upper secondary school life 作:82maと81ne
僕が、こんな学校で暮らせるのだろうか。
僕はまた、人から恐れられるのだろうか。
僕は、ちゃんと馴染めていけるだろうか。
一瞬だった昨日の出来事が、とても怖い。
麻谷田「それじゃあ、まずこの学校の説明をするね。ところで、君は能力を使えるのかな?」
千鶴「え?」
思わず聞き返してしまった。
何を言ってるんだこの人。
能力?普通考えられない。だって、能力者が出てくるドラマや映画は見たことがある。でも、能力を使っている人はこの眼で見たことない。
千鶴「いえ、使えないです」
僕は当たり前の事を言った。
人間が、能力を使えるはずがない。
?「えっと…鎌羽 千鶴16歳、能力は……あるみたいですね」
僕の後ろで声がする。
自分の事を言われ、驚いたし、背中に寒気がする。パッと、振り返ってみると、一人の少女が立っていた。白い髪はふんわりとした感じで首の根本まで伸び、身長は170…くらいだろうか。四角く、赤いフレームのメガネをかけ、群青色で、赤いラインの入ったセーラー服を着ていた。
千鶴「え?今……僕の、えっ、何で知ってんの!?」
麻谷田「ハァ…新入生をそうやって脅かすなと前にも言っただろう……千鶴君。紹介す…」
?「自己紹介くらい自分でできますよ」
なんだろう、この落ち着いた感じ。何でだろう。この人、穏やかな口調で、ふわふわとした雰囲気が出てるのに、どこか恐怖を感じる。
?「私、白咲 芙佳(しらさき ふうか)と申します。宜しくお願いしますね」
麻谷田「普段はいいやつなんだ。真面目だし、この学校の生徒会長をやってもらっている。それに、新入生の案内役を任せている。じゃあ、あとは宜しく」
生徒会長か…凄いと思う。
白咲「じゃ、学校内を案内するから、ついてきてね」
一階は、玄関、手前の突き当たりに職員室、園長室、図書室、保健室、技術室、調理室、体育館、寮に行く道。寮舎と校舎の間に中庭がある。
二階は、手前の突き当たりから、理科室、美術室、技術室、調理室(家庭科室とも言うのだろうか)、音楽室、生徒会室に、教室が2つ。一つは使っていないらしい。
白咲「これで案内は終わりです。学校の事で何か質問はある?」
千鶴「いや、無いです」
白咲「了解。じゃあ、次は寮の説明をするね。寮は、一つの部屋に男女別で三人で住むよ。住む人とは仲良くしてね。共同で使うのは風呂、キッチン、トイレ、玄関の4つ。部屋は、さらに個人の部屋があって、そこは自由にできるよ。例えば、工作したり、パソコンを置いたり、色々。22:00に消灯で、全ての明かりがつかなくなるから気を付けてね」
一気に言われたけど、まあ、なんとかなるだろう。
千鶴「はい。分かりました」
白咲「えっと、君の部屋は…あ。402号室だから案内するね」
四階の階段から近場だった。既に2人、この部屋を使っていたし、あまり迷惑をかけないようにと、念を押された。
白咲「同じ部屋の人は、今は居ないけど一応紹介するね。田斜 冷羽(たしゃ れいは)君に椛山 凌太(かばやま りょうた)君。この二人。今はまだ春休みだから、ゆっくり休んでてね」
そうだ。忘れていた。春休みだったのだ。逃げていてそれどころじゃあなかった。どこも大体休みの期間は同じなんだなと感じた。