ふぇぇ
海が荒れ、雨がまるで滝のように降り出す。
まるで悪夢のように。
その悪夢の中に、一つの小振りな帆船が荒波を突き破り、前へ前へと帆に風を受け進んでいる。
悪夢を掻き消し、一つに夢のために、二つに宝のために。
だが、船の帆はボロボロに朽ち果て、甲板もボコボコに壊れている。
動くのがやっとだろう。
だが、船に人は居ない。
怨念とも言える信念、志、魂を糧に動いているのだ。
「ぐふふwww早速試し撃ちするでござるwww」
不気味な笑いを浮かべながら気持ち悪い笑い方をするこの男。
変態海賊の一人、エドワード・チ、ティーチである。
新調した大砲の精度を確かめようと、このボロボロの帆船を試射の的にしようとしているのである。
鬼畜です(確信)
「光にッナレェェェェ!!!」
刹那。
「やあ (´・ω・`)
ようこそ、我が船へ。
この砲弾はサービスだから、まず受けて落ち着いて欲しい。
うん、「砲撃」なんだ。済まない。
仏の顔もって言うしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でも、この砲撃を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「炎上」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐とした甲板で、そういう気持ちを忘れないで欲しい
そう思って、この砲弾を撃ったんだ。
じゃあ、悲鳴を聞こうか」
「総員、しゃがめぇぇぇぇぇ」
ボロボロの船から、砲弾が吐き出された。
厳密に言うと、砲弾じゃない。
光だ。
幾千もの
エドワード・チ、ティーチの帆船がヨーロッパに旅する番組でたまに見るチーズ削りみたいな感じに削れていく。
因みに、ボロボロの帆船の方では。
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!」
アルトリアが宝具ガトリングを放っていた。
ヤバイ()
「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!!!!」
ジャンヌも竜の魔女を連発していた。
しゅごい()
「ふぇぇ、おふねしゃんがけずれてるょぉ」
マスターも甲板をゴロゴロしていた。
駄目だこいつ…早く何とかしないと…
戻ってエド、面倒だから黒髭の船。
「話が・・・違うっすよ・・・」
船中が燃え盛っていた。
あー良いっすねー。
「ぶっ壊れた帆船が!俺が、貴様らごときに!」
次の瞬間、船が爆発した。
キノコ雲がモワァっと天空に舞い上がった。
「「黒髭の生命反応が停止、攻撃を停止します」」
二人の身体から蒸気がプシューと発生し、攻撃が停止された。
「完璧だ、マイハニー」
マスターはそう言って、立ち上がり、またゴロゴロしだした。
「ふぇぇ、しゅごいょぉ」
やはり、馬鹿だぁ。