ダンジョンに天パ侍がいるのは間違っているのだろうか   作:TouA(とーあ)

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暫く更新してなかったから忘れてしまいましたよね?

リューの純潔(意味深)を銀時は奪っています。それから仲直りしてません。ですから普通には行きません。はい。

ではどうぞ!


カカオよりココロ【下】

 

 

 ジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイジャスタウェイ──────。

 

 

 轟々たるリア充爆発しろ(ジャスタウェイ)の大合唱。 無論、合唱している奴等は【リア充爆発しろ(ジャスタウェイ)の会】の会員たちだ。

 今日は2月14日。聖バレンタインの日。

 オラリオ最強のファミリアの一角である【ロキ・ファミリア】の面々はその大合唱が目覚ましになった。

 

 

「うるさぁぁぁぁぁぁぁいッッ!!」

 

 

 バンッッ!と扉が勢い良く開かれるとジャスタウェイの合唱は止み、会員たちの視線がその扉へ集中した。

 そこには、ゼェハァゼェハァ肩で息をしながら義憤の相を浮かべる団長の姿。要するにフィンがいた。

 

 

「朝から何をやってるんだッ!しかもここは“執務室(僕の部屋)”じゃないかッ!!」

 

 

 そう【リア充爆発しろ(ジャスタウェイ)の会】が集まっている部屋、通称【非モテの憧れ(ディズニーランド)】はフィンの仕事部屋────いわゆる執務室であった。

 非モテ男(会員)たちがモーゼの海の如く半分に割れると、気味の悪い微笑を浮かべた男がフィンの前へ進み出た。

 

 

「おぅおぅフィンさんじゃないですか。オラリオNo.1モテ男のフィンさんじゃあないですかァ」

 

「やはり君か…銀時ッ!」

 

 

 男────サカタ銀時は気味の悪い微笑を浮かべたまま崩さない。その笑みは銀時だけでなくその他のメンバーも浮かべている。

 フィンはその狂気染みた様子にすこしたじろぐ。が、直ぐに表情を取り繕い、相対する。

 

 

「今直ぐにこの馬鹿げたことを止めて自室に戻れ!傍迷惑だ!」

 

「ほぅ?オラリオNo.1モテ男はモテない男達の決起の機会も奪いますか!横暴じゃァありませんかね!?」

 

「何が横暴だ!?大体、こんな事をしているからモテないんだろう!?なぜそれに気付かない!?」

 

 

「「「「「「「「ハッ」」」」」」」」

 

 

「騙されるな!いいか?するもしねェもモテねェ奴はモテねェんだよ!貰えたとしてもお母さんやら姉、妹の慈悲深い義理チョコだけだろうが!」

 

「…」

 

「もぅ嫌なんだよ…バレンタインの翌日に『俺、母ちゃんと姉ちゃんからも貰ったから個数的に俺の勝ち!』なんて傷を舐め合うだけの会話が!」

 

「もぅ嫌なんだよ…貰えなかった事をプチ不幸自慢大会で『ネタにしてる位だから全然気にしてませんよ』アピールする事が!」

 

「もぅウンザリなんだよ…義理だの本命だのくだらねェやりとりをするバレンタインという悪習そのものが!」

 

「ここにいる奴等はもうバレンタインというイベントを一斉にやめるべきでファイナルアンサーなんだよ!俺達にはリア充的生活(ファイナルファンタジー)なんて無い事を知ってんだよ!リア充よりリアルを見据えているのが非リア充(俺達)なんだよ!判ったかコノヤロー!!」

 

 

 一気にまくし立てる銀時はフィン同様に肩で息をする。

 迷惑を掛けられた上に自分の部屋を占領され、知らず知らずの内に罵倒されていたフィンはとうとう堪忍の尾が切れてどこかの血管がプチンと切れた音がした。

 

 

「モテる事が良いことだと思っているのか…?」

 

