死んだら、戦艦ミカサのメンタルモデルになってた件   作:くいあらためよ

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色々誤字があったので訂正いたしました。


望まない接触

ハシラジマ

 

ここは、霧の補給基地であり過去にそして撃沈された艦の再建造を行うことの出来る港である。

 

ハシラジマの建造ドックを見下ろすことの出来る展望デッキに和装の女性一人がたたずんでいた。

 

「………」

 

「調子はどうだ?」

 

「アカシか……」

 

アカシと呼ばれた女性はぱっと見ると小学生ぐらいの容姿であった。

 

「艦首がサルベージできたから、あともうすぐで船体が再建造を完了するぞ、ナガト」

 

「そうか、ありがとう。」

 

「……もう一人はどこに行ったんだ?」

 

「人間のところにいるわ。何が気に入ったのかは知らないけれど。」  

 

「そうか……じゃ、私はいくよ。」

 

「まて、アレはどういうことなんだ?」

 

ナガトが建造ドックを指差した。

 

「どうもこうも、壊れた艦を直すのが私の仕事なんだ。敵であれどうであれ、な。」

 

「………まぁ、いい。すまんな、引き留めて。」

 

「ん………あ、2隻借りてくぞ。」 

 

「良いだろう。」

 

アカシと別れたあとも、ナガトは再び建造されている、『ミカサ』の船体を見つめていた。

 

「こんなところで終わるんじゃ、無いわよ………」

 

 

「成功だぜ!」

 

「よかった…………」

 

菅野の第2の隠れ家にいた警備兵を無力化し、うまく中に侵入したミカサ達は一息ついていた。

 

「さて、俺の研究資料をまとめないと…………」

 

「あなた、ほんとに研究者だったのね。」

 

「軍人上がりのな。奥にヘリが隠してある、俺がここに来るときに使ったやつだ。」

 

「わかったわ。」

 

 

「ほんとにあったけれど、動くのかしら、これ。」

 

菅野が言っていたヘリは、ところどころ錆び付いてつたも這っていた。

お世辞にも動くとは思えない。

 

「エンジンはかかるのかな………」

 

あれこれ考えてるうちに菅野がやって来た。

 

「どうだ!動きそうか?」

 

「わからないわね………状況は酷いものよ」

 

「とりあえずエンジンをかけてみようぜ」

 

菅野がヘリに近付いて行く。

そのとき、ヘリに向かって飛んでくる飛翔体をミカサは見つけた。

 

「菅野!そこから離れて!」

 

軍人上がりの癖がまだ残っていたのだろうか、離れてといった瞬間にヘリとは反対方向の方へ走り出した。

 

「あれは……………侵触弾!?」

 

なんでこんなところに!?

 

「ミカサ!伏せろ!!」

 

菅野に押し倒されその場に伏せる。

 

ヘリに侵触弾が着弾し、辺りを爆風が覆った。

 

「何がいったい……今のは霧か?」

 

「ちょっとついてきて!」

 

「ちょっ、待てよッ!」

 

飛んできた方向を確認しないと!

 

全力疾走で海岸までほものの30秒であった。

 

「一体どこに…………ッ!?」

 

海を見渡すと、確かに彼女らはいた。

 

「なんで、あんなところに………」

 

「ミカサ、おいてかんでくれ………なッ!?」

 

海には、2隻の霧の艦艇がいた。

しかし、様子がおかしい。

2隻とも互いに戦っていのだった。


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