「春海、遊びにいくわよ!」
「ちょ、ちょっと待って、鈴ちゃん!急にどうしたの?私勉強もあるし。」
「それはあんたが!…もういいでしょ!とにかく遊びに行くわよ!」
そういって、鈴ちゃんは突然家に来て私を連れ出した。私はもっといろんなことを知ってみやちゃんをはやく助けたいんだけどな…。もう一人は嫌…。
それから、私たちはショッピングセンターに行きゲームセンターで遊んだり買い物をした。お昼になると鈴ちゃんが酢豚を作ってくれるらしいので鈴ちゃんの家に行った。
「どう?春海。私の酢豚は?」
「ん…。おいしいよ。」
鈴ちゃんの酢豚はおいしかった。久々に食べたけど前より腕は上がったんじゃないかな。
「そうよかった!もっとあるからどんどん食べてよ!」
「待って鈴ちゃん!私こんなに…。」
「いいからいいから!」
どれくらい食べただろうか。少なくともいつも来た時に食べる量よりかは多かった。
「もう…もう無理。」
「よく食べたわね。けど休んでる暇はないわよ!これからまだ遊ぶんだから!」
そんな…。
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「今日は楽しかったわね!」
「うん、そうだね…。」
つ、疲れた。この頃勉強ばっかりだったから体力が落ちたのかなあ。
「今日はありがとう。けど、どうして急にこんなことを?」
「だって春海、この前からずっとおかしいんだもん。だから気分転換をして元気になってもらおうと思ってね。」
鈴ちゃん…。
「私、そんなにおかしかったかな?」
「今までのあんたならぶっ倒れるまで勉強なんてしないわよ。」
「そっか…。」
「…ねえ、春海。その恩人だった人がいなくなって悲しんでいるのはわかるわ。けど、それだけじゃないでしょ?それなら勉強をする気すら起こらないと思うから。何か悩んでることがあるなら言って?」
「…鈴ちゃんはどうしてそんなに私のことを心配してくれるの?」
「そんなの決まってるじゃない。私たちが友達だからよ。」
友達か…。
「それに私だけじゃないわ。一夏も弾のやつも友達であんたのことを心配してる。私たち、今までずっと一緒だったじゃない。一人で悩まないで私たちに悩みを吐き出して楽になりなさい。私だって、一夏のことでいっぱい愚痴聞いてもらってるんだから。」
そっか…。章子さんがいなくなってまた一人になったと思ってたけど、もう私は一人じゃないんだね…。
「ありがとう、鈴ちゃん。じゃあ、私も聞いてもらおうかな。」
「まかせなさい!」
それから、私は章子さんのことについて話した。さすがに村でのことは話せなかったけど章子さんが私にとってすごく大事な人だったということは伝えることができたはずだ。
「これで全部かな。…なんかすっきりしたよ。今までこんなふうに考え事話す人は章子さんしかいなかったから。」
「あら?じゃあ私は春海の大事な人になれたってことかしら。」
「うん…そうだね。鈴ちゃんは私の大事な人だよ。これからもよろしくね。」
そういってにっこり笑いかけると鈴ちゃんは少しきょとんとした。けどすぐに、
「もちろん!これからもずっとずーっと一緒にいようね!」
と言ってくれた。
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今日は疲れたなー。…でも楽しかった。
家に帰ってきた私は適当に夕飯を作りお風呂に入って今日のことを思い返していた。
「友達…か…。」
村にいたときはみやちゃんしかしかったしあまり遊ぶこともできなかった。だから友達ってものがどんなものかいまいちわかってなかったみたい。
よし!これからは章子さんのことばかり考えてないで本来の目的、目標を目指すために頑張っていこう!そうしていたら章子さんも喜んでくれるはずだしね。
今回で中学生の時は終わりです。本来なら前回のあとがきの通り4,5話で一夏と一緒にモンドグロッソに行く話でも作ろうと思ってたんですが力量不足で上手くできませんでした…。