ありきたりな脳髄よ、今宵の月と踊れ   作:フロワ

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あんたとあちきはこれで本当のお友達ね。
そう思ったのは、ナイショ。


置いてけぼり挽歌
〜傘〜


「ふむぅ。

 なるほどねぇ。」

「どう思う?」

「どう思うと言われてもねぇ。」

 

 そんな相談はあちきにしても無駄だよ。

自分では冷静なつもりでもやっぱり動揺はしてるみたいだね。

「あちきは付喪神になる前はただの傘だったし、付喪神になったら人間の目には視えないし。

 あんたと違って人間に視られたことがないからねぇ。」

「まぁそれはわかってるんだけど……。

 何ぶん小傘しかこういう友達がいなくて……。」

「そんなことはないでしょ。」

「人間に視えなくてまともにコミュニケーションがとれる友達は小傘だけなのよ。」

「あぁ、まぁ確かにね。」

 いくら付喪神と言ってもあちきみたいに賢い奴は少なくてねぇ。

人間の言葉がわかる奴は何柱かいるけど話せるのはこの辺りではあちきだけなのさ。

えへん。

まぁ他の奴らは他の奴らであのー……さんすう?っていうのか?数を扱うのが得意だったり足が速かったりするから誰が1番賢いとは言えないんだけどね。

「あんたは確かさ、神社の子供だったよね?」

「うん。」

「じゃああんたの存在が神格化しちゃったのかもしれないね。

 現人神に近いのかなぁ。」

「それは違うと思う。

 うちの神社の神様の姿が私には見えなかった。」

「前の神様にあんたが成り代わったっていうのは?」

「失礼。

 それ以前にたぶんそれも違う。

 そもそも私が神格化してたとしたらお母さんが気づいたはず。」

 

 う〜ん。

これは本当によくわからないねぇ。

だいたいあちきに頭脳労働を求めるのは間違ってるよ。

あちきにできるのは話すことくらいなのに……。

「む〜〜ん。」

「わかんないかなぁ。」

「正直、わかんないな〜。」

「そっか。」

「あ、でも。」

 そういえば、この前変な人間にあったんだった。

「ちょっと前、私のことが見える人間にあったよ。」

「えっ?」

 あれは確か……。

「隣町の付喪神仲間に会いに行った時にね。

 白い髪で、背はあんたよりちょっと高いくらいかな。」

「その人、名前わかる?」

「名前はわかんないけど、フリフリで変な格好してたよ。」

「う〜〜ん。

 確か小傘って絵がうまかったよね?」

「まぁね。」

「じゃあ、ちょっと家から紙と書くもの持ってくるから待ってて!」

 そう言って早苗は走って行った。

「忙しい子だねぇ。」 

 どうせならあちきも連れて行ってくれたらいいのに。

置いてけぼりには慣れてるけど、慣れてるからこそ置いていかないでほしいなぁ〜。

なんちゃってね。

ちょっと寂しくなっちゃう。

あちきったらめんどくさい女ね。

 

「ちょっとそこの可愛らしいお嬢さん。」

 えっ?

 

 

 




お久しぶりです。
不定期更新が真実となってきました。
フラワーじゃないよフロワでした。
小傘ちゃんのあちきは可愛いよね。
次回も読んでくれたら嬉しかったします。
古明地こいし推しのフロワでした。
不定期更新です。悪しからず。
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