今回は繋ぎの為かなり短し、オルガ、次は誰を初投稿すればいい。
血塗れの少女が屍を手に、微笑みかける。
「いや世界平和の達成は強敵でしたね、人類を皆殺しにするのは中々骨でした」
そこに生きる命は無く、ただ二人の少女だけ。
「それで次は何をすればいいですか?」
「翼さん」
血塗れの少女、それはまぎれもなく――真琴明日歌であった。
「うわああああっがっ」
悪夢に思わず飛び起きてベッドから転げ落ちるのは風鳴翼。
「っ翼さんっ!?」
翼の叫びにドアを蹴飛ばし現れるのは身支度中だったせいで下着姿のままのアスカ。
「わあああああっ」
今度はあられもないアスカの姿に驚愕する翼、普段の彼女からは想像も出来ない無様である。
敵の姿を確認できず、特に外傷も見当たらず、アスカは状況を理解すると優しい笑みを浮かべた。
「……怖い夢を見たんですね」
頭を抱える翼の側へと歩み、そっと優しく抱きしめる。
「翼さんは私が守りますから……」
――違う、そうじゃない!お前が怖いんだ!
飛び出しかけた言葉を飲み込む翼。
「大丈夫だ、あれは遠い夢だ……うん……それよりお前は服を……」
「大丈夫です翼さん……翼さんは私が守りますから」
――だからそれが怖いからやめろというのだ!その全てを捧げるようなそれが怖いのだ!
翼は半泣きになりながらも何とか起きる、そんな翼の心境を露知らずアスカは一言。
「翼さんの為なら私を好きにしてくれて構いませんから……つらかったら何時でも言ってください……」
――ああああ!助けてくれ奏!奏!
風鳴翼、防人の剣の最近の悩みは同居人の重さ、剣は横からの重さに弱い、そんな朝の風景。
◆◆◆◆
ノイズ殲滅後、リディアン地下の二課本部にてアスカ、弓美、未来は司令、風鳴弦十郎と向き合う。
ちなみに翼は近くではぐれノイズと戦っていた響の迎えに行って現在不在である。
「で、アスカくん……その二人は……」
「私の友達である板場弓美さんと遅かれ早かれ立花響さんからこちらの事に気づくので連れてきた小日向未来さんです」
「違う、そうじゃない……いやそれも重要だが……一般人を巻き込むなと……」
「立花響さんも元は一般人、私も一般人、何の問題が?」
風鳴弦十郎は頭を抱えた、この非常識というかぶっ飛んだ装者に頭を抱えた。
「まあ、ノイズ災害に巻き込まれたので不可抗力として、だ……悪いが君達にはこの事は黙っていて欲しい……アスカくん、風鳴翼、立花響くんの三人には色々と厄介な事情があるのだよ」
「黙っていて欲しいなら詳しく事情を説明してください!」
「私にもアレは使えますか!?」
「おおう……」
よりにもよって連れてきた二人の癖の強さが更に頭を悩ませる。
割と本気で真琴明日歌の言動は風鳴家に対して特攻効果をもっているかもしれない。
仕方なく簡単に二課の概要とシンフォギアと響について話す弦十郎、目が遠見真矢めいて鋭くなる未来、真面目に聞いている様で目をキラキラ輝かせる弓美、腕を組んでそれを見守るアスカ。
「つまり歌って戦うシンフォギア!って訳ね!」
身近に居る変身ヒロインに目を輝かせる弓美。
「響……そっか……やっぱり私の……」
響が戦える理由となったのがライブ会場での惨劇と知り落ち込む未来。
話が終わった後の表情は真逆の二人を見て弦十郎は苦笑いした。
――何故、アスカくんはこうも厄介事を……
「司令、ただいま戻りました」
「……え!?未来!?なんで!?なんでここに!?」
無事怪我もなく戻って来た響と翼、当然ながら響はそこにいた親友に驚く。
「ごめん……響……私、響が話してくれるのを待てなかった」
「き……気にしないでよ未来!どのみち機密だからなかなか喋れなかったし!」
「翼さん、おかえりなさい」
「ああ……ただいまアスカ」
一人余り者の特権か、それぞれのやりとりを鋭く観察する弓美。
「ビッキーと未来はわかるけど……翼さんとマッキー関係ってどんなの?仲間以上の何かを感じて凄く気になるわ!」
「「(鋭い!?)……少し言葉では表せない関係……?」」
アスカと翼、完璧に息があった思考と答えであった。
「……興味深いわね!」
それを見て更にときめく弓美。
「変身ヒロインモノでの仲間内での複雑な関係、ありだと思うわ!」
「「アニメじゃない(です)」」
――勘弁してくれ!!
――勘弁してください!!
二人の関係がそれはそれはテクニカルな関係だとは、彼女は知らなかった。