アスカちゃんが変態です
グロいです、カニバ要素あります
ギャグです
暗い部屋の中、シンクに滴るのは「人間じみた」赤い血。
高鳴る鼓動、息を荒くして、アスカは切り出した「自分の肉」から血を落とす。
融合症例としての異常な再生力に気付いてから、日に日に増していく好奇心を抑えられず、とうとう彼女は一線を越えてしまった。
「こんなの知られちゃったら……もう生きていけないよ……」
既に切り出した「もも」部分は結晶に覆われて再生している、アスカは恍惚とした表情で切り出した自分の肉を見つめる。
切り出した「痛み」、「ヒトでナシ」となってしまった「優越感」、そして……同じ家で暮らす「彼女」に対する「背徳感」。
様々な感情と感覚に身を震わせながらも普段使うまな板に肉を乗せ、包丁を滑り込ませる。
既に自分の体から切り離されているというのに、スッと刃が入っていくのが快感の様に感じられた。
「もう我慢できませ……」
「アスカ、電気もつけずに何をやってるんだ」
「うぎゃああああああ」
パチンと急に電気がついた事と翼に話し掛けられた事でアスカが驚き飛び上がる。
「なっなっなっなんですか翼さん!?」
「いや、電気もつけずに刃物を使うなど危ないぞアスカ」
「あっあっそ……そうですね!」
テンパるアスカ、一応念をいれて偽装用の肉の容器は用意していたが驚くものは驚くのだ。
「アスカ……」
「なっなんでしょうか」
「夜食は、太るぞ」
――余計なお世話です!
さっきまでの高揚感が一転、静かに冷めていく火照り。
「わ、私は別に太っても問題無いですし!ですし!」
と冷めて処理に困るのは「肉」だ。
翼が見ている以上生で処理する訳にはいかなくなった。
「というか血生臭いぞ、何の肉だソレは」
ギクり。
アスカの背筋が凍り付く。
「う……馬……」
自分のももを押さえながら、自嘲気味に言うアスカ。
「で、何の肉なんだ」
防人たる翼には血の臭いでもう何の肉か、予想がついていた。
「し……鹿です」
「ああ……馬で鹿……馬鹿の肉か……何をやってるんだお前は」
「好奇心!好奇心が抑えきれませんでした!」
「本当に自分の肉を切り出す馬鹿がいるとは思わなかった!!」
俯くアスカ、頭を抱える翼。
「どう始末するつもりだ、こんなもの捨てれば騒ぎになるぞ、かといって二課に持っていっても問題だぞ」
「た……食べましょう!」
「はあ!?」
思わず後退る翼、さすがの防人もこれにはドン引きだ。
「翼さんは、私の事を好きですよね!好きなら食べれる筈です!私の肉を!」
「それとこれとは話は別だァッ!」
「さあ、お口を開けてください翼さん!」
夜の街に歌姫の悲鳴があがった。
◆◆◆◆
「うーん……酷い夢をみた気がするぞ……」
「おはようございます翼さん」
「ああ、おはよう」
「もうご飯出来てますよ」
「ああ、ところで……今日の朝食は肉……か?」
「………そんなにおいしかったですか?私の――」