にしても…修の奴、ずるくないか?
このゲームじゃあいつが一番有利だろうな
輝と光は…こんど能力の制御の仕方ちゃんと教えないとな…いつかなにか仕出かしそうで不安だ
さて、俺もそろそろ動くかな
『そういえば、先程から長男翔様のお姿が見当たりませんね…どこへ行かれたのでしょうか?』
そう、俺はもうすでに下にはいない…
俺はと言うと、
「もーどうしよう!これじゃあ降りられないよー!ーー「いや、そんなことないぞ?こんだけ見えてりゃ十分だ」ええ!?なんでしょうちゃんがここにいるの!?」
『あ、いました!なんと、先程光様の能力で成長した木の上に翔様がいます!』
そう、木の上に光といた
「いや、使えそうだったから光が能力使う前に一緒に登ってたんだ」
「えー!?」
「さて、そんなことよりだ、光。俺はあっちに移るけどお前は残るか?」
「え!?そんなことできるの!?」
「俺の能力、忘れたか?ーー「そっか!ワープするんだね!」そゆこと」
光の頭を撫でてから少し離れるよう指示する、そして
右手を突きだし巨大な手裏剣を呼び寄せる
『おっと!?ここで翔様に動きが!ーー国王より頂いた資料によりますと長男翔様の能力は
司会の説明に下から歓声が上がる
『そして、いま手にしておられるのは伏竜王と謳われた10代目国王の投剣ですね!これは専門家や歴史好き、男の子が喜びそうですね!かく言う私も先程から目が離せません!ーーそれから国民の皆様、ご安心ください、確かに歴代の遺品は真剣ではありますが翔様のご意思により切れ味の調節がされており至って安全との事です!』
父さん、ありがたい
これで少しは誤解されずに扱える
そして、俺は手裏剣をビルの屋上めがけて投げる
手裏剣は綺麗に弧を描き屋上に刺さる
「光、しっかり捕まってろよ?」
「うん!わかった!」
そして光をおんぶし屋上に刺さった手裏剣へワープする
『なんと、さらに翔様の能力には続きがあり、ご覧いただいた通り自身の所有する武器へワープすることが出来ます!』
先程より大きな歓声が上がる
「ふぅ…ま、なんか受け入れてもらえてるのか?とりあえず良しとするか」
父さんの配慮にも感謝だな
「兄さん、最初からこれを狙ってたんですか?」
「んーまあ少しはな」
手裏剣を消しながら屋上にいた修と話す
葵、岬、栞はたぶん中かな?
輝はさっき壁を登ってきてるのが見えたな
「光、適当に集めな、すぐ降りるよ」
「はーい!」
背中におぶった光を降ろし、自分も2つ人形を手に取る
『三男遥様の能力は
『三女茜様の能力は
遥と茜も動いたか
大方、遥が茜をそそのかしたか
「ーーさ、降りるか」
「うひゃー!結構高いけど大丈夫なの?」
「あぁ、確かに飛べる距離にも限度はあるし、この高さだと一気には無理だろうな…まあけどある程度落ちた所で飛べば問題ない…どうする?怖かったら中を通ることをおすすめするけど」
そう言ってもう一度手裏剣を呼び出す
「平気だよ!ねえ!帰りはお姫様抱っこしてよ!」
「んー…まあ良いけど、ちゃんと捕まってろよ?…おーい、茜、そのまま真っ直ぐ飛んでろ、危ないからーー」
「え!?」
驚いている茜を無視してら手裏剣を地面に向かって投げる
上がって来ている茜や遥、下の人たちに当たらないように調節してある
大体の軌道なら俺の意思で曲げることが出来るのだ
そして光を抱き上げ一気にーー
「「「ーーっな!?」」」
『と、飛んだぁぁぁぁあ!!!!』
見ていた全員が驚きの声を上げた
そう、ビルから飛び降りたのだ
飛び出した体は重力に抗うことなくどんどんと落ちていき
「お先ーー」
未だに驚いた顔をして浮いている茜と遥の横を通過
地面がだんだんと近づいてくる
そして、いい感じの高さまで落ちたところで最初に投げた手裏剣の元へワープ
俺は光をお姫様抱っこしながら何事もなかったかのように着地した
『ーーな、なんということでしょう!これが第一王子翔様の実力かぁぁぁ!?』
今日一の歓声が上がる
「光、怖くなかったか?」
「うん、平気だよ!むしろすっごく楽しかった!」
なにやら盛り上がっている周りを他所に光を降ろす
うん、子供って無邪気だな
「お、お兄様!いくら能力で回避出来るからと言って無茶な行動は控えてください!!軽率すぎます!」
奏に怒られた…
ちなみに奏は他所では俺の事をお兄様と呼ぶ
そんな周り気にして呼び方変えなくても良いのに
「はーい、ごめんなさーい」
「なんですかその気の抜けた返事は!それにお兄様は光に甘すぎます!」
「そんなことないぞ?俺はお前達みんな平等に甘い!!」
「そういう問題ではありません!木の上から脱出させたり…お、お姫様抱っこだなんて……羨ましい」
「ん?最後の方なんて?小さくて聞き取れなかった」
「ーー!/////と、とにかく!昔からお兄様はーー」
あーらら、こうなった奏はなかなか止められない
それから数分説教は続き、そろそろ奏さんめんどくさいなーと適当に返事をしながら聞き流していたら
「ーーいやぁぁぁぁぁあ!!!」
上から茜の悲鳴が
何事かと振り返ると
パンツを晒した茜がスクリーンに映っていた
今日一の歓声が更新される
「はぁ、なにやってんだあいつらは…」
頭を抱え、そう呟きながら俺は人形を籠に入れた
次回は月曜日に投稿します!
次回から日常編に突入します
妹弟の中で誰との絡み回が読みたいかリクエスト受付中です!ご協力よろしくお願いします!