異界からの帰還者のIS   作:暇な

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転校生

 GW明けの朝、教室へ入るといつもと様子が違った。いつもはもう少し静かなんだけど今日はなんだか騒がしい。

 

「おはよう鷹月さん、今日はなんかにぎやかだけど何かあったの?」

 

「あ、おはよう春海ちゃん。ほら、GWも明けてクラス対抗戦も間近になったからそのことでみんな話しててね。あとそれに転校生もくるらしいからそのことも話題になってるね」

 

 転校生か……こんな時期に転向してくるなんて変わってるな。いやけど一夏君のこともあるし男性のIS操縦者のデータを取るために急遽決めたのかもしれない。まあ同じクラスにでもならない限り関わり合いになることなんてないだろう。あ、けど何処の国の人が来るんだろう?そう思って聞いてみた。

 

「どこからくるかわかってるんですか?」

 

「なんでも中国からくるんだって。それに代表候補生らしいよ」

 

 中国か……それを聞いて私は鈴ちゃんを思い浮かべた。中学の頃に鈴ちゃんは私たちの学校からいなくなった。親の都合で元々住んでいた中国に帰ることになったのだ。悲しかったけど子供にはどうしようもないことだった。鈴ちゃんとはそれから携帯で時々連絡を取り合っていた。身の回りのことや学校でのこと、……それに一夏君のこと。そうだ! 鈴ちゃんに転校生のことを聞いてみよう。IS学園への転校だし代表候補性のことだから中国でも何か噂になってるだろうし。

 そう考えていると話はクラス対抗戦の話題になっていた。私達は一年だけどクラス代表には代表候補生が選ばれてるかもしれない。だから優勝することは難しいかもしれないけど一夏君にはぜひ優勝してほしい。なんていったって優勝賞品は女子なら誰もが欲しがる物なんだから。

 

「一夏君、頑張ってね!フリーパス楽しみにしてるから」

 

「はは……もう皆から同じこと何回も言われたよ。春海もやっぱり欲しいのか?」

 

「もちろん!」

 

 クラス対抗戦の優勝クラスには学食のデザートのフリーパスが配られる。もちろんずっとというわけでなく半年の間なんだけど半年もデザートが無料になるのだ。一夏君にはあまり良いものじゃないかもしれないけど女子にとっては喉から手が出るほど欲しいものだ。

 

「まあ、一夏なら大丈夫だろう。私と特訓しているしな」

 

「あら?けどあなたとの特訓ではもし相手が近接戦に乗ってこなかった時に対処ができないのでは?」

 

「そ、それは……」

 

「あー、確かに箒との特訓では近接戦しかしてないしなー」

 

「そうですわよね?で、ですから私が一夏さんに遠距離での練習相手になって特訓のお手伝いをさせていただきますわ」

 

「なっ!」

 

「お、いいのかセシリア?」

 

「一夏、そんな女に手伝ってもらう必要などない!遠距離での戦い方も私が教える!」

 

 ああ……篠ノ之さんとセシリアさんが言い争ってる。普通の喧嘩なら止めに行くんだけど二人とも一夏君のことが好きで一緒にいたいからあんなふうになってるんだよね。今私が行っても私も一夏君のことが好きで一緒にいたいって思われるだけだしもうすぐでホームルームが始まるからほっといても大丈夫だろう。

 

「箒もセシリアも教えてくれるんだったらみんなで一緒にやればいいじゃないか?しかも箒は遠距離での戦い方をさすがに教えれないだろ?」

 

 一夏君……確かにその通りなんだけどその二人はそのことでいい争ってるんじゃないんだよ。

 

「それはそうかもしれませんが……ですが!」

 

「確かに私には教えられないかもしれないが……しかしそもそもそんな練習する必要ない!だいたいクラス対抗戦に出てくるのはほぼ学園のISのはずだ。お前の剣術とISがあれば恐れるに足らん。」

 

「そうなのか春海?」

 

「ん?ISのこと?そうだね。専用機を持ってるクラスは1組と4組だけだったはずだよ」

 