「あん?そりゃ良いことだろうが。毎年毎年、山の様にチョコ貰いやがって…今年は貰いませんんん?いい御身分ですねコノヤロー、流石は最弱無敗の勇者(ブレイバー)

 

「僕だってチョコを全部貰って食べたいさ…でもね、山の様なチョコの八割は受け取った瞬間に親指が疼くンだよ!わかるかい!?何か()()()()()()を入れられている証拠だ!」

 

「それでも貰えるだけ良いだろうがッ!貰った後にその子と夜の神装機龍(バハムート)だろうがッ!僕の《暴食(リロード・オン・ファイア)》が火を吹くんでしょうがッ!」

 

「話が飛躍し過ぎだろう!?お前はそっちの方向にしか考えが行かないのかッ!頭の中ピンク色に染まり切ってるのか!」

 

「頭ん中、ゴールドのリア充に言われたくねェえええ!!ゴールデンボールを年中使ってる奴に言われたくないわッ!ゴールドフィンガー持ちの加藤のファルコンに言われたくないわッ!“合法年増ショタ”に言われたくないわッ!」

 

「……言ったな、言ってはならない事を言ったな?よし、戦争だ。【魔装よ、血を捧げし我が額を穿て】────【凶猛の魔槍(ヘル・フィネガス)】」

 

「ヨッシャ、テメェらぁぁ先ずはリア充筆頭を討ち取るぞぉぉおおお!!」

 

「「「「「「「「オウッッ!!」」」」」」」」

 

「掛かって来な…テメェら全員、自分(テメェ)のゴールデンフィンガーで自分(テメェ)のゴールデンボールを弄れねェようにしてやるァ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《【ヘスティア・ファミリア】inホーム》

 

 

「いっぱい貰っちゃったなぁ…」

 

 

 2月14日。聖バレンタインの日。

 僕がオラリオに来て初めてのバレンタイン。まぁバレンタインというイベント自体、最近知ったんだけど。

 

 このイベントって女の子が男の子にチョコをあげるっていうイベントらしい。何でそんな事するんだろう…女の子は損失しかないのに。

 

 僕はどんなイベントかは知れたけど、そのイベントに意気込む人々の心情までは知らない。だけど、街が何時もよりソワソワした様に感じるのは勘違いではないと思う。

 

 

「ベルさまっベルさまっ」

 

「ど、どうしたのリリ」

 

「ベ、ベル君ッ!」

 

「ど、どうしたんですか神様」

 

「「こんなに誰から貰ったのですか(んだい)ッ!?」」

 

 

 物凄く凄まれて問い詰められる僕。

 リリと神様の目が殺気立ってる気がする。何でだろう?チョコを貰っただけなのに。

 

 

「エイナさんとシルさん、ナーザさんにアスフィさん、『豊穣の女主人』の皆さんにデメテル様。あ、デメテル様には野菜も沢山貰いました!」

 

「ふ〜ん」

 

「ふ〜ん」

 

「な、何ですか」

 

「ベル様のバカ」

 

「ベル君の唐変木」

 

「なっ何でですか〜!!」

 

 

 プンスカしながら野菜を台所に持って行くリリ。ヘスティア様もプンプンしながらリリを手伝っている。

 

 言い忘れてたけど、ここは僕達の新しいホームだ。

 戦争遊戯(ウォーゲーム)で【アポロン・ファミリア】に勝った僕達は、というより神様がアポロン様に“ファミリアの解散”と“ホームの譲渡”を言い渡した。僕達は【アポロン・ファミリア】から全財産を譲り受けたのでそれを使いつつ、元【アポロン・ファミリア】のホームを改築。ヴェルフの鍛冶場や(ミコト)さんが欲した木製の風呂。皆が求めた物は新しいホームにきちんと整備されている。

 

 

「あっベル殿」

 

(ミコト)さん?」

 

「これ、チョコです。何時もお世話になっているお礼です」

 

「あっありがとうございます!!……ひっ!」

 

「さっ、さらば!」

 

 

