死んだら、戦艦ミカサのメンタルモデルになってた件   作:くいあらためよ

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続けてみました


初めての戦闘

コンゴウからタカオとの合流座標を貰うと、馴れない操縦で出発した。

 

「アルペジオの世界と言うことは、クラインなんちゃらって奴も使えるのか……」

 

そんなことを考えているうちに、タカオが見えてきた。

 

 

「ちょっとミカサ!遅いじゃない!何してたのよ!」

 

「え?まぁ…色々あってな」

 

合流早々に怒鳴り散らされ少し萎縮してしまった。

 

なんだよ、こいつ!原作通りかよ!

 

内心思いつつ、話題を変えた。

 

「奴らはいつ来るんだ?」

 

「はぁ?それくらい自分で考えなさいよ!……ってミカサ、後ろ!!」

 

「は?」

 

振り向くと、一発のミサイルが飛んできた。

 

ヤバい避けられない!

 

とっさに手で防ごうとした。普通であれば意味も無い行動だろう。

しかし、今は霧の戦艦である。

 

ミサイルが後一メートルのところに来たとき、先端が潰れ爆発した。

 

何が起きたのか理解しないでいると、うっすらと空間が歪んでいるのに気付いた。

どうやら船を覆っているらしい。 

 

「まったく、アンタ大丈夫?クラインフィールドぐらいパッと出しなさいよ。」

 

これがクラインフィールドか…、等としみじみ思いながらミサイルが飛んできた方向を見た。

 

イージス艦らしきものが三隻浮いていた。

 

「どうやら、あっちから来てくれたようね」

 

タカオがうっすらと微笑む。

 

「そのようだな。やるか」

 

いまいち状況が飲み込めていない私だったが、生まれつきの戦闘好きか、本来の霧の性質かはわからないがいままで経験したことの無い高揚感が、正常な考えを押さえつけていた。

 

 

戦闘は、見るとするでは大違いであった。

 

降り注ぐミサイルと敵弾の嵐が集中力を割いていく。

 

「ぐぅぅぅ!早く敵を沈めたい!」

 

相手の攻撃は全てクラインフィールドによって防がれているが、元々が古いミカサの主砲は射程距離が短いため、近づかなければ行けないが相手の攻撃がそれを阻止していた。

 

「もういい!強硬突破だ!全速前進!」

 

被害を省みず全速力になったミカサは、みるみるうちに敵艦との距離を詰めていく。

 

「まったく、私も少し、やろうかしら!」

 

と、タカオが叫ぶと一斉にミサイルが放たれた。

 

ミカサに降り注いでいたミサイルはそれにより全て撃破された。

 

「ありがとう、タカオ!」

 

「べ、別にアンタのためじゃ無いから」

 

敵の攻撃を受けなくなったことにより少しばかり余裕を持った私は

 

「少し試してみるかな。ミサイル発射!」

 

と叫んだ。

まぁ…出るわけ無いか

と思っていたが何発かミサイルが発射された。

 

「おぉ…流石霧の戦艦。」

 

感心していると、飛んでいったミサイルが敵艦に命中、撃沈した。 

 

もう二隻が、撤退しようとするのを見て

 

「この際、主砲も試してみるか…一番砲塔旋回!」

 

目の前に光のディスプレイが現れ、前をいく船に照準を合わせた

 

「良し、撃てぇ!」

 

一番砲塔からレーザーが放たれた。

そのまま直進していき、見事命中した。

 

「やるじゃない、これで終わりね!」

 

と、タカオが放ったミサイルが最後の艦に命中した。

 

この世界に転生して初めての戦闘が終わった。




戦艦ミカサのスペック
排水量 15,140トン
全長 131.7m
全幅 23.2m
兵装 主砲 40口径30.5センチ連装砲2基4門
副砲 40口径15.2センチ単装砲14門
47ミリ単装砲16基
魚雷発射管 45センチ発射管4門
ミサイル発射管20門 超重力砲 1基
メンタルカラー 白

こんな感じです。

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