狗の長兄が行くD×D   作:始まりの0

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第4巻 四魂の玉の消滅

 ~夜中~

 

 ―己、一体なんだあの巨大な力は……あの様な力が桔梗の味方に付いたと!?くっ今のままでは四魂の玉を我が手に入れる事は出来ぬ……しかし、今はあの力は村から感じぬ。ならば今こそ好機―

 

 怪しい影が四魂の玉を祀る神殿に忍び寄る。すると声が聞こえてきた。

 

 

「じゃあ、桔梗。夜明けにな」

 

 

「あぁ……御神木の前で四魂の玉を持って待っている」

 

 その声が止むと、神殿から犬夜叉が飛び出した。

 

 

 ―夜明けに御神木の前……良い事を聞いた。奴等を利用し玉を黒く染めてやる―

 

 影は神殿より去った。

 

 この時、影は知らなかった。既に自分が龍牙王の掌に乗っていることを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ~夜明け前 御神木前~

 

 桔梗は四魂の玉を持ち、御神木の前に来ていた。だが未だ犬夜叉は来ていない。

 

 

「犬夜叉……寝坊したのだろうか?」

 

 そう考え、少し移動し花畑の方へと歩みを進めた。そして犬夜叉から貰った貝殻に入った紅を取り出した。これは犬夜叉の母・十六夜の形見である。十六夜はこの紅と犬夜叉の纏う「火鼠の衣」を犬夜叉に残した。桔梗は紅をつけようと貝を開く。

 

 そんな桔梗に影が迫る。

 

 

「テメェ!桔梗に何しやがる!」

 

 声と共にその影に鉄砕牙で斬り掛かる犬夜叉。

 

 

「犬夜叉!?」

 

 桔梗は慌てて振り返る。そこには鉄砕牙を持った犬夜叉と、もう一人の犬夜叉がいた。

 

 

「犬夜叉が2人?……いやこの気配、誰だ!?」

 

 

「くっ!何故だ!?何故、貴様が此処にいる犬夜叉!」

 

 もう1人の犬夜叉がそう叫ぶ。

 

 

「残念だったな、奈落」

 

 もう1人の犬夜叉は空を見上げると、そこには龍牙王がいた。

 

 

「貴様、何者だ!?何故、儂の策が分かった!?」

 

 もう1人の犬夜叉は服を脱ぎ捨てると、狒々の被り物を被った様な姿に変わり、龍牙王に向かい叫ぶ。

 

 

「我が名は龍牙王。そこにいる犬夜叉の兄だ……貴様が犬夜叉と桔梗殿の仲を引き裂こうとしていたのは知っている。それほど、桔梗殿が欲しいか、鬼蜘蛛?」

 

 

「鬼蜘蛛!?」

 

 

「何故それを!?」

 

 桔梗は鬼蜘蛛と聞いて驚いた。鬼蜘蛛とは桔梗が匿っていた野盗であり、多くの妖怪にその魂を食わせ、半妖となった本来の犬夜叉の宿敵だ。

 

 

「貴様が知る必要はない」

 

 

(龍牙王と言えば、あの伝説の龍神。そうか先日のあの力……まずいこの場から逃げねば、今の儂ではアレには勝てん)

 

 鬼蜘蛛はそう考えながら、ゆっくりと身を退いていく。原作ではかなりの力をつけていた、しかし今は未だそれだけの力はない。まぁ原作の様な力を持っていても勝てるかどうか分からないが……今はこの場から逃げなければならない。

 

 

「くっ!ぐわっ!?」

 

 鬼蜘蛛はその場から飛び去ろうとするが、背中に衝撃が走る。

 

 

「残念、既に此処は我が結界内。逃げだす事は叶わぬ」

 

 

「テメェ!鬼蜘蛛だか、何だか知らねぇが!よくも俺の姿で桔梗を襲いやがったな!覚悟しやがれ!」

 

 それから犬夜叉と桔梗は力を合わせ、鬼蜘蛛を倒す。小さい蜘蛛になって逃げようとしていたが、最後には龍牙王の力で魂の一片も残さず消滅した。

 

 全て、龍牙王の思惑通りである。前世の知識を用いて、以前より準備は進めていたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―それから、桔梗殿の願いにより四魂の玉は消滅した。マジで声、あの人だったわ。「親父にもぶたれた事ないのに!」って言って欲しかったなぁ……おっといかん、話が逸れた。

 

 そして、我が力を用いて犬夜叉の中から妖力を吸い出した。それにより犬夜叉は人間となり、晴れて桔梗殿と一緒になれる様になったと。

 

 戦闘シーンがない?

 

 とは言っても犬夜叉が風の傷で攻撃する。桔梗殿にも弓矢を渡して攻撃→奈落はバラバラ、再生して攻撃→大きい一撃を放ったタイミングで爆流破と桔梗殿の破魔の矢で大ダメージ→死に掛けの奈落は蜘蛛になって逃げだすが、叢雲牙に魂を喰わせて終了だ。

 

 さてと………忙しくなる。まずは犬夜叉と桔梗殿の結婚式だ。桔梗殿はそんな事しなくていいと言ったが、やはり年頃の少女だから式はした方がいいだろう。それに十六夜殿の遺言もある……十六夜殿と親父は式など挙げる暇はなかった。せめて犬夜叉の妻になる者には花嫁衣装を着せてやって欲しいと。

 

 結納品は……屋敷でも立てるか?それとも……―

 

 そう悩む龍牙王の姿はとても伝説に聞くような龍神には見えなかった。




~特別空間~

此処に作者呼ばれた奈落とそこ分身達がいる。


ーちょっと、奈落の扱いが雑過ぎた気がする……まぁいいかー


「良くないわ!おのれ!よくもこの奈落をあの様な目に!せめてもう少し出番を寄越せ」

作者に文句を言う奈落。


ーだって犬桔にするためには邪魔なんだもん。お邪魔虫だな、蜘蛛(虫)だけにー


「私らの出番なしか」


「なし…」


ー神楽と神無ちゃんに罪はない。考えておこうー


「そりゃ、ありがたい。やったな神無」


「うん…」

喜ぶ神楽と神無。


「「「「儂(俺)は?」」」」

奈落とその他分身達。


ー野郎に用はない、失せろー


「儂は女にも化けられるぞ!」


ー見た目だけ化けても仕方ないだろ、それに出てどうするんだよ?ー


「桔梗と犬夜叉の仲を引き裂くに決まってる」


「うわぁ…まだあの女の事、引き摺ってるぜ」


「あの様な未練たらしい男の心臓なのか、儂は…」

と奈落を見て、ヒソッヒソッと話している分身達。分身達からすら変な目でみられる奈落であった。
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