 聞いたこと無い言葉…まぁ多分祖国の言葉なんだろうけど、それを最後にピュぅーと自室へ走って行った。

 まぁ背後に居るリリや、柱からこちらを覗き込んでいるヘスティア様のせいだろうけど。視線が怖い。痛いまである。

 

 

「ベルさま」

 

「ベル君」

 

「は、はひっ!」

 

「「はい、どうぞ!!」」

 

 

 二人が一緒に綺麗に包装されたチョコを僕に差し出した。

 二人とも目を爛々と輝かせている。とても嬉しいんだけど…二人の視線が互いにぶつかると火花が弾けてるのは気のせいではないと思う。

 

 

「あ、ありが─────」

 

 

 と、二人のチョコを一緒に受け取ろうと…うん、離してくれませんね。

 どちらかを先に受け取らないと手を離さないと、二人の目が訴え掛けてくる。僕はそれを……。

 

 

「神様、リリ。いつもありがとうございます!愛してます!」

 

「「グハッ!!」」

 

 

 満面の笑みでそう二人に伝える。

 これは師匠に教えて貰った“上手いショタの使い方”というもの。

 二人とも鼻血を出して背後にバタンッと倒れ込んだ。幸せそうな笑顔で目を回している。師匠に感謝しないと。

 二人に貰ったチョコと皆に貰ったものを大事に抱えて自分の部屋へ。そのあと二人を居間のソファにお姫様抱っこ(恐縮です)して運んだ。ティッシュで鼻血を拭うと、少しだけ魔が差してしまったのか二人の頭を撫でてしまう。多分、師匠の影響。

 

 起きてしまうとまた問い詰められそうなので外に出る。

 もう時間は夕過ぎ。陽はまだ高いけれど、とても寒い。

 

 

「あっ……」

 

 

 そんな漏れた様な声が聞こえて、顔を向ける。

 そこには何時もの装備ではなく、ぬくぬくとした恰好に茶のマフラーを巻いたアイズさんがそこにいた。

 

 

「アイズさん」

 

「あの……コレ」

 

 

 おずおずと僕にピンクの綺麗な包装の物を差し出すアイズさん。途轍もなく可愛いのだが、如何せんそれ以外の情報が入らないレベルでこの急なイベントに驚いている。

 普通に考えたらバレンタインのチョコだろう。でも、なんでアイズさんが僕に…?という疑問がついて回る。しかもわざわざ僕達の新しいホームまで来てくれて。

 

 

「ありがとう…ございます」

 

「うん……あのね、ミノタウロスのこと。謝って、なかった…から」

 

 

 マフラーで口元を隠しながらアイズさんはそう言う。

 僕とアイズさんの出会いはミノタウロスだ。そして僕が師匠に教えを乞うことで少し話すようになって、アポロン様の『神の宴』でアイズさんと僕の人生で最高のひとときを過ごした。

 でも、アイズさんはずっとミノタウロス戦(僕達の出会い)のことを引きずっていた。それを謝りたいと、そう言った。

 

 

「ぼ、僕は気にしていません!そのお蔭でアイズさんにも師匠にも出会えました!謝るなんてとても…寧ろ感謝してます!ありがとうございます!」

 

 

 これが僕の本心。頭を下げて感謝を告げる。

 今になって振り返ってみるとアイズさんとの出会いが会ったからこそ、今の僕がある。少しだけ格好良くなれた僕がいる。だから感謝こそすれ、恨んだりなんて…ある訳がない。

 

 

「ねぇ…顔を上げて」

 

「は、はい……」

 

「私も…君と出会えて良かった、って思ってる」

 

「えっ…」

 

「ありがとう」

 

 

 また一つ、僕はアイズさんの女の子としての顔を見れた。

 僕に『ありがと』と告げたアイズさんの花咲くような笑顔は【剣姫】なんてそんな物騒な言葉は似合わない、絶対に。

 

 

「あ、あの…アイズさん」

 

「ん?」

 