 確か……更識さんって人だったかな。珍しい苗字だったから記憶に残ってる。

 

「その情報古いよ」

 

 え……さっきの声は……

 すぐに声がしたほうに顔を向ける。

 

「鈴ちゃん!!」

 

「久しぶりね春海、一夏」

 

「鈴、お前中国にいるはずなんじゃ……それにその、なんで格好つけてるんだ?すげえ似合わないぞ」

 

「うるさいわね!」

 

「そんなことより鈴ちゃん!なんでここにいるの!?私何も聞いてなかったんだけど!」

 

「そんなことって……それはそうよ。言ってなかったもの。突然来てびっくりさせてあげようかなと思ってね」

 

「ほんとにびっくりしたよ……」

 

「おい」

 

「ん?だれ?久しぶりの再会なのに……」

 

 あっ、そういえばもうSHRが始まる時間だった。それに気づくと同時に鈴ちゃんの頭に出席簿が振り下ろされた。

 

「いた!……って、千冬さん!?」

 

「織斑先生と呼べ。久しぶりの再会でいいところ悪いがもうSHRの時間だ。教室に戻れ」

 

「は、はい!春海、一夏!後で話しましょ!」

 

 そういって鈴ちゃんは二組へ急いで戻っていった。

 あっ、どうしよう。私確か昼休みは次のクラス対抗戦に備えて保険委員の集まりがあるんだった。鈴ちゃんと話したかったけど……残念だけど昼休みは諦めなきゃいけないかな。放課後にでも一緒に話す機会があるよね。一夏君に私は昼休み仕事があるって伝えておいてもらおう。

 

 

ーーーーーー

 

 

 あれ?あそこにいるの鈴ちゃんだ。けどなんだかイラついてる様子。何かあったのかな?

 夕食後、鈴ちゃんのところに行こうとしてると、廊下に何故か機嫌の悪そうな鈴ちゃんがいた。てっきり部屋で休んでるものと思っていたけど何かあったのだろうか。

 

「鈴ちゃーん」

 

「春海!」

 

「ごめんね、昼休み一緒に話せなくて」

 

「一夏から聞いてるわ。委員の仕事だったらしょうがないもの」

 

「昼休みは一夏君たちと食べたんだね。どうだった?久しぶりに好きな人と話すのは」

 

「一夏は全く変わってないことがわかったわ……」

 

「ん?どういうこと?」

 

「あいつの周りに知らない女がいた……」

 

「ああ……」

 

 たぶん篠ノ之さんとセシリアさんのことだろう。あの二人はいつも一夏君のそばにいるからなぁ。

 

「春海はあいつらのこと知ってる?」

 

「たぶん篠ノ之さんとセシリアさんのことじゃないかな。あ、セシリアさんはイギリスの代表候補生だよ」

 

「ふーん、それで?」

 

「それでって?」

 

「一夏との関係よ」

 

「鈴ちゃんが心配するような関係じゃないよ。まだね」

 

 それを聞くと鈴ちゃんは胸をほっとなでおろした。恋人じゃないことに安心したんだろう。そういえば何か焦ってたようだけど用事があったんじゃないんだろうか。

 

「鈴ちゃん、何かせわしない様子だったけど何かあったの?」

 

「そうだった!晴海、一夏の部屋はどこ!?」

 

「え、ここから少し離れたところだけど……」

 

「案内して!」

 

「い、いいよ……」

 

 あまりの勢いにたじろぎながらも一夏君の部屋に案内することにした。鈴ちゃんは部屋につくまでにずっとにやにやしていた。

 

「はい、ここが一夏君の部屋だよ。長話もいいけど消灯前には部屋に帰るようにね」

 

「ありがとう、晴海。一夏、いる?」

 

 そういって鈴ちゃんは部屋に入っていった。せっかく一夏君と話してるんだし私はお邪魔かな……そう思って私は自分の部屋に帰ることにした。

 

 

 

 

 




拙い文章ですみません……物語の構想はだいたい思いつくんですがそれを文章にするとなると途端に駄目になってしまう……
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