死んだら、戦艦ミカサのメンタルモデルになってた件 作:くいあらためよ
『……○!』
『…ん?』
私は、白い光に包まれていた。そして、誰かが呼んでいる。
『……○○!』
名前だろうか?よく聞き取れない。
『○○!戻って来てよ!』
『○○君……』
どうやら複数いるようだ。しかし、視界がぼやけていてよく見えない。
『こんなに早く死ぬなんて……』
『早すぎるっ!』
死ぬ?一体何を……
周りで話していることを理解できなかった。
だんだんと意識が遠退いていく。
後ろから、誰かが呼ぶ声が聞こえた。
『ミカサ!』
どれくらいたったろうか。
気付けば、山口がこちらの顔を覗き込んでいた。
「ミカサ!よかった…目を覚まして。」
よくよく見渡すと、先ほどまでいた海から一転無機質な灰色に包まれた基地のような所にいた。
「山口……ここは一体?…うぅ」
起き上がると、軽い目眩がした。
「君が気絶したあと、何者かによってこの船のコントロールが奪われ硫黄島の内部へと連れてかれたんだ。」
気絶……あぁ、先程の攻撃の時か…
「そう…しかし、ここに基地とは誰がいるんだろう。」
よくよく自分の船体を見るとアームのようなもので固定されていた。
まるで、横須賀の海軍基地のように見えた。
『お目覚めのようね、ミカサ。』
ドックの奥から、一人の女性が現れた。
「あなたは………」
『ふふ…私のメンタルモデルは知らないものね、仕方無いわ。』
白い白衣を纏った女性…
『私はヒュウガ、メンタルモデルヒュウガよ。』
「ヒュウガ……あのヒュウガか!」
某ゲームとの差にびっくりした。
「一体、我々をどうするつもりなんだ?戦艦ヒュウガ。それにここは?」
私は状況を理解するために質問した。
「あら、聞いてなかったの?」
「え?」
ヒュウガは、あちゃー、と頭に手をやる。
「貴女達をここにつれてきてほしいとイオナ姉様からの指示があったのよ。」
「ここに?連れてくる?」
「なるほど、つまり我々は嵌められたんだな。」
一人、理解したのか山口がそう呟いた。
「へぇ……貴女、人間を乗せてるのね。」
「成り行きよ。」
「その方の名前は?」
「元統合海軍所属、山口多聞であります。」
「そう、山口多聞ね。」
「で、一体さっきの話はなんなのか教えて欲しいわ。どう言うこと?」
「つまり、ミカサを確実にこちら側に引き込むために一計を案じたのさ、千早群像は。」
「………この地図、罠だったのか。」
ピーピーピー
突然、基地内に警報が鳴り響いた。
「何事か!?」
ディスプレイを開き、確認する。
「これは……タカオ!」
「あらら、何でこの場所がわかったのかしら。」
「どうするんだ?」
「まぁ見てなさいな。」
ヒュウガは、うっすら笑うとディスプレイ越しに何かを操作していた。
「やったぁ!ついたよー!」
タカオは、ようやくこの場所を見つけれた。
「しかも予想通りに、まだあいつらは帰ってきていない!このままあの基地を占拠して…ん?」
山が光ったかと思うと、すぐにレーザーが飛んできた。
「なによこれぇぇ!!」
急な攻撃に怯みつつもフィールドを展開した。
「この攻撃アルゴリズムは人間じゃないわ!一体誰が…」
すぐに相手の情報をスキャンし始め、驚くべきことが発覚した。
「え!なんで!?何であんたが!」
驚きのあまり、近づいてくるミサイルに気付かなかった。
「あ…しまっ!」
ゴォォォン
「アダ…」
鈍い音が辺りに響き渡った。