城下町のダンデライオン~王の剣~   作:空音スチーマー。

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第20話【ツインテールとストーカー?】

ある日の放課後

 

今日は生徒会の作業があるとのことで

 

葵、静流、菜々はその手伝いで帰りが遅いらしい

 

卯月に至っては生徒会長だし

 

普段なら俺も手伝いたいとこなんだけど…

 

俺は俺で輝と栞とアニメを見る先約があった為、不参加

 

よって一緒に帰る人がいない

 

と、思ったら

 

いいところに茜と修を発見!

 

にしても、先日のツインテールの条件本当に実行してるあたり、茜は本当真面目で律儀な良い子だな…

 

 

…ん?

 

と、さらにその二人のあとを偉くお粗末な尾行スキルで追跡する小さな影が

 

あのツインテールってこないだのカフェの…

 

 

「やっぱり彼女さんかな?あんまりよく聞こえないーー「ほーう、あの二人がそんなに気になる?」そりゃあもちろん…ってしょ、翔様!?」

「やぁ、カフェの店員さん!」

 

やはりこの間葵と行ったカフェの店員さんだった

 

「え、あ!この間はどうも!ていうか覚えてるんですか!?」

「そりゃもちろん!君みたく必死に頑張ってる人は嫌いじゃないし特にね、葵もきっと覚えてるはずだよ」

「そんな!ありがとうございます!」

「いえいえ…それよりあの二人なんだけど…」

「そ、そうだった!急いであとをーー!」

「俺も立場上、王族のあとをつける人を黙って見過ごすわけにはいかないんだけどなー…?」

「!?そ、そうですよね!で、でもそういうつもりじゃ…!」

「けど、俺が一緒に行動していればなにも問題ないわけだ…」

「…へ?」

 

俺の言葉に気の抜けた返事をする店員さん

 

「気になるんだろ?追うぞ!」

「!?は、はいー!」

 

そして俺と店員さんは追跡を再開した

 

 

追跡しながら改めて自己紹介を交わし

 

どうやら店員さんは修のクラスメイトで佐藤さんと言うらしい

 

あのカフェはバイト先らしい

 

佐藤 花って名前…確か…

 

 

「翔さん、やっぱりあの隣の子は彼女さんなんでしょうか…?」

「どうだろうなー?でも、もし仮にそうだったとして、佐藤さんはそれで諦めがつくなら、それでもいいんじゃない?」

 

佐藤さんには悪いけど、俺達は王族だ…

 

いまはこうやって普通の生活をしているけど、王族にも王族なりの苦悩や責任が問われてくる

 

だからその恋人となる人にも何らかの障害は必ず訪れる

 

だから佐藤さんが半端な覚悟で好きといっているようなら、佐藤さんには悪いが早い内に芽を摘ませてもらう

 

佐藤さんの為でもあるからな…

 

そう思っていたけど

 

「そんな!私は…諦めたくありません!」

 

どうやら余計なお世話だったようだ

 

「ならもっと胸を張りな…こんなこそこそしなくてもいい」

 

おっと…そんなことを話してたら、修と茜が人通りの少ない通りにはいった

 

気づかれたかな?

 

「佐藤さん、どうやら気づかれたようだ…」

「えぇ!?ど、どうしましょう!?」

「でもこれはチャンスかもしれないよ?君の疑問と誤解を解けるかもしれないよ…二人はその角を曲がった先だ、行ってごらん」

「で、でも…」

「大丈夫!一つ教えておくと、あの子は彼女じゃないから安心しな!君のその覚悟が本物なら堂々とぶち当たってくればいい!」

「…わかりました!私行きます!ありがとうございます!」

「おう!頑張りな!」

 

そう言って佐藤さんに手を降り見送る

 

 

まあ、気になるっちゃ気になるから俺は別で覗くんですけどね?

 

どうやら佐藤さんは告白を遂げれたらしい

 

修の返事は…保留か…

 

修もただ逃げたわけじゃないだろう…

 

立場上、妥当っちゃ妥当か…

 

お前は断ることはないと思ってたよ修

 

だって佐藤 花ってお前が昔好きだった子の名前だろ?

 

 

「きょ、今日のところは送ってあげたら?この辺なら私一人でも平気だし…」

「あ、あぁ…そうだな」

「だ、大丈夫です!待つって言ったんだから私に構ってたら意味ないです!」

「いや、別に今日くらいなら…」

「ほ、ほんとにいいですから!」

「まぁ遠慮するな佐藤さん、ここは甘えときな」

 

「翔さん!」

「兄さん!?」

「翔ちゃん!?いつから!?」

「最初からだけど?」

「「え!?」」

 

驚く二人は置いといて、この話、お兄ちゃんが気を利かせてやろう

 

「ってことで茜は俺と一緒に帰ろうなー」

「う、うん!」

「それじゃお先ー」

 

茜の頭を撫でて二人を残してその場を去る

 

 

帰り道

 

「ねえ翔ちゃん…」

「んー?」

「修ちゃん選挙終わったら先輩と付き合うのかな?」

「どうだろうなー…それはあの二人の問題だからなー…さすがにそこまでは俺達が口出しするとこじゃないな」

「そうだけど…」

「なんだ?茜はお兄ちゃん取られるのが嫌なの?」

「そ、そんなわけないじゃん!」

 

そんなあからさまに動揺されてもな…

 

「まあどうあれ、俺達は家族だ…それは変わらないだろ?」

「うん、そうだね!」

「あ、でもかなちゃんが王様にならないように妨害ってのは?翔ちゃんなんか聞いてないの?」

「…まあ知ってはいるけど…それもあいつらの問題だからな…修にも奏にもそれぞれ理由がある…でも別に悪いわけじゃないんだ、そこは信じてあげな」

「え、知ってるなら教えてよ」

「茜が気にすることじゃないんだよ…茜はとりあえず自分の心配だけしてな、葵から聞いたぞ?王様になってカメラ撤廃するんだろ?」

「そうだった!そうだね!私もかなちゃん達に負けてられないもん!」

「まあ無理しないように頑張りな…」

 

 

その日の夜

 

修と輝の部屋の前で壁に耳を当てて修の電話を盗み聞きする茜と奏を発見した

 

たぶん電話の相手は佐藤さんだろう…

 

とりあえず二人の頭にチョップでもかまして追い払っといてやろう…

 

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