城下町のダンデライオン~王の剣~   作:空音スチーマー。

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第25話【セクハラという名の日常】

夏休みが明け、数日経ったある日の昼休み

 

いつもの5人で昼食をとっているときのこと。

 

「そういえば翔と葵って同じ部屋で生活してるじゃん?」

「あぁ、そうだな。着替えの時とかはちゃんと仕切ってるけど。」

 

菜々の投下した爆弾に教室内がざわめいた(特に男子が)。

 

「ってことは、その気になれば葵の着替えを覗けるわけだ。」

「…まぁそうなるな。」

「二人とも?」

 

慌てる葵をよそに菜々はニヤッと不敵に笑いさらに続ける。

 

「ではでは今日の葵様の下着の色をどうぞ!」

「ちょ!菜々ちゃん!?」

 

静まり返る教室(特に男子が)。

 

菜々の問題発言にさらに慌てる葵。

 

なるほど、そう言うことか…いいだろう、のった!

 

「よくぞ聞いてくれた!この櫻田家長男の私が第一王子として国民のその疑問にお答えしよう!」

「おぉ!よっ!さすが王子!」

「もう二人とも!/////」

 

そこで顔を真っ赤にして恥ずかしがる葵に怒られた。

 

(((可愛いな…)))

 

仕掛けた俺と菜々は勿論、残りの卯月と静流、さらには教室内の全員の心はシンクロした。

 

「と、まぁ冗談はこれぐらいにして。」

「恥ずかしがる可愛い葵も見てたことだしねー。」

 

「もう!/////」と怒る葵を見ながら菜々と笑う

 

菜々とは昔から悪乗り仲間でこうやって二人で葵をいじっては恥ずかしがる姿を見て楽しんでいる。 

 

てか、男ども、あからさまにガッカリするなよ。

 

バカめ!

 

俺が可愛い妹の情報を公に晒すわけがないだろ?

 

たとえ知っていても絶対に教えないね!

 

「で?実際のところは?」

「残念、まだ見たことないからなー…今度確認しとくわ。」

「さすが駄王子!」

「良い度胸だ国民その2よ!貴様は処刑だ!」

「おい!まてよ!その2ってどういうこと!どうせなら1にしてよ!」

「そこ!?」

 

などと話していると、

 

「二人とも茶番はそれぐらいにしときな…あと葵はいい加減怒っていい」

「葵さん顔が真っ赤です!」

「「はーい。」」

 

おっと静流と卯月にも怒られてしまった。

 

葵はただただ恥ずかしさのあまり下を向いて震えていた。

 

 

それから数日後、櫻田家にて

 

「いいもん!将来はあたしの方がおっぱい大きくなるし!」

「はぁ?おっぱいは形が大事なの!」

 

リビングに入ると光と奏がそんな言い合いをしていた。

 

どういう状況だよこれ…。

 

「大きさだよ!修ちゃん言ってた!!」

「言ってねぇ!感ーー「茜ちゃんはどう思う!?おっぱい!」」

 

修よ。

 

光に途中で遮られたけど、俺は聞き逃さなかったよ。

 

小学生相手に感度とか言うのはやめろ。

 

そして、光。

 

茜にだけはふっちゃだめ。

 

「ごめんなさい…」

「謝らないで」

「…ごめん」

「やめて」

 

時すでに遅し。

 

すべてを悟った光と、どんどんHPを削られる茜。

 

「気にするな茜!俺は感度さーー(ゴスッ」

 

修は茜に湯飲みで殴られ気絶した。

 

我が弟ながら恥ずかしいアホだな。

 

「じゃあしょうちゃんはどう思う!?」

 

俺にふるなよ…。

 

「私も興味あるわお兄ちゃん。」

 

…奏も乗るなよ。

 

「私も!」

 

岬、いたのか。

 

「爆乳か!」

「(爆ってお前…)」

 

と、光が

 

「巨乳か!」

「(確かに素晴らしい大きさだ!)」

 

と、奏が

 

「微乳か!」

「微乳って言うな!」

「(おさまりが良いと言いなさい)」

 

光の言葉にツッコむ岬

 

「…ひ、貧乳か…。」

「やめて」

「(ほんとに、やめたげて)」

 

そんな岬を無視して申し訳なさそうに茜を見る光

 

 

えーめんどくさい事になったな。

 

これどれ選んでもアウトな気しかしないんだけど。

 

「「「誰を選ぶの!?」」」

 

え、これ胸の話じゃなかったの?

 

もはや人選ぶことになってるじゃん。

 

 

なら俺は安牌を取ろう…

 

決して、おっぱいと安牌をかけたとかそういうのではない断じて!

 

「び、美乳…かな。」

 

この場にいない葵!それが俺の答えだ!

 

「「「…はぁ!?」」」

 

「お兄ちゃん!またそうやって葵姉さんを選ぶの!?」

 

そんなこと言われましても奏さん。

 

「翔兄!また双子だからって葵姉ばっか贔屓する!びはびでも漢字が違うんじゃない!?」

 

いや、岬も遥のこと大好きじゃんか。

 

人の事言えないよ?

 

あと微乳って認めちゃうのね?

 

「しょうちゃんのシスコン!」

 

今の状況なら誰選んでもシスコンだよ光。

 

そもそもそんな言葉どこで覚えた!?

 

 

その後、1時間以上3人に説教されました。

 

 

その時、葵はというと…

 

「…何してるの葵姉さん?」

 

リビングの扉の前で顔を赤くして入るタイミングを失っていたーー

 

 

 

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