upper secondary school life 作:82maと81ne
なお、初心者ですので、そこのところご了承ください
皆がざわめく。
僕の周りから遠ざかる人々。
僕の前から逃げていく不良。
僕の前で血を出して倒れている人。
何をしたのかさっぱり分からない。
この不思議な現象は、およそ10分前に起きた。
春休みの買い物の帰り道。夕日に照らされた街中で、そろそろ高校2年生になる僕は不良3人に絡まれた。不良達に会ってすぐに胸ぐらを掴まれ、
「金、あるよなぁ?出してくんねぇ?」
そう言ってきた。
「いや、無いです」
反抗した。苦しくて言い辛かった。
不良A「そうか。ねぇのか。ならよぉ、服脱げや。」
不良B「裸で帰りな!学生さんよぉ!」
不良C「これっぽっちしか金にならねぇだろうけどなぁ!ヒャハハハハハハ!」
胸ぐらを掴んでいた手を放し、一度僕を殴り、倒すと3人がかりで服を脱がしてきた。
不良A「年上の言うことは聞くもんだぜ!」
不良B「抵抗してんじゃあねえ!」
不良C「可愛いぜぇ?お前の怯えたその表情!」
苦しい。一刻もはやく逃げたい。僕は、拘束されて自由に動かせない足を何とかして、不良を蹴り飛ばした。
不良A「うおっ、てめえ何しやがんじゃ!」
殴りかかってくる。僕は右腕にいる不良を振り払って、自分の力を振り絞り、何とか不良wき飛ばした不良が起き上がって、僕に向かって蹴りかかってくる。
不良B「よくも突き飛ばしてくれたなぁ!」
不良の足が顔の右側に当たる。不良達は一斉に僕を蹴り始めた。
不良B「さっきから生意気なんだよぉ!」
不良A「年上に向かって反抗しやがってよぉ!」
不良C「どんな教育受けてんだぁ?ヒャハハハハハハ!」
僕は必死に抵抗した。だが、抵抗しているうちに、一人の不良が血を出して吹っ飛んだのだ。
不良A「ぐぼぁあっ!!」
5~6メートル位だろうか。吹っ飛んだのだ。
周りの人々がざわつく。
不良B「お、おい…なんだよ…」
不良C「吹き飛んだ…体が…」
不良B,C「う、うあぁぁぁぁぁぁ!」
訳が分からなかった。
僕は逃げるようにして、家に帰った。
「ただいま」
疲れていて、あまり声が出なかった。
母親「いつからアンタは人を殺すようになったのよ!」
え?人を殺した覚えなんてない。
何を言われているのかさっぱり分からない。
「どういうこと…?」
思わず聞き返す。
母親「アンタでしょ!街中で人を殺したってのは!ニュースになってるのよ!そのニュースにアンタの姿が映ってるのよ!」
僕が…殺した?
あの不良を…?
それは、信じられない事だ。だがテレビにははっきり映っている。
僕の姿が、
[現在逃走中]
の文字と一緒に。
僕は、殺してしまったのだ。目の前にいた不良を。訳も分からず殺したのだ。
僕は唖然とした。しばらく、重い空気が漂った。母親も、僕も、黙ったまましばらくテレビを見ていた。
母親「…逃げなさい」
「え?」
どういうことだろうか。僕の母は、こういうことで逃げろなどと言う様な人じゃあない。
母親「早く逃げなさい!アンタの顔がはっきり映ってるのよ!高校生なんだから同級生とかに知られてるんでしょ!これ以上もう私に迷惑かけないで!」
「で、でも…」
母親「早く行きなさいよ!アンタなんかもうウチの子なんかじゃあないわ!」
母さんが、僕を庇ってくれようとしているのだろうか。でも、
「逃げるってどこにさ!」
母親「…遠いところによ。はい、これ」
これは…僕のバックだ。
母親「金とか着替えとか非常食とか色々入れたのよ。これもって早く逃げなさい」
僕の為にここまでしてくれて、嬉しかった。
「母さん、ごめんなさい…」
母親「早く…行きなさいよ…!」
「ごめん……母さん………じゃあ…行くね…」
母親「絶対に…捕まるんじゃあないわよ!」
「元気でね」
僕はそう言って、家から出ていった。行く宛も無いのに。
そういえば、初めて見たかもしれない。
母さんの泣き顔。
後日、彼がとった行動が、正当防衛と判断されるが、彼は、その事を知らずに逃げ続けた。
僕は、いつまで逃げれば良いのだろう。そういえば、寝ていない。疲れたが、こんな知らない森のなかで寝るのは危険だ。
進まないと…先へ…進むんだ…
彼は倒れた。そして、眠りについた。なんとも穏やかな顔で。
しばらくして彼は目を覚ました。
気付けば、僕はベッドの上にいた。
???「お目覚めかい?調子はどう?」
右の窓辺に、椅子に腰を掛けて座りながら此方を見ている好青年がいる。
「何ともない…です…」
???「ならよかった。いやぁ、君が森の中で倒れてたから、心配したよ?まあ、無事でよかったさ。あ、自己紹介がまだだったね。
僕の名前は麻谷田 焔(あさやだ ほむら)。君の名前は?」
僕の名前…
「鎌羽 千鶴(かまばね ちづる)…です」
麻谷田「千鶴君か、宜しく。そしてようこそ。『醒城学園』へ」
千鶴「醒城学園…?」
そんな学園、聞いたことなかった。
麻谷田「僕はこの学校の学園長もやっているんだ。もしよかったら、この学校に入学してもらいたいんだけど、どうかな?寮もついているし、集金も取らないよ」
今更、元の生活には戻れない。だったらいっそ
千鶴「はい、是非お願いします」
僕はここで暮らすことにする。
麻谷田「ありがとう。多分すぐに馴染めると思うよ」
こうして、僕の新たな生活が、幕をあける。
いかがだったでしょうか?
コメント頂けるとありがたいです。