継続は力なりぃぃ!
辞めたと思った?残念続けるんですぅー!
久々に自動車部編!
今回は頭空っぽにして読むといい感じかもしれないね!
静寂の真夜中。戦車倉庫。
そこでは自動車部とイクサの5人がテーブルを囲んでいる。
そして、ナカジマがサイコロをテーブルに落とす音が創庫に響く。
その行方を他の四人……特にツチヤとスズキが固唾を飲んで見守る。
「……クリティカル。」
「「んにゃぁぁぁぁ!!」」
ナカジマの宣告に二人が叫ぶが、淡々とナカジマは続けた。
「はいそーいう事で幽霊戦車が放った砲弾はツチヤとスズキの乗った軽トラ(爆弾満載)を直撃!アワレ爆発四散!んじゃダメージロール……するまでも無いね二人は爆死しましたお疲れっしゃー!」
「だぁから軽トラに爆弾積んで特攻なんざ止めろって言ったんだよう!ダッシュでⅣ号の影に隠れるべきだったんだよう!」
「ツチヤが何と言おうとクリティカルされたら死ぬしかないじゃない!それにこうでもしないと修理してるイクサとホシノが危険っしょ!」
「はいはいこの世から退場した人は喋らないでねー」
「「チクショォメェェェェ!」」
スズキとツチヤがテーブルに突っ伏すがこっちもそれどころではない。ゲームマスター……つまりナカジマが操る幽霊戦車の標的が俺達になるからな。
……因みに今はサンダース戦から十数時間後。激戦を勝ち抜いた戦車達の修理は終わり、気がついたら真夜中。
この時間まで起きてたらもうずっと起きていようって事で始まったのがこのTRPGである。
で、今やってるシナリオをざっくり説明すると……
・何十年も放置されてた戦車に大戦中の亡霊が取りつき、幽霊戦車となった。
・その亡霊は今がまだ戦争中だと思っていて生きている者に片っ端から砲弾を食らわせていく。
・こちらも戦車のパーツを集め、やっとこさⅣ号戦車を完成させるも幽霊戦車に見つかり砲弾を撃ち込まれる。
・そしてスズキとツチヤが囮となり、俺とホシノはⅣ号戦車の修理を試みる。
で冒頭に戻る。あの二人の英雄に敬礼。
「さぁて……二人はどうするぅ?」
「イクサ……」
嬉々としているナカジマの声、不安そうな目をこちらに向けるホシノ。
さてどうするか……今まで安全に修理出来ていたのはあの二人が幽霊戦車を引き付けていたからだ。
少しは猶予があるとはいえ修理し終えるにはクリティカルを出さない限り時間が足りない。
……だったら。
「……二人で修理を続ける。」
「でも戦車は直らないよ?」
「あぁ。だから砲塔だけだ。最低限撃てるだけの修理をする。」
「ふむ……じゃあ振ってみて。」
俺とホシノがサイコロを振る。
「……うん。二人とも成功だね。取り合えず撃てるようにはなったよ。」
「よし。」
「んじゃあ幽霊戦車のターン!射程のギリギリまで移動!あっ因みにお互いの射程は同じね!はいそっちのターン!」
ナカジマのテンションが高いのが怖いわ。
こっちを追い詰めているのが楽しいのか、場を仕切るのに張り切っているのか……まぁ実際に追い詰められているのは確かだが。
「戦車に乗り込む。俺が砲手。ホシノが装填手だ。」
「うん。じゃあ装填を…(コロコロ)…うわっギリギリ。」
「ホシノってば機械工学に振り過ぎだったしね~」
ナカジマの言う通りホシノは戦車操縦に関しては結構危うい。次は失敗するかもな……よし。
「今は撃たずに幽霊戦車の弱点に狙いを定める。どっちにしても射程ギリギリだしな。」
「うん。じゃあ次の射撃に上方修正だね。」
そして運命の時。
ナカジマは笑みを浮かべている。この状況を本気で楽しんでるようだ。
「よし!幽霊戦車は前進!距離を半分まで詰めるよ!」
「……まだ撃たない。」
「おぉ~……その意気やヨシ!停止して射撃!」
「こっちもだ!」
ナカジマと同時にサイコロを振る。
結果は……
「両方……外れ……」
「……ホシノ。すぐに装填だ。」
「はっはい!」
慌ててホシノがサイコロを振る。
「……失敗……」
「ぬぅ……」
「……どうやら終わったようだね。イクサ。」
そしてナカジマが最後のサイコロを……
「待って!」
……振る所でホシノが止める。
「最後に『幸運』でロールさせて。」
「うん。まぁ振るだけ振ってみな?」
ナカジマはニヤニヤとして完全に勝利を確信している。悪い顔だわホント。
さて、結果は。
「クリティカル……!」
「……んで?どうするの?」
「スズキ達の乗ってた軽トラの爆弾……」
