異界からの帰還者のIS   作:暇な

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今回短いです。すいません。


試合後

セシリアさんをピットの休憩室に運び様子を見た。少し気を失っているだけだった。密閉空間の中すさまじい反響音と共に大量の銃弾が目の前で跳ね回っていたらそうもなるだろう。セシリアさんが気を失ったため試合の順番を入れ替え私と一夏君の試合をすることになるかなと思っていたけど私のISもボロボロであったため順番は変えず次の日に試合をすることになった。

 

(大丈夫かな……ISはよっぽどのことがないと壊れたりして人に怪我はさせないはずだけどやっぱり心配だよ……)

 

 私は、セシリアさんのことが心配でセシリアさんが起きるまで付き添っていた。

 

「っ……ここは?」

 

 セシリアさんの目が開きベッドから起き上がった。どうやら意識を取り戻したみたいだ。

 

「セシリアさん、大丈夫ですか?」

 

「大丈夫ですのよ。私、負けてしまいましたのね……」

 

「セシリアさん……ごめんなさい!!」

 

 私は勢いよく頭を下げセシリアさんに謝った。まさか私の攻撃が気を失う状態までセシリアさんを追い詰めるとは思わなかったからだ。だが、セシリアさんはなぜ謝られたのか理由がわからないらしく困惑していた。

 

「き、急にどうしたんですの?」

 

「私の攻撃でセシリアさんが気絶するなんて思わなくて……」

 

「ああ、そのことですの……それならあなたが謝る必要はないですわよ。顔を上げてくださいまし。」

 

「えっ。」

 

「気絶したのは私の訓練不足。それにあれはIS同士の試合、私だってあなたの周りにBT兵器を飛ばして蜂の巣にしていたんですもの。どんな攻撃をうけても文句は言えませんわ。」

 

「けど……」

 

「もう!あなたは堂々としていたらいいのですわ。第二世代を使いながらこの私、イギリス代表候補生のセシリア・オルコットに勝利したのですから。」

 

「セシリアさん……」

 

 それから私はセシリアさんと話をした。お互いにあと腐れなかたったため気軽に話ができた。

 

「そういえばあの私を囲ったあなたのシールドはなんですの?BT兵器はイギリスしか開発していなかったはずですし。」

 

「あれはBT兵器じゃないよ。」

 

「え、じゃああのシールドは?」

 

「あれはね、有線でつないで動かしてるの。だからBT兵器より滑らかに動いていなかったでしょ?」

 

「確かにBT兵器より動きがかくついてましたわね……そういえば試合中にあなたは自分のISが競技用じゃないと言っていましたがあれは軍事用という意味ですの?」

 

「違うよ。私のISはね……」

 

 そうして私は自分のISがどのような用途で使われるのか、どんな経緯でそうなったかを語った。

 

「そうだったのですか……ISを競技用ではなくそのような目的で作るなんて初めて聞きましたわ。けど四方田さんはどうしてそんなISを?普通なら競技用のISを専用機にしたいと思うのですが。」

 

「私は競技に出たいわけじゃないの。誰かを守ったり手助けできるような人になりたい。だからそのために自分にできそうなことはなんでもできるようにしておきたいから。このISに出会えたのは運がよかったよ。私にぴったりだったもん。戦うことが目的じゃなく誰かを助けることが目的だったから。……それにこのISを使ってしたいこともあるしね。」

 

 そう、わたしはみやちゃんを助けたいのだ。そのためにはあの世界で活動するために身を守る必要があった。このISならあの世界でも活動できるはず……それにあのお化けからも身を守れる。あとはあの世界に行く方法を見つけるだけだった。

 

「あなたはお優しいのですね。」

 

「そうかな?」

 

「そうですわよ。今の世界の考え方でそのような考えている人は少ないですわ。……あなたのような人になら教えてもかまいませんわね、私は男性を嫌っている理由を。」

 

 そういってセシリアさんは私に男性を嫌っている理由を教えてくれた。なんでも自分の父親が原因だったそうだ。

 

「それに今まであった男性も女性に媚びへつらう方ばかり。それで私は男性に失望していますの。」

 

「そうだったんだね……それなら大丈夫だよ。」

 

「はい?」

 

 そういうとセシリアさんはわけがわからないといった顔を向けてきた。

 

「セシリアさんの男性嫌いは一夏君が直してくれるよ。一夏君はそんな男の人じゃないからね。明日戦えばそれがわかるよ。」

 

「……あなたがそこまでいうのなら私は信じてみます。」

 

「うん!期待しといて。それにしても長いこと話しちゃったね。お腹もすいたし寮に帰ろうか。ほら、一緒にいう?」

 

 そういって私は立ち上がりセシリアさんを誘った。

 

「私とご一緒でもいいんですの?」

 

「うん、だって友達でしょ?」

 

「えっ?」

 

 あれ?もしかして友達と思ってたのは私だけかな……こんなに話したんだしもう友達かなと思ったんだけど……

 

「ご、ごめん。もしかしてまだ友達じゃなかった?」

 

「……いいえ、私たちはもう友達ですわ。だから一緒に行きましょう?」

 

 よかった。友達と思ってくれてた。私は嬉しくなって笑顔になりながらセシリアさんと一緒に寮に帰っていった。




次回は残りの試合、代表決定までを考えています。
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