として弓美ちゃんを引き合わせてみたい、そんな気もする。
まあでも……。
「響、逃げ場はないよ」
その前に未来の魔の手から私は生き残れるのか?それが心配であった。
「――本当の悲劇は絶望によって生まれるのではないという事ですわ」
「そんなビッキーが犠牲になりそうなポエムやめなよ」
私が犠牲になる事は確定してるの!?
◆◆
――ムッ!フェストゥムの気配!
実際フェストゥムの気配ではないが自分が話題にされている気がした明日歌がベッドから身を起こす、今日も今日とて午後起床。
装者となってからまるで特権の如く振りかざすのはぐうたら生活、家事はしっかりやるのだが最近は人間関係によるメンタルのダメージの回復の為によく眠るようになっていた。
「はあ、このまま覚めない眠りに……ダメですね」
おまけに初の実戦が後から効いてきたのか恐れをなして最近は部屋から出る事さえ億劫と化している明日歌。
人は環境の変化に適応する動物だが、やはり変化には痛みが伴う、その痛みを癒す為には慣れ親しんだ環境を少しでも再現して安心するしかない。
と明日歌が取り出すのは『蒼穹のファフナーDVDセット』
――さぁ、島へ帰ろう……!
しかし、明日歌は島へと帰れない定め、多分ゴルディアス結晶には還れるが。
「明日歌くん、居るかね?」
突如襲来したのは上司、溝口さん並に強くて信頼できるOTONAの風鳴弦十郎司令である。
「私は、ここにいます」
さすがに来客とあれば静かにDVDを収納して対応、部屋から出てリビングで応対。
「修正完了――室温に対する適温97度、暖かいブラックコーヒーどうぞ」
メモリと資料をピッチリあわせコーヒーを淹れる、これもまた明日歌のテクニカルな技能だ。
「ああ……ありがとう……というか細かいな……」
「私は世界を調和させる祝福を選びましたから」
満足げな笑顔を浮かべる明日歌、実は来客にコーヒーを淹れるのが密かな楽しみである。
「その難しい言葉使いどうにかならないのか?」
「私が私である証ですからそれは少し」
「それはすまなかった……が人付き合いに苦労するぞ」
「……」
笑顔のまま明日歌の目からハイライトが消える、別に同化現象で失明したわけではなく、ただ単に図星をつかれ曇っただけである、
「ああ……そういえば既に苦労してたな……で今日来たのはその人付き合いの話だ」
「明日歌くん、学校行こうな?」
真琴明日歌、実は今年度からリディアン在籍。
なお現在に至るまで不登校の模様。
「司令、私は戦士です」
「君の叔母さんから伝言だ『公開するぞ』だそうだ」
「すいません行きますので許してください、公開だけは勘弁してください」
「一体何を握られたんだ君は……」
「過去の罪を……」
体が動かずノートとペンだけを手にした少女が描くものは何時だって変わらない。
ただ言うなれば
*ふしぎなポエムがどんどんでてくる*
こうして明日歌もまた、リディアンへと通う事となる。
ちなみに明日歌の誕生日は三月である為、響と同じ学年。
もっと言えば今まで不登校ではあったが響と同じクラスだったのは必然か偶然か。
――二人が出会うまで後少し。
実は司令と緒川さんだけは二人のスレ違いの真実に気づいているけれど二人の成長の為に黙ってます。
でもたまに明日歌のテクニカル発言に振り回されたりもします。
ちなみにアニメちゃん、思いつきでマジに重要人物になる予定です。
無印の芹ちゃんくらいには鍵になるかもしれません。