城下町のダンデライオン~王の剣~   作:空音スチーマー。

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楽しみにしてくださってる皆様には申し訳ないのですが

金曜日まで仕事が立て込んでいるため

今日、明日、明後日は1話ずつの投稿になってしまいます

申し訳ありません


第16話【買い物係】

「買い物ぉぉぉぉお!?」

 

日曜日の昼下がり

 

櫻田家のリビングに三女の嘆きがこだました

 

「…茜、うるさい」

 

 

我が家は高校生の兄弟のみで料理・洗濯・掃除・買い物の4種類がそれぞれ書かれくじを引き、毎週その当番を決めるルールがある、らしい

 

1つ下の双子が高校に上がった時に、父さんの仕事の付き合いで家にいなかったり、その上大家族の家事をこなす母さんの負担を減らそうと出来たルール、らしい

 

他の下の子達は自主的に家の手伝いをするというのが今では定着している、らしい

 

そう、らしい

 

俺がいない間にみんはしっかりやってたんだな…

 

 

そして現在、俺、葵、修、奏、茜の5人はその当番くじを引いていた

 

今回から俺も参加することになり新たに休み枠が追加された

 

 

そして茜が悲鳴をあげた理由は、茜が手に持つくじに書かれた文字、お買い物にある 

 

人見知りの茜にとっては酷だろうな…

 

けどいままでどう乗りきってきたんだよ

 

逆に気になるわ

 

 

ちなみに俺は初っぱなから休み枠を引いた

 

茜に変わるかと言ったが、

 

奏に甘やかすな、当番は当番だから次もし自分が当たったらそれをやれと怒られてしまった

 

それで仕方なく休みを貰うことにしたけど…

 

いままでやってなかった分申し訳ない気もするんだよな…

 

 

「うぅ…出掛けたくない」

「私カレーがいい!私もついてってあげるから!」

「えー…出掛けたくないんだってば」

「あかねちゃん!そんなにカレーが嫌いなの!?」

「カメラが嫌いなの!!」

 

机に突っ伏して頑なに動こうとしない茜

 

「別いいじゃん今さら…全国ネットでパンツ晒したんだし」

「言わないでぇぇぇえ!…外、出たくない…」

 

蘇る悪夢

 

「…早く行けよ…」

 

 

しばらくして、茜は結局光と買い物に行った

 

その頃俺は、

 

「…はいチェックメイト」

「んなっ!?」

 

チェスで遥の確率を負かしていた

 

「そんな…僕の予知じゃーー」

「常に最善の手で打とうとするから読みやすいんだよ」

 

奏が言ってたぞ…

 

遥は確率に囚われすぎて物事の本質を見失いがちだと

 

だから俺は奏に頼まれ定期的に遥の予知を打破することにした

 

昔から遥の確率予知を正面から破れるのは俺くらいだからな…

 

遥が読めるのは、せいぜい勝つ確率が高いの次の一手だ

 

けどそれは、ただ確率が高いだけで絶対ではない

 

なら簡単な話、そのさらに何手も先まで読めばいいだけのこと

 

 

なぜだぁぁああ!と頭を抱える遥を他所に、次は輝と栞とテレビアニメを見る

 

『ほれみろダンディくん』

 

 

これテレビアニメしてたんだ…

 

しかも意外とおもしろいし…

 

ちなみに岬は友達と買い物らしい

 

「あ、そうだ遥…いつまでも落ち込んでないで1つ予知してほしいんだけど」

「…え?」

 

ーーーーーーー

 

「ただいまー」

 

そして夕暮れになり茜と光が帰宅した

 

「おかえり遅かったな…って誰だお前ら!?」

 

ただ成長した光と子供になった茜が帰宅した

 

どうやら木から降りられなくなった猫を助ける為、光が成長したとこまではよかったものの、服の丈が合わず仕方なく茜を小さくしたらしい

 

「「なになに?どうしたの!?」」

 

騒ぎを聞き付け奏と先に帰っていた岬がリビングから顔を出す

 

「「え!なに子のどこで捕まえたの!?」」

「あんた達の姉妹だよ!」

 

実は可愛いもの好きの奏と岬が小さい茜に抱きつき

 

そのまま拐っていった

 

 

「24時間はもとには戻らないし、明日まで遊ばれるな」

 

茜、南無…

 

「それで?買い物は?」

「あ!忘れてた!!」

「…はぁ…だと思った…」

「え?」

「僕が予知したんだよ」

 

遥もリビングからやってくる

 

そう、俺は遥に茜達が無事買い物をしてくる確率を事前に予知してもらっていた

 

そしたらどうしたものか…0%

 

これにはさすがの俺も頭を抱えたよ

 

確率が0か100の場合、最早俺の介入の余地がなく、どうしようもないからな

 

「それで岬に電話で頼んで買ってきてもらってたわけだ」

「ひどい!ってことは私達のこと信用してなかったの!?」

「信用はしてたよ?ただ不安ではあったな…そしたら0%だし、現にこれだ」

「…うぅ」

「当たり前だよ、僕の予知は絶対だ!」

「まあ俺にチェスで負けたけどな」

「次は絶対に勝つさ!」

「国の頭脳(楠さん)直々に叩き込まれてんだ、俺もそう簡単に負けるわけにはいかねえよ」

 

遥をからかいながらリビングに入り、料理をしている葵の手伝いをする

 

例のごとく今夜は母さんはいないからな…

 

こうして1日が過ぎていった

 

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