「……ッ!」
ナカジマの顔が険しくなる。
「それが一つ、幽霊戦車の足元に……!」
「……でもそれを爆発させるには爆弾を作ったツチヤの幸運が……」
「ハイ成功しましたハイ!」
「早っ!……んじゃあ……」
少し間を置き、情報を整理したナカジマがプレイを始める。
「お互いの初撃は外れた。間髪入れずにホシノが装填するも手が滑って砲弾を落としてしまう。そして幽霊戦車がⅣ号に照準を合わせるが……」
「これが、私の、未来への爆発だ!」
退場したツチヤがノリノリである。なんだ未来への爆発って。
「幽霊戦車が発砲する直前、キャタピラの下で謎の爆発。幽霊戦車の砲弾はあさっての方へ。」
「謎の爆発扱いかよぉ!」
「駄目じゃないかぁ!死んだ奴が出てきちゃあ!」
「退場者がうるさいよ!……そしてホシノは落ち着いて装填して……」
「(コロコロ)……よし成功!」
「イクサが幽霊戦車のウィークポイントへ……」
「ファンブル」
『『えっ』』
全員が俺の投げたサイコロを見る。何度見ても目はクリティカルの真逆。つまり。
「……大失敗っ……ですっ……!」
『『えぇぇぇぇ!』』
「……砲弾が暴発してⅣ号は自爆。ホシノとイクサも運命を共にしましたとさ。めでたしめでたし。」
『『こんな終わり方かよぉ!』』
「……俺の運の悪さを恨め……」
リザルト 爆死4名
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「続きまして第二回戦行きまっしょい!」
「まだやるのか……」
ナカジマが叫ぶ。このテンションはどこから来るのか……
「やるやる!日が沈むまでやる!」
「まだ今日の日の目も見てねぇよ!」
ナカジマの目が据わってる。本気で今日ずっと起きてるつもりだなこりゃ。
「てか俺TRPG詳しく無いが、ルールブックとか無いんだな。」
「まぁナカジマいるから成り立ってる事だよね。」
ホシノが答える。
「こーいう暇な時にいつもやってるんだけどさ、世界観とか登場人物とか即興で遊べる段階まで仕上げてくれるんだよね。」
「へぇ……それも一種の才能だな。」
「うへへ……そんな誉めるなよぉ~」
ナカジマが頭をかきながら照れくさそうに言う。
「んじゃさ。こんどはイクサとホシノの二人でやってみない?」
「ん?またみんなでやればいいじゃ?」
「だってスズキとツチヤあんな状態だし。」
『ひっぐ…私が頑張って作った爆弾が…ひっぐ…』
『まぁ落ち着きな?最期に一花咲かせたっしょ?』
『謎の……謎の爆発って……あの苦労を……あんまりだよぉ~…うっうっ…』
『はいはいあんまりあんまり。まぁ飲みなよ。ツチヤが好きなスプライトだよ?』
『ドリンクバーじゃなきゃやだぁぁぁ~……』
『うわめんどくせぇこいつ。』
「ね?」
「と言われても……」
「まぁメカニックってのは自分の作った物に魂込めてるからね。」
「そ、そうなのかー?」
「そうそう!んじゃ、二回戦サクサクやりまっしょい!」
________________
さて困った。ナカジマの言う通りにホシノと俺でプレイヤーをやっている訳だが。
「はいホシノ。この扉を開ける為にはパートナーに口に関係する『ある事』をしなきゃいけない訳だけど……どうする?」
「えっえーっと……ち……」
「ち?」
「……ちゅー?」
「お?どこに?どこにちゅーするんや?おぉん?」
「いい加減にしろナカジマァ!」
「……ほっぺた?」
「ホシノも答えなくていいから!」
完全に嵌められた。今までホシノと付き合ってる事に関してノータッチだったのはこの機会を待ってたからか。
「あぁっと扉は開かない!ちゅーの場所を間違えたみたいだね!」
「場所って……や、やっぱり……」
「やめろホシノ!こいつはナカジマじゃない!変態の皮を被った変態だ!」
「うんMTMだね!まうすとぅーまうすだね!」
「うぜぇ!その言葉の全てがうぜぇ!」
このままではただ辱しめられるだけだ。ここはひとつガツンと言ってやらなきゃだめだな。
「男女平等パンチ!」
「へぶぅ!」
「肉体言語!?」
「安心するんだホシノ。ギャグ補正を掛けた。」
「どういう事!?」
「ほらナカジマを見てみろよ。全力でグーしたのに安らかな顔で寝てるだろ?」
「大丈夫?本当に大丈夫?熊を殺したグーとか永眠しないの?」
「何も問題は無い。熊を殺した事がすでにギャグだからな。」
