目が覚めると、そこは草原だった。
うん、草原。
青々とした空と瑞々しい草花が生い茂っている。
おそらく、ここはローマ帝政時代のヨーロッパのどこかしらだろうな。
ジャンヌは木の日陰で寝ており、アルトリア姉さんは剣を支えにして寝て……ん!?
何故か聖剣使いの方になってるぞ!?
謎だ……。
まぁええわ。
符は無いみたいなんで、召喚は出来ぬ!
ヌハ!ヌハハハハハ!!
「〜〜〜!」
すっごい煩い音が近くで聞こえるな。
んだよ、もぉ〜。
「クッ!ここで余は!ローマ帝国は負けるのか!」
赤い扇情的なドレスを着た金髪碧眼のアルトリア顔の人が剣を振るっている。
しゃあない、助けてやるか。
「あーあー、マイクテスマイクテス、んっんー!」
「そこの皇帝よ!お困りの様だな!」
オペラ的な声でアルトリア顔に語り掛ける。
「誰だ!」
「名は名乗らぬのだ!さぁ皇帝よ!我が力を見るが良い!」
ビバ!
「
閃光がその場を包み、敵軍を打撲させた。
「勝機は作ってやった、後は貴様の軍配次第であるぞ!フゥーハッハッハっハッハッハ!!ゲホゲホ」
喉痛すぎぃw
「どのような者か存じ上げぬが、感謝するぞ!いつか、この借りを返す!」
返す時が来ればな!
「マスター、起きて下さい。マスター」
「アルトリアー、そいつはほっといて良いのよ。アレよ、アレ」
「触らぬ神に祟りなし、ですか?少しおかしい言動をするだけの人畜無害のマスターにはその言葉は少し足りないと思いますけれど」
「確かに、それもそうね!」
俺の夢は、海賊王になる、ブハァ!?
「という事でマスター、立って下さい。馬が居ないのですから歩いていきますよ。担ぎながら走ったら、マスターすぐに吐きますし」
それが普通の人間やで。
うん、吐くのが普通。
トボトボと俺は静かに歩き出した。
空は濁り無き青空。
小鳥の声しかしなかった。
俺は、足が疲労骨折するかもなのに、体力馬鹿どもは東京で悠長に歩いている女子高生の如く歩を進めている。
ふ、ふじゃけんな!
「のどかわいた」
「そこの川の水でも飲んで下さい」
しゃあない、飲むか。
「え、ちょ!?本気にしないでよ……ほら、これ飲んで下さい」
そう言って、ジャンヌは何処からともなく新品の美味しい水150ミリリットル¥108(税込み)を取り出してきた。
「マスター、サーヴァントは自分の魔力を消費したら、基本的な飲食物は手に入るのですよ。まぁ、乾パンとかばかりなので満足はしませんけどね!」
アルトリアが、この世を恨むかのような声色で俺に補足をしてくれた、クッ!ハンバーガーとか無いのか!