「少し、散歩しませんか?」

 

「……いいよ、行こ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《『黄昏の館』in【ロキ・ファミリア】他》

 

 

「ふぅ…」

 

「ふぅ…」

 

 

 午前中にひと波乱あった【ロキ・ファミリア】のホームである『黄昏の館』。

 その玄関口にエルフの女性とヒューマンの女性が深呼吸しながら『黄昏の館』を見据えていた。

 

 

「「あのすみません…」」

 

 

 殆ど同じタイミングでそう口に出した二人の女性。

 その言葉に反応した『黄昏の館』の門番役の一人が怪訝そうに二人を見つめ、口を開いた。

 

 

「どうかしましたか?」

 

「サカタさんに…」

 

「銀時に…」

 

「「えっ!?」」

 

「…銀さん?」

 

 

 まさか二人とも用がある人物が同じだという事実に驚きの声が漏れる。

 そして門番の人はまさかの人物に目を丸くする。『てっきり団長かと…』と呟いてしまう程だ。

 

 

「判りました。本人に…あ、ボコボコにされてたな……どうぞ、案内します」

 

 

 門番の一人は『銀さんの知り合いなら良いでしょ』と勝手に結論付け、二人を銀時の自室へと案内する。皆が出払っているのか『黄昏の館』内部には人はあまり見えない。

 

 

「銀さーん、お客さん連れてきたよー!じゃ、ごゆっくり〜!」

 

 

 そう言って門番の一人はそそくさと持ち場へと帰って行った。

 二人は顔を見合わせて、どちらが先に入るかを目線で会話し、譲り合う。

 

 

「ふぅ…あっ」

 

 

 そうやって二人で譲り合っている矢先に。

 緊張を感じさせるエルフの女性が黒の包装を胸に抱え、二人に近付いて来る。二人の存在に気づくと同時に少し驚きの声を上げた。

 

 

(君らもか?)

 

(はい)

 

(そうだ)

 

 

 目線だけで会話する三人。

 再び譲り合いが始まるが、意を決した三人目のエルフの女性が銀時の部屋のドアノブに手を掛ける。しかし回さない、いや回せない。

 

 

(縦に並ぶの止めない?皆で一斉に────)

 

(いや、ここはエルフの王としてお願いします)

 

(右に同じ)

 

(……グスン)

 

 

 ふぅ…ふぅ…と深呼吸をして、意を決した様にバンッッと扉を開く。

 いきなりの来客、というより予想斜め上の人物の来客に銀時は布団から跳ね上がり、驚愕の表情を浮かべる。

 

 

「なっ何用で!?」

 

「スパーキングゥゥゥ!!」

 

「へぶあっ!!」

 

 

 エルフの王────リヴェリアは緊張で舞い上がったのか、例年通り銀時の顔にチョコをスパーキングした。その後は顔を両手で隠しながら爆走し、部屋から飛び出した。

 

 

「毎年毎年何なの!?俺に何の恨みがあんのアイツは!!」

 

 

 顔に付いたチョコを取りつつ口に入れながら、銀時はもう見えないリヴェリアの背に今までの憤懣をぶつけた。しかしチョコ自体は大変美味しく戴いている。

 

 

「おい、銀時」

 

「…モグモグ、アイシャか」

 

「こ、これっ」

 

 

 ヒューマンの女性────アイシャは可愛く包装された黄色い包みを銀時に差し出した。

 銀時は視線を、包みとアイシャの交互にうつす。現状が未だに理解していないのだ。

 

 

「赤マムシ?」

 

「チョコに決まってるだろ!」

 

「婚薬入り?」

 

「カカオ100%だよ!」

 

「陰(ピー)とか入れてないよね?」

 

「入れるわけないだろぉぉぉ!」

 

「ふごっ!!」

 

 

 アイシャの正拳が銀時の鳩尾に突き刺さり、銀時は地面に倒れ伏した。

 アイシャはこめかみに怒りマークを浮かべながら部屋を退出しようとドアノブに手を掛ける。振り返ることなく、口を開いた。

 