「そ、そうなのかー?」
______________
寝てしまったナカジマをソファーまで運ぶ。
「ふー……」
「お疲れィー」
ホシノがコップ二つとコーラのペットボトル(2L)をさっきまでサイコロやらメモやらが転がっていたテーブルに置く。
なんだかんだ言ってホシノも寝る気は無いらしいな。
「ツチヤもスズキも寝ちゃったよー……ほい。」
ホシノからコーラ入りのコップを受けとる。
……んじゃ今起きてるのは二人だけか。
「ぐびっぐびっ……」
そんな俺の気持ち関係なく腰に手をあて、コップ入りのコーラ仰ぐホシノ。
「……ッハァー!……あーどうしたんイクサ君?」
一息でコップを空にしたホシノが俺の視線に気付きそんな事を言う。
前は付き合い始めとあってかどこかよそよそしいと言うか、もじもじしてたと言うか、何となく距離があるような気がしていたが。
こんな姿を見せてくれるって事はお互い気の置けない仲になったんだな。
「ホシノちゃんってやっぱし可愛いねって。」
「はい?……はっ…」
自分の姿に気付き、ゆっくり腰の手を下げコップをテーブルに置く。
やっぱりこういう事を言われると顔を赤くして照れるのは変わらないな。
「……」
「……」
あっヤバイ。俺が変な事言ったせいで変な空気になっちゃった。
「……イクサ?この際だしお願いが有るんだけど。」
「お、おう。出来るだけ善処するよ。」
あっマズイ。ホシノちゃんちょっとおこかも。
「さっきナカジマを運んでる時にさ……やってたじゃん?」
運んでる時?運んでる運んでる……あっ。
「……あれですか?俗に言うお姫様だっこ……」
「それそれ。」
ホシノは俺の真正面に立ち、
「ん。やって。」
俺に向かって手を伸ばす。てか今さらだけどこの子タンクトップだから面と向かうとおっきなふくらみが目に毒ですよこれ。
「ほーらー」
とうとう俺の首に手を回してきやがった。そろそろこれちょっとあぁもぉぉ!
「わぁかったよ!よいしょいぃ!」
「ひょーホホホーう!」
「もーちょっと可愛いな声出せないんすか?」
「『きゃっ(はぁと)』(棒)」
「えっなにその器用な棒読み」
とうとうホシノをお姫様だっこしてしまう。てかこんなにはしゃいで雰囲気も何も無いなオイ。
「ねーねーイクサ!もう一個お願い!」
「なんだよばたばたすんなよ落とすぞ」
「さっきの続きー」
「続き?」
さっき?ってどこからがさっきか最早わからんぞ。
「……えーっと……さっきナカジマとやってたじゃん?」
「だからだっこはやってるじゃんか。」
「ちがーう……」
なんかホシノのテンションが違うような……
「ぬぅー……んちゅっ!」
「んぐぅ!?」
ホシノが腕に力を入れ、俺に口づけて来た。
あー続きってさっきナカジマ(変態)とやってたシナリオの続きの事かー…………じゃねぇよ!
「……っ……ホシノさん急っすね…」
「いいじゃん。初めての時も急だったんだし……じゃあ急じゃないのも体験させてよ。」
「……しゃーねぇな。」
そしてもう一度顔を近づけ、
ピロリン♪
「あっヤベっ」
ナカジマ 携帯 カメラ音
「んあああああ!?降ろして!降ろせイクサァァ!」
「おっナカジマ。撮るならちゃんと撮れよ?」
「あたぼうよ!向こう十年お顔真っ赤に出来るネタなんてそうそう手に入らないからね!」
「イクサ!?ちょっ正気かねそれだとイクサも巻き添えだよ!?」
「っふ……この程度なんの痛みにもならんわい……あっ後で俺にも送れよツチヤ?」
「ほいほい!ムービーだからちょっと重いかもだけd」
「ツチヤ!?ムービーっていつから!?どこから!?」
ピッ『ねーねーイクサ!もう一個お願い!』
「んにゃぁあああ!!イクサ!お願い!降ろして!全員データごところころしてやるぅぅぅ!!」
数時間後……
「正しく座ると書いて?」
『『正座です』』
「土の下に座ると書いて?」
『『土下座です』』
「早朝の校舎で鬼ごっことは随分いい度胸しとるのう……」
『『申し訳ありませんでした』』
そこにはそど子に平伏する自動車部と俺の姿が!
……何故俺も?
Q いつも頭空っぽじゃないの?
A 何を今更
Q TRPGについて突っ込み所しかないんだが?
A 見逃してくれ。俺も1d100という情報のみを頼りにルルブなしでTRPGのようなものをやってた時期があったんだ。
Q 前回地の文云々言ってたのはどうなったよ
A ロッ◯マンDASH新作はよ