死んだら、戦艦ミカサのメンタルモデルになってた件 作:くいあらためよ
「嘘よ………だって、あのとき……」
「あー、話せばちと長くなるんながな…まぁ、結果として生き永らえたということだ。」
「多聞ッ!」
思わず、ミカサは嬉しさのあまり抱きついた。
が、なにか違和感を感じた。
「………?」
「やっぱり気付くか?」
多聞は知っていたかのように話だした。
「この体は確かに本物なんだが半分は本物に似た偽物なんだ……」
「ナノマテリアル………一体、誰が……」
「私よ、ミカサ。」
再び後ろから声が聞こえた。
ナガトだった。もう一人のナガトであった。
「私がナノマテリアルを使って直したのよ。」
「………」
「なによ?」
「………胸がn」
「っるさいわねぇ!関係ないでしょぉぉ!」
「ミカサ、戻ってきたか………ん?」
「ん?」
「こいつが、さっきいってた一人目の人間か………」
「ミカサ、この人は?」
「俺は菅野直、元統合海軍所属で今は逃亡中の身だ。」
「同じ海さんかぁ………私は山口多聞、同じく海軍であきつの艦長だった。」
「あぁ、上層部からの命令で危険な航海に出たあげく返り討ちにあった船の1つか、お疲れさまだな。」
「なに?バカにしているのか!?」
「いやいや、お前はラッキーだなと思って……俺も、いや、俺たちも同じ命令が下されたなぁ。」
「そんなことはしらないが?横須賀の艦隊にしか出たことがない命令のはずだか………」
「………知らないならいい、してミカサ?」
「なにかしら?」
「この男との関係はなんだ?」
「へ?」
「彼氏か?お?」
「そんなわけないじゃないの!」
「そういうお前もどうなんだ、菅野。」
「愛人だぜ、俺の。」
「嘘を言わないで!」パチーン
張り手をもろに食らった菅野は数メートル飛ばされた。
「いててて、何すんだよ!」
「知らない!」
そんなやり取りをしているミカサ達を視界の片隅で捉えつつ、ナガトとアカシ、チョウカイは何やら話していた。
「400と402が撃沈された。」
「401か……」
「同時にマヤの反応も消えた。」
「しかし、沈められてはないようです。報告がありません。」
「コンゴウか………」
「とにかく、総旗艦ヤマトと連絡がとれない今、ムサシの行動は把握できない。」
「様子見ね、いざとなれば……」
ミカサ達に向き直る
「あいつらを利用するわ。」
太平洋・海中
「ミカサたちとは連絡がつかなくなって久しい……大丈夫だろうか。」
「あのときの戦況を解析したら、コンゴウだけでは無く、ナガトもいた。ミカサが引き付けてくれなければ間違いなく負けていた。」
「そうか………あのときの信号は………」
「ソナーに感あり!敵襲です!」
「よし、戦闘準備にはいれ!」