 

「チョコ、残したら殺す。あと、春姫が寂しがってるから早く来い。遠征の前に約束したろ」

 

「ゴホッゴホッ、ふぁい……」

 

 

 遠征出発前、アイシャが銀時に遠征後に来いと言っていた約束。

 果たしていない約束を果たす事を宣言し、アイシャは部屋を出た。その口元は緩んでいた事は言うまでもない。

 

 

「サカタさん」

 

「ゴホッゴホッ……リュー?」

 

 

 最後の一人、エルフの女性────リューはもじもじしながら入室した。

 銀時は目をパチクリさせる。今まで訪問した人物の中で一番驚いている。一番有り得ないと思っている人物だからだ。

 

 

「サカタさん」

 

「…はい」

 

「もう一度聞きます。貴方は遠征帰りの打ち上げで、私の“純潔”を奪いましたよね。覚えていますか?」

 

「………覚えてません、すみませんでしたァァァァァァ!!」

 

 

 何をやってしまったのか分からない。だが謝らずにはいられないほど、リューの顔は悲しげに歪んでいた。

 土下座を繰り出し、リューに謝罪する。額を地面に擦り付け、声を張り上げる。

 

 

「もう良いです」

 

「……えっ」

 

「もう良いと言ったんです。覚えていないのなら仕方ありません。私も忘れますから」

 

「……お、おう。すまん」

 

「良いのです。あと、これは『豊穣の女主人』の皆からです。残さず食べて下さいね」

 

「有難く頂戴します」

 

「じゃあまたお店で。お返しはお店に食費を落として下さい」

 

 

 コクコクと首振り人形の様に何度も頷く銀時。

 その銀時を優しく見つめると、踵を返し、リューはその部屋を後にする。その背中に銀時は何も声を掛けなかった。

 

 

「チョコうめェ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《遠征後『豊穣の女主人』in【ロキ・ファミリア】》

 

 

『サカタさん、しっかりして下さい』

 

『んだよ、コンニャろう…もっと酒持ってこぉい』

 

 

 時は戻り、遠征後の打ち上げ。

 酒が回った銀時はラウルに背負われ、『豊穣の女主人』の一室に連れて行かれた。酒癖が悪いので、銀時は酔いが回ると大体別室に連れて行かれるのである。

 一室のソファに座らされた銀時の看病役として、先程まで銀時の酌をしていたリューが担った。この経験は一度や二度では無いからだ。

 

 

『水です、呑んで下さい』

 

『ふぁい?』

 

 

 呂律の回っていない銀時をリューは水を手渡す。

 銀時は水を受け取らずに、じーっとリューを見詰める。

 リューはその視線で顔を直視できなかったが、水を銀時の眼前に差し出す。

 

 

『うぃ、あんがとさん』

 

『いえ、気にしないで下さい』

 

 

 受け取った水を一気に喉に流し込む銀時。呑み終わると、一気に立ち上がった。

 

 

『急に立ち上がっては─────』

 

 

 リューの言葉も聞かずに立ち上がり、また呑もうと一歩踏み出した銀時は案の定、足を絡ませて前へ倒れる。即ち、リューに覆い被さる形になるのだ。

 

 

『ちょっ─────』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 リューの唇に柔らかいものが初めて触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 





よし、2月14日に投稿できた。ギリギリセーフだけども。

皆さん、バレンタインはどうでしたか?
ドキドキしましたか?一喜一憂しましたか?青春を過ごせましたか?

私は…………ジャスタウェイ。


他のメンバーのバレンタインは次回の本編にて。
特にフィンやらティオネやらレフィーヤやらリア充爆発しろ(ジャスタウェイ)の会のことやら…お楽しみに。

ではまた次回!
感想、評価お待ちしてます!!

※感想返せなくてすみません。きちんと読んでゆっくりですが返信していきます!いつもありがとう御座